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+苦くて甘い、ラブストーリー…+
93
:
紅桜
◆H2afPHIwUk
:2009/11/14(土) 23:42:21 HOST:i121-115-127-245.s04.a013.ap.plala.or.jp
「愛してるー後編ー」
「なあ、俺のこと、そんな好き?」
そんな彼の問いかけに、私は驚いたような顔をゆーくんへと向けると、直ぐに口を開く。
「うん、大好きだよ! 何をいまさら!」
当たり前、という風に笑って返すと、何故かゆーくんは顔を歪めた。
どうしたんだろう? いつも何を言っても無表情なゆーくんが…。しかも、いつも私が言っている「好き」の言葉で。
「どう…して? ま、まさかゆーくん私を好きになってくれたの…!?」
「そうだ、って言ったら?」
「そりゃあ嬉しいにきま…って…へ?」
い、いい今なな、なんとおっしゃいました!? え、何で? ついに諦めた? 私のしつこさに!((
いやでもいつもからかってくるからなぁ…。嘘っぽい! めちゃくちゃ! それに顔歪めてたし!
「んっもう冗談キツいってー! こっちはマジ何だからね!」
そうだよ、いつでも私は本気。ゆーくんに好きになってもらおうと、他の女の子に目がいかないようにと、必死に頑張った。
だからそう言う冗談はやめてほしい。ほんの悪戯心でも、叶わないと知っているならそれはただただ悲しいだけ。
そう思っていると、頬には熱いものが。ゆーくんが驚いた顔をしてる…。困らせている、これ以上は嫌われたくない。
必死に笑顔を取り巻くと溢れてきた涙と一緒に込み上げてきた想いを拭う。何で、笑ってるの? どうして私はこんなに必死なの?
辛い思いをするくらいなら、止めてしまえばいい。でもそれができないのは、想いを大きくし過ぎたせい。
「おい…泣くなよ……いや、泣いていい。胸貸すから、泣け」
困り果てた声でゆーくんはそう言うと同時に軽く腕を広げた。駄目、想いが止められなくなるから。自分にそう言っても、もう遅い。
バッとゆーくんの胸に飛びついて声を押し殺して泣く。
「さっきのは…言葉が悪かった。泣かせてごめん」
「ふっ…うぇ…?」
謝ることなんてない。全部、私が悪い。今日、私がゆーくんを迎えに来なければ、困らすことなんてなかったのに。
そう思うだけで、口には出せない。涙が邪魔して言葉にならない。全て嗚咽に聞こえてしまう。
「あーもう…なあ、俺のこと、そんな好き?」
「うっ…ぇえ…っ」
言葉にできない代わりに何度も頷く。涙が留めなく溢れる。どうして、どうして…。
何で泣いてるの? 今まで必死すぎて泣けなかったから? これから告げられる言葉が…怖いから?
「俺も、好き…。大好き。
…いや、愛してる」
「ふ…ぇえ…っ?」
突然ぎゅっと抱きしめられ、耳元で囁かれた愛の言葉。もちろん、予想外。というか予想外すぎて涙も止まった。
驚き目を見開く私を、真剣な、でも愛しそうな、瞳で見つめる。ドキッと高鳴る、心臓。
…その言葉、信じてもいいですか?
「わ、たしも…愛してるよ、ゆーくんっ!」
赤い顔を隠す様に、ぎゅうっとゆーくんに抱きつく。
チラッと視線を上げた先の彼の顔は……真っ赤だった。
「愛してる」 END
あとがき
うん、グダグダ…。前編でペースを使いすぎて後編に元気がなくなってしまった!
小説にもペース配分が必要だなんて…!((
でもまあ無事 完 結 ですね! 短編ではありましたが。でも嬉しいですね完結!
やっぱ短編はいいなー!
それでは以上「愛してる」でした!駄文読んでいただき感謝です!
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