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世界ノ終わり--セカイノオワリ--

4神奏 菜琉 ◆XuuscjqfhY:2011/03/31(木) 19:55:13 HOST:i125-202-128-142.s10.a021.ap.plala.or.jp
 犠牲(サクリファイス)とは三種類ある。
 一種類目は妖精型。主には妖精型と契約している生徒達が多く平凡である。主には魔法を使え、魔法とはその妖精の種類で様々である。水色の妖精は水を、赤い妖精は火の、黄色の妖精は雷、緑色は葉っぱと言う魔法である。
 二種類目は妖精型より少し少ないが人間型より多い動物型。これは主に力技を得意として怪力でもあったりする。うざきとか可愛らしい物は相手に可愛い子ぶって慣れさせ、油断した所を襲ったりする要注意でもあったりする。
 三種類目は人間型。妖精型や動物型より遥かに少なく、百夜学院の生徒数1200人中、高等部生徒会の四人、中等部生徒会の三人、初等部生徒会三人の合計十人と、生徒会に入れなかった五人で合計十五人である。また中等部と初等部の生徒会役員も足りてない状況にあったりする程少ない。妖精型、動物型よりもはるかに身体能力、運動神経、学習能力、全てを上回っている。また動物型や妖精型にはない感情を持ち、風邪を引いたり普通の人間のように生活している。

「……暴れ出す? しかし犠牲(サクリファイス)は契約者が管理している筈でしょう?あり得るのでしょうか」

琥珀は小さく首を傾げつつも小さくため息を付く。八雲はパソコンのキーボードをカタカタと音を立て打ち、新しく出来た資料を羅雲に渡し、羅雲は「おぅ、完璧ぃ!」と笑う。

「まあ、僕は見回りをするが。なぁ、月夜(ツクヨ)?」

そう月夜と呼ばれた少女、薄水色の髪を高い位置でツインテールにしており太ももまで伸ばしてあり目は若干たれ目。右目銀色、左目白のオッドアイの瞳。服装は白いYシャツに赤いケープを羽織っており黒いスカートをはいている。ケープには星型のバッジに高等部生徒会:犠牲(サクリファイス)、と書かれていた。

「ご主人様(マスター)。月夜はご主人様(マスター)の為、ならば何でもしますよ。ご主人様(マスター)を守るのが、私の……月夜の使命です」

タンタンと静かに言葉を並べて行く。琥珀は呆れたようにため息を付き「仕方無いですね……羽音(ハオン)、出て来て下さい」と静かに言えばスゥッと琥珀の隣に透き通った白銀の髪を踝まで伸ばしている、瞳の色は左目赤色、右目には包帯をしといて、服装は黒いワンピースを着ており、ワンピースの胸元にはほし型のバッジに中等部生徒会長:犠牲(サクリファイス)と書かれていた。

「今夜……ですわね」

「ええ。そうですよ」

「他メンバーを言うと、僕、月霧琥珀、如月雪華、紅蓮羅雲、木ノ下梨兎、その他数名呼ぶ」

そう短く告げた

5神奏 菜琉 ◆XuuscjqfhY:2011/04/02(土) 09:28:34 HOST:i125-202-128-142.s10.a021.ap.plala.or.jp
「んじゃ。さっき話した作戦で。チームは僕と雪華、琥珀と羅雲、梨兎と翡翠」

八雲が静かにそう言う。翡翠と呼ばれた少女・木ノ下 翡翠(キノシタ ヒスイ)は黒髪を一つの三つ編みにしていて太もも程度まで伸ばしている。瞳の色は両目赤色であり服装は白いYシャツに中等部用の赤いリボンに黒い太ももまでのミニスカートをはいていてリボンには中等部生徒会副会長と書かれている。高等部生徒会書記の木ノ下梨兎とは異父兄妹である。

「………梨兎兄様、か」

チームと聞いて微かにため息を付いて。まあ仕方無いか、とでも言いたそうに微かに笑い「それじゃあな。行くぞ、雪歌」そう八雲が言えば、スタスタと雪華は着いて行く。


「八雲兄。かなり遠い、よね? 空間移動(テレポート)する?」

「………そう、だな……。本当は…羅雲の力、なのにな」

「っ…、まだ、私の事恨んでる……の?」

「あー、八雲様!!本当に暴れましたよ! 犠牲(サクリファイス)が!」

雪華が言いかけた途中に、琥珀が入り混んでくる。琥珀は携帯電話から割り混んで来たのである。琥珀は小さくため息を付き「第三練二階自由スペースにて。普通生徒は全員寮へ戻ったか家へ帰宅と言う事で犠牲者はいません。今すぐ来て下さいね」とだけ言ってプツッと電話を切る

「行くぞ。ああ、空間移動(テレポート)使ってくれ」

そう言えば雪華はテレポートを使い第三練自由スペースに飛べば光が見える。

「あぁ………ただの出来損ない生徒会長ですか」

「は………? お前…誰?」

そこには一欠片も見た事のない少女が八雲の事を語っていた

6神奏 菜琉 ◆XuuscjqfhY:2011/04/02(土) 21:23:37 HOST:i125-202-128-142.s10.a021.ap.plala.or.jp
「これ……は」

八雲と雪華が到着した時点では一面血の海である。腹部を押さえる者、肩を押さえる者、頭を押さえる者までいる。少女、と思われる人物は「やっと登場、か。まあ僕には関係無いが」と言い顔にある仮面に手をかける、が、取ろうともしない。声はわざとらしく低くしていた。少女は小さく「僕はマスターの居ない犠牲(サクリファイス)。まあ……宜しく」クスクスと笑い言う。明らかに嘲笑う笑い方である。

「っ、ぁ!! った……」

仮面少女の標的(ターゲット)は、雪歌に映る。仮面少女は刃が仕込んであると思われるトランプを雪華に投げ付ける。そのたびに、頬、腕、手足等から血がツーゥッと流れ落ちて行く。八雲は慌てたようにして剣を抜き「貴様の目的を我に教えよ」と低く言う。仮面少女はクスリと笑みをこぼし「特に無い。面白そうだっただけ」と語尾に星が付いても可笑しくない可愛らしい声で言う。八雲はギリィッと歯ぎしりをして「……雪華。まずお前の傷口を直して、他の奴等にも回復能力(レコーバリースキル)を使ってやってくれ」と呟く


「ふぅん? 僕の相手は………君、か。僕に勝てるかなぁ?」

わざとらしい笑み。仮面少女は面白そうに八雲を眺め、八雲は低く舌打ちをした後「攻撃魔法。葉刃(リーフカッター)」と呟けば仮面少女の辺りに葉っぱがグルグルと回る。

「結界魔法。透明箱(プレスボックス)。………行け、月夜」

透明箱(プレスボックス)と言うと仮面少女を覆うように透明な結界が出来、月夜が呼ばれれば一箇所に剣が刺さる。仮面少女はつらそうに「ぐっ……、今日は……もう良い……。かえ……る」と儚く呟いてヒュンッと一瞬で消える。

「あ……終わった、の?」

首を傾げて八雲を見つめる雪華を見て八雲は小さく頷いた。



こんな風に過ごすのが………百夜学院高等部生徒会長、紅蓮八雲の生き方なのである。


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