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テーマは自由、小説や詩を書くところ☆
67
:
侑子
◆jZgVcLWus2
:2010/09/12(日) 17:05:03 HOST:i114-183-128-120.s04.a011.ap.plala.or.jp
今書いてるのとは別で短編書きます、ハイ
読んでくれたら本体喜びますw
では…どうぞ↓
――夢を捨てた少女に夢を与える少年――
「いいよね、ちょーかっこいいもん‼ 二次元LOVE‼」
私はこんなキャラだった 友達だってみんなアニメとか好きだったし
ほんとはこのままで良かった…
でもね、私…変わっちゃったの…
親のたった一言で―――
一言がすごく重く感じられた
私の夢は漫画家になる事だった
家では机に向かう度に絵を書いていた
別に上手い訳じゃなくてでも好きだから書いていた
もう中学3年、将来の事についても真剣に考えなきゃいけないし勉強だって頑張らなきゃいけない
そして毎日親が発する言葉は
『勉強しろ』
私は勉強はそこそこできていた方だったからいいやと思ってた
でも親はもっと上を目指せと私の夢についてなんて一言も聞いてくれない
そして昨日の事…私を変えたこの一言…
『あんたに絵を書く才能なんかないのよ』
普通の人が言われたならばそれほど衝撃を受ける事がなかっただろう
でも私はすごく傷ついた
今までの努力が一気に無駄になったような、そんな感覚…
「そっか、そうだよね 私に才能なんかないもんね 良いよ、勉強するよ」
私はそのくらいしか言えなかった
だって本当の事だったから
才能ないのにいくら頑張ったって無駄だよね
だったら勉強してちゃんとした学校に行って就職して
ああ、現実逃避もやめよう
ちゃんと今を受け止めなきゃ…
「おはよー美貴ー」
いつものように声をかけて来る友達
「…おはよ…」
私は素っ気ない挨拶をした
視線はどこを見ているか分からない様な中途半端な感じ…
「何?元気ないじゃんw 昨日の〝大好き大好き〟見た?」
「別に…普通だけど…? 何それ、勉強に関係あるの?」
ほらほら、皆固まってるよ
「…ねぇ美貴、どうしちゃった訳? 春雪君かっこいいって言ってたじゃん‼」
「春雪君って誰? どこに住んでんの…?」
「え…アニメに出て来る春雪君だよ〜 現実的に考えすぎーw」
「アニメって何? それ知ってると何かいい事あるの? あんたたちが現実見てなさすぎなだけでしょ」
「…もういい‼ 皆いこ、美貴なんてもういいよ」
ほら、やっぱり
結局のところ二次元のない私なんかと付き合ってくれる人なんか居ないのよ
ガタンッ
え、何見てんの? 別に立っただけなんだけど…
ってか何やってんの私どこに向かって走ってるの?
「美貴っ‼」
誰? ああ、松野か…
でも足が勝手に動くんだよね…
あれ、こんなとこに座って顔伏せて何してんだろ…
「おい、美貴っ‼ 今日のお前すごいへんだぞッ 美貴っ‼」
そんなに呼ばないでよ…
皆見てる… もう顔あげられなくなっちゃったじゃん
な、泣いてる訳じゃないからッ
「美貴っ‼」
ちょっとやめてよ…なんで手を取ろうとするのよ
顔が隠せな…
「美…」
そりゃあ驚くよね きっと私が泣いてると思ってたんだろうから
でも私、泣いてなかったでしょ? と言うか表情作ってなかったもんね
この場で無表情だったら誰だって驚くよね…
「無理すんなよッ 言いたい事あるならはっきり言えよッ」
そうだね、でも私今は何も言いたくない
なぜか相手を見ていて目で訴えてる
でも視界がぼやけて、頬が濡れてきた…
「来い、美貴っ‼」
そう言って相手は私の手を引いて走っていく
皆見てるよ…
やめてよ…
どこ行く気なのよ…
――続く――
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