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日本大陸クロススレ その205
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しかし、このヘルト・システムは元々はといえば、墜落したブランカーを回収し、それを元手にして開発された装備である。
人間が作り上げたものであるが、その実態はブランカーの人型個体である「フロイライン」に非常に近しい。
即ち、毒を以て毒を制すという形となっている。
このシステムには当然ながら弊害が存在する。
即ち、長期間にわたってこれを運用し続けると、心身に悪影響が出るものである。
原作において、クラーラ・エルンストはシステムの影響により、思考及び人間性が戦いに惹かれていくという現象が見られた。
徐々に人間らしさが抜け、機械のように応答し、戦闘を行い、それ以外について関心を示さなくなるなどしていた。
最終的にはシステムに取り込まれたかのように戦闘を続け、自我さえも失いかけてしまった。
敵のフロイライン曰く、徐々に戦うことだけしか頭の中になくなるとのこと。
システムに意識が侵食されてしまい、ヘルト・システムと一体化し、文字通りの意味で戦闘マシンとなってしまう用である。
実際、最後の敵となった個体はヘルト・システムに取り込まれた元人間であったようである。
顛末:
クラーラ・エルンストは、システムに意識をむしばまれながらも、それでも目的を達成した。
自分がだれで、何をすべきで、何をするのかを最後まで強い意志によって忘れなかったのである。
エーリカのもとに帰るのだと、満身創痍で、意識ももうろうとする中で、それでも。
そして、最後の敵フロイラインを撃墜し、敵母艦を沈めることに成功したのである。
その後、彼女は奇跡的に発見され、回収された。
デブリーフィングにおいて、敵フロイラインから得た情報を上官「ルドルフ・デッドマン」に報告した。
そしてルドルフもまた、ヘルト・システムによる副作用について話した。両者の情報はぴたりと重なった。
ブランカーに対抗するためにヘルト・システムは必要だが、危険が伴い、犠牲者が出かねないということを再確認した。
そしてルドルフは今後犠牲者を出さないと誓った。
その後、クラーラと、敵フロイラインの攻撃により下半身不随となったバディのエーリカ・レールツァーと共に空を見上げる。
今はまだ夜は明けない。けれども、翼は暁に向かって飛び立った。明けない夜はないと信じ、二人は未来を見る。
憂鬱SRWにおいて:
原作での要素からドイツ系と判断いs、F世界のカールスラントの人間という形で参戦している。
そしてMPFを構築する要素としてヘルト・システムの初期イメージや設定を取り込んでいる。
それは単なるビジュアル面やキャラクターとその設定だけでなく、装備している武装なども大きく影響を受けている。
原作のような悲惨なシステムの弊害は存在しないが、ブランカー以上に強敵であるネウロイと戦うことになるだろう。
Eisen Flugel(鋼の翼)は虚空を駆け抜けていくのだ。
終わりに:
今回は短いがこんなところだ。
割とマイナーな原作で、ストーリーはやや消化不良なところもあるが、それでもさっくり楽しむには十分な作品だ。
半分はダイレクトマーケティングになってしまったが、まあ、これは作者の趣味ということになるな。
ともあれ、そういう要素を取り込んでいると思ってもらえばそれでOKだ。
F世界のストパンのSSをこれで少しは楽しんでもらえると嬉しい。
それでは、また次回!
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