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+苦くて甘い、ラブストーリー…+
102
:
紅桜
◆H2afPHIwUk
:2009/12/03(木) 21:34:08 HOST:i121-114-126-244.s04.a013.ap.plala.or.jp
「憧れから始まる恋ー後編ー」
私がそういうと、一瞬きょとんとした表情を浮かべた由香ちゃんだったけど、直ぐにパァッと笑顔になった。
そして私のもとへ寄ってきて、私を力いっぱい抱きしめた。
私が怪我したときはいつもこうして抱きしめてくれた。
私…本当に由香ちゃんに曖されてるんだなぁって…思った。でもきっとこれは、自惚れじゃないはず。
それにしても、由香ちゃん良い匂い…シャンプーの匂いだ。何使ってるのかな?
由香ちゃんの匂いが、薬の匂いしかしない病室にいたせいで余計いい匂いな気がする。
暫くそうした後、私の後ろから…正確に言えば私の後ろのドアから人が入ってきた。
由香ちゃんはパッと手を離すと、急いで静かに椅子に座りなおした。
由香ちゃんの顔を盗み見ると、思わず苦笑した。だって表情に出てる。
「私と亜衣の大事な時間を」…って。むっと口が突き出てるのが可愛い。
「あの、澤岸…大丈夫だったか? 骨折って…マジごめん…っ!」
「あらぁ、貴方が島田君? わざわざごめんなさいねぇ。でも気にしないでね?
島田君が庇ってくれたおかげで軽ーい骨折ですんだんだし。お騒がせして申し訳ないわ。」
「あ、いえ! 僕がぶつかったせいで娘さんに怪我を負わせてしまって…でも軽くて良かったです。」
「まあそんな改まらないでよ。本人はケロッとしてるし。謝るなら由香ちゃんによねぇ? 亜衣。」
「うんうん、由香ちゃんってば泣いちゃって。」
敬くんって…凄く真面目な人だな…。学校のときとまったく口調違うし。
緊張でもしてたのかな? それにわざわざ…明日ぐらいに学校で言ってくれればいいのに。
あれ、でも由香ちゃんが明日学校に行かせてくれないかな…?
なんて悶々と考えていると、視線を感じたので顔を上げると、島田君と目が合った。
…とても真っ直ぐで、澄んだ瞳。
ドクンと心臓が鳴り、少し肩を揺らした。
そして何故か、好きだと思った。
この瞳に、愛されたいと、願った。
何の揺らぎもない、綺麗な瞳。この人は強い人だと、直感的にそう思った。
だから。
「俺、何したらいい? やっぱ何か色々と責任を…」
「じゃあ、付き合って」
そう口にしてしまった。
由香ちゃんの気持ちを知りながら。
空気が一瞬、凍りついた。
由香ちゃんが動揺したのが、空気で感じ取れた。
「…わか、った……」
そして私たちの関係が、スタートした。
――…
そして昨日、ついに言われてしまった。
「俺、さ…ずっと前から…松本が、好きだった。」
知ってた。
知ってたよ、敬くんの気持ち。
ずっと、我慢してくれていたんでしょ?
「あのときは、怪我を負わせたってテンパってて、自分の気持ちに素直になれなかった。」
うん。
責任感が強いのも、ずっと、ずっと。見てきてたから、知ってたよ。
「でも、やっと気づけたんだ。」
本当はずっと前から気付いてたんでしょ?
でも私の怪我のことを負い目に感じて…骨折なんて、もう治ってるのに。
ごめん、ごめんね…。
「俺は。…松本が好きなんだ…っ」
「うん。………別れよう」
「―――ごめんっ」
そう言って走り去った彼の後姿は
誰よりもカッコよかった。
END
あとがき
ふぅ…はい、ENDです!
結構あっけなかったし、内容薄いし…
でも由香ちゃんと亜衣、敬くんの性格が結構出せたと思ってますb
そして次は由香ちゃんと敬くんのその後かなー…
後、亜衣ちゃんのその後、を連載します。ちょくちょく由香と敬を出すつもりです。
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