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+苦くて甘い、ラブストーリー…+
117
:
紅桜
◆H2afPHIwUk
:2009/12/27(日) 22:02:02 HOST:i121-114-126-244.s04.a013.ap.plala.or.jp
「特別企画クリスマス編ー後編ー」
「そろそろ、行こうか。」
白いセーターに黒いジーパン。それに茶色いリボンのついたニーハイブーツ。
シンプルめだけど、あったかいしこれで良いかな。バックを手に取りながらそう考える。
「父さん、何処に行くの?」
「あー…何処がいい?」
「決めてないの〜?」
白いうちの愛車に乗り込みながらそんな会話。運転席には父さん、助手席に母さん。後部座席には、私。
きちんとシートベルトを閉めたのを確認して、車は発進。ご飯は、ファミレスらしい。もちろん普通の。
「夜景が凄く綺麗なところがあるんだ。すぐ近くだよ」
「へぇ? いつ? まさか父さん女と……」
「バッ! 変なことを言うんじゃない!」
「あはははは!」
幸せな笑い声が車内に響く。幸せって、こういうことを言うのかもしれない。
最近、思い返せばこうやって三人で話すことなんてなかった。朝は慌ただしく、夜は母さんと二人。
決して嫌ではなかったけど、
三人そろって。
三人で話して。
三人で笑い合う。
これがどんなに大切か。凛がどうして、クリスマスプレゼントをこれにしたのか…。
何だか。よくわかった気がする。凛の気持ちが、凛の思いが。
それからしばらく、車内に笑い声が絶えることはなかった。
「綺麗ね、とても………」
感動に目を輝かせている母さんの横顔。なんだかとっても綺麗。
「本当だな。」そう相槌を打つ父さんの横顔も、夜景の光があたってより綺麗だな。
「あたし、プレゼントこれにしてよかった。二人、楽しそうだし……私も。私も、すごくうれしいんだ。」
そういった私に向けられる視線が優しくて、すごく温かい気持ちになった。
『家族の大切さ。』
昔雑誌で見たことがある。そのころプチ反抗期だった私には、くだらないと思えた記事。
今思い返してみると。とても共感できるコメントが沢山あった気がする。
『家族といると、すごく温かい』
貴方も、そうコメントした貴方も、こんな気持ち?
『家族がいれば、どんなことも幸せ』
どんなことでも、楽しい。幸せ。嬉しい。家族って偉大。
他にも、『家族が大好き。』とか『私は家族愛が自慢』とか…色々あった。
その、色々の中でも。一番、目にとまったものがあった。
『私は、昔ちょっとヤンチャをしていて…。その時迷惑をかけた。いつも笑っている家族を悲しませた。
その時、家族なんていらないと思ってしまった自分が憎い。でもそれは、今。
今家族と上手くいっているからそう思えたんだと思います。それに気づかせてくれた家族を私は愛しています』
なんて、ちょっとそれはいいすぎじゃない?と思っていたけど。そうコメントしたその人は。
私とは少し境遇が違えど。私と、今の私と同じ気持ちなのかもしれない。
「ねぇ。母さん、父さん。大好き。世界で一番、大好きだよ!」
愛してる、なんて。そんな恥ずかしい言葉言えないけど。今はこの言葉で精一杯だけど。
母さんと父さんも…私と、同じ気持ちだよね?
だから。心の中で言います。
母さん、父さん。愛してるよ。
END
あとがき
いかがでしたでしょうか?
友達の彼氏の長編にどうしようと悩みながら描いたクリスマス編は(笑)
ちょっとこのスレ的に、例外なんですが…。初の家族愛です。
内容薄っ!とか、感動できない…とかは私自身も感じております。
もっと感動的なのが書きたかったけど、どうやら無理らしいです(苦笑)
えーと。もっと沢山の家族愛の小説を読んでから、今度また家族愛に挑戦してみます!
それでは皆様、さらばだ!
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