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無題という名の短編集

27とある少女の遺書:2011/06/12(日) 13:48:39 HOST:223.128.70.222.broad.xw.sh.dynamic.163data.com.cn
>>26の続き
※引き続き、百合、性的、残虐表現注意

そしてきみはきっとこれは多分憶えているでしょう、つい最近の、そうあれは私がきみの家に遊びに行ったのは丁度78回目で泊まる事になったのは31回の時でしたね。
きみにとってはもう半年も前の事になるのでしょうけど、私の心はあの日からずっときみの所為で止まったままです。
その日は雨がとても激しい日でしたね。でも私にとっての太陽はきみだから本物の太陽が引っ込んでいても私はこれっぽっちも息苦しくはありません。
私がそんな風に物思いに耽りながら窓を眺めていた時に丁度きみは言いましたね。「恋人が出来た」と
最初、きみが何を言ったのか分からず失礼ながらも聞き返してしまった私にきみはまたはにかんだ様な笑みを浮かべたね。それを見て私の心の中には確かに「嫉妬」の感情が芽生えた。それは私が普段きみが別の人と関わる度に垣間見える感情よりも醜く真っ黒に変色したドロドロとした物でした。
その時私は今すぐにでも自分の気持ちをきみにぶちまけてしまいそうになるのを耐えつつ、それは誰なのかと聞いたらきみは「秘密」とだけ答えました。

嗚呼、ああ、私はこの時ほどにきみを憎らしく思った事は有りません。

けれどもきみを困らせる訳にもいかず私は仕方なく自分できみの言う「コイビト」と言う奴を探す事にしました。
常日頃からきみと一緒に居る事が多い私は、その相手が直ぐに誰なのかが分かりました。そしてそいつがどんな奴なのかを知った瞬間、私はどうしようも無い殺意に駆られました。

私よりも背の小さい、私よりも頭の悪い、私よりも足の速くない、私よりも疎い、私よりも足の幅が小さい、私よりも鼻が低い、全体的に私よりも劣っている男。
どうしてきみはこんな私よりもずっとずっと下等な男を選んだんだ。そうだ、信じやすいきみの事だ。きっとこの男に騙されたんだね、きっとそうだ。
この手紙の序盤できみの犬の話をしたでしょう。私はあれに対しても劣等感を抱いていたけど、殺そうという気持ちにはなりませんでした。
何故ならあれは動物だからです。動物と人間を比べても何の意味が無いでしょう。
けれどもこの男は人間です。私よりもずっとずっと劣っている人間の屑です。どうして殺意を抱かない事が出来ましょうか。

私は、耐えられませんでした。
この男の唇がきみの薄い桜色の綺麗な唇に触れ合わさり舌を絡めたのかと思うとどうしようも無く鳥肌が立ちました。そう言えば、死んだ彼の唇は火で炙られた様な悲惨な跡が合ったそうですね。
この男の汚らしい××がきみの愛らしい××に挿入され性を交えたかと思うと吐き気が止まりません。そう言えば、死んだ彼の下半身は何か鉈や斧の様な鋭い物で切り刻まれ、凄惨な物になっていたそうですね。

もうお分かりでしょうに、彼を殺したのは私です。

直前の直前までは悩んだ物です。決して彼に対する同情心などではありません。だってこの男を殺したらきっときみは悲しむでしょう。
案の定きみはとても悲しみましたね。以前よりも口数が少なくなり、あまり笑わず私と居ても何時だって上の空です。
そう、まるで以前の私の様に。

きみに対する愛は何時だって揺らいだ事など無い筈なのに、このときばかりは私はきみと居ることが辛くて辛くて堪りませんでした。
彼を殺した事に私は後悔なぞしておりません。けれどもきみが見てくれない私なんて、不要です。私を見てくれないきみなんて、一緒に居たくありません。
此の侭きみと一緒に居ると私はそのうちきみの事さえも傷付けてしまうでしょう。その目を潰し、耳を剥ぎ取り、歯を全て抜き、四肢を全て捥ぎ、私しか感じる事の無い体にしてしまうかもしれません。

だから私は私自身を自分の手で終わらせる事にしました。

もうきみの太陽の様に眩い笑顔が見れなくなってしまうのかと思うと、胸が締め付けられる様にキリキリと痛みます。
きみは彼の死と私の罪に蝕まれ、一生心に大きな傷を持って人生を歩む事になるでしょう。
それでもどうか、生きて



(以下、大量の涙跡と血痕跡で滲んで文字が見えない。)


*

あなたを、狂気的なほどまでに愛していました


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