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ハンターモデル
28
:
迷
◆1iaDQinYzU
:2011/05/16(月) 18:42:21 HOST:p3166-ipbf2705funabasi.chiba.ocn.ne.jp
コランに言われるまま地下倉庫から出たラートだったが、頭の中は混乱していた。
―あの人ミランだよね・・・?
―でも・・・なんか持ってた。
―あれは・・・カマなの?
―よく見えなかったけど・・・。
―それにコランも凛々しくなってるし・・。
―ミランの今やってる仕事って・・・・?
そこまで考えた所でコランもあがって来た。
ラートはしばらく考えた後、思い切ってコランに聞いてみた。
「ねぇ・・・コラン」
「・・・な、何?」
コランは驚いて少しぎこちない感じで答えてしまった。
「なんで、木刀なんか持ってるの?」
「・・・。」
―どうしよう・・・。
―答えちゃいけないし、だからと言って嘘もつけないし・・・。
コランが悩んでる間にもラートは次々と質問を投げかける。
「ミランもカマ持ってたし、キールさんとか言う人たちも日本刀みたいなのとか、バットとか持ってたし・・・。それに、いきなり入ってきたあの人たちは誰?!コランだったらコーラネット村のことも知ってるの?」
「・・・・・。」
すると、ラートの隣に居た女の子が突然言い出した。
「ねぇ、この人ラートの知り合いなの?」
「あの入ってきた人たちは、人殺しなの?」
「お兄ちゃん達も・・・人殺しなの?」
女の子が言い出したと同時に他の子たちも口々に言い出した。
「人殺し・・・。」
ラートもそう呟くと悲しそうな顔をした。
すると、突然後ろのほうで悲鳴がした。
「うわあぁぁぁっ!!」
皆で何事かと後ろをむいた。
目の前に居たのは、ボスのような立場の男だった。
「おい・・・。結局逃げ出してんのかよ。ゾンビ共も使えねぇーよなぁー。」
「・・・っ!」
そして、その男の前には血を流して倒れている男の子もいた。
コランは一瞬で状況を判断し、子供達の前に庇うような形で立ち、武器を構えた。
「あー・・お前らハンターだったのか。」
男の雰囲気が一気に変わった。
コランはもう一度武器を構えなおした。
「んー・・とりあえずお前ら全員、死刑な。」
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