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提督たちの憂鬱×コードギアス ネタSSスレその79
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提督たちの憂鬱×コードギアス ネタSSスレその78
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提督たちの憂鬱×コードギアス ネタSSスレその76
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提督たちの憂鬱×コードギアス ネタSSスレその75
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提督たちの憂鬱×コードギアス ネタSSスレその74
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提督たちの憂鬱×コードギアス ネタSSスレその73
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提督たちの憂鬱×コードギアス ネタSSスレその72
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提督たちの憂鬱×コードギアス ネタSSスレその71
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提督たちの憂鬱×コードギアス ネタSSスレその70
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提督たちの憂鬱×コードギアス ネタSSスレその60
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提督たちの憂鬱×コードギアス ネタSSスレその50
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( 中 略 )
提督たちの憂鬱×コードギアス ネタSSスレその1
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終わりです。
馬鹿男爵に付き合わされてる従者君の心境でした。
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乙です
まあ事が発覚すれば逃げ出す関係者も出てきますわな。
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馬鹿男爵を恨めとしか
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乙です。ちょっとした答え合わせですが実はロッキーを含めたロッキー以西全諸侯がクルシェフスキー侯爵の子なのです。とてつもなく強大な勢力です。
ですのでこのお話の内容は大当たりです。そしてクルシェフスキー侯爵の爵位ですが限りなく公爵に近い身分でかなり特別な人です。
そんなとてつもない大貴族というのがクルシェフスキー侯爵の正体で、西海岸諸侯の名手というのは本当のこと、事実なのですね。
そのクルシェフスキー侯爵の手から逃れることは北側諸国にいる以上はできないかと。そして侯爵とシャルルは親友、シャルルと夢幻会のメンバーは友人、うち数人が親友、うち嶋田さんは心友。
従者さんがクルシェフスキー侯爵の手より逃れるすべはありません。
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訂正
西海岸諸侯の名手→西海岸諸侯の盟主
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西海岸は日本との貿易における玄関口ですから、そこの盟主ともなれば、かなりの影響力と特別な扱いであっても可笑しくないですものね。
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>>956トゥ!ヘァ!様
ええ、ずいぶん昔に語りましたが西海岸の盟主クルシェフスキー侯爵はブリタニアにおける日本の一番のお得意様です。
もちろんクルシェフスキー侯爵の子の貴族も含めて。なおクルシェフスキー侯爵はいつ公爵へと爵位が上がってもおかしくない状態なんです。
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ロズベルト男爵家の先代はクルシェフスキー侯爵に会いに行きましたが、別に侯爵が怒っていなくとも元々一男爵家が面会できる相手ではないんです。
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男爵位ですと余程の特殊性がない限りは自分の更に上の階級の貴族に頼んで取り次いでもらうのが普通ですしね。
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>>952
逃げ出すでしょうね我先に
とくにクルシェフスキー侯爵がヤバすぎた…
>>953
すべて馬鹿男爵のせいです
>>954
ちょっとヤバすぎるじゃないですかー
ロッキー含めたロッキー以西って物凄い範囲ですよ?
クルシェフスキー侯爵ってそんなすごい人だったんですね…
限りなく公爵に近い侯爵で、いつ公爵に陞爵してもおかしくない侯爵って
でシャルルの親友でモニカさんを預けられるほど信頼されている
改めてみてもすごい人ですね格が違うというか
西海岸諸侯の盟主ってのも言葉通りの意味だったんですね
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しかし今まで謎だったクルシェフスキー侯爵の全貌が明らかになってきましたね
さすがはシャルルがモニカさんを託す人って感じ
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休日さん遅まきながら加筆修正版乙です。
血の紋章事件には日本人メンバーも鎮圧に協力していたんですね。
二二三さん乙です。
従者は馬鹿男爵の従者という側近的立場だから当然馬鹿男爵のやった様々な犯罪行為も知っているし馬鹿男爵の命令だから仕方なくやっただけで自分は被害者だと自分に言い訳して馬鹿男爵の犯罪行為に協力した可能性もあるんですよね・・・。
そんな立場の人が大人しくお縄には就かずに逃亡しましたとなったらブリタニア当局は従者をどう見るか理解できてない時点で従者も馬鹿男爵と同類なんですよね。
しかもブリタニアに帰っても逃げ切れるだろうとか超甘い事考えてますし。
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>>893
取り潰しした後の馬鹿男爵の領地の復興とか苦労しそうだし元馬鹿男爵家領地を押し付けられる貴族にとっては罰ゲームになりそうだな。
それじゃあんまりですから元馬鹿男爵家領地だけでなく、今回の調査で問題あると判明して馬鹿男爵同様に取り潰したカンザスの貴族たちの領地もまとめて与えられる事になりそう。
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>>962
結局従者はこれまで身体ごと止めに入る描写が一度も見られなかったんですよね
モニカのときも、リーライナのときも、シンクのときも、カレンのときも、なおとのときも、マリーカののときもレオンハルトのとのときも一度も
斬り殺される覚悟ででも止めに入ってればまだ信用できたんですけどねえ
自分は男爵様に命令されただけで、逆らったら殺されるからって言い訳をして、男爵の犯してきた数々の犯罪行為に加担してきたとしかみえなくて
自分は殺されるかもしれないから仕方なくっていうなら言い訳の主張が場で主張すればいいだけ。
実際に白なら無罪かもしれないけど不敬罪については無関係とも言えないのでどちらにしろ死罪となるかもしれません
それが分かっているから日本で逃亡を図ろうとしているのでしょうが甘い
日本とブリタニアの関係を考えた時、両国の司法や警察が強いつながりを持っていないかを考慮していない
ブリタニアに帰ったら玄関口でクルシェフスキー侯爵の子の貴族の警察関係者がお出迎えしてくれるでしょうね
元は善人だったのかもしれません。しかし男爵の側近を務めてきた間におかしくなってしまったのかも
先代や仲間や孫娘を助けたいという気持ちは最後に残った良心なのかもしれませんね
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感想返信の誤字が酷いですが読めますか?
自分で読んでいてわけ分からなくなりました…
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>>962
結局従者はこれまで身体ごと男爵を止めに入る描写が一度も見られなかったんですよね
モニカのときも、リーライナのときも、シンクのときも、カレンのときも、ナオトのときも、マリーカのときも、レオンハルトのときも一度も
斬り殺される覚悟ででも止めに入ってればまだ信用できたんですけどねえ
自分は男爵様に命令されただけで、逆らったら殺されるからって言い訳をして、男爵の犯してきた数々の犯罪行為に加担してきたとしかみえなくて
自分は殺されるかもしれないから仕方なくっていうなら言い訳の主張が出来る場で主張すればいいだけ。
実際に白なら無罪かもしれないけど不敬罪については無関係とも言えないのでどちらにしろ死罪となるかもしれません
大逆罪が適応されれば一族郎党族滅……
それが分かっているから日本で逃亡を図ろうとしているのでしょうが甘い
日本とブリタニアの関係を考えた時、両国の司法や警察が強いつながりを持っていないかを考慮していない
ブリタニアに帰ったら玄関口でクルシェフスキー侯爵の子の貴族の警察関係者がお出迎えしてくれるでしょうね
元は善人だったのかもしれません。しかし男爵の側近を務めてきた間におかしくなってしまったのかも
先代や仲間や孫娘を助けたいという気持ちは最後に残った良心なのかもしれませんね
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しかしシャルルやクルシェフスキー侯爵たちもよくこの短時間で馬鹿男爵の領地を見つけられたものだ
情報収集力が凄いな。とゆーか、シャルルも侯爵も独自調査に入ってたのかな
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>>920
>最悪は周辺領主が飛び火を恐れて自分たちで男爵領を焼き討ちすることすらあり得る
これはあれですかね
自分たちも汚職していることがバレないようにってことですかね?
証拠隠滅…
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>>968
起こったのなら単純に火の粉降りかかるのが嫌だからってのが多いからでしょうね。
バカ一人のせいで地方全体にまでで変な難癖やイメージついては困りますから。
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>>969
言われてみればリアルにもありますね
あそこはあの人が住んでたからなあって
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焼き討ちにあい焼け出される領民たちは最悪ですけど…
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馬鹿男爵のネタだけでここまで語り合えたのっていつ以来だろう
馬鹿男爵シリーズでまさかのクルシェフスキー侯爵が初登場
シャルルの友人たちも初登場してくるし。馬鹿男爵領の最悪な実態までわかってきた
大逆罪に、人身売買に、上位貴族への不敬に、贈賄に、不当な無礼討ちに滅茶苦茶やってるのも
自分が許したことで不敬を重ねていったモニカの心情
馬鹿男爵領の実態が明かされてきた今のモニカの心情がしりたいですね
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今回のお話は出来が悪いです。
推敲していて感じましたがせっかく書いたので投稿します。
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俺の名はフランク・ロズベルト。大貴族たる男爵の爵位を持つ男だ。
私という一人称はどうも俺にしっくり来ぬ。時と場所と場合によって使い分けよう。
俺は今、神聖ブリタニア帝国の同盟国たる、大日本帝国の地に居る。
我がブリタニア以上の歴史と伝統を持つこの国は、定かではないが2600年以上もの歴史を持つらしいのだ。
俺は歴史研究家でもなければ、歴史に興味があるわけではない。だが2600年の重みというのはこの身で感じることが出来るというもの。
この国の現首都なのか、旧首都なのか良く分からぬ京都という1000年以上続く都が、この帝都東京よりも大分と西へ行ったところにあるが、まだ訪れたことが無い為に一度は訪れ、その空気を吸い、歴史を体感してみたい物よ。
しかしなんだ。俺には最近悩みがある。
俺の日本滞在は無期限滞在。大日本帝国・神聖ブリタニア帝国間の華族以上・貴族以上の持つ特権の一つで、男爵以上の身分証があるか、男爵以上であるという保証を約束できる立場の人間の庇護下にあれば、永代貴族に限り、両国間に置いて無期限に滞在できるという特権だ。
俺はそいつを利用して日本に滞在しておるのだが、とにかくくたばり損ないの身内からの召還命令がうるさくてな。
ずっと無視してきているのだが、従者の奴が最近焦り出して「本国に帰国すべきでは」と煩いのだ。
はっきりいうが、召還命令を出されるような悪い事はしてはおらんし、領地の運営も90、ああしつれい、100人からの家臣団に任せてあるからうまく回っているはずだ。一々この私が何かに口出しせずとも、奴らとて領地の運営のイロハをこの私から学んだはずなのだから。
しかしシンク嬢だったか。小柄で美しい女性であった。一夜限りの遊興に付き合って下さったが、伯爵令嬢とは何なのだろうか?
思えばヴェルガモンのやつもそうだったが、言葉遣いが位の高い物のそれであった。
かといってその後にショッピングモールで小競り合いとなった、シュタットフェルト辺境伯家、ソレイシィ辺境伯家、シュタイナーコンツェルンなど聞いたことも無いぞ?
そもそも伯爵や辺境伯とはなんなのだろうか? 爵位とは子爵こそが最も高き爵位のはずだ。
だが従者の奴めは大慌てで止めに入ってきては、「この方は」「この方々は」と抜かしおる。どう考えても腑に落ちんのだが、ふーむ。俺の知らぬところで何か大きな出来事が起きているのだろうか。
召還命令のしつこさ、従者の態度、そういう物を見ているとこう、変な気分になってくるな。
うむ。よし、ここは気分を変えよう。見目麗しい女をナンパするのだ。ナンパなどと言えば、下々民どもの使う下品な言葉に聞こえるが、誘うと変えてみればそれもまた華やかな言葉に早変わりよ。
貴族としての言葉遣いは完璧にマスターしている俺だが、大貴族の俺の領とは言え、領民ども、下民共はぱっとせず、使いどころが無いのだ。だがこの華やかなる大東京。
初めてヨナイ卿のお誘いを受けて訪れた時は、まるで別世界に来たような感覚であったわ。我がブリタニア帝国のペンドラゴンも世界で指折りなほどに発展しつくして居るが。この東京はその上をいっている。
大きな通りには車と人が行き交い、大きな高速道路が空を駆け抜け。800m、900m級のビルディングがあちらこちらに立ち並んでいる、強化耐震ブロック構造の街並みは、チバやカナガワ、サイタマ、フジのすそ野にまで広がっている。
1,000mを超えるビルも存在し、まさに未来世界の様相を呈していた。
極めつけは東京スカイツリーだ。
なんとその高さは2,023m。この世で作られた人工物で最も高いという。展望台は1,900m付近だがそれでも十分に高かった。あまりにも高すぎて季節外れの雪が積もる事もあるらしく、作業員は大変など努力をしてタワーを維持しておるらしい。
さて、ナンパもとい、本日のお誘いだが、誰にするか。大抵は金を見せれば付いてくる下々民よ。あさましい限りだが、中には美しい女もいるのだ。
そう、金に靡かなかったシンク嬢のような誇り高くいて、それでいてこの俺に付き合ってくれる女がな。
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「む?」
早速見つけた。先の通りを横切った若い女だ。薄紅色の腰の下にまで届く長い髪を、左側頭部高くで一つに纏めた、白と桃色のワンピースに身を包んだ女、遠目にだがかなりの美人だ。
それだけではない。少し背は低いが、あのシンク嬢の様な美しい容姿をした膝裏まで届く長い桜色の髪の少女。
そして、美しい金色のロールヘアーを、両サイド二つに分けてツインテールに纏めている、意志の強そうな顔立ちの女。これも美人だ。
だが。
「なんだ、あ奴は」
要らぬものまで付いている。
一人の日本人の男だ。それほどよくもない容姿に顎ひげを蓄え、茶髪を逆立て赤いバンダナを付けている。紫の服、青いジーンズを穿いた、細身の体系の男。
むう、太めな俺から見れば細身だが、それだけ身体も軽く、弱いという事。あのこわもてな容姿で彼女たちを無理矢理に連れ増しているに違いない。
姫君たち! この私めがただ今お助けに参りますぞ!!
勘違いした田舎者 男爵領討ち入りの裏側 日本
そうして走って行こうとした俺を、従者が慌てて止めに入ってきた。
「なりませんッ! なりませんッ! 絶対になりませんッ!! あの方々にお手出しを為さってはッ!!!」
あの方々だと? 女たちは確かに見目麗しい者たちばかりだが、男はただの無頼漢に過ぎぬし、女たちも下々民であろう?
掛け値なしに美しいのだが、高貴さが足りぬ。それをこの俺が遊んでやろうというのだから、逆に光栄な事なのだぞ。
俺はしがみ付いてくる従者を。
「うるさいッッ!!」
と、蹴り飛ばし。通りを横切って行った四人組の下へと走って行った。
※
「要らないんだよ。おめェらは。ついてくんなよ」
その日、玉城は給料日だった。
花の給料日だ。一か月これが来るのを待っていた。
グリンダ騎士団に放り込まれてこの方。現金という、この世で最も素晴らしい物に触れさせてもらえなかったのだが、ついに今日、久々に東京に帰るという事で現金をこの手にしたのだ。
それも三十万だぞ三十万。こんな大金いつ以来だろうか手にしたのは。
「よし。俺には決戦が待っている」
最近、パチ屋の台が、スマートパチンコ。スマートスロットという物に置き換わったらしい。
その時期はずっと空の上だったから触れることはおろか、見ることもかなわなかったわけだ。
だから、今日初めて見るし、初めて触れる。
スマートパチンコの方は良く知らないが、スマートスロットの方は1万9千枚も出るらしい。等価交換で38万だぞ?
男なら挑戦せにゃならんだろうって事で30万握り締めて、久々に帰ってきていた我がボロアパートの扉を開けた瞬間。
「ごきげんよう兄さま」
「お兄ちゃんおはよー♪」
「昨日振りね。おはよう玉城」
なんかよく知ってるくそじゃり共が玄関前をふさいでやがった。
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「おはようさん。マリー、クララ、オルドリン、俺さあ今日は用事があんの。お前たちの遊び相手してられないんだー。そんじゃまた!」
じゃり共の間を潜り抜けて走り出したら。
「お兄ちゃーん、どーこいーくの?」
右隣に桜色の長い髪を靡かせながら並走してくるちびじゃりの姿が。
そうだ、こいつ、こんな可愛い顔して最強とか言われてる暗殺者なんだった。素早さ勝負で俺が勝てる相手じゃねーんだよ!!
「クララちゃーん」
「なーに」
「後でキスしてあげるから追いかけてこないでー」
こいつ、こんな可愛いくせして俺みたいなどうしようもないやつに惚れてやがるから、これで一発。
「ごめーん、クララちゃんはお兄ちゃんを愛しているけれど、お兄ちゃんのためにそれは無理なのだよー!」
だと思ったら今日は騙されてくれやがらなかったぁぁぁーーーッ!
ばっと、飛びつかれて押し倒されたのはその次の瞬間だった。
おまけに。
「んちゅ──」
「んん〜〜〜ッ」
こんな道のど真ん中でキスして来やがったよ。暖かく湿った唇が気持ちいい。やーらかいわー。
ってそうじゃね──。
「おどきなさいッ!!」
「キャッ、お姫さまクララとお兄ちゃんのラブラブ時間の邪魔しないでよ」
「兄さまの唇はあなただけのものではありませんわよクララッ──んん」
「ん〜〜!!」
うわ〜やーらかい。気持ちがいい。ミントの味がするぜ……朝にミンティアでもたべたのかなって、だからそーじゃねーよ!!
こいつら恥ずかしくねーのか!? 馬鹿だろこんな道の真ん中で、押し倒して体密着させてきて連続でキスかまして来やがって!!
したら。
「マリー、こんな通りの真ん中ではしたないわよ」
救世主登場。オルドリンよ、俺様の味方はどうやらお前だけだったようだ。まあな。持つべきものは友ってやつなんだよ結局はよ。
「もう、オルドリンったら、せっかくのいいところでしたのに」
「皇女様がそんなんじゃ駄目でしょまったく。はい、玉城の上から降りる」
「はーい」
ったく、朝っぱらからえれェめにあっちまったよ。っと携帯携帯っと、ええ、っと、九時四十五分。全力で走れば間に合うな。
「つーわけで皆の衆。またな」
走り出そうとしたら。
「なーにが『またな』よッ、こんのアホがァーーーッッ!!」
オルドリンの強烈な左ハイキックを貰ってしまった。ケツに。
「ぶべらァァァッッ!!」
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※
「朝っぱらからおめーらにはえらい目に遭わされちまったわ」
「兄さま、お金が入りましたらすぐギャンブルでご使用なさるのですもの。身体を張ってお止め差し上げたまでですわ」
軽やかに長いサイドテールを靡かせるお姫様。
「お兄ちゃん放っておくとすぐ財布の中身空っぽにしちゃうからね」
長い髪をふわふわ揺らして前を歩く暗殺者。
「あんたってどれだけ信用無いのよ?」
ツインテールを揺らしながら俺の隣を歩く筆頭騎士様。
「俺のケツ蹴り上げて下さったテメーが言うかよ」
そんなオルドリンだが、先ほどからニヤニヤしてる。
「そんな安物の指輪なんかでそんな嬉しいか?」
そう、オルドリンは指輪をはめている。彼女だけじゃない。マリーもクララも。
俺が買ってやったもんだ。それぞれの髪の色に合わせて。一個五万もした。全部で十五万もかかっちまったがスマスロで取り返しゃいいと買ってやったんだよな。それから三人ともご機嫌でまあ。お兄ちゃんとしてはこの不可思議な現象を不思議がって観察していた訳さ。
「私、さ、親族以外でこういうの買ってもらったの……は、初めて、だから。う、嬉しいの。あ、ありがと玉城」
おうおう、いつも凶暴な筆頭騎士様が可愛くなっちゃってまあ。
「ナイトオブナイツ。言っとくけどお兄ちゃんはクララのものだから手を出しちゃだめだよ」
冷たい目つき。殺気とかいうのを飛ばしてんだろうな。こいつホントになんでこんなに俺のこと好きなのか。俺は良くわかりましぇん。
「オルドリン。兄さまにお手を出すと仰るのなら、あなたは今を以てわたくしの敵ですわ。それは承知置く様に」
こっちも鋭い視線を飛ばすお姫様。つーかさあ、オルドリンはオメーの筆頭騎士なんだぞ。オルドリンが可哀想だろって思ったら、オルドリンったら、なにも反応を返さない訳よ。
いつもだったら『クララさんそんなことは』とか『マリーッ私がこんなアホをッ!!』とか反論するのに、何だろうなこの空気は。んーよく分らんわ。でもまあ、三人それぞれに悪い気分じゃないらしいのは分かった。たった今までの話だけどよ。
――おい。そこな下女どもよ。俺の今夜の伽の相手としてやろう。
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「は?」
どこから聞こえた声か。歩いてきた通りの後ろから聞こえた声。
そこには中肉中背、小デブっていう感じの若い男、多分ブリタニア人の男。似合ってない黒いマントを羽織り、こちらも似合っていない青い服を着た、格好からして貴族が立っていた。無駄に装飾過多なところが如何にも下級貴族って感じがする。マリーやオルドリンみてーな品がねェ。
「中々に良い女が揃っておるではないか。サイドテールの女も、ツインテールの女も、小柄な女も、かなりの綺麗どころ。ここまでの上物はそうはおるまい。お前達。このフランク・ロズベルト男爵の相手をすることを許して使わそう」
何言ってんだコイツ?
「さあ、来ぬか」
いきなり手を伸ばしてきた。俺の左隣にいたオルドリンに。
俺が何かするまでもない。ここに居る全員俺なんかよりずっと強いんだからな。喧嘩じゃ絶対に勝てねー。たださあ、なんつーの。それは違うじゃねーかよ。
ぬうっと伸びてくるそいつの脂ぎった手を、俺はひねり上げた。
「おい。何してんだコラ」
「いだだだだ、は、離せ離さぬと無礼討ちだぞッ!!」
日本で無礼討ちなんかできるかよボケ。死罪ならあるけどな。
ブリタニアの伯爵家以上。日本の華族以上に不敬を働いた場合は時に死罪となる。
これは日本人、ブリタニア人、共通だ。
オルドリンんちは名家だからな、場合によっちゃ死罪を言い渡せる。裁判無しで。
「た、玉城私は大丈夫だから」
「黙ってろ。お前等に汚い手で触らせたくねーんだよ。こんな糞みたいな奴の手を。コイツお前等のこと下女って言ったろ。お前等別に女中でも何でもねーし。コイツのお前等見る目が気に入らねえ。あれは性奴隷とか見る目だ。マリー。クララ。オルドリンは。俺の大切な奴らだ。そんな目で見られたかねーなァ!」
「た、玉城」
オルドリンが黙り込む。この屑は先ほどから悲鳴を上げている。
「き、貴様、ここが日本であるからと安心してはおるまいなッ! この大貴族、フランク・ロズベルト男爵様にこの様なことをしてよもやヨナイ卿が黙っているとでも思っているのかァ!!」
得意げに行ってるところ悪いけど、ヨナイって誰よ?
「げッ」
次の瞬間だった。いつの間にか後ろに立っていたクララがこのわけ分からん男の後ろに立っていた。その首筋に細いナイフを当てて。
「お兄ちゃんへの悪口……それって死にたいってこと?」
「ひッ……!」
まさかオルドリンが顔を真っ赤にして黙って、クララのが先に動くとは思わなかったわ。つーかどしたよオルドリン。
「先ほどより聞いていれば兄さまに対する悪口雑言。このわたくし自身が下女と呼ばれることに付きましてはお気に致しません。誰かが何かを仰っておりますねと受け流しもしましょう。ですが、兄さまを無礼討ちですって? 無礼討ちがお好きならば、最初で最後。その身に受けてみますか?」
マリーも氷のような目つきをしている、ちょっとヤベーぞ。こいつらここでこの物を知らねえ馬鹿を殺しかねん。マリーは死罪を与える権利は持ってるがココは日本。無礼討ちはダメだ。
クララに至っちゃ単なる殺人だ。ま、警察に見つかるような処理はしないだろうけどよお。
でも、でもなあ……。
こんな……、こんな屑の血で二人が汚れるのを、俺が見たくないんだよな……。
「いいクララ。離してやれ」
「でも、コイツお兄ちゃんのこと」
「いいって言ってんだろ。それよりもこんな奴の血でお前が汚れる方が問題だ」
「……わかった」
クララがナイフを馬鹿の首筋から放す。
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命の危機が去って安心したのか、よろけてその場に倒れ込む馬鹿。ああ、容量2Bit以下の俺より馬鹿な奴がこの世にいるだなんて思いもしなかったわ。コイツまだオルドリンにもマリーにも気付いてねーもんな。
「ぷはあッ、はあッ、はあッ、き、貴様等ッ、このような事をしてどうなるか分かって」
「わーってるよどうなるかってのは」
そんなことをこの馬鹿と話していると、馬鹿の来た方から、こちらも中肉中背の男がやって来た。どっちかっていうと細身の方ではある。お前等普段から運動しとけよ。
「も、も、も、申し訳御座いませんッッ!!」
そいつは通り中に聞こえる大声で謝罪してきた。相手は誰か分かっている。オルドリンと、マリー、マリーベルだ。
「大変ッ、大変ッ申し訳御座いませんでしたッ!! 我が当主は物を知らなすぎるので御座います、御無礼の程をッ、平にッ、平にご容赦くださいませッ。ナイトオブナイツ、オルドリン・ジヴォン様ッ……、し、神聖ブリタニア帝国、だ、第八十八皇女――マリーベル・メル・ブリタニア殿下ァァァッッッ!!!」
平伏するそいつ。たぶんこの馬鹿の従者だろ。そいつはマリーの事を知っていた様子だ。通りを歩いていた人達が足を止めたりして人だかりの山が出来る。
マリーは長い髪をサイドポニーにして纏めて、ワンピース着てると、何処にでも居ない超美人な女性になるだけで、皇女様だとは気付かれない。
『皇女様? マリーベル様だって!? 嘘ッ英雄皇女様がいらっしゃるのッ!』
ほーら騒ぎになってきた。だからコイツらと歩くの嫌だったんだけど、こんな馬鹿とコイツらが関わり合いになるのはもっと嫌だからよォ。
馬鹿は馬鹿で粋がってくるし。
「こ、この様な街中に、供回りも付けずにマリーベル様がおわすはずがないッ!」
その供回りがオルドリンなんだけど、もの知らなそうなこの馬鹿じゃわからんか。
つか、マリーの顔を知らない時点で終わってる。
オルドリンはというと、俺のあげた指輪と、俺を交互に見ては、真っ赤になってて使い物にならん。
まあ、マリーとクララだけでこんな馬鹿は制圧できるけどな。俺は戦力にならんけど。
「き、気分を害した、行くぞッッ」
そかそか、勝手に騒いで勝手に逃げていくのか。マリー達を下女呼ばわりして置いて。クズ野郎が。
「おいッ」
糞がッ。
「今度コイツらに手を出そうとしたら俺がぶっ殺してやるから覚悟しとけよ」
まじでな。マリーもオルドリンもクララも、俺の大切な奴らなんだ。テメーェみてーなゲスに触れられたくねーんだよ。
その馬鹿は平伏する従者を引き連れて逃げていこうとするが、
とまあ、ここで終われば良いんだが、マリーが腹に据えかねたのか最後に一言。
「フランク・ロズベルト男爵。神聖ブリタニア帝国第八十八皇女マリーベル・メル・ブリタニアとして言い渡しておきましょう。あなたには本国に戻り次第罪状を調べた後死罪を言い渡します。覚悟しておくように」
おー怖い。目がもう人間を見る目じゃねーんだよ。ゴミ以下を見る目って言うのか。スゲー目だ。
はあ、しゃーねーなー。
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「マリー」
マリーの頭を撫でる。頭を撫でながら髪を撫でる。
「そんな目すんな。誰も何も無かったんだからよ。いつもの温かい目を見せてくれよ、な?」
「兄さま……は、い」
柔らかい目に戻って頬が薔薇色に色付く。
「おにいーちゃーん。クララにもなにかお言葉を-」
よじよじと何かが背中上ってきて、温かくて柔らかい二つのお椀の感触がするなあと思ったら。予想通りクララだった。
「ありがとうなクララ。あの馬鹿に死の恐怖を味わわせてやって痛快だったわ」
背後から肩に頭を載せてくるクララ、彼女の長い髪がさらりと一房、俺の肩を跨いで身体の前に落ちて揺れる。
「た、玉城ッ」
最後にオルドリンが俺を見てきて。
「あ、ありがとう」
礼を言ってくれたのが印象的だった。
こんなことをしている間に、馬鹿とその従者はいなくなっちまってた。
あいつらがどうなるのかは知らんし興味はない。
俺の大切な奴らに手を出したんだ。どこで野垂れ死のうが知らん。
どうせブリタニアの方でもろくでもない事になってそうだしな。
なんでもブリタニア西海岸諸侯の盟主が動いたとかいう話を聞いたけど、関係あったりすんのかねえ。
西海岸諸侯の盟主って言ったらアホの俺でも知ってるあのクルシェフスキー侯爵閣下だろ? 日本とすげー縁が深いから小学生のころから知ってるわ。名前しか知らんけど。
そんな超大物が動くってよっぽどだぞ。
何かあったんだろうなかなり大きなことが。
とりあえず俺にとって大きなことは、この三人の女をどうやってまくかだ。その先にこそスマートスロットってー男の挑戦場所が待ってるからな。
よし、いくぜ玉城真一郎。
勢い付けて。
どんッ!!
「あッ」
「兄さまッ!」
「お兄ちゃんッ!!」
「ふははははッ、ではさらばだ諸君ッ! また今晩にでも会おうッ!!」
さあ、果たして撒けるか奴らを。
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以上です。
>>914
まあそうなります。
>>915二二三様
シンク嬢はあのトラックの運転手も逃がすつもりはありません。
徹底的にやりますね。
>>918
かなり美形ですよクルシェフスキー侯爵は。
>>919トゥ!ヘァ!様
当然取り返しは尽きません。外患誘致罪ですからね。
周辺地域一帯も調査が必要になってきます。
>>962ハニワ一号様
血の紋章事件には大日本帝国はシャルルの側に立って戦っておりました。
義勇兵もだいぶ送っております。
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スレ建てました。
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乙です
玉×オル…来てるわね(確信)
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立て乙です
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乙です。
・・・最終的に馬鹿男爵が不敬を働くことになる皇族・高位貴族の人数はどこまで増えるんでしょうね。
日本政府と夢幻会は馬鹿男爵を庇護しているヨナイの処分を考えてそうだな。
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しかし約1500人しかない馬鹿男爵の領地で奴隷の売買が横行しているって事は、当然若い男女や少年少女たちが奴隷の対象になっているだろうから若い世代がとても少なくなっていて未来のない悲惨な状態になってそうだね・・・。
>>972
モニカが馬鹿男爵を許さずにきちんと罰していればその時に調査で馬鹿男爵の領地に実態が明らかになり馬鹿男爵に苦しむ領民はその時点で救われたはずなのにモニカが馬鹿男爵を許してしまうというモニカの優しさが結果的に馬鹿男爵の悪政に苦しむ領民の犠牲者を増やす事になってしまった事にモニカは一生苦しむことになりそうですね。
それに自分が馬鹿男爵を許してしまった事でここまで大事になり迷惑をかけてしまい自分には皇女やナイトオブラウンズの資格はないとモニカは思いつめそうですね。
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乙です〜。もう馬鹿がどうとかいうレベルじゃなくなってきましたね。まさかマリーベルに筆頭騎士にまで不敬を働くとは
これまで上位貴族への不敬もブリタニアの国法として死罪確定でしょうけど。皇族侮辱まで行ったらもう逃げられない
男爵領もシャルルとクルシェフスキー侯爵を筆頭に潰しにかかってるし
ただなんかシャルルとクルシェフスキー侯爵は孫娘は救助対象としてるみたいでしたよね
どうするんだろう
あとオルドリンがデレてきてかわいい
しかしまあマリーベルとクララがいるからかなわぬ恋と散りそう…
その前に恋とまで行ってない感じだからなあ
というか玉城の年上好きをどうにかせんと
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>>986
モニカの優しさは素晴らしい美徳ですが、今回の一件では仇となってしまってますね
公式にモニカは優しい女性として出ているから結局はこうなってしまうのでしょうが、モニカが男爵領の実態を知っていれば男爵を無礼討ちにしていたはずなのに…
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>>986
休日ブリタニアの総人口数はかなり多くて、植民エリアもないのに2019年時点で9億人以上いるらしいんですよ。つまり人口超大国でもあるんですね
これ普通に原作より多いはずでして、その中で陸の孤島ロズベルト男爵領では悲惨なことが起きていたという
日本やブリタニアが南天を排除する方向に向かうのもわかりますね南天は人を人とも思ってない。盟主曰く木偶ですからね。木偶がどこでどうなろうが知ったことではないのでしょう
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これ、シャルルとクルシェフスキー侯爵が話し合って悲惨な部分はかなり伏せようという話になるかもですね
間違いなくモニカが傷つくし。それかあえて公開する事でより心の強さを持ってもらいたいと考えるか
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>>990
仮にシャルルとクルシェフスキー侯爵が悲惨な部分はかなり伏せたとしてもモニカは自分の行いの結果がどういう事を招いたのかを知るために自分の手で馬鹿男爵領の実態を調べるでしょうし伏せられていた馬鹿男爵領の悲惨な部分をモニカはいずれ知ってしまうでしょうから、シャルルとクルシェフスキー侯爵は最初から馬鹿男爵領の実態を悲惨な部分も含めて全部公開するでしょうね。
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馬鹿男爵はどうしょうもないな。主従も
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書き上げたんですけど情報量が多くて二話に分けたほうがいいのか、一話でまとめたほうがいいのか判断に困ってます。
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>>993
長すぎると読むのが大変なので読みやすいように二話に分けたほうがいいと思います。
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1万2千字程度です。
半分ずつに分けて投稿しますね次のスレッドで。
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ではこちらはもう埋めてしまいましょうか。
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うめでとかったかな?
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梅梅
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モニカさんの幸せを祈ります。
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嶋田さんとモニカさんの結婚式を描き切るぞ。
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