したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

修正作品&試験投下スレ

119 ◆yHjSlOJmms:2008/05/26(月) 23:18:39 ID:M1AUfxZY
月光煌めく夜天の下、2人の男が対峙していた。
1人は蒼き孤高の剣士ディアス・フラック。
もう1人はある科学者が己の恨みを乗せて創り出した存在。天使の名を冠した狂信者ガブリエル。
かつて刃を交えた両雄は再びこの地で合間見える事となった。

引き抜いた剣を正眼に構えディアスはガブリエルを睨みつける。
相手の出方を伺いつつ戦略を組み立てていた。
自然と着目するところは相手の体のいたるところに見受けられる切り傷や焼け焦げた衣服。
(ここに来るまでに大規模な戦闘をしたようだな…。こちらとて無理は出来るような状況ではないが付け入る隙はある)
特に接近戦を行う上での重要なファクターである武器を操る右腕の刺し傷と、攻守共に必要になる機動力の要とも言える脚部の裂傷。
(機動力でかく乱して、相手の右側を攻める。あまり褒められた戦い方ではないが相手はあのガブリエルだ。それに…俺はまだ死ねない)
構えた剣の柄を強く握りこみ、弧を描くような動きで相手の右側に回りこむ。
その軌道の先を捉えるべくガブリエルはボーガンの銃口をこちらに向け射抜いてきた。
その矢を自らの振るう剣から発する衝撃波『空破斬』で叩き落す。
放った飛ぶ斬撃は矢をはじき返して尚、その勢いを殺すことなくガブリエルへと直進する。
だがその衝撃波は、更に強力な衝撃波に正面からぶつかるとかき消された。
ガブリエルの放つリング状の力場『ディバインウェーブ』の前にはこの程度の威力はそよ風程度に過ぎない。
周囲の瓦礫をなぎ払いながら徐々に広がる力場がディアスに迫った。
「ちっ」
舌打ちを一つ口から吐きつつ天目掛け跳躍する。
『朱雀衝撃波!』
己が纏う闘気を焔の炎と化し、南方を守護する四神『朱雀』を形作る。
そのまま一気にガブリエルに急降下。
その勢いはさながら水面の獲物を捕らえる猛禽の如き鋭さ。
空中にいる事で回避は出来ないが、たかが矢の1本。自分の身体を捕らえる前に燃え尽きる。
ディアスはそう判断して回避と攻撃の両方を兼ねたこの技を選んだ。
ガブリエルはいつの間にか持ち替えていたハルバードで、鳳凰を打ち抜くべく鋭い突きを放っていた。
キィインと鋭い金属同士がぶつかり合う音が鳴り響く。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板