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一時投下スレ

678 ◆1qmjaShGfE:2008/10/28(火) 22:43:44 ID:DBZWeeKc0
Part17 >>634差し替え

どうせ使えないからと、ブーメランにでもして飛ばしてやろうかと構えるジョセフ。
食事中というのにお行儀の悪い事この上ない。
いつもならば本気で投げていた。
そう自分で確信出来るジョセフだったが、どうしたものだか、このディスクにそんなぞんざいな扱いは出来ない模様。
どうにも投げ捨てる気にならず、やはり懐に収める。
しかし、そうなるとちょっと悔しい。何というかとてもディスクを投げたい気分なのだ。
確かマジシャンズレッドのディスクもあったなと近くに置いておいたバッグを漁り出す。
「あっれ〜。よう服部、マジシャンズレッドのディスクってどうしたっけか」
「俺が知るかい。ジョジョが持ってたんちゃうんか? 確かずっと頭に入れっぱなしだった……や……ろ……」
一つの可能性に思い至る服部。ジョセフも気が付いたらしい。
「ちょ、ちょっと待て! いけるか? いける……か?」
ジョセフは祈るように念じる、マジシャンズレッドよ、この場に姿を現せと。

祈りは通じた。

ジョセフはマジシャンズレッドのディスクを頭に入れたままだったのだ。
彼の背後に幽鬼のように立ち上る鋼の肉体持つ真紅の鳥。
最早お行儀の域を軽く通り越している行為だったが、誰もそれを責めたりしないどころか、喝采で迎えられる。
実はこれは大層不可思議な現象である。
スタンド能力を持たぬ者は、スタンドを見る事が出来ないはずなのだから。
にも関わらずこの場に居る全ての者にスタンドが見えているのは何故か。
首輪に付けられていたスタンド適正付与の効果は、これだけは大首領の力によるもの。
その力は他の機能より強力で、首輪が外された状態であっても、側にあればある程度の効果を及ぼしているのだ。
それ故見えているスタンドであったが、そんな予期せぬ効果に、誰一人気付いていなかった。
「おおおおおお!! 何!? 入れっぱなしだったらオッケーって事か!?」
思わぬ出来事を単純に喜ぶジョセフ。しかし服部は少し納得がいってない模様。
「何やねんそれ、そないな単純な話なん? ……ジョジョ、記憶ディスクの方はどや? 今の状態でそれも使えるか?」
使用を躊躇していたジョセフだったが、ディスクが使えた事が嬉しかったのか、上機嫌で早速試してみる。

そんな気軽に使うような物ではなかったと知ったのは、すぐ後の事である。


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