したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

テーマは自由、小説や詩を書くところ☆

53侑子 ◆jZgVcLWus2:2010/09/11(土) 13:37:09 HOST:i114-183-128-120.s04.a011.ap.plala.or.jp
  ――第6章 過去の思い出――





 『オレに光を与えてくれた奴の名前は平際 癒來(ヒラギワ ユライ)っていう名前だった
  転入してきた当時からいつも笑顔を振りまいてた
  席はオレの隣、いつも話しかけてきた
  でもオレは何も返事を返さない




  ある時そいつはオレに向かってこう言った
  〝私の光、分けてあげるね〟
  そいわれた俺はやはり無視した、なんて返事をすればいいのか分からなかったから




  それからというもの、帰りは一緒に帰るし休み時間はオレとずっと居るようになった
  オレ自身も嫌ではなかったから気にしなかった、でもいつも何もしゃべらない
  相手の話に唯頷くだけ





  いつからかオレは笑うようになってた
  俺が笑顔を見せる度にそいつから笑みは消えて行った




  そしてオレは聞いては行けなかった事を聞いてしまった
  〝なんで…笑わなくなった…?〟
  そしたらそいつは少しだけ笑みを浮かべてこう言ったのだ
  〝契約だから、それが契約だからだよ〟
  




  オレはそんなの信じられなかった、信じたくなかった
  だって俺の事を笑わせるために自分を犠牲にしているというのだから
  やめろと言った…でももう遅いと言われた
  〝もう遅いの、契約はなされたから さよなら、惣映君〟



  …そう、俺の名前は桜庭惣映(サクラバ ソウバ)だ…
  まだ言ってなかっただろ? まあ言わずともお前なら分かるか
  話、戻すぞ



  あいつは此処から脱走した
  そしてあいつがここから逃れてから3年
  お前がここに来た、お前は知らねえかもしんねえけど…















  お前って、癒來にそっくりなんだよ














  だから聞かせてくれ、お前の過去の事
  そしてオレと契約をしよう、笑顔の契約だよ』



  
  ――7章へ続く――


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板