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福島県教員採用試験
31
:
名無しさん
:2025/09/01(月) 13:43:18
冒頭からビジュアル行モード開始
ノーマルモードで V(Shift+v)を押す
→ 現在行が「行単位」で選択状態になる
157行目まで移動
157G と入力
0[| 2.1%] Tasks: 80, 154 thr; 2 runn
1[|| 6.7%] Load average: 1.01 0.64 0.
2[|||||||||||||||100.0%] Uptime: 06:25:38
Mem[||||||| 1.01G/7.50G]
Swp[ 0K/0K]
11406 100. 0.8 vim /home/i/Documents/カラマーゾフ.txt
980 0.0 0.7 /usr/libexec/xdg-desktop-portal-gtk
あなたの発言
選択 2 / 31685 行; 2 / 30020 単語; 90 / 1111779 文字; 266 / 3261157 バイト
<🌱textwidth 換算でいくつ?
つまり、この行は textwidth=90 に相当する長さです。
32
:
名無しさん
:2025/09/01(月) 14:28:33
アリョーシャを見つめるのであった。「行って来い、行って来い、わしの所にはポルフィリイが一人
おったらたくさんじゃで、お前は急いで行くがよい。お前はあちらで入用な人じゃ、僧院長のお食
事へ行って給仕するがよい。」「どうぞお慈悲に、ここにいるようにおっしゃって下さい。」とア
リョーシャは祈るような声で言った。「いや、お前はあちらの方で余計必要な人なのじゃ。あちら
には平和というものがないからなあ。給仕を
しておったら、何かの役に立つかも知れぬ。騒動が始まったらお祈りをするがよい。それにな、
忰(長老は好んで彼をこう呼んだ)、今後ここは、お前のいるべき場所でないぞ。よいかこのこと
を覚えておってくれ。神様がわしをお召寄せになったら、すぐにこの僧院を去るのじゃぞ。すっか
り去ってしまうのじゃぞ。」アリョーシャはぎくりとした。
「お前はどうした?
ここは当分お前のおるべき場所でない。お前が俗世で偉大な忍従をするよう
に、今わしが祝福してやる。お前はまだまだ長く放浪すべき運命なのじゃ。それに妻も持たなけれ
ばならない、きっと持たなければならない。そして再びここへ来るまでは、まだまだ多くのことを
堪え忍ばなければならない。そうして仕事もたくさんあるじゃろう。しかし、お前という者を信じ
て疑わぬから、それでわしはお前を俗世間へ送るのじゃ。お前にはキリストがついておられる。気
をつけてキリストを守りなさい、そうすればキリストもお前を守って下さるであろう!
世間へ出 たら大きな悲しみを見るであろうが、その悲し
みの中にも幸福でおるじゃろう。これがわしの遺言じゃ。悲しみの中に幸福を求めるがよい。働
け、弛みなく働け。よいか、今からこの言葉を覚えておくのじゃぞ。何故かと言うと、お前とはま
だこのさきも話をするけれど、わしは残りの日数ばかりでなく、時刻さえもう数えられておるから
じゃ。」
33
:
名無しさん
:2025/09/01(月) 14:44:04
シフト+左右カーソルキー 前方/後方の見出し、栞、マーカーに移動
34
:
名無しさん
:2025/09/01(月) 14:57:58
🌱以下がんばって整形。まだまだ修正スべき点はある。半角空白など技術的。内容的には思春期に読んだ通りの70年代版へ。
七 野心家の神学生
アリョーシャは長老を寝室へ導いてベッドの上に助け乗せた。それはほんのなくてならぬ道具を並べた
だけの、ささやかな部屋であった。ベッドは鉄で作った幅の狭いもので、その上には布団の代わりに毛
氈 が敷いてあるばかりだった。聖像を安置した片隅には読書づくえが据っていて、十字架と福音書と
が載せてある。長老は力なげにベッドの上に身を横たえたが、その眼はきらきら光って、息づかいも苦
しそうであった。すっかり体を落ち着けたとき、彼は何か思いめぐらすように、じっとアリョーシャを
見つめるのであった。
「行って来い、行って来い、わしの所にはポルフィリイが一人おったらたくさんじゃで、お前は急いで
行くがよい。お前はあちらで入用な人じゃ、僧院長のお食事へ行って給仕するがよい。」
「どうぞお慈悲に、ここにいるようにおっしゃって下さい。」とアリョーシャは祈るような声で言っ
た。
「いや、お前はあちらの方で余計必要な人なのじゃ。あちらには平和というものがないからなあ。給仕
を しておったら、何かの役に立つかも知れぬ。騒動が始まったらお祈りをするがよい。それにな、 忰
(長老は好んで彼をこう呼んだ)、今後ここは、お前のいるべき場所でないぞ。よいかこのことを覚え
ておってくれ。神様がわしをお召寄せになったら、すぐにこの僧院を去るのじゃぞ。すっかり去ってし
まうのじゃぞ。」アリョーシャはぎくりとした。
「お前はどうした? ここは当分お前のおるべき場所でない。お前が俗世で偉大な忍従をするように、
今わしが祝福してやる。お前はまだまだ長く放浪すべき運命なのじゃ。それに妻も持たなければならな
い、きっと持たなければならない。そして再びここへ来るまでは、まだまだ多くのことを堪え忍ばなけ
ればならない。そうして仕事もたくさんあるじゃろう。しかし、お前という者を信じて疑わぬから、そ
れでわしはお前を俗世間へ送るのじゃ。お前にはキリストがついておられる。気をつけてキリストを守
りなさい、そうすればキリストもお前を守って下さるであろう! 世間へ出たら大きな悲しみを見るで
あろうが、その悲し みの中にも幸福でおるじゃろう。これがわしの遺言じゃ。悲しみの中に幸福を求
めるがよい。働け、弛みなく働け。よいか、今からこの言葉を覚えておくのじゃぞ。何故かと言うと、
お前とはまだこのさきも話をするけれど、わしは残りの日数ばかりでなく、時刻さえもう数えられてお
るからじゃ。」
アリョーシャの顔には再び激しい動揺が現われた。唇の両隅がぴりりと慄えた。
「又してもなんとしたことじゃ?」と長老は静かにほほ笑んだ。「俗世の人々は涙をもって亡き人を送
ろう とも、われわれ僧族はここにあって去り行く父を悦ばなければならないのじゃ。悦んでその人の
冥福を祈ればよいのじゃ。さ、わしを一人で置いてくれ、お祈りをしなければならぬのでな。急いで
行って来い。兄 の傍におるのじゃぞ。それも一人きりでのうて、両方の兄の傍におるのじゃぞ。」
長老は祝福の手を上げた。アリョーシャは無性にここへ残りたくて堪らなかったが、もはや言葉を返
す余地はなかった。まだそのうえ長老が兄ドミートリイに、地に額のつくほどお辞儀をしたのは何の意
味か、それをも訊いてみたくてたまらなかった。危うくこの問が口をすべるところであったが、やはり
問いかける 勇気がなかった。それができるくらいなら、長老が、問われないさきに 自ら説明してくれ
るはずだ。つまりそうする意志がないからである。しかしあの行為は恐ろしくアリョーシャを驚かし
た。彼はあの中に神秘的な意味の存することを、盲目的に信じていた。神秘的というより、あるいは恐
ろしい意味かもしれない。僧院長の昼餐の始まりに間に合うよう(もちろんそれはただ食卓に侍するの
みであった)、僧院をさして庵室を出た時、急に彼は心臓を激しく引きしめられるような思いがして、
そのまま立ちすくんでしまった。自分の近い死を予言した長老の言葉が、再び耳もとで響くような思い
であった。長老が予言したこと、しかもあれほど正確に予言したことは、必ず間違いなしに実現する。
それはアリョーシャの信じて疑わぬところであった。しかしあの人が亡くなったら、自分はどうなるだ
ろう、どうしてあの人を見ず、あの人の声を聴かずにいられよう? それにどこへ行ったらいいのだろ
う? 長老は泣かないで僧院を出て行けと命じている、ああなんとしよう! アリョーシャはもう長い間
こんな悩みを経験したことがなかった。彼は僧院と庵室を隔てている木立を急ぎ足に歩みながら、自分
の想念を押しこたえることができなかった。
35
:
名無しさん
:2025/09/01(月) 15:05:28
🌱以前思索したとおり、翻訳文学とはいえ、縦書き必須とは思えん。
なんとなれば、ロシア語原文は横書きだからである。🌱jdで表示最適化:set textwidth=80
フォントは20
七 野心家の神学生
アリョーシャは長老を寝室へ導いてベッドの上に助け乗せた。それはほんのなくてなら
ぬ道具を並べただけの、ささやかな部屋であった。ベッドは鉄で作った幅の狭いもので、
その上には布団の代わりに毛氈 が敷いてあるばかりだった。聖像を安置した片隅には読
書づくえが据っていて、十字架と福音書とが載せてある。長老は力なげにベッドの上に
身を横たえたが、その眼はきらきら光って、息づかいも苦しそうであった。すっかり体
を落ち着けたとき、彼は何か思いめぐらすように、じっとアリョーシャを見つめるので
あった。「行って来い、行って来い、わしの所にはポルフィリイが一人おったらたくさ
んじゃで、お前は急いで行くがよい。お前はあちらで入用な人じゃ、僧院長のお食事へ
行って給仕するがよい。」「どうぞお慈悲に、ここにいるようにおっしゃって下さい。」
とアリョーシャは祈るような声で言った。「いや、お前はあちらの方で余計必要な人な
のじゃ。あちらには平和というものがないからなあ。給仕を しておったら、何かの役に
立つかも知れぬ。騒動が始まったらお祈りをするがよい。それにな、 忰(長老は好んで
彼をこう呼んだ)、今後ここは、お前のいるべき場所でないぞ。よいかこのことを覚え
ておってくれ。神様がわしをお召寄せになったら、すぐにこの僧院を去るのじゃぞ。すっ
かり去ってしまうのじゃぞ。」アリョーシャはぎくりとした。「お前はどうした? ここ
は当分お前のおるべき場所でない。お前が俗世で偉大な忍従をするように、今わしが祝
福してやる。お前はまだまだ長く放浪すべき運命なのじゃ。それに妻も持たなければな
らない、きっと持たなければならない。そして再びここへ来るまでは、まだまだ多くの
ことを堪え忍ばなければならない。そうして仕事もたくさんあるじゃろう。しかし、お
前という者を信じて疑わぬから、それでわしはお前を俗世間へ送るのじゃ。お前にはキ
リストがついておられる。気をつけてキリストを守りなさい、そうすればキリストもお
前を守って下さるであろう! 世間へ出たら大きな悲しみを見るであろうが、その悲し み
の中にも幸福でおるじゃろう。これがわしの遺言じゃ。悲しみの中に幸福を求めるがよ
い。働け、弛みなく働け。よいか、今からこの言葉を覚えておくのじゃぞ。何故かと言
うと、お前とはまだこのさきも話をするけれど、わしは残りの日数ばかりでなく、時刻
さえもう数えられておるからじゃ。」アリョーシャの顔には再び激しい動揺が現われた。
唇の両隅がぴりりと慄えた。「又してもなんとしたことじゃ?」と長老は静かにほほ笑
んだ。「俗世の人々は涙をもって亡き人を送ろう とも、われわれ僧族はここにあって去
り行く父を悦ばなければならないのじゃ。悦んでその人の冥福を祈ればよいのじゃ。さ、
わしを一人で置いてくれ、お祈りをしなければならぬのでな。急いで行って来い。兄 の
傍におるのじゃぞ。それも一人きりでのうて、両方の兄の傍におるのじゃぞ。」
長老は祝福の手を上げた。アリョーシャは無性にここへ残りたくて堪らなかったが、
もはや言葉を返す余地はなかった。まだそのうえ長老が兄ドミートリイに、地に額のつ
くほどお辞儀をしたのは何の意味か、それをも訊いてみたくてたまらなかった。危うく
この問が口をすべるところであったが、やはり問いかける 勇気がなかった。それができ
るくらいなら、長老が、問われないさきに 自ら説明してくれるはずだ。つまりそうする
意志がないからである。しかしあの行為は恐ろしくアリョーシャを驚かした。彼はあの
中に神秘的な意味の存することを、盲目的に信じていた。神秘的というより、あるいは
恐ろしい意味かもしれない。僧院長の昼餐の始まりに間に合うよう(もちろんそれはた
だ食卓に侍するのみであった)、僧院をさして庵室を出た時、急に彼は心臓を激しく引
きしめられるような思いがして、そのまま立ちすくんでしまった。自分の近い死を予言
した長老の言葉が、再び耳もとで響くような思いであった。長老が予言したこと、しか
もあれほど正確に予言したことは、必ず間違いなしに実現する。それはアリョーシャの
信じて疑わぬところであった。しかしあの人が亡くなったら、自分はどうなるだろう、
どうしてあの人を見ず、あの人の声を聴かずにいられよう? それにどこへ行ったらいい
のだろう? 長老は泣かないで僧院を出て行けと命じている、ああなんとしよう! ア
リョーシャはもう長い間こんな悩みを経験したことがなかった。彼は僧院と庵室を隔て
ている木立を急ぎ足に歩みながら、自分の想念を押しこたえることができなかった。
36
:
名無しさん
:2025/09/01(月) 15:10:08
七 野心家の神学生
アリョーシャは長老を寝室へ導いてベッドの上に助け乗せた。それはほんのなくてならぬ道
具を並べただけの、ささやかな部屋であった。ベッドは鉄で作った幅の狭いもので、その上
には布団の代わりに毛氈 が敷いてあるばかりだった。聖像を安置した片隅には読書づくえ
が据っていて、十字架と福音書とが載せてある。長老は力なげにベッドの上に身を横たえた
が、その眼はきらきら光って、息づかいも苦しそうであった。すっかり体を落ち着けたと
き、彼は何か思いめぐらすように、じっとアリョーシャを見つめるのであった。
「行って来い、行って来い、わしの所にはポルフィリイが一人おったらたくさんじゃで、お
前は急いで行くがよい。お前はあちらで入用な人じゃ、僧院長のお食事へ行って給仕するが
よい。」
「どうぞお慈悲に、ここにいるようにおっしゃって下さい。」とアリョーシャは祈るような
声で言った。
「いや、お前はあちらの方で余計必要な人なのじゃ。あちらには平和というものがないから
なあ。給仕を しておったら、何かの役に立つかも知れぬ。騒動が始まったらお祈りをする
がよい。それにな、 忰(長老は好んで彼をこう呼んだ)、今後ここは、お前のいるべき場
所でないぞ。よいかこのことを覚えておってくれ。神様がわしをお召寄せになったら、すぐ
にこの僧院を去るのじゃぞ。すっかり去ってしまうのじゃぞ。」アリョーシャはぎくりとし
た。
「お前はどうした? ここは当分お前のおるべき場所でない。お前が俗世で偉大な忍従をす
るように、今わしが祝福してやる。お前はまだまだ長く放浪すべき運命なのじゃ。それに妻
も持たなければならない、きっと持たなければならない。そして再びここへ来るまでは、ま
だまだ多くのことを堪え忍ばなければならない。そうして仕事もたくさんあるじゃろう。し
かし、お前という者を信じて疑わぬから、それでわしはお前を俗世間へ送るのじゃ。お前に
はキリストがついておられる。気をつけてキリストを守りなさい、そうすればキリストもお
前を守って下さるであろう! 世間へ出たら大きな悲しみを見るであろうが、その悲し みの
中にも幸福でおるじゃろう。これがわしの遺言じゃ。悲しみの中に幸福を求めるがよい。働
け、弛みなく働け。よいか、今からこの言葉を覚えておくのじゃぞ。何故かと言うと、お前
とはまだこのさきも話をするけれど、わしは残りの日数ばかりでなく、時刻さえもう数えら
れておるからじゃ。」
アリョーシャの顔には再び激しい動揺が現われた。唇の両隅がぴりりと慄えた。
「又してもなんとしたことじゃ?」と長老は静かにほほ笑んだ。「俗世の人々は涙をもって
亡き人を送ろう とも、われわれ僧族はここにあって去り行く父を悦ばなければならないの
じゃ。悦んでその人の冥福を祈ればよいのじゃ。さ、わしを一人で置いてくれ、お祈りをし
なければならぬのでな。急いで行って来い。兄 の傍におるのじゃぞ。それも一人きりでの
うて、両方の兄の傍におるのじゃぞ。」
長老は祝福の手を上げた。アリョーシャは無性にここへ残りたくて堪らなかったが、もは
や言葉を返す余地はなかった。まだそのうえ長老が兄ドミートリイに、地に額のつくほどお
辞儀をしたのは何の意味か、それをも訊いてみたくてたまらなかった。危うくこの問が口を
すべるところであったが、やはり問いかける 勇気がなかった。それができるくらいなら、
長老が、問われないさきに 自ら説明してくれるはずだ。つまりそうする意志がないからで
ある。しかしあの行為は恐ろしくアリョーシャを驚かした。彼はあの中に神秘的な意味の存
することを、盲目的に信じていた。神秘的というより、あるいは恐ろしい意味かもしれな
い。僧院長の昼餐の始まりに間に合うよう(もちろんそれはただ食卓に侍するのみであっ
た)、僧院をさして庵室を出た時、急に彼は心臓を激しく引きしめられるような思いがし
て、そのまま立ちすくんでしまった。自分の近い死を予言した長老の言葉が、再び耳もとで
響くような思いであった。長老が予言したこと、しかもあれほど正確に予言したことは、必
ず間違いなしに実現する。それはアリョーシャの信じて疑わぬところであった。しかしあの
人が亡くなったら、自分はどうなるだろう、どうしてあの人を見ず、あの人の声を聴かずに
いられよう? それにどこへ行ったらいいのだろう? 長老は泣かないで僧院を出て行けと命
じている、ああなんとしよう! アリョーシャはもう長い間こんな悩みを経験したことがな
かった。彼は僧院と庵室を隔てている木立を急ぎ足に歩みながら、自分の想念を押しこたえ
ることができなかった。
37
:
名無しさん
:2025/09/01(月) 15:12:58
🔥jdim用には:set textwidth=82 🌱元pdfテキストの改行ごとに手作業でgq
38
:
名無しさん
:2025/09/01(月) 16:54:35
それほど自分で自分の思いに心を拉がれたのである。彼は小径の両側に連なる、幾百年か経た松の並木
をじっと見つめた。その小径は大して長いものでなくわずか五百歩ばかりにすぎなかった。この時刻に
誰とも出会わすはずがないと思っていたのに、突然はじめての曲がり角にラキーチンの姿が見えた。彼
は誰やら待ち受けていたのである。
「僕を待ってるんじゃないの?」アリョーシャは傍へ寄ってこう訊いた。
「図星だ、君なのさ。」ラキーチンは、にやりと笑った。「僧院長の所へ急いでるんだろう、知ってる
よ。
饗応があるんだからね。大主教がバハートフ将軍と一緒にお見えになったとき以来、あれほどのご馳走
は今までなかったくらいだ。僕はあんな所へ行かないが、君は一つ出かけてソースでも配りたまえ。た
だ一つ聞きたいことがあるんだ。一体あの寝言はなんのことだね? 僕こいつが訊きたくってさ。」
「寝言って何?」
「あの君の兄さんに向かって、地べたに頭がつくほどお辞儀をした奴さ。しかも額がコツンと言った
じゃな
いか!」
「それはゾシマ長老のことなの?」
「ああ、ゾシマ長老のことだよ。」
「額がコツンだって?」
「ははあ、言い方がぞんざいだっていうのかい! まあ、ぞんざいだっていいやね。で、一体あの寝言
はなんのことだろう?」
「知らないよ、ミーシャ、なんのことだかねえ。」
「ちぇ、長老は君に話して聞かせなかったんだね。そうだろうと思ったよ。もちろん、何も不思議なこ
とはないさ。いつもお決まりの有難いナンセンスにすぎないらしい。しかし、あの手品はわざとこしら
えたものなんだよ。今に見たまえ、町じゅうの何でもありがたがる連中が騒ぎ出して、県下一円に持ち
回るから。『一体あの寝言はなんのことだろう?』て具合にね。僕の考えでは、お爺さん本当に洞察力
があるよ。犯罪めいたものを嗅ぎ出したんだね。全く君の家庭は少々臭いぜ。」
「一体どんな犯罪を?」ラキーチンは何やら言いたいことがあるらしいふうであった。
「君の家庭で起こるよ、その犯罪めいたものがさ。それは君の二人の兄さんと、金持ちの親父さんの間
に起こるんだよ。それでゾシマ長老も万一を 慮 って、額でコツンをやったのさ、後で何か起こった時
に、『ああ、なるほど、あの聖人が予言した通りだ』と言わせるためなんだ。もっとも、あのお爺さん
が額でコツンとやったのは、予言でもなんでもありゃしないよ。ところが、世間の奴らは、いやあれは
シンボルだ、いやアレゴリーだとか、いろんなくだらないことを言って語り伝えるのさ。犯罪を未然に
察したとか、犯人を嗅ぎ出したとかってね。宗教的奇人なんてものはみんなそうなんだ。酒屋に向いて
十字を切って、お寺へ石を投げつける、――君の長老殿もその通りで、正直なものは棒で追いたくりなが
ら、人殺しの足もとにはお辞儀をする……」
「どんな犯罪なの? 人殺しって誰のことなの?」アリョーシャは釘づけにされたように突っ立った。
ラキーチンも立ち止まった。
39
:
名無しさん
:2025/09/02(火) 12:14:42
開目抄遺文録
ttps://dl.ndl.go.jp/api/iiif/823616/manifest.json
兄弟抄
ttps://dl.ndl.go.jp/api/iiif/823621/manifest.json
観心本尊抄[室町時代] [写]
ttps://dl.ndl.go.jp/api/iiif/2532289/manifest.json
真蹟治病抄
ttps://dl.ndl.go.jp/api/iiif/966101/manifest.json
妙法蓮華経巻第二春日版
ttps://rmda.kulib.kyoto-u.ac.jp/iiif/metadata_manifest/RB00013479/manifest.json
竹生島方便品
ttps://emuseum.nich.go.jp/iiifapi/100163000/manifest.json
敦煌不軽品
ttps://21dzk.l.u-tokyo.ac.jp/SAT2018/master30.php?manifest=ttps://gallica.bnf.fr/iiif/ark:/12148/btv1b8301764g/manifest.json
録内開目抄寛永年間
ttps://dl.ndl.go.jp/api/iiif/2544441/manifest.json
40
:
名無しさん
:2025/09/02(火) 12:20:28
周書異記云周昭王二十四年甲寅之歳四月八日 江河泉池忽然浮張。井水並皆溢出。宮殿人舎・
山川大地咸悉震動。其夜有五色光気。入貫太微遍於四方。昼作青紅色。昭王問大吏蘇由曰
是何怪也。蘇由対曰 有大聖人。生於西方。故現此瑞。昭王曰 於天下何如。蘇由曰 即時無
化。一千年外声教被及此土。昭王即遣人??門石記之埋。在西郊天祠前。穆王五十二年壬申之
歳二月十五日 平旦暴風忽起発損人舎傷折樹木 山川大地大地皆悉震動。午後天陰雲黒。西方
白虹十二道。南北通過連夜不滅。穆王問太史扈多。是何徴也。対曰 西方有聖人。滅度衰相
現耳已上。今勘之金光明経一切世間所有善論皆因此経。仏法未渡於漢土先黄帝等習玄女五
常。即□源玄女五常習久遠仏教 黄帝令治国。機未熟説五戒不知過去未来。但現在治国至孝至
忠立身計也。余経文以亦如是。亦周書異記等者 仏法未被真旦已前一千余年 人西方有仏知
之。何況老子生於殷時有周列王時。孔子亦老子弟子 顔回亦孔子弟子也。豈不知周第四昭王・
第五穆王之時 蘇由扈多所記一千年外声教被及此土文乎。亦以内典勘之仏慥記之。我遣三聖
化彼真旦。仏漢土為弘仏法先遣三菩薩於漢土 諸人教五常為仏経初門。以此等文勘之 仏法已
前五常仏教之内知ル五戒ト。疑云 若爾者何信選択集謗法者中不値此難者有之乎。答曰 業力不
定也。現世作謗法今世有報者。即法花経云此人現世得白癩病乃至諸悪重病。仁王経云 人壊
仏教無復孝子六親不和天神不祐 疾疫悪鬼日来侵害 災怪首尾連禍。涅槃経云 若有不信是経
典者○若臨終時荒乱刀兵競起 帝王暴虐怨家讐隙之所侵逼已上。順現業也。法花経云 若人不
信毀謗此経○其人命終入阿鼻獄。仁王経云 人壊仏教○死入地獄餓鬼畜生已上。順次生業也。
順後業等略之。疑云 若爾者信法花真言等諸大乗経者何値此難乎。答曰 金光明経云 枉及無
辜。法花経云横羅其殃等云云。止観云 似解之位因疾少軽道心転熟。果疾猶重不免衆災。記
云 若過現縁浅微苦亦無徴已上。以此等文案之行法花真言等者未位深縁浅誦口不知其義一向
為名利読之。先生謗法罪未尽 外行法花等内存選択意。心雖不存為叶世情向在俗法花経称難
叶末代由 難免此災難歟。問曰 何以秘術速可留此災難乎。答曰 還可治謗法書並所学人。若
不爾者雖有無尽祈請但有費無験歟。問曰 如何可対治。答曰 治方亦経有之。涅槃経云仏言
唯除一人余一切施○誹謗正法造是重業○唯除如此一闡提輩施其余者一切讃歎已上。自此文外亦
有治方。具載不暇。而当世道俗多帰謗法一闡提人加讃歎供養間 偶不学謗法語者還称謗法者
作怨敵。諸人不知此由故正法者還謂謗法者。此偏法花経勧持品所記。如悪世中比丘邪智心諂
曲○好出我等過○向国王大臣波羅門居士○誹謗説我悪謂 是邪見人説外道論議ノ文。仏所讃歎捨
世中福田所誡於一闡提加讃歎供養。故弥貪欲心盛謗法音満天下。豈不起災難乎。問曰 於謗
法者留供養加苦治有罪不。答曰 涅槃経云 今以無上正法付属諸王・大臣・宰相・比丘・比丘尼○
毀正法者王者・大臣・四部之衆応当苦治○尚無有罪已上。一切衆生至于螻蟻蚊虻必有小善。謗
法人無小善。故留施加苦治也。問曰 汝以僧形顕比丘失 豈非破不謗四衆不謗三宝二重戒乎。
答曰 守涅槃経云 若善比丘見壊法者 置不呵責駆遣挙処当知 是人仏法中怨。若能駆遣呵責挙
処 是我弟子 真声聞也已上之文記之。若此記自然令流布国土時 一度経高覧人必可存此旨歟。
若不爾者難免大集並仁王経 若有国王見我法滅捨不擁護○其国内出三種不祥。乃至命終生大地
獄。若王福尽時○七難必起之責歟。如此文且閣万事先可慥此災難起由歟。若不爾者 仁王経見
国土乱時先鬼神乱 鬼神乱故万民乱之文。当時有鬼神乱万民乱。亦当国土乱。愚勘如是。取
捨任人意焉。
正元二年太才庚申二月上旬勘之
41
:
名無しさん
:2025/09/02(火) 13:34:46
南無妙法蓮華経 (三稱)
03 「阿難,若有人修持、留住、擴展四神足的極頂,既精於此,可用之如車乘,以此為
基礎,若欲,彼可住壽一劫,或其劫之某部�囲。「阿難、もし人有って四神足の極点を修
持し、留め住み、拡め展ばすならば、既に此において精通し、車乘のごとくこれを用ゆ
べし。これをもって基礎となし、もし欲するなら彼は一劫壽に住すべし、或いはその劫
の某部分を。04 尊者阿難對佛陀所給與之明顯提示未能瞭解,他未曾懇請世尊說:「世
尊,請住壽一劫,慈尊為�麗生之利益與快樂,及慈愍此世界,為人天之利益,快樂與幸福,
請住壽一劫!」
尊者阿難は佛陀の明言を領解できず、「世尊よ、一劫生きてください。あなたの慈悲は
衆生の利益と快楽のためであり、この世界を慈愍し、人天の利益、快楽と幸福のために、
一劫生きてください!」と懇請することができなかった。
因其心為魔所矇蔽。彼の心は悪魔によって盲目になっていたからである。その心は魔の
矇蔽するところとなっていたことによる。
但尊者阿難數次均為魔所矇蔽。しかし、尊者阿難は悪霊に何度かだまされました。06於
是薄伽梵告尊者阿難說:「去,阿難,可宜知時。」それから薄伽梵は尊者阿難に、「去
れ、阿難。よろしく時を知るべし」と説いた。「是,世尊。」
悪魔との対話 【7-9】 07 爾時惡魔於尊者阿難去後不久,即來至佛所,立於其側,白佛
言:「世尊,薄伽梵現在應入涅槃。その時悪魔は、尊者阿難が去った直後、佛所に來至
して、彼のそばに立ち、仏陀に言った、「世尊よ、薄伽梵は今涅槃に入るべきです。
慈尊,現在正是如來入涅槃之時,請速入涅槃,甚至根據前薄伽梵所說:『惡魔,若我之
比丘、比丘尼、優婆塞優婆夷,尚未成為正聞、聰慧、善攝、多聞、熟記聖典、精嫻教義、
奉持戒律;既精於法,乃能教導、宣演、建立、開啟、詳釋、明辨,能以正法掃蕩,降伏
異論,及廣宣妙法--之弟子時,我將不入涅槃。』
慈尊、現在まさにこれ如来が入涅槃の時、請う、速やかに涅槃に入らんことを。世尊は
かつてこのことばを説かれた。『悪魔よ。もしわが比丘、比丘尼、優婆塞優婆夷が、な
お未だ正聞、聰慧、善攝、多聞、熟記聖典、精嫻教義、奉持戒律;既精於法,乃能教導、
宣演、建立、開啟、詳釋、明辨,能以正法掃蕩,降伏異論,及廣宣妙法--の弟子とな
らない間は我は不入涅槃。』賢明にして,よく身をととのえ,ことがらを確かに知ってい
て, 学識があり,法をたもち,法に従って行い,正しい実践をなし, 適切な行いをなし,自
ら知ったことおよび師から教えられたことをたもって,解説し,説明し, 知らしめ,確立し,
開明し,分析し,異論が起こった時には, 道理によってそれをよく説き伏せて,教えを反駁
し得ないものとして説くようにならないならば, その間は,私は涅槃に入らないであろう
と。
42
:
名無しさん
:2025/09/02(火) 13:42:03
すなわち主師親の三徳とは仏の異名である。だが、仏といっても、小乗の仏あり、
権大乗の仏あり、法華経の迹門、法華経本門の仏があり、また、文底下種の本仏があ
る。
小乗教では、仏の境地を、灰身滅智(けしんめっち)の阿羅漢を悟りの究極として教
えるのであるから、一応は三徳具備といっても、本質はむしろ主師親三徳ともにまっ
たくない。権大乗では小乗で教えた二乗の修業を徹底的に弾呵し、菩薩の修業を教え
る。しかし、その修業はとうていできない歴劫修行(りゃっこうしゅぎょう)であり、
できない教えを説く師匠では意味がない。
また、権大乗の教理は成道後最初の華厳経を出ず、しかも華厳経は蓮華蔵世界の法
慧(ほうえ)等の四菩薩の説法であって釈尊の説法ではない。あくまで方便、権教であ
るがゆえに権大乗の釈尊は主師親三徳ともにないのである。
釈尊みずから、自分が三徳具備の仏であることを明かされたのが、先の譬喩品の文
に明らかなように法華経である。
だが、法華経に迹本二門があり、このうち法華経迹門の教えは、まだ釈尊はインド
に生まれて三十歳にして始めて正覚を成じた仏であって、その三徳も今世限りのきわ
めて浅いものである。五百塵点劫の久遠より常住の三徳を明かされたのは、本門寿量
品である。すなわち本門の仏の主徳は「我此土安穏(がしどあんのん)」(我が此の土
は安穏にして)の文にあり、師徳は「常説法教化」(常に法を説いて教化して)、親
の徳は「我亦為世父(がやくいせぶ)」(我れも亦(ま)た為(こ)れ世の父)の文にはっ
きりと宣言されたのである。この本迹の勝劣は、まことに一目瞭然である。教行証御
書に「爾前迹門の釈尊なりとも物の数ならず」(一二八二㌻)とあるがごとくである。
しかしながら末法今時においては、ただ文底下種の本仏日蓮大聖人のみが一切衆生
を救済する三徳具備の仏である。本門の釈尊といえども、本未有善の衆生には三徳の
縁がなく、衆生を救う力もないのである。曾谷入道殿許御書にいわく「正像二千余年
には猶下種の者有り例せば在世四十余年の如し……今は既に末法に入つて在世の結縁の
者は漸漸に衰微して権実の二機皆悉く尽きぬ」(一〇二七㌻)と。
されば、当抄の終わりに「日蓮は日本国の諸人にしうし(主師)父母なり」(二三七
㌻)とおおせられたのは、まさしく、日蓮大聖人こそ、末法の御本仏であるとの宣言
なることを知るべきである。
しかしながら、日蓮宗各派では、法華経文上の釈尊を仏とし、日蓮大聖人を菩薩あ
るいは釈尊の弟子となしているが、これ人法異なれる説であり、大聖人の真の仏法と
はかけ離れているのである。大聖人の仏法は、けっして釈迦の仏法ではないのである。
そのゆえは、次の本因妙抄の文において、さらに明らかである。「一代応仏のいきを
ひかえたる方は理の上の法相なれば一部共に理の一念三千迹の上の本門寿量ぞと得意
せしむる事を脱益の文の上と申すなり、文の底とは久遠実成の名字の妙法を余行にわ
たさず直達の正観・事行の一念三千の南無妙法蓮華経是なり」(八七七㌻)
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