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誰かが知ってる妻(私の知らない妻・外伝)

148名無しさん:2020/09/10(木) 16:43:43
原作のこと
原作の終わりでは、典子は、旦那や子供に申し訳ないという気持ちが強く、
もし許してくれたとしても、一生後ろめたい思いで生きていかねばならない。
その覚悟はできるが、一方で、性的な喜びを覚えたため、男に誘われれば
自分の中の欲望が目覚め、したくなってしまうのをもてあます。
そんな身体で旦那とうまくやっていけるのかと男に問われると、返事ができない。
自分の中では「無理」という答えになる。
理性として自分がどういう人生を歩むべきかは、十二分にわかっているが、
一度自分の中の官能が発動すると理性はたちまち麻痺してしまう身体になっている。
この二律背反のような緊張を表したのが原作の傑作たるゆえんである。

外伝のこと1
それを引き継いでなんとか料理しようとしたのが竹一円氏の格闘筆力。
竹氏は、彼なりの物語の展開と終結を、書き進めることによって求めようとし、
典子のエロスのありようも強く表現されたが、
原作に散らばる疑問を掘り進めたことでかえって内容が大きくなりすぎて
収拾が遠くなり、ついには放棄に近い状態になってしまった。

外伝のこと2
竹氏による外伝の延長を類推すれば、典子は旦那のもとに帰るのは無理、
旦那は八方ふさがりで自宅内死亡か?あとは典子がSM系のきつい風俗店で
働かされながら旦那の死を聞かされて涙するシーンがラスト」かと思われる。
性奴隷として命令に従うだけの生活で、かつての、家族や家事采配したり、
勤務していた頃のような知性はない。
「平凡で小さくとも幸せな家庭」を捨ててしまった後悔に泣き、旦那の冥福と
子供たちの行く末を祈りながらも、客との性交に喘ぐ姿で幕引き。
これはあくまでひとつの外伝だが、竹氏にはここら辺まで書いてほしかった。
原作者が「もっと書きたかったが、とりあえず完結させた」と言われたように、
今からでも完結まで運んでほしい。

最後に
竹氏が作ってくれたこのスレッドもいつまで持つかは知らないが、
もしも原作者、竹氏のお二人、またはどちらかがこれを見てくれたら、
書き込みをしているURL、あるいは作品名、無料有料を問わず今後の発表予定など、
なんでも記していただければと切に思うのは、たぶん私だけではないだろう。


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