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テーマは自由、小説や詩を書くところ☆

75侑子 ◆jZgVcLWus2:2010/09/18(土) 23:59:49 HOST:i114-183-128-120.s04.a011.ap.plala.or.jp
  ――第10章 3度目の出会いそれは残酷すぎて――




 惣映が消えてから1ヶ月 今日も空は青く澄んでいる
 あたしの心はこんなにどんよりしているのに…




 「癒羅ちゃん、ここ1ヶ月くらいどうしたの…?」

 「マロ先生…なんでもないです…本当になんでもないんです…」
 「そうは見えない、君に欠けているものがあるから」

 「そうですか…それは大変ですねー…」
 「君の事だよ? 人事みたいに言うのは良くない、なんで君は…」

 「マロ先生は分かってるんでしょ? あたしがこうなった理由を…あたしの口から言う必要ないじゃん」



 「君は…真実を認める気は…無いんだね? 自分の口から言って傷つくよりより人に言われて傷つく方がいいんだね?」
 「そんなことないッ じゃあ先生、私を笑わせてみてくださいよ…」



 「いいよ、強制的にやってあげる」 
 「出来るものならね」


 『さあ、笑みを浮かべてごらん? いつもの楽しい日常が待っているよ』
 バシッ



 「何してるの、先生…独り言ですか?」









 「え…確かに力を使ったはずなのに…」
 「当たり前、効く訳ないじゃんあたしになんか 契約に守られちゃうんだから」


 「そんなに嫌なら、君がまた別の誰かと契約を組めばいい」
 「今日は転入生が来るからその子に笑顔を与えるんだ そうすれば君は惣映君の所へ行けるよ」








 「そうだね… そうする、この笑顔って言葉が消える前に終わらせる」
 「じゃあ、転入生の紹介だ みんな席ついてー 転入生紹介するよ」




 「桜 遡鵜(サクラ ソウ)です…話しかけたりしないでください…嫌いなんです、人間は…」




 「席は後ろの方に座ってね、じゃあ僕はこれで…」





 「…あのさ、あんた前どこに住んでたの?」
 「話しかけないでくれる? 人間、嫌いなの 礼儀を知らないから」


 「あ、あたしは…柊沢癒羅、平際癒來だよ 君は…桜庭惣映、久しぶり」
 「……………」

 フワン


 「ああ、久しぶり癒來…癒羅…オレの光…」
 「光って言い方はおかしいよ… 魂でしょ…?」
 「そうだな ありがとう、体が来るまで守ってくれて…」



 「ううん、良いの また逢えたから…良いの…」
 「契約したい? また…光を与える契約」
 「だから…魂を与える契約でしょ? 良いよ、今度は魂を作る契約ね」
 「え…それって告白の続き?」
 「さあ、どうだろね?」




 「なんだよそれ、意味分かんない」
 「良いの、意味分かんなくても あたしが幸せで居られれば」
 「自己中じゃん」
 「違うよ、あたしが幸せって事はあんたも幸せなの」







 「そっか、オレ等2人で1つだからな…」

 「うん、2人で1つ」





 「「もう、これは運命だから」」





  ――エピローグへ続く――


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