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○。やっぱりさ、運命には逆らえないんだよ ○。

16 ◆jZgVcLWus2:2011/12/18(日) 19:49:40 HOST:i118-19-58-234.s04.a011.ap.plala.or.jp
+弟だから…いけないの?+
「秋(aki)」



 もう、今更何を言うべきかなんて考えてる時間はない。月並みで良いから…言葉を発する事に意味があるのだから…
 「まずはごめん。さっきのは言い過ぎた。」
 腰を折って謝る。酷いという言葉は人を傷つける。でも、あの時の俺にはそれ以外の言葉は思い浮かばなかった。
 俺は本当に傷ついてたから。どうしていいか分からなくなってた。そうでなくても馬鹿な俺だから…
 「有彩が俺のこと嫌いになって離れて行っちゃったんだって…そう思うと凄く怖くなった。」
 今までの日々…有彩の温もりを感じられない日々は辛かった。だからこそ、さっきの告白はとっても嬉しかった。
 「でも…有彩が嫌いになってないって知って…ほっとした。」
 思わず笑みが零れてしまう。こんなに幸せだと感じられるのは、今まで離れていた時間が長かったから?
 その分だけ、今がとても幸せに感じられるのかな? だったら、やっぱり有彩のおかげなんだね。 
 「好きって言われて…凄く嬉しかったんだ。俺も有彩のことが……大好きだから!!」
 昔はあんなに自然に出た大好きって言葉が今ではとても勇気がいる言葉だって実感した。
 そっと有彩の手を取る。少し冷えているその手は、俺の手の中に納まるくらいしかない。
 いつの間に…俺はこんなに大きくなっちゃったんだろう? 小さい時は有彩の方が大きくて、追いついたと思ったらまた有彩の方が大きくなっちゃって…
 でも今では俺の方が有彩を追い越してる。俺は有彩より強くなれた? 身体だけ大きくなっちゃってない?




 「秋…ッ」
 有彩が抱きついてきた。俺はちゃんと抱きとめる。
 「有彩、大好き…。」
 有彩の耳元でそっと囁く。大好き、何度言ってもこの気持ちは変わらない、伝えきれない。
 前の有彩と違う匂い。シャンプーを変えたのかな? でも、有彩は有彩だ。
 「あたしもだよ、秋。」
 もっと言って欲しい。もっと抱きしめて欲しい。
 俺ってやっぱり欲張りなのかな? ううん、そんなことない。
 だって、それは有彩も同じだろ?
















 もっともっと有彩を感じさせて――…



続く――


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