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テスト2

1モントゴメリー:2022/12/04(日) 21:31:14 HOST:116-64-135-196.rev.home.ne.jp
テスト書き込みです。

3194:2023/01/03(火) 18:23:22 HOST:KD106154146165.au-net.ne.jp
1枠①ナリタブライアン
 ②グラスワンダー
2枠③メジロマックイーン
 ④シンボリルドルフ
3枠⑤スペシャルウィーク
 ⑥エイシンフラッシュ
4枠⑦ツインターボ
 ⑧メジロライアン
5枠⑨ビワハヤヒデ
  ⑩マヤノトップガン
6枠⑪マチカネフクキタル
  ⑫ゼンノロブロイ
7枠⑬ウイニングチケット
  ⑭ミホノブルボン

4194:2023/01/03(火) 18:24:23 HOST:KD106154146165.au-net.ne.jp
1枠①ナリタブライアン
  ②グラスワンダー
2枠③メジロマックイーン
  ④シンボリルドルフ
3枠⑤スペシャルウィーク
  ⑥エイシンフラッシュ
4枠⑦ツインターボ
  ⑧メジロライアン
5枠⑨ビワハヤヒデ
  ⑩マヤノトップガン
6枠⑪マチカネフクキタル
  ⑫ゼンノロブロイ
7枠⑬ウイニングチケット
  ⑭ミホノブルボン

5ナイ神父Mk-2:2023/01/05(木) 13:57:15 HOST:p561031-ipngn1301akita.akita.ocn.ne.jp
制限の有る文章を入れてしまったようなのでテスト


スピードと質量を持つと思われる其れは友軍の潜水艦に衝突すると一撃で船体を貫き脱出や海神の緊急の脱出も間に合わないままに
沈没している。そして、それは更に水面へと加速を続け潜水艦のみならず味方艦艇の船底に大穴を開ける存在も確認され始めた。

6モントゴメリー:2023/01/10(火) 22:29:39 HOST:116-64-135-196.rev.home.ne.jp
>ガス代36%、ハンバーガー18%値上がり…東京23区消費者物価が40年ぶり高水準! エコノミストが指摘「暮らしへのマイナス影響が長引く」




インフレは現役世代に有利って、こういう理屈なのか。

7モントゴメリー:2023/01/10(火) 22:30:22 HOST:116-64-135-196.rev.home.ne.jp
>ガス代36%、ハンバーガー18%値上がり…東京23区消費者物価が40年ぶり高水準! エコノミストが指摘「暮らしへのマイナス影響が長引く」
ttps://article.yahoo.co.jp/detail/c86fba5999a472a45d4266fdeb95cf10d547b277



インフレは現役世代に有利って、こういう理屈なのか。

8モントゴメリー:2023/01/10(火) 22:31:16 HOST:116-64-135-196.rev.home.ne.jp
>ガス代36%、ハンバーガー18%値上がり…東京23区消費者物価が40年ぶり高水準! エコノミストが指摘「暮らしへのマイナス影響が長引く」
ttps://article.yahoo.co.jp/detail/c86fba5999a472a45d4266fdeb95cf10d547b277

「見方を変えると、値上げは『高齢者から現役世代への所得移転』です。企業が値上げを我慢するために賃金を抑えると、
現役世代(企業)の所得は増えません。一方で、値上げをすると高齢者の負担は重くなる一方で、現役世代(企業)の所得が(過度に)削られることは回避されます。
『値上げ=生活苦』という議論ではありません」


インフレは現役世代に有利って、こういう理屈なのか。

9トゥ!ヘァ!:2023/01/12(木) 22:51:58 HOST:FL1-122-133-221-61.kng.mesh.ad.jp
マブラヴにおける戦術機部隊編成単位について。

分隊:2機編成 通称エレメント

小隊:4機編成 通称フライト

中隊:12機編成 三個小隊で一個中隊 通称スコードロン

大隊:36機編成 三個中隊で一個大隊 通称グループ

連隊:108機編成 三個大隊で一個連隊 通称ウィング


戦術機オンリーの編成は連隊まで。
連隊以上の編成は他兵種部隊を含んだ諸兵科連合となる。

10トゥ!ヘァ!:2023/01/12(木) 23:41:04 HOST:FL1-122-133-221-61.kng.mesh.ad.jp
分隊:戦術機が行動する際の最小単位。
基本的に戦術機はこの二機一組の分隊単位で行動する。


小隊:二個分隊(4機)から構成される。
指揮は中尉や先任少尉が取る。


中隊:三個小隊(12機)から構成される。
指揮は大尉から少佐の将校が指揮を取る。

戦闘陣形が効果を発揮する最小単位。
ほとんどの戦闘陣形は中隊単位からの使用を想定している模様。


大隊:三個中隊(36機)で構築される。
少佐から中佐の将校が指揮を取る。

運用時は中隊ごとに別れ、相互支援可能な距離を保って行動する。


連隊:三個大隊(108機)で構築される。戦術機のみで構成される部隊として最大単位。
中佐から大佐の将校が指揮を取る。
この連隊を戦術機甲連隊と呼ぶ。

これ以上の規模は他兵科との諸兵科連合を組んだ単位となる。
一般的には戦術機連隊を中核に戦車機甲部隊や砲撃部隊などが組み込まれ、戦術機甲師団と呼ばれる部隊単位となる。

中には戦術機甲連隊を三個連隊以上保有した戦略打撃部隊編成なども存在している。

11トゥ!ヘァ!:2023/01/15(日) 02:09:21 HOST:FL1-122-133-221-61.kng.mesh.ad.jp
・2030-2040年代
極東ロシアにて旧ソ連軍及び旧中国軍を母体とする北方連邦建国。
戦後に日本が領有していたカムチャツカ半島をめぐってカムチャツカ紛争勃発。
大戦前からの戦力を揃えていた日本が勝利。後に講和。


北米にて勢力が増してきた旧政府派、新人類派が衝突。第二次南北戦争発生。
旧米軍基地に残っていた核弾頭を巡る争いに発展。これを危険視した日本軍が介入。両軍を蹴散らし発見した弾頭を破壊。


第二次南北護。北米にて都市国家連合と中米のレコンキスタ軍の衝突開始。
ハワイ・アラスカの日本軍はこれを静観。


中央アジアにおいて聖戦連合と北方連邦の武力衝突発生。北連が中央アジアに向き極東の緊張感が減る。


欧州において第四帝国と神聖十字教国による衝突発生との報告がなされる。
日本は情報収集に努める。


帝国と十字国の争いにロシア人民共和国が介入。三つ巴の情勢となる。


南米方面ではミュータントの大規模スタンピードが発生。
初期鎮圧に失敗し南米において多くの生存圏が失われる。現在パナマ付近においてレコンキスタ軍が対応中。

12モントゴメリー:2023/01/25(水) 18:08:39 HOST:116-64-135-196.rev.home.ne.jp
TFL(Transporteur de Fret Logistique)

【概要】
TFL(Transporteur de Fret Logistique=物流貨物運搬車)とは、フランス連邦共和国(以下、FFR)で開発、運用されている運搬手段である。
統制車両に連結された台車が電源車から供給された電力でモーターを駆動させ走行する姿から「陸上列車」とも呼ばれる。
その優秀な積載能力と不整地走破能力によって「暗黒の30年」期のアフリカ州物流を支えた影の功労者である。

【計画】
発足から「暗黒の30年」期におけるFFR政府の一番の懸念事項はアフリカ州の開発であった。
国土の過半を占めるこの「砂の海」から利益を生み出せるようにならなければFFRの発展は望めない。
しかしその前途は厳しいものだった。
各国(主にドーバー海峡の向こう側)から支援を受けた現地の反政府勢力は衰えるどころか右肩上がりの状況であり、国境付近での他国(主に以下略)との軍事衝突も一向に改善されないのである。
これに対して、ジョルジュ・ビドー初代大統領が下した指示は明確であった。

——とにかく物流網を整備せよ

軍隊にとって一番重要であるのは兵站であることを彼は解っていたが、理由はそれだけではなかった。
反政府勢力が勢いづいているのは現地住民がそれらを支持しているからだ。
そして何故現地住民が支持するかと言えば、彼らの生活が苦しいからその不満が流れているのである。
つまり物流を安定させ、現地の生活が改善されれば反政府勢力の活動も自然と低調になっていくはずである。
ビドー大統領のこの考えは歴史上に何度も登場するものであり決して彼の独創によるもので合は無い。
しかし何度も繰り返されたほど有効な処方箋であることは間違いないものであった。
こうして方針は決したが、それを実行する段階でも問題は山積みなのである。
なにせ相手はサハラ砂漠。この星で最も巨大な砂の海なのであるから。
大量の物資を一度に輸送するのに最も適しているのは鉄道である。
しかし、砂漠と鉄道はすこぶる相性が悪かった。
当時の技術ではアフリカ州を縦横に駆ける鉄道の敷設は不可能と判断され、未来への課題とされた。
(この「課題」が解決されるには21世紀を待たなければならない)
次に考慮されたのは空輸であるが、これも主要な方法とはみなされなかった。
効率が悪いというのが一番の理由であるが、空軍から「OCUと開戦した場合、制空権は確実に奪われるから物流網は寸断される」という提言が決め手となった。
当時のFFRには、本土上空の制空権すら維持できる力はなかったのである……。
残された手段は自動車による陸上輸送である。そしてやはりこの方法も一筋縄ではいかなかった。
当時のアフリカ州は道路の「設定」こそ行われていたが、実際の整備はほとんど進展していなかったのである。
何せ相手は砂である。
一日かけて整備した路線が翌日には砂の下、ということは日常茶飯事であった。
そしてこの問題に対しても、ビドー大統領の回答は明確であった。

——砂の海を渡れる輸送車両を作るのだ。

こうしてTFLは始動した。

13モントゴメリー:2023/01/25(水) 18:10:10 HOST:116-64-135-196.rev.home.ne.jp
【運用】
開発されたTFL-1は早速アフリカ州に送られ、物資輸送任務に就くことになる。
標準仕様で45トンという輸送量は大戦時の輸送トラック(不整地積載量2.5トン)18両に匹敵し、2編成で一個輸送トラック中隊にやや劣る程度の輸送量を確保できる。
別の視点で見れば、大戦時の機甲師団は一日300トンの物資輸送が必要とされるので7編成あればこれにも対応できる。
「暗黒の30年」期にはアルジェやチュニスに陸揚げされた物資を積載したTFL-1が南へ向かって砂の海へと漕ぎ出す光景が多く見られた。
また物資輸送のみならず台車に一般バスのような客席を設置することで人員輸送にも活用された。
本車両によってアフリカ州の治安維持部隊の兵站は辛うじてであるが維持されたのである。
もちろん軍需物資のみならず民生用の物資輸送にも活用されアフリカ州の開発に多大な貢献を果たした。

14モントゴメリー:2023/01/25(水) 18:11:06 HOST:116-64-135-196.rev.home.ne.jp
【構造】
TFLシリーズは一般的な牽引式輸送車のようにガソリンエンジンやディーゼルエンジンを積んだ牽引車(いわゆるトレーラーヘッド)が引っ張る方式ではなく、発電機で起こした電気を各台車の車輪に分配し個々の車輪の駆動力で走るという構造である。
これは鉄道車両などに多く見られる「動力分散式」だ。
牽引車が引っ張るいわゆる「動力集中式」と比較すると、動力分散式の方が構造は複雑になるものの殆どの車輪が駆動するため不整地走破性が高く、アフリカ州の未整備な道路を走る場合は有利であった。
最初のタイプであるTFL-1はS41中戦車のエンジン(230馬力ガソリンエンジン)を発電機として搭載した動力車と3両の貨物車から構成された。
貨物車は各々15トンの積載能力があり、これはルノー社が戦後に開発した新型軽戦車を一両搭載可能である。また貨物車は最大5両まで増やすことも可能であるが、その場合は動力車を1両増やす必要がある。

【運用】
開発されたTFL-1は早速アフリカ州に送られ、物資輸送任務に就くことになる。
標準仕様で45トンという輸送量は大戦時の輸送トラック(不整地積載量2.5トン)18両に匹敵し、2編成で一個輸送トラック中隊にやや劣る程度の輸送量を確保できる。
別の視点で見れば、大戦時の機甲師団は一日300トンの物資輸送が必要とされるので7編成あればこれにも対応できる。
「暗黒の30年」期にはアルジェやチュニスに陸揚げされた物資を積載したTFL-1が南へ向かって砂の海へと漕ぎ出す光景が多く見られた。
また物資輸送のみならず台車に一般バスのような客席を設置することで人員輸送にも活用された。
本車両によってアフリカ州の治安維持部隊の兵站は辛うじてであるが維持されたのである。
もちろん軍需物資のみならず民生用の物資輸送にも活用されアフリカ州の開発に多大な貢献を果たした。

15トゥ!ヘァ!スマホ:2023/01/27(金) 19:22:03 HOST:FL1-122-133-221-61.kng.mesh.ad.jp
プロトタイプ

時々他の世界から惑星や銀河が流れてくる不思議な世界。

そんな世界の宇宙は2つの組織が大きな勢力も保っていた。

帝国と共和国。
そう呼ばれるこの二つは実は統一された単一国家ではないを

独裁的であったり君主制的である国々が集まったのが帝国。
民主主義的で非君主制な国々が寄り添ったのが共和国である。

どちらもいわゆる多国間連合であるのだが、その特長からいつの間にか帝国と共和国と呼ばれるようになった。

最も帝国に属しているから必ずしも強権的とは限らず、共和国に属しているから平和的とも限らない。



そしてこの世界の宇宙がこの2つだけに別れているわけではない。

連盟。帝国、共和国のどちらにも属したくない、または属せないような国々や勢力が集まり自然と団結した組織。


帝国や共和国以上に雑多な連合組織であるが、不思議と強い勢力が集まった結果中々侮れない国となっていた。

この世界はもっぱら帝国と共和国が争いながら、時々連盟が両国にちょっかいを出されては仕返し、人々争うその余力で宇宙生物やら宇宙蛮族やらを撃退している。

そんな国々の話である。

16トゥ!ヘァ!スマホ:2023/01/27(金) 19:22:53 HOST:FL1-122-133-221-61.kng.mesh.ad.jp

○神社宙域
神様たちが祀られている宙域。
神々一つにつき、惑星一つが神社となっている。

神聖な領域…とはいえ別に人の行き来がないわけではない。
むしろ年末年始や受験の時期などでは割と人でごった返す。

またここに神社を持たずに人の世で暮らしている神々も多い。


連盟において最も有名なのが守護三神と呼ばれる三神であり、ある種の長老的な存在として知られている。

それぞれイデ神様、デモ神様、ドリ神様と呼ばれている。
三神とも以外と気さくなので近くに寄った際は是非とも挨拶してあげるといい。



・守護三神

イデ神様:伝説巨人イデオンその人。
旧スパやαⅢなどを経験してきたイデオンそのもので原作より精神的に成長している。

他の存在と話すことが好き。
三神の中では割と中立的。


デモ神様:どこかの世界では渦動破壊神と呼ばれているのと同一の存在。
何の因果かこの世界では何故か大人しい。
邪神絶対ぶっ殺すマンは健在で連盟にちょっかい掛けてくる邪神、悪神の類は大体この人がメッ!している。

三神の中で最も過激だが、それは人を守護しようとする反動である。


ドリ神様:正式名アンチスパイラル。ドリル使っていた姿からドリ神様呼びが定着した。
別の世界では人の可能性を封じて滅びを回避しようとした存在。
何の因果か流れに流れてこの世界に来てしまった。
かつての重荷から解放されたせいか割も気軽に祀られている。

よく厳しいことを言うが三神の中では最も人に甘い。
好物はあんかけスパゲッティ。奉納すると凄く喜んでくれる。

17モントゴメリー:2023/01/29(日) 23:53:04 HOST:116-64-135-196.rev.home.ne.jp
日蘭世界ネタSS——某独立記念日的な情景——

・地中海洋上、フランス連邦共和国総旗艦戦艦リシュリュー内部、戦略指揮所

「艦橋見張り員より報告、7時方向より接近中の艦隊の視認。艦隊内に『ベニート・ムッソリーニ』及び『ドナウ・シンフォニー』を識別」
「事前連絡の通りです、OCUの臨時編成地中海艦隊でしょう」
「さすがはドゥーチェ、淑女を待たせるようなマナー違反はしないわね」

報告を受けながらFFR大統領…否、最高司令官代行であるマリー・マフタンはケーキを口に運ぶ。
上に立つ者は常に優雅で、平静を保たなくてはならないのだ。
…劣勢の場合は特に。

「彼らと合流して最適な陣形を組みなさい。『偉大なる9隻』の内3隻が揃ったこの艦隊ならば招かれざる異邦人たちの空襲も怖くは無いわ」

現在、地球は未知の地球外生命体から攻撃を受けていた。
地球存亡の危機に際し、人類は賢明にも再びを連帯することを選んだのである。

「対空砲火の密度を上げるために密集隊形を取りましょう。大型円盤が来たとしても容易に討ち果たせます」

事実、マルセイユに飛来した都市級宇宙船はリシュリューの主砲全力射撃により撃墜されていた。

「問題は制空権の確保です。やつら、戦闘機クラスの円盤にもシールドを持っておりますからな」
「現状、ミサイルでシールドを突破した事例は確認できておりません」
「12㎝クラスの電磁高射砲を直撃させれば撃破可能ですが、戦闘機による迎撃が出来なければ受け身の戦いしかできません」
「まあ、各国の要塞砲と戦艦主砲によって都市級を殲滅すれば大気圏内の戦闘は何とかなりますが、問題は衛星軌道上の母艦ですね」
「流石にあそこまで届く大砲はOCUでも保有してないでしょうからな」

つまり主導権は向こうにあるということだ。
——面白くない、本当に面白くない。

マリーが苛立ちながらケーキを平らげていると通信室から連絡が来た。

「代行殿、日本より通信が届きました」
「日本から?長距離通信は不通になっていたはずだけど」
「それが…モールス信号なのであります。それも平文で」
「…持って来なさい」

送られてきた文面を受け取ったのは国防参謀総長である。
「御守り」をポケットに仕舞いつつ彼女は内容を読み込む。

「——日本は全世界同時の一大反攻作戦を提案してきています。
 勝利のためには我々の力が必要なのでしょう」

フランス的エスプリ精神で翻訳しつつ参謀総長は笑みを浮かべる。

「成程ね。攻勢に出ることは賛成だけど、勝算はあるのかしら?」



・グレートブリテン島、ドーバー海峡要塞「炎の壁」内、英国臨時王宮及び総司令部

「——シールドを無効化する手を見つけたと言っています!!」
「それで、攻撃時刻は?」



北米大陸中央部、「ロング」回廊要塞内、4か国(アメリカ合衆国・テキサス共和国・新大陸共和国・カリフォルニア共和国)合同司令部

「日本からメッセージです!!」
「———攻撃は、今から4時間後だ」

全世界同時反攻作戦、「決」号作戦がこのようにして行われることになった——

18ホワイトベアー:2023/01/31(火) 10:30:39 HOST:om126179119230.19.openmobile.ne.jp
テスト

19モントゴメリー:2023/02/07(火) 20:48:11 HOST:116-64-135-196.rev.home.ne.jp
新商品企画書
部署名:仮称超US級建造委員会
氏名:モントゴメリー
作成日 R5年  2月  7日

商品説明
商品名:仮称「アンドリュー・ジャクソン」級超大型偵察戦艦
販売価格:設定せず
コンセプト:超US級戦艦の船体を利用した超大型偵察戦艦
詳細・仕様:
『22インチ連装主砲を諦めて、建造中止になったUS級5番艦の18インチ主砲を流用。
連装2基を束ねて4連装とし、これを2基合計8門搭載する。
装甲も妥協し、改US級の補修用として製作されていた対20インチ対応装甲板に変更。
さらにアラスカ級に準じて「空母」部分は巡洋艦流用の対8インチ防御とする。
これら軽量化措置により排水量を改US級と同等まで軽減し、同級の機関流用を可能とする。』

差別化ポイント:全長350mという巨躯を活用したUS級と同等の砲戦能力と正規空母を凌駕する航空機運用能力。
提案の背景:「彼女」を埋もれたままにするのはあまりにも惜しいという個人的理由。

商品開発
予算:英国海軍、艦隊司令長官の首級(応相談)
期間:応相談
販売開始日:応相談

販売戦略
ターゲット:合衆国海軍「アメリカン・ジャスティス」世代及び良識派
販売ルート:掲示板に投稿
販促活動:設定せず
広告・パブリシティ:設定せず

20635:2023/02/09(木) 17:24:12 HOST:119-171-248-234.rev.home.ne.jp
テスト

21635:2023/02/09(木) 17:24:42 HOST:119-171-248-234.rev.home.ne.jp

銀河連合日本×神崎島ネタSS ネタ ゲートの向こうには(ry・超大陸日本クロス 神崎島おウマさんVS日本ウマ娘 第十話前編「ウマと馬は夜を駆けたようです」


大暴れした対州要塞姫、結果を短的に言えば対州要塞姫は鎮まった。
歌われたのは日本ウマ娘トレーニングセンター学園に在籍するウマ娘全員が歌う【GIRLS' LEGEND U】。
自分達ウマ娘は生きているから大丈夫、もう怒らなくていいと対州要塞姫に訴えた想いは確かに対馬の姫に届いた。

その当人は現在、スーパークリークやワンダーアキュートにイナリワン、タマモクロスなどなど…
面倒見の良いウマ娘の面々に包囲されスーパークリークによる強制膝枕の刑に処されいる。
「妾赤ちゃんにされるのじゃ…」と目が死んでたがどうでもいい話だ。
未だ異界のトレセン学園のコースにベアー号から降り片腕を無くしたままの電が客席にに座るとマシュが労を労う。


「疲れたのです…。」

「電お姉さんお疲れ様です。」

「しかしまあお祭り騒ぎなのです。」

「ゴーストウィニング号さんが現れたのだから仕方ないとは思いますが…。」


二人は視線を向けるその先、コースの中央では大群に埋もれたゴーストウィニング号の姿があった。
ナイスネイチャやセイウンスカイ始め号泣するウマ娘やハルウララなど笑い抱きつくウマ娘にトレーナーであり騎手である竹内、
ティアマトが連れてきた馬主であった花舞神流こと飯崎鈴夏、
それにゴーストウィニング号の担当だった厩務員や調教師、獣医に装蹄師らの姿もある。
この場も画面の向こうでも皆笑い泣いている。違うのは今後を知り複雑な顔をしているゴーストウィニングぐらいである。


「しかし、後処理考えると頭が重いな。」

「同感です…。」


二人の傍で話をするのは出番がほぼなかった大見や冨永、冨永は無駄にマント翻してる。
この超大陸日本では前代未聞である今回の事件、かなりの規模となった。
しかし死者も負傷者もなく現世に戻ればトレセン学園への被害もない。
前例に習えば犯人の罪自体は傷害に殺人未遂と不法侵入くらい…精々懲役刑が云年というくらいだろう。
だがその程度で裁かれるのならば国民は納得しないかもしれなず、また余りにも社会的に衝撃が大きすぎる。
いやそもそも一部除き生きてるのか?
現状で生きているのが確認されたのはウマソウルに拘束された者達くらいで現在大見の部下と邪気眼派が対応にあたっている。
二人の会話に入る電とマシュ。


「大見さんに冨永中将、皆さんそもそも裁くという気すら起きないかもしれないのです。」

「そうですね…。」

「どういうことだ?」

「そろそろ持ってくると思うのですが…」『おーい電!あったよー!』やはりありましたか…。」


会話をしながらもキョロキョロと周囲を見渡す電、遠くからトウカイテイオー号らおウマさんたちが何か大量に抱えてくる。
トウカイテイオー号らの抱えるそれを見て大見は顔を引きつる。
頭部、胴体や腕や足、大量の人間と思われる身体の一部である。
電達の所まで来るとそれらを地面にぶちまける。


「今回トレセン学園に侵入して異界に飲まれた人達なのです。」

「ッ!こいつ動くぞ…!生きてるのか…?」


ビクンビクン、或いはモゾモゾと動く酷く変質した人体の一部、中には原型をとどめていないものもある。
頭部やその一部だけなどは眼球だけキョロキョロさせて気色悪い。


「話に聞くゴーストウィニング号さんの時の方々より進行していると思われますが…コレ一部は理性も残ってるんじゃ…?」

「夜海に濡れた…怪異に成り果て生物学上は生きていますが…霊的には完全に死者でも生者でもないのです。
いっそ普通に死んだり、男性として死んでる方がマシなのです。」

「ま、煮るなり焼くなり研究対象にするなり法で裁くなり好きにすればいんじゃない?いっそ一般公開でもしてみればいいんじゃないかな?」


それなら馬鹿も減るのではないかとトウカイテイオー号がやり投げなことを言う。
そんな話をしているとピシリ、ピシリとガラスに亀裂が入る様な音が響き超大陸世界の人々は何だ何だと周囲を見渡す。
そして何かが割れる音が響くが周囲は何も変わらない。
だがハルウララが空を見上げ気づく。


「あ!お月様にお星さまだ!」


異界化の間は見えなかった天体が顔を見せる。
異界を維持する者がいなくなったのでトレセン学園が現世に戻ったのだ。
トレセン学園の外からは喧騒が聞こえ緊急車両の音が引っ切り無しに聞こえる。
皆は戻れたことに安堵した。
そして電は自分の手元のPVMCGに時刻を表示させると夜明けまでまだまだ時間がある。
鞍と手綱、騎乗具一式を造成するとマシュに声を掛ける。

22635:2023/02/09(木) 17:26:32 HOST:119-171-248-234.rev.home.ne.jp


「マシュちゃん。」

「はい…ゴーストウィニング号さんに…ですね?」

「なのです。」


マシュは騎乗具を受け取ると歩き出し暫くするとゴーストウィニング号を中心に歓声が上がる。
竹内を乗せ駆け出すゴーストウィニング号、ウマ娘たちは誰が始めるでもなく続き芝のを駆け始めた。
原初の、ウマ娘とウマソウルの想いそのままに、此度多くのものに傷つき、涙を流した。
それでももそれを乗り越えウマ娘達は星空に笑い声を響かせながら草の上を駆けて行く。

「あーもう!負けた負けた!!」

「いやー、ダブルゴーストにセイちゃん完敗ですぞ…!」


ナイスネイチャとセイウンスカイが草の上に勝負服を着たまま倒れ込む。
誰ともなく始めた全員一斉にスタートした芝2500m。ナイスネイチャとセイウンスカイを差し切り、
ウマ娘ゴーストウィニングとゴーストウィニング号が同着となった。
キチンと機器を用いれば差は分かったのだろうがそれは野暮というもの、
非公式なれどゴーストウィニングの名を冠する存在は中山の借りを返した。
他のウマ娘達もナイスネイチャやセイウンスカイに続きゴール板を抜け大の字に倒れていく。
その状態で皆が空を見上げ、その空は赤く染まり始め、紫色の雲がたなびく。


「朝焼け…綺麗…。」

「もうそんな時間なんだ…。」

「春はあけぼのってか…。」


その時誰かが手を叩き言う、そろそろ時間だと。
起き上がった誰かがその人物の名を口にする。


「電さん…。」「手が復活してる!?」

「腕はデメテル様に直して貰ったのです。皆さん名残惜しいですがそろそろ時間切れ…春の夜の夢が終わる頃なのです。」

「え…?」

「虹の橋を渡る時が来たのです。」


電が顔を向けた先には…竹内の乗るゴーストウィニング号。
来たのだ。夢が覚める時が。
ウマ娘達は皆困惑の表情を浮かべる。


「え、どうして?」「ゴーストウィニング号は生き返ったんだよね?」「何で!?」

「ゴーストウィニング号さんは生き返った訳ではありません。
トレセン学園に残っていたウマソウルの残滓の皆さんの力を借りて…、
ウマ娘の皆さんを助ける為に定命のものの枠も、馬という存在の境も超え顕現したのです…。
斯様な存在が常に許容される訳でもないこの世界では生きられないのです。」


ウマ娘達は自分達ならば受け入れると主張する。


「貴女達が受け入れても他の方々がどう思うか…。
始皇帝から彼のアドルフまで、斯様な超常の存在があればあれば力付くでも手に入れたがるのが人というもの…。
ゴーストウィニング号さんはそれでウマ娘さんや竹内さんたちが傷付けられるのを許容出来ません。
全てを強制的に受け入れざるを得なかった私達の世界とは訳が違うのです。」


人の悪性を見たウマ娘には電の言葉を否定できない。
そして電は最もな理由を話す、それは残酷な現実。


「それに限界を超えたゴーストウィニングさんは元々はただの生物、その魂の残照…器が持たないのです。
このまま地上にいても消滅を待つだけ…「どうしてさッ!?」クッ!?」


電の服の胸元をセイウンスカイが掴み締め上げる。
慌ててナイスネイチャが止めに入る。

23635:2023/02/09(木) 17:29:19 HOST:119-171-248-234.rev.home.ne.jp


「どうして…!どうして…ゴーストウィニングばかりこんな目に合わなきゃならないのさ!!「スカイ!抑えて!!」
ネイチャ…どうして止めるのさ!?あの中山の時からゴーストばっかり不幸な目にあってるんだよ!!酷いと思わないの!?」

「私だって…私だって理不尽だと思うわよ!!怒ってるわよ!?
でもね…ゴーストを助けるために頑張ってくれた電さんに当たるのは筋が違うでしょっ!!
このバカスカイ!!」

「何を!?」「何だ「二人共やめて!!」…ゴースト…。」


ナイスネイチャとセイウンスカイの間に割って入るゴーストウィニング。
その顔は涙でグチャグチャだが懸命に笑顔になろうと顔が歪んでいる。


「二人がそんなじゃゴーストウィニング号(私)が心配して渡れない…お願い…どうか、どうか笑顔で送って…。」


そんなゴーストウィニング達に頭を垂れるウマ娘達、彼女たちを他所にゴーストウィニング号は嘶き近くに居たライスシャワー号を呼ぶ。
ライスシャワー号はゴーストウィニング号の言葉を聞く。


「え、どうしたの…?走りたい…竹内さんの乗った…とウマ娘の…と?」

「どうしたのです?」


電の問に困惑した表情でライスシャワー号が答える。


「ゴーストウィニング号さんがウマ娘のゴーストウィニングさんと竹内さん乗せた私と走りたいって…。」

「え…?」


トレセン学園芝コースのスタート地点、発馬機も用意されていないヒシアマゾンの立て看板だけ置かれたスタートライン。
そこに馬二頭とウマ娘一人が並ぶ。
ウマ娘ゴーストウィニング、竹内騎手兼トレーナーonライスシャワー号、駆逐艦電onゴーストウィニング号。
いやまあウマ娘ゴーストウィニングとゴーストウィニング号が走るのはまあ分かる…、
が何故に自分ゴーストウィニング号に跨ってここにいるんだろと思う電。

ゴーストウィニング号たっての希望だから仕方ないが如何なる理由か。
ゴーストウィニング号に尋ねてもこれはレースじゃない!レースじゃないから!と主張するだけ。
なおウマ娘ゴーストウィニングは泣いていて竹内はチラチラとゴーストウィニング号の方を気にしっぱなしだ。
そして距離は芝2500m、ゴーストウィニング号最後のレースの距離。
スタートの旗が上がる。

24モントゴメリー:2023/02/10(金) 20:17:19 HOST:116-64-135-196.rev.home.ne.jp
新商品企画書①
部署名:ソ連を強化し隊
氏名:モントゴメリー
作成日 R5年  2月  10日

商品説明
商品名:ガングート級戦艦改装案①
販売価格:設定せず
コンセプト:ガングート級を16インチ砲搭載高速(巡洋)戦艦に改装
詳細・仕様:
『12インチ3連装主砲を米国製16インチ連装砲に交換。その際主砲塔1基を降ろし機関を強化する。
この改装工事によりソ連造船所の工員へ経験を積ませ、新造艦へのステップとする』

差別化ポイント:
『今回の期間限定セットパックをご契約された方には、合衆国海軍よりウィリアム・ハルゼー提督以下の軍事顧問団をセット販売いたします。
(10年契約でそれ以後は1年ごとの自動延長。合衆国側からの希望で打ち切りになる場合がございます)』
提案の背景:ソ連の造船技術へのテコ入れが必要という判断。

商品開発
予算:ドイツ海軍の鼻っ柱(応相談)
期間:応相談
販売開始日:応相談

販売戦略
ターゲット:クレムリン
販売ルート:掲示板に投稿
備考:ハルゼー提督の固有能力により、ソ連艦娘が「もっ殺(もっと殺せ!!)」系艦娘となりますが仕様につきご了承ください。

25モントゴメリー:2023/02/10(金) 20:18:49 HOST:116-64-135-196.rev.home.ne.jp
新商品企画書②
部署名:ソ連を強化し隊
氏名:モントゴメリー
作成日 R5年  2月  10日

商品説明
商品名:仮称「クロンシュタット」級偵察戦艦建造案
販売価格:設定せず
コンセプト:ガングート級から降ろした12インチ主砲のリサイクル
詳細・仕様:
『史実ソ連からアメリカに要望のあった「航空戦艦」と「26cm砲搭載超大型巡洋艦」を統合。
ガングート級改装で余剰となった12インチ3連装砲を2基、合計6門搭載しさらに艦後部に飛行甲板を設置する。
基本的な設計はアラスカ級に基に最適なサイズに調整する』

差別化ポイント:戦艦と空母を別々に整備する余裕のないソ連海軍に最適な大型艦
提案の背景:ウォッカがキマってる史実の建造案を採用したかった。

商品開発
予算:ドイツ海軍の鼻っ柱(応相談)
期間:応相談
販売開始日:応相談

販売戦略
ターゲット:クレムリン
販売ルート:掲示板に投稿
備考:艦載機については契約に含まれておりません。後日改めて提案させていただきます。

26モントゴメリー:2023/02/10(金) 20:20:07 HOST:116-64-135-196.rev.home.ne.jp
新商品企画書③
部署名:ソ連を強化し隊
氏名:モントゴメリー
作成日 R5年  2月  10日

商品説明
商品名:仮称「キーロフ」級重巡洋艦
販売価格:設定せず
コンセプト:ソ連海軍の早急かつ平易な戦力増強案
詳細・仕様:
『ソ連よりの新型巡洋艦の設計協力要請に対して、取り敢えずペンサコーラ級重巡洋艦2隻を屑鉄価格でアメリカが提供した。
同級は合衆国が初めて建造した重巡洋艦であり、はっきり言って失敗作だったので合衆国海軍としても早急に処分したかったので都合が良かった。
3番艦以降は本級を解析したソ連側で改善版を建造予定。
なおソ連側が希望した砕氷船能力は無いので、黒海への配属となった。』

差別化ポイント:ソ連に重巡洋艦を供与する仮想戦記は少ないのでアピールポイントになる

商品開発
予算:ドイツ海軍の鼻っ柱とオスマン帝国海軍の毛根(応相談)
期間:応相談
販売開始日:応相談

販売戦略
ターゲット:クレムリン
販売ルート:掲示板に投稿
備考:リユース品ですが、状態は良好です。

27モントゴメリー:2023/02/10(金) 20:21:48 HOST:116-64-135-196.rev.home.ne.jp
新商品企画書④
部署名:ソ連を強化し隊
氏名:モントゴメリー
作成日 R5年  2月  10日

商品説明
商品名:仮称「ボロディノ」級戦艦
販売価格:設定せず
コンセプト:ソ連海軍の早急かつ平易な戦力増強案
詳細・仕様:
『ソ連よりの超弩級戦艦の設計協力要請に対して、「まずはこのくらいから始めよう」とアメリカがやっぱり屑鉄価格で提供したワイオミング級戦艦。
既に超弩級どころか超超弩級戦艦の時代であり、12インチ主砲搭載のワイオミング級は戦力外と見なされていた。
練習戦艦として働いてくれているが、その任務もより新しい(が古い)テキサスなどに割り振れば良いので手放して問題ない。
ガングート級の砲弾も(無理すれば)流用可能なのでソ連海軍でも運用しやすい。』

差別化ポイント:ワイオミング級が活躍する仮想戦記は少ないのでアピールポイントになる

商品開発
予算:ドイツ海軍の鼻っ柱とオスマン帝国海軍の毛根(応相談)
期間:応相談
販売開始日:応相談

販売戦略
ターゲット:クレムリン
販売ルート:掲示板に投稿
備考:今回ご契約していただければ、アメリカで開発された新型徹甲弾の技術データも同封させていただきます。

28モントゴメリー:2023/02/10(金) 20:23:17 HOST:116-64-135-196.rev.home.ne.jp
新商品企画書⑤
部署名:ソ連を強化し隊
氏名:モントゴメリー
作成日 R5年  2月  10日

商品説明
商品名:仮称「グネフヌイ」級駆逐艦

販売価格:設定せず
コンセプト:ソ連海軍の早急かつ平易な戦力増強案
詳細・仕様:
『アメリカが保管していた平甲板型駆逐艦。それを取り敢えず5ダースほど供与。
対潜や対空、そして練習艦。果ては労働者の宿泊艦として活用。
黒海ではバクー油田地帯周辺海域に展開しレーダー・ピケット網を形成。日英同盟軍からの戦略爆撃を発見、迎撃する』

差別化ポイント:安価に駆逐艦を整備できる

商品開発
予算:ドイツ海軍の鼻っ柱とオスマン帝国海軍の毛根(応相談)
期間:応相談
販売開始日:応相談

販売戦略
ターゲット:クレムリン
販売ルート:掲示板に投稿
備考:アフターサービスとして、技術指導員の派遣も承ります。

29モントゴメリー:2023/02/10(金) 20:24:52 HOST:116-64-135-196.rev.home.ne.jp
新商品企画書⑥
部署名:ソ連を強化し隊
氏名:モントゴメリー
作成日 R5年  2月  10日

商品説明
商品名:仮称「オリョール」級航空母艦

販売価格:設定せず
コンセプト:ソ連海軍の早急かつ平易な戦力増強案
詳細・仕様:
『護衛空母「ロング・アイランド」の準同型艦。輸送船のままソ連へ納入し、現地にて技術指導員の監督の下改造。
2番艦以降はその経験を基にソ連単独で建造する』

差別化ポイント:ソ連空母をWW2で活躍させられる。

商品開発
予算:ドイツ海軍の鼻っ柱とオスマン帝国海軍の毛根、及びイタリア海軍の胃壁(応相談)
期間:応相談
販売開始日:応相談

販売戦略
ターゲット:クレムリン
販売ルート:掲示板に投稿
備考:艦載機については契約に含まれておりません。後日改めて提案させていただきます。

30モントゴメリー:2023/02/10(金) 20:25:54 HOST:116-64-135-196.rev.home.ne.jp
新商品企画書⑦
部署名:ソ連を強化し隊
氏名:モントゴメリー
作成日 R5年  2月  10日

商品説明
商品名:仮称「M」級潜水艦

販売価格:設定せず
コンセプト:ソ連海軍の戦力バランス改善
詳細・仕様:
『史実で無駄に作り過ぎた沿岸防衛用小型潜水艦を整理。合衆国の技術指導の下一定数の中型潜水艦を整備する。
これによって得た余裕により、他艦艇の整備を実行する』

差別化ポイント:(この項目考えるの地味につらい)

商品開発
予算:ドイツ海軍の鼻っ柱とオスマン帝国海軍の毛根、及びイタリア海軍の胃壁とイギリス海軍の睡眠時間(応相談)
期間:応相談
販売開始日:応相談

販売戦略
ターゲット:クレムリン
販売ルート:掲示板に投稿
備考:こちらに関しても教官派遣の用意がございますのでご相談ください。

31トゥ!ヘァ!スマホ:2023/02/13(月) 13:21:52 HOST:FL1-203-136-35-38.kng.mesh.ad.jp
ロストキングダム

原作とは違いバッドエンドに終わってしまった世界に君臨する王たちの総称。
わかりやすく言えば異聞帯。


・第一異聞 怪獣人間世界 
アニメゴジラだった世界。

激変した地球環境の中で生き残るべく人類を改造した世界。
そのたまこの世界の人類は怪獣の因子を埋め込まれている。


この世界の王は怪獣王セリザワ。

かつて怪獣王と呼ばれたとある怪獣の因子を用いて戦闘体を作り出し、怪獣王を打倒。
人類に霊長の座を取り戻させた人物。

本体は人間代だが数百m級の戦闘体を持ち、本体はその戦闘体の中で守られている。





・第二異聞 人理箱庭世界
マブラヴアンリミッドだった世界。

ベータと呼ばれる異星生物に侵略されていた地球。
別世界ではアンリミテッドなどと呼ばれた世界。

バビロン作戦の結果地球上の重力場が反転し大絶滅が起こった。

本来ならその後に滅んだはずなのだが、この世界ではバビロン作戦後も香月博士が生き残っており、更に彼女の研究により平行世界から一部の技術の受信に成功した結果、人類は生き残ることに成功している。

ただしそれは00の女神とその眷属が運営する箱庭の中にて。


この世界の王は機械の女神00。
かつて香月夕呼と呼ばれた女性である。

自らを00ユニット化し、その力を用いてカナダに現存していた残存人類社会を掌握。

無酸素状態であった旧アメリカ合州国領やソ連領から多数の兵器や技術を引き出して地球上のベータを一掃した。

しかし重力災害とベータに掘り尽くされた地球では資源が不足しがちであり、人類はかつてのような無法図の拡大は不可能となっていた。

現在は女神00が人口調整を行いながら、徐々に宇宙へ進出しながら復興のための資材を集めている。

なお彼女に下には戦乙女と呼ばれるクローン軍団が存在しており、彼女の手足として働いている。




・第三異聞 絶対皇帝世界
コードギアスだった世界。

ユフィが死に、シャーリーが死に、ナナリーが死に、ロロが死に、スザクが死に、カレンも死に、そしてルルを助けるためにコードを渡してCCも死んだ。
しかし変わらなかった世界に絶望したルルーシュが世界を統一、収めている世界。

真ダモクレス宮にて世界を見下ろし、管理していおり、人々は生まれから死ぬまでを全て定められている。

ルルーシュ本人も幾つものコードを保有したコード保持者となっており、普遍無意識への完全な介入すら可能としている。

誰が死ぬかもしれない明日、親しい人たちが死んだ昨日。
それよりも進みはしないが、失くすくともこともない。不変なる今を望み、達成してしまった世界と言える。

32トゥ!ヘァ!スマホ:2023/02/13(月) 13:24:03 HOST:FL1-203-136-35-38.kng.mesh.ad.jp
・第四異聞 唯一神人世界
シンフォギアだった世界。未定。




・第五異聞 超神守護世界
ウルトラマンだった世界。未定。




・第六異聞 鋼鉄女王世界
86エイティシックスだった世界。

原作以上に追い詰められていた歴史を持つ。
レギオンは世界規模で進出していき、既存人類の7割を殺害するまでに至った。

そんな中でファイドのデータとロアグレキア王国のシリンの技術を合わせた無人機システムを開発し、逆転に成功した。

しかしシステムを開発するまでの戦いで86たちを含めた既存軍隊は全滅。
生き残った人類の多くは時間稼ぎのために死んでいった兵士たちのことを顧みず罵倒するばかりであり。そんな社会に絶望したミリーゼがシステムを乗っ取り新たな女王として君臨している。


彼女は生き残った人々の多くを白豚と称して圧政を敷いている。
しかし世界の復興は着実に進んでおり、人類文明としては復興していると言える。


なお生き残った人類の多くは旧サンマグノリア共和国民、旧ギアーデ連邦新帝朝派、ノイリャナルセ聖教国の上層部など。

生き残るための嗅覚に長ける者たちのみが生き残ってしまった。
その結果の世界。





・第七異聞 喪失機械世界
勇者王ガオガイガーだった世界。

ゾンダーや原種勝ったは良いものの、仲間も恋人も友人も世界も滅びてしまった世界。

そんな滅びた星にてたった一人残り続けているのが喪失王である。

彼の乗機ロストガオガイガーは原作以上にギャレオンの解析が進んだ結果誕生した機体。
地球70億人の希望と勇気と命が詰まっている。

その強さは圧巻でザ・パワーの力も借りず単独でZマスターを滅ぼし、ジェネシックにならぬままにソール11遊星種を打倒した。

しかしその後の星には誰もいない世界だけが残った。

その姿、その力は奇しくもゾンダーや原種にこそ似ていた。

33635:2023/02/17(金) 07:08:12 HOST:119-171-248-234.rev.home.ne.jp

銀河連合日本×神崎島ネタSS ネタ サセボ異界紀行十九冊目


side:客船サン・ルイ芸術品管理担当官


サン・ルイは我らFFRの国威と芸術を見せるために企画された大日本帝国に滞在中のティ連国民を対象としたツアー参加者を含む多数の乗客を乗せ、
東亜細亜クルーズ中でエスト・デ・パリに入港予定であった。
そこへ大統領から入港を早めることは出来ないかと連絡が来たのが昨日のこと。
当初は船長始め運行会社上層部も難色を示していたのであるがその後に続く言葉に上は顔色を喜色に変えると、
乗客であるティ連国民の了解も得てその心臓由来の俊足を以て未だ誰にも破れざる青いリボンを靡かせサン・ルイはエスト・デ・パリに入港したのである。
その際のティ連国民の顔、水上船でこれほどの速度が出るのかという驚きはオセアンの下へ転属しようとも色褪せぬサン・ルイの栄光である。

そのサン・ルイの船内、エスト・デ・パリに入港したサン・ルイの停泊する埠頭より台座にしっかりと固定され木箱で厳重に梱包された貨物が大型物資搬入口より搬入されている。
その数三つ、電子制御されミリ単位どころかマイクロ以下の単位での制御可能な芸術品輸送専用に作られたフォークリフトのフォーク上のパレットにそれはあった。
グラスに入ったワインすら零すこと無く移動させる程の技能を持つオペレーターの手によりパレットが移動させられる。
それにその場の者達は安堵するが輸送を手掛ける者達が隙を見せることはない。


「後5サンチ…そのまま真っすぐ…。」


軽PSを着た乗員がフォークの微調整を補佐、神業ともいえる職人芸より寸分の狂いもなく貨物は所定の場所に衝撃無く置かれた。
その貨物の梱包がFFRが誇る芸術品輸送専門スタッフの手により解かれていく。
そしてそれは姿を顕した。


「これが『共和国の死』、『国民を導く我らが指揮官』そして『甲板の誓い』か…。」


これがエスト・デ・パリへの入港が急がれた理由の一つ。
我らFFRへの日本の女神の贈り物、特に最後の『甲板の誓い』は我ら常人の知らぬ真なるFFR神話を示したと国民の間でも話題沸騰中だ。
既に国宝への指定が議会で決定しており管理及び保護の為に芸術品専門スタッフを多数有し海をゆくFFR国立美術館の異名を持つ本船への搬入が決定したのだ。
美術品、その中でも絵画を専門とする者達が女神金剛の描いた絵に近づくと鑑定と調査を開始した。


「どうかね?」

「とても同じ人物が短時間で描いたものとは思えません…。
こちらの『共和国の死』は寓意やシンボル的なものに満ちた宗教画とも象徴主義とも見受けられますが…。
『民衆を導く我らが指揮官』はロマン主義的な所も見受けられますが我らFFR国民から見た我らが指揮官の御影という印象派にも見えます。
『甲板の誓い』に至っては神話である筈なのに実に写実的…まるでその現場を目撃した様な気すらします…。」


まるで現場を見ていたかのよう…その言葉に私は一つの結論に達する。


「ともすればその現場を見ていたのかもしれんぞ。」

「と言いますと…?」

「我らが指揮官は幾つも国で幾つもの名も姿も持っていらっしゃる…フランス州ならば聖母マリア、王妃マリー・アントワネット、聖女ジャンヌ・ダルク、
アフリカ州ならばノンモやオニャンコポン…日本の女神がその時に異なる姿で見ていても不思議ではあるまい…。」

「しかし女神金剛はその時既に地上に艦の姿でいた筈…。」

「我らが指揮官がその御身を現世と霧の向こうに分けているのだ。同じ女神が出来ぬ筈はあるまい?」

「成る程…。」


絵画専門スタッフは私の言葉に納得したようだった。
腕の多目的情報端末に目をやるとサン・ルイが入港を急いだもう一つの理由の時間が迫っているのが分かる。


「さあ皆急いでくれ!この船(サン・ルイ)に我らが指揮官がもうじき乗船される時間だ。
FFR客船で初めて我らが指揮官を迎える栄誉を賜ったのだ。
その時にこの絵がなかったでは末代や兄弟達の恥ぞ!!」


その言葉に全員が頷きその動きを早めた。

34635:2023/02/17(金) 07:09:30 HOST:119-171-248-234.rev.home.ne.jp



side:ダンスホールボーイ


サン・ルイが誇る楽団の奏でる緩やかな音色に合わせて舞うその姿に誰もが虜となる。
我らスタッフも我らが指揮官への敬愛と鋼の自制心がなければ見入っていたことだろう。
音楽に合わせ刻まれる軽やかなステップに合わせ艶やかに翻るダズル迷彩のワンピースの裾。
それが例えなき程に魅力的なのだ。
現在、サン・ルイのダンスホールの中心でマフタン大統領を相手に見事なvalse lente(スローワルツ)を踊るのは本日の主役、
我らが指揮官にして我がFFRが誇る戦列艦、全てに勝る母『リシュリュー』その人である。
我がサン・ルイはブルー・リボンだけでなくFFRの豪華客船として初めて我らが指揮官を迎え饗す栄誉を賜ったのだ。


「美しく、見事なダンスだ。容姿も凄まじいな…あれがキミ達の創造主…いやファーダ『指揮官』かね…?」

「Oui、Monsieur。その通りであります。あの御方こそ我らFFRが奉じる戦艦リシュリューです。」


感嘆の溜息を吐き自分に質問する壮年らしきMonsieur(男性)…落ち着いた面持ちの星の王子様の問に答える。
星の王子様が創造主…神ではなく指揮官と言い換えたことに対し好感が持てた。
我らが指揮官は女神であらせられるがその前に我らFFRの総指揮官であらせられる。
つまりは星の王子様はそこの所をしっかりと認識しているとういうことだ。
日々皮肉と嫌味に満ちているあの二枚舌魔女騎士団(イギリス人)、
過労を美徳とし働きすぎキリシタンサン・キュロット(アメリカ人)共は見習うべきであろう。
浅はかさは愚かしい…。


「しかし良きものを見せて頂いた…これは私が因果の彼方へ流れ去ろうとも忘れることはないだろう…。」


どの様な比喩かは分からないが我らが指揮官を称賛しているのだけは間違いあるまい。
そしてMonsieurは腰を上げると私に注文しお代を置いていく。


「先程の見事なダンスのお礼に貴方方のファーダ総指揮官とファーダ指揮官代理に今一番良いものを差し上げて欲しい。」

「Oui……ん…?Monsieur、お待ち下さい!お代が多いのでお釣りをお持ちしますので少々お待ちを!」

「いやそれで丁度だよ。残りは君たちへの祝いエチルアルコールの分だ。飲める時になったらみんなで祝いの一杯でも飲んでくれ給え。」


そう言うとウィンクし星の王子様はその場を後にする。
私は無意識にその後姿に敬礼を送っていた。
既に楽団の奏でる音はなく我らが指揮官のダンスは終わりを告げていた。
拍手が一人、また一人と広まりダンスホールは万雷の喝采に包まれた。
しかし我らが指揮官はそれらに一礼すると楽団の指揮者の所へ赴くと徐に紙の束をを取り出され指揮者に渡すと何かを話された。
驚く指揮者はその紙を急ぎ楽団の奏者達に配る。
するとざわめきが楽団に広がるが指揮者が指揮台へと戻り咳をすると途端に静まりかえり皆楽器に手を伸ばす。
宛ら【指揮官に率いられた軍】の如く…そしてダンスホールの中心に我らが指揮官が立たれスタンドマイクが持ってこられる。
マイクを少し叩き音を確認すると楽団が音を奏で我らが指揮官はその唇より如何なる鳥の囀りより美しい声を発せられる。


『地獄はもうないと信じたかった…だが我らにとって最悪の日は突然に…。.』


この歌は…!!

35635:2023/02/17(金) 07:10:06 HOST:119-171-248-234.rev.home.ne.jp



side:エス


ダンスホールの中央ではファーダリシュリューが『心臓を捧げよ』を歌唱している。
我々は現在ファーダマフタンのご厚意で上海もといエスト・デ・パリに停泊中の豪華客船サン・ルイに乗船している。
というのもファーダマフタンはどうもファーダリシュリューは終戦後に霧の向こうに渡ったと思っているようで現在のFFRを見て欲しいようである。
というか実際に見聞きしたことを初代FFR大統領やペダン元帥…そして霧の向こうに渡った先達に伝えて欲しいとファーダに願っていた。

あくまで見聞きしたことからの予想だが初代FFR大統領や元帥そして提督はこの世界のフランスという国の未来について憂慮していたようで、
ファーダマフタンとしてはファーダリシュリュー、いや霧の向こうの我らが指揮官に現在のFFRを見てもらうことで彼らに安心して戦って欲しいようである。
…まあ彼らも島にいるので伝えることは出来るのだがあっちの提督除く彼らがこのフランス(FFR)見てどんな顔するかについては同情を禁じえない。
相当頭抱えるだろう…信仰については初代さんが主因であることだし…。
そしてファーダが歌ってる理由であるがまあ余興である。
我々の世界のアニメの歌がこの世界ではなんと大昔から存在し歌い継がれているとか…。
そして進撃の巨人の歌である『心臓を捧げよ』はなんとフランス製だというではないか。ほんとに驚きである。

さてファーダの歌う歌にティ連諸国民は皆聞き入っているがFFR国民だけは違った。皆直立不動である。
先程までファーダリシュリューのワルツですら反応しなかったスタッフですら直立不動でファーダの方を向く。
そして歌が佳境に入るとファーダの声に合わせ皆口開く。


『Donne-moi ton coeur ! Offrez vos coeurs ! Offrez vos c?urs !』

「「「「Donne-moi ton coeur ! Offrez vos coeurs ! Offrez vos c?urs !」」」」


ティ連諸国民も唖然としている。
そらFFR国民が皆心臓を捧げよ!と力の限り叫んでいるのである。かくいう私も驚きを禁じえない。
一体如何なることか…この世界の地球人らが驚いていないところを見るとこれがこっちのデフォなのか…。

なお私とファーダがこの世界のソウルソングというべき鉄血歌とかいうもどう見てもアニソンな存在知ったのこの後のことである。

36635:2023/02/19(日) 23:10:27 HOST:119-171-248-234.rev.home.ne.jp

銀河連合日本×神崎島ネタSS ネタ ゲートの向こうには(ry・超大陸日本クロス 神崎島おウマさんVS日本ウマ娘 第十二話「ウマと馬じゃなくて電と電なようです」


トレセン学園の会議室の一つ、そこでは何ともいえない空気が漂っていた。


「電なのです…。」


その人物は電を見て呟く。右手を上げると電も右手を上げ、左手振れば左手を振る。
どう見ても鏡写しである。


「電だわ…。」

「電ね…。」

「ほ、本当に電ちゃんがもう一人いる…。」

「はらしょー新しい特型だ。」

「あの子が向こうの特型の末妹とな。」

「ホントに特型…?陽炎型の間違いじゃないの?」

「えっと…電ちゃんというか浜風ちゃんの妹じゃ…?」


お分かりの通り此度トレセン学園の警備として派遣された超大陸神崎島の暁型四姉妹に加え、吹雪、漣、叢雲、五月雨の初期艦である。


「確かに似てないけどもの凄い失礼なのです…ちゃんと艤装は特Ⅲ型のものなのです。霓ちゃん!」

「はい!」


電は敢えてマシュを霓と呼び、その言葉に艤装を出すマシュ。
電と同じセーラー服にハイソックスで上着の裾にはⅢのバッジ、背負うは煙突に防盾そして12.7cm連装砲と三連装の魚雷発射管。
紛うことなき特Ⅲ型・暁型駆逐艦である…ティアマトの影響で尻尾あったり角あったりするが…。
それを見ると超大陸側の叢雲や五月雨は納得し謝罪した。


「ごめんなさい疑ってしまって…。」

「疑って悪かったわね。だけどそっちの特型は二十五番艦まで存在したのね…。」


小さいけど平行世界故にそんな差異も存在するのだと思う叢雲に他の者も同調する。
その上で五月雨はふと思ったことをマシュに質問する。


「そういえば霓ちゃんて建造はいつ?ロンドン海軍軍縮条約の内容も違ったのかな?」

「そういえばそうねえ…。」

「ねえそこら辺どうなの?」

「いえ…その…。」


ちょっぴり言いにくそうなマシュに電が助け舟を出す。


「霓ちゃん事情があって建造は先帝陛下の御代の末…特型だけでなく大日本帝国海軍として最後の艦でもあるのです。」

「ちょっと待って先帝陛下の御代って…平成ってこと!?建造されてから何年も経ってないじゃない!!?」

「戦後に建造って何があったの?それに宝具だっけ?あれ使ってたし…。」

「まあ、色々と事情があるのです…。詳しくは柏木さんかフェルさん辺の上げる報告書でも見て欲しいのです。」

「…まあいいわ。その深海棲艦みたいな角や尾も色々理由ありそうだし。」


驚く超大陸側の艦娘に言外に今は深く追求しないで欲しいと頼む電に疑問の矛先を納める超大陸側艦娘達。
それはさて置き超大陸側の電は何やら喜んでいた。

37635:2023/02/19(日) 23:11:16 HOST:119-171-248-234.rev.home.ne.jp

「でもこれで電もお姉ちゃんなのです!妹が出来たのです!!」

「電、それはないと思うわ。」

「向こうの特型だから私達関係ないと思うわよ。」

「電、私もそう思うよ。」

「なのです!?」


姉妹から総ツッコミが入った。
そんな暁型を他所に電が叢雲に質問する。


「そういえばトレセン学園に押し寄せた運動家なんかは成れの果てや生き残った方以外は警察などが阻止したようですが…。
野党、マスコミ含めその後は?」

「野党に関しちゃ問題ないわ。あの神様が余程怖かったらしくって党内であなた達とウマ娘関係は手出し無用が通達されてるわ。」

「違反者は除名処分て言ってるから余程怖かったんでしょうね…。」


五月雨が補足する。


「運動家共だけど堕ちたのは警察の鑑識とヤル研に回されたわ…まわ分かりきってたことだけど彼らじゃお手上げ。
ついでに家族や仲間の運動家にも一応生きてるってことで確認の為に対面させたけど…大体それで仲間の運動家は心が折れたわ。」

「仲間があんな生物とも死体とも言い難い存在になったですもの仕方ないと思うわ…。」

「で、堕ちたのても生き残りも大方の家族が受取拒否よ。
今の世の中そんなのが身内と知られれば村八分どころじゃないわ。
成れの果てなんかはそんな化物家の墓に入れられるか!とか言ってた家族もいるらしいわ。」

「さもありなんなのです。」

「まあそれでもめげない運動家もいるんだけどね…マスコミも以下同文だけど…。
野党支持してる活動家、野党が止めるのも聞きやしない。」

「ホントあいつら性質悪いのです…名誉妖精國妖精なのです。」

「名誉妖精國妖精って一体…。」

「ブリテン異聞帯の妖精國の妖精にしか見えないという私達の世界の俗語です。妖精國からいらした方の一言から広まった最近の言葉ですね。」


電の呟きへの補足するマシュ。
そして電は少し心配する。


「しかしまたやらかしそうなのです…。」

「白豚とかみたいなもんか…ま、それ防ぐ為に私達が来たんだけどね。」

「後あれらのせいでウマ娘さんたちのレースやらイベントも潰れてちょっと可哀想なのです…。」

「イベントねえ…。」


叢雲は指で顎を撫で五月雨が呟く。


「そういえば戦争とかあったりしたから大きなお祝い事って最近あまりないね。
ティ連の国交祭とかもこの日本のが最後だ「それなのです!」ふえ…?」



さてお昼の十二時を回ったトレセン学園では授業も中止なので学園には誰もいない…といことはなくカフェテリアに全校生徒が集結していた。
外出許可が降りず食事できるのがここしかないし仕方なし。
そしてその場には各トレーナーや残ってたレジェンド武勇とかゴーストウィニング号の主さんこと飯塚とか牧場関係者とか…。

そして空にはあいも変わらずにデメテルさんが浮かんで学園周辺には検問が設けられ軍と警察が詰めている。
時折警官と押し合いになる革命家(自称)とかいう痛いのもいるがどうでもいいこと。
他にはトレセン学園上空に浮かぶデメテルというインスタ映え納めるに来た猛者もいる。無論コッチの方は周辺に配慮してる。
で、ウマ娘の皆食事を終えて造成されたゼルモニターに目をやっているとウマウマ動画が映し出されていた。
そのトレセン学園公式チャンネルである…カイチョーやら副会長とかも出たりするのだが…二人は現在ここにいるのでいない人物といえば。

38635:2023/02/19(日) 23:11:52 HOST:119-171-248-234.rev.home.ne.jp


「ゴルシ…?」

「ゴールドシップぐらいしかいませんわね…。」


大丈夫かと心配するトウカイテイオーとメジロマックイーンらチームスピカメンバー。
対して近くに座っていたトウカイテイオー号とメジロマックイーン号はあんまり心配していない。


「多分大丈夫だよ。ゴールドシップ号も一緒みたいだし。」

「ええええ…ゴルシがもう一人…?」

「心配が増したのですが…。」


それに対しメジロマックイーン号は心配することはないと言う。


「大丈夫ですわ。あの馬鹿孫はあれで御皇室に仕え御召し馬を務め上げる才の持ち主…やる時はやる子ですわ。」

「ゴルシが…。」「御召しバ…?」


顔を見合わせる二人。
御召しバといえばウマ娘の中でも一握りそれこそある意味重賞勝利より難しいとされたりする上、
ウマ娘自身やそのウマ娘の家に取っても凄まじい名誉な職である。

始まるウマウマ生放送であったが何か既に爆発してる。
その中、宙を舞う赤い勝負服×2は何やら採石場らしき場所に着地しポーズキメる。
あれだ仮のお面付けたバイク乗り的な感じの。なお一応学園内の筈である。


『あたしは技のおウマさんゴールドシップ1号!』『あたしは力のウマ娘ゴールドシップ2号!』

「やる時はやる…子…?」


メジロマックイーン号に向く視線、彼女は頭抱えていた。やる時はやるの意味が違うと。



ウマウマ生放送放送前ゴルシちゃん


「そういやゴルシちゃん号や、異界化の時何してたんだよぉ。あたしですら歌って踊ってたんだぜ?」

「ああ、あん時かあ…厨二の軍人助けてなあ…。呪文唱えだしてな…異界だろ?成功しちまってなあ…。」

「おい…ゴルシちゃんドン引きだぜ…。」

「変なの呼びそうなってな…割り込んでくれたあたしらの世界の大百足さま出てきたちゃったんだわ。
たしかにあの怪異とか瞬殺レベルの神さまだけどさあ…虫嫌いのベロちゃん卒倒しちゃうから頼んで帰って貰った。」

「どんなの何だ?」

「ほれ。」(全長数百メートルの百足の画像、ゲート柏木ムッスメ付き)

「うわあ…卒倒で住むのか…ソレ…。」

39モントゴメリー:2023/02/23(木) 16:58:21 HOST:116-64-135-196.rev.home.ne.jp

 か
  う
   の
    で
     age
       ま
        す

40モントゴメリー:2023/02/23(木) 17:11:01 HOST:116-64-135-196.rev.home.ne.jp
仏帝連合ネタSS——「退役式葬送曲」——

Petit Japon(プチ日本)世界、仮称フランス連合占領地域(旧フランス)、サン=ナゼール
現在ここではとある催しが行われようとしていた。

「催し?『宗教儀式』の間違いではないのかね?」
「そこは『祭典』ぐらいで許してあげましょうよ」

フランス連合の一員ではあるが、今回の主役ではない出席者がつぶやく。
ちなみに前者はこの世界のネット界隈では『ヤバいフランスその1』と呼ばれるブルボン朝フランス連邦帝国、後者が『ヤバいフランスその2』のボナパルト朝フランス帝国の出身者である。

「まあ良いではありませんか。我々にも利がある事なのですから」

『ヤバいけどヤバい中では一番理解しやすいフランス』ことフランス連邦の者はそう言いながら菓子を口に運ぶ。
主催者側が用意した屋台で手に入れたこの世界では失われた菓子(メリュジーヌというらしい)を二人にも勧めながら彼は続ける。

「…まあ確かに、ここまで大それた事になるとは私も想像できませんでしたがね」

事の発端は1隻の「漂流船」であった。
ブラジル海軍の空母であったその船は退役し、2019年9月に解体業務を請け負うトルコの会社が買い取った。
権利が移った後、確かに同艦は、トルコのイズミルへ向かっていた。しかし途中で、トルコの野党や環境団体が、同艦の受け入れ拒否運動を展開し始めたのである。
理由は、その船の断熱材に健康被害をもたらすとされているアスベストが数トン使われていたからである。
アスベストの正確な量は当時判明していなかったが、この抗議運動を受け2022年8月、トルコはその船が2回目の含有物検査を受けなかったことを理由に、「トルコ領海への進入は認められない」と受け入れを拒否。
その船ブラジルへ引き返したが、ブラジル側もその船の寄港を拒否。
結果2022年10月以来、その船はペルナンブコ州の沖をあてどなく彷徨っていた。
具体的にはブラジルの北東海岸に沿って円を描くようにタグボートに引かれながら、沖合を漂流していた。
まだ解体を請け負った会社は船を放棄していなかったが、ブラジル当局と調整は難航しており放棄する可能性も無くはない。
国際法上的にはブラジル海軍、ブラジル政府に法的責任があるのであるが、彼らも積極的に問題を解決しようとはしなかった。

そうこうしているうちにも、その船の状態は悪化していった。
船体に大きな裂け目が発見され、漂流開始から既に約2800リットルの浸水が確認されたのである。
これが3530リットルまで達すると安全な航行ができなくなると予想された。
この件に関して、ブラジル海軍はその船を自沈させようと考え計画を練り始めた。環境省と国防省で駆引きが始まったがこのまま行けば遠からず実行されただろう。

しかし、それに待ったをかける第三者が乱入した。
つい先日、この世界のフランスを6時間で制圧した異世界のフランスたち。
その中の一つ、「ヤバい奴らの陰にいるけどアレが一番ヤバくない?なフランス」ことフランス連邦共和国である。

41モントゴメリー:2023/02/23(木) 17:13:53 HOST:116-64-135-196.rev.home.ne.jp
彼らはブラジル政府にその船の購入を打診した。
その金額は3000万レアル。この金額は、最初に解体業務を請け負うトルコの会社が払った金額の約3倍である。
そして「誠意を示す」と称して戦艦(彼らは重巡洋艦と称しているが)で直接交渉団を送り込んできた。
そして交渉団の代表は現役の軍人、それも海軍歩兵であった。
フランス占領時、原子力機関搭載艦を沈めるのは面倒だとシャルル・ド・ゴールや潜航中の戦略原潜へ接舷斬りこみを敢行し確保してのけた化け物たちである。

砲艦外交の手本のような交渉を受け、ブラジル政府は売却を決定する。
(その際、金額を大幅値下げしようとしたブラジル側に対し、それでは申し訳ないと連邦共和国側が固辞し、最終的には2000万レアルで落ち着いた)

何故彼らはそこまでしたその船に固執したのか?
それは、その船の来歴を見れば明らかである。
その船——ブラジル海軍航空母艦「サンパウロ」は、旧名をフランス海軍の「フォッシュ」と言う。

半世紀以上もの間、務めを果たしてきた「女神」の最後が漂流の末の自沈ではあまりにも惨いと彼らはフランス連合内の会合で主張し、「フォッシュ」の受け入れとフランス国内での解体を提案した。
その突飛な提案に他の参加国は困惑したが、その中でフランス連邦は即座に賛成を表明。
曰く、武力行使によってこの世界での印象が悪くなった我々には「善行」をする必要がある。
また、この世界には他にも始末に困る老朽船が多数存在するようであるからそれらの解体を今後我々で請け負うというアピールにもなる。
これは国際貢献であり、かつ我々にとってビジネスチャンスでもあるのだ。

この主張に対し他の参加国も「反対する理由はない」と消極的ながら了承。
「フォッシュ」退役式への道は開かれた。

まず、漂流中の「フォッシュ」を迎えにフランス連邦共和国本国から「ジュール・ヴェルヌ」級工作艦と浮きドックシステムがやって来た。
『我らが指揮官』の洋上修理も想定しているこの組み合わせの前では、基準排水量3万トン未満の「フォッシュ」は幼子も同然である。
いとも簡単に収容し、「フォッシュ」の生まれ故郷であるサン=ナゼールへと連れて来た。
(「ジュール・ヴェルヌ」乗組員曰く「緊張感のある実地訓練だった」)

フランス国内でも(命知らずな)環境保護団体が受け入れ反対運動を展開したが、治安維持のため派遣されたフランス連邦共和国、国家憲兵隊治安介入部隊(GIGN)が完膚なきまでに粉砕した。
実弾や致死性の化学兵器を投入しなかった彼らを誉めてあげて欲しい。
彼らも最後の一線で理性を保ったのである。

無論、アスベスト飛散への対策も抜かりはない。
「地球にやさしい総力戦」は彼らの世界(=日蘭世界)共通の努力目標であるが故に、環境保護に関する技術も彼らは十分に有しているのだ。
その技術そのものは、この世界でも原形はあるものなので珍しいものではなかったが、それよりも実際に作業をする者たちが着用した防護服(短時間ならば宇宙にも対応できる軽装甲服)が注目された。
それ以上に騒がれたのは” Coppélia”ことアンドロイドであるが、本筋とは関係ないので割愛する。

こうして舞台は冒頭へと戻る。
丁度予定時刻となり、司会者が壇上へと現れた。

「ご来賓の皆様、大変長らくお待たせいたしました。ただいまより、ブラジル海軍航空母艦「サンパウロ」にしてフランス海軍航空母艦である「フォッシュ」の退役式を始めさせていただきます。———」

42モントゴメリー:2023/02/26(日) 23:27:08 HOST:116-64-135-196.rev.home.ne.jp
無幻世界支援SS——アメリカ海軍航空隊 カーチス F14C戦闘機——

全長:約13.5m
全幅:約14.6m/約6.3m(主翼折畳み時)
全高:約4.7m / 約5.2m(主翼折畳み時)
翼面積: 37.16m²
空虚重量:5,720kg
最大速度:約800 km/h
エンジン: アリソン V-1710-127(約2500馬力) 1基
ハルシチョフニコスVRDK モータージェットエンジン 推力600 kg 1基(ライセンス生産)
航続距離:2200 km
実用上昇限度:12,700 m
武装:20mm機関砲 4門
乗員:1名

【概要】
アメリカ合衆国の艦上戦闘機。
戦闘機設計の名門にして最後の砦となってしまったカーチス社がその死力を振り絞って生み出した完全新規設計の航空機である。
ソ連からもたらされたMiG-13のデータを活用した混合動力機であり、後述する第31戦闘飛行隊「ヘルキャッターズ」の活躍から「太平洋の魔女」として語り継がれている。

【開発】
ブリュースター社が開発したF2A-4「スーパーバッファロー」によって一息ついた合衆国海軍ではあったが、F2A-4はどこまで行っても既存機の改修であり根本的には日本海軍の戦闘機に対して劣勢であった。
そこで、完全新規設計の艦上戦闘機が求められたわけだが、ブリュースター社はF2A-4で力尽きてしまい、結果余力がある(ように見えた)カーチス社のお鉢が回る。
しかし、カーチス社もP-40の改修が大詰めを迎えており、余力があるわけではなかった。
万策尽きたと思われた時、ソ連からもたらされたのがMiG-13の戦闘詳報である。
そこにはMiG-13がスターリン・ライン攻防戦での大活躍が記されており、混合動力型航空機が非常に有効であることが示されていた。
これにカーチス社は飛びついた。
元々MiG-13はカーチス社を始め合衆国の技術者たちも開発に協力しており、その設計データは合衆国にも共有されていた。
そこで、そのデータを基にした新型戦闘機の開発が決定したのである。

43モントゴメリー:2023/02/26(日) 23:27:59 HOST:116-64-135-196.rev.home.ne.jp
【設計】
基本構造としてMiG-13と同じくレシプロエンジンとモータージェットエンジンという2種類のエンジンを搭載している。
これと艦載機設計の経験に乏しいというファクターのため、機体は大型化してしまった。
モータージェットエンジンにはライセンス生産したハルシチョフニコスVRDK モータージェットエンジン一択であったがレシプロエンジンの方は問題であった。
要求性能をクリアできる空冷エンジンが合衆国には存在しなかったのである。
戦前のやらかしがどこまでも祟っている状況であったが、無いものねだりをしても始まらない。
結局、当時入手できる中で一番強力なエンジンが選ばれることになりアリソン V-1710-127が選定された。
しかしこれも無茶な決断であり、V-1710-127は当時試作が成功したばかりでありとても制式採用できるほど熟成されてはいなかった。
そこで最高出力をデチューンし、安定性を無理やり確保することにして乗り切ることにある。
しかしデチューンしても2500馬力は確保しており、両方のエンジンを稼働した際の最高速度は800km/hを記録した。
武装は重装甲化していく日本機に対抗するため20㎜機関砲が4門搭載された。
(なお、これもソ連製のライセンス生産である)
こうして無理と無茶を総動員して設計された本機はF14Cとして制式採用されることになる。

【運用】
制式採用後、F14Cは大車輪で生産が始められた。
ハワイ沖海戦ではアラスカ級2隻の定員を満たす程しか生産できなかったが、その威力は絶大であった。
新鋭攻撃機である「流星」を主力とする日本海軍攻撃隊に対し迎撃に上がったF14Cは技術的奇襲攻撃に成功する。
後世に「霞ヶ浦が涙すべき20分間」と語り継がれるこの空中戦で、日本海軍航空隊は流星の3割を失い、残った機体の多くも爆弾や魚雷を投棄して逃げるのがやっとであり攻撃は失敗した。
これによりオルデンドルフ艦隊は戦艦を1隻も失わずに日本艦隊との砲撃戦に突入することができたのである。
こうして鮮烈なるデビューを飾ったF14Cであるが、問題も多々あった。
護衛空母は勿論、インディペンデンス級軽空母ですら運用できず、最低でもサモア級軽空母ほどの母艦が必要であった。
これは機体が大き過ぎるということもあるが、整備性が非常に悪いのが最大の原因である。
モータージェットエンジンは20分使えば廃棄処分行きであり補修部品や予備のエンジンを確保しなければならない。
V-1710-127も曲者であり、デチューンしたと言っても繊細な扱いを要求された。
そもそも、合衆国海軍には液冷エンジン搭載航空機の運用経験がほぼ皆無なのである。
お偉方は本当にコイツで戦争をするつもりか?
F14Cを初めて受領した際のアラスカ整備班長を言葉が全てを物語っていた。
しかし曲がりなりにも日本海軍に対抗できる唯一の戦闘機であり、合衆国海軍はF14Cの運用を断行する。
エセックス級やアラスカ級、そしてヨークタウン級最後の生き残りであるエンタープライズはほぼF14C専用母艦となり、合衆国海軍航空隊は戦闘機の比率が6~7割を占めるようになる。
これは、パイロットの養成が間に合わず比較的短期間で養成できる戦闘機パイロットに注力したという理由もある。
このように扱いづらい機体ではあったが、「アメリカ海軍の葬送曲」カリフォルニア沖海戦とニューファンドランド沖海戦まで奮戦し合衆国海軍航空隊の名を歴史に刻みつきた名機であることは間違いない。

44モントゴメリー:2023/02/26(日) 23:30:33 HOST:116-64-135-196.rev.home.ne.jp
【太平洋の魔女たち】
F14Cを語る上で避けて通れないのが、第31戦闘飛行隊「ヘルキャッターズ」であろう。
F14Cを最初に運用した航空隊であるが、その最大の特徴はパイロットが全員10代の女性で構成されていることである。
これは、ソ連の第586戦闘機航空連隊の活躍に触発された大統領の思い付きで実行された女性の志願兵を認める政策により誕生した女性パイロットの受け皿として編制された部隊であるからだ。
これには海軍良識派は勿論、アメリカン・ジャスティス世代も流石に扱いに困り、西海岸のハルゼー提督の所に押し付けられた。
彼女たちの姿を初めてみた提督は
「前大戦のフランスの過ちを繰り返すつもりか!!!」
と絶叫し、一晩中トンプソン短機関銃を大統領の顔写真に向けて放ったという。
しかしもう後戻りはできない。
提督は、せめて彼女たちが生還できる可能性を1%でも上げようと時には彼自身が操縦桿を握って指導するほどの猛訓練を施し、新鋭機の搭乗できるように手を尽くした。
のみならず自身が一番信頼する母艦であるアラスカ級に配属できるようにもしたのである。
これにより、合衆国海軍内では彼女たちのことを「ハルゼー提督の娘たち」と呼んだと伝えられる。
ハルゼー提督の猛訓練の成果は初陣のハワイ沖海戦で花開くこととなる。
この際、観戦武官として空母「瑞鶴」に乗艦していたイギリス士官が彼女たちの無線通信を聞き

「魔女が太平洋にも現れた」

と呟いた。
これが、F14Cが「太平洋の魔女」と呼ばれる所以である。
そしてこれが合衆国にも伝わり、面白がったハルゼーの娘たちは自分たち第31戦闘飛行隊のことを「ヘルキャッターズ」と呼び始めたのである。
(「ヘルキャット」には「魔女」という意味もある)
余談ながらこの事の聞いた「お父さん」は、そんなはしたない名前を名乗るな、と憤ったという。
(ヘルキャット=性悪女の方が一般的である)
彼女たち「ヘルキャッターズ」はその後もアラスカ級と共に各地を転戦、カリフォルニア沖海戦にも参加した。
艦隊直掩を務めていた彼女たちであったが、日本海軍の猛攻の前に1機、また1機と撃墜されていく。
そして、最後の防空任務に飛び立ったあとアラスカ級を率いる戦隊司令は彼女たちへ母艦へは戻らずカリフォルニアの陸上基地への着陸を命令。
拒む彼女らに対し司令は、「Good Luck(後は任せた)」と一言残し、艦を日本艦隊へと向けて最後の進撃を開始した。
涙を飲んで陸地へと降りた彼女たちは、その後も基地航空隊として防空任務に就いていたが、それでも徐々に僚機を失っていった。
そして、日本軍の上陸が近いと噂されるようになると、生き残りたちは行動を起こした。
ソ連が合衆国の軍人や技術者の亡命を手引きしているという話を聞き、それに乗ったのである。
(ソ連側作戦名「借金取り立て」)
彼女らは飛行可能な機体で日本艦隊に攻撃を仕掛けようとしたハルゼー提督を取り押さえ、その足で密かに入手していた飛行艇で決死の脱出を行い、奇跡的にソ連へとたどり着いた。
その際「提督の顔を1発殴って気絶させて連れて行った」という話があるが、これは伝説である。
正確には腹に1発、脛に2発、その後に頭部に3発である。
こうして生き残った彼女たちにより、「太平洋の魔女」たちと合衆国海軍の物語は後世に伝わったのである。

45635:2023/03/01(水) 00:01:56 HOST:119-171-248-234.rev.home.ne.jp

銀河連合日本×神崎島ネタSS ネタ ゲートの向こうには(ry・超大陸日本クロス 神崎島おウマさんVS日本ウマ娘 第十三話「ウマと馬の二日目は終わるようです」


さてはてウマ娘期待の祭りの告知があった直ぐ後のことである。
ゴーストウィニング号の馬主がご先祖ズがゴーストウィニング号にやらかしたの聞いた結果、
コ”コ”コ”コ”コ”コ”コ”コ”!!!と何やら音が出そうな雰囲気見せておウマさんを恐怖に陥れるという中々の気迫だった。
まあ愛馬が傷付けられた(ゴーストウィニング号はそんなことでへこたれないが…)ので当然といやあ当然である。

まあ、シンザン号らにOHANASHIをしよう企てた訳である。
止めた、ゴーストウィニング号もゴーストウィニングも必死で止めたなんかの拍子におウマさんパゥワーに晒されたら主さんの方が危ない。
シンザン号とかセントライト号とか物理的OHANASHIも受け入れるであろうが。

で、そこら辺聞いたメジロマックイーン号が取りなした結果、
レースで本人(本馬?)のゴーストウィニング号が相手に答え叩きつけるべきではないかという言葉に主さんも最もだと納得したのだが…。
結果、ゴーストウィニング号…元の牧場にドナドナの上、調教の為に缶詰にされそうになった。

主さん(#゚Д゚)<行くわよゴースト(おウマさん)、打倒シンザン!!見返す為にレースまでみっちりきっかり短期集中トレーニングよ!!
ゴーストウィニング号。゚(゚´Д`゚)゚。<ちょっとまって!みんなと思い出作る時間も頂戴!?
ゴーストウィニング。゚(゚´Д`゚)゚。<主さん!ゴーストウィニング号と触れ合う時間奪わないで!!

その時にそんな会話があったとかなかったとかで、
おウマさん・ウマ娘両ゴーストウィニングの嘆願とかウマ娘さん達のお願いもあったので一日数時間レースまで元いた牧場で缶詰で済んだそうな。
ちなみに行き来はおウマさんゴーストウィニング号自前の空間跳躍である。

そして同じ日の午後の総理官邸、今回の件で開かれたティ連とかアメちゃんとかそこいら繋いだ安全保障会議とか荒れに荒れた。
呪いとか神秘とかまだ見ぬいるかいないか分からん対処法謎なというかあるのか!?という魔術的脅威とかどないせえと。
例えばそこらに地雷の如く埋まってるかもな神秘の数々や星喰とか奈落の蟲とかなんじゃそりゃ!?な奴らのいる世界あったり。
何より一番ヤベえのは現在炸裂しかねない実在確認されちゃった対二大世界的宗教核地雷…秘匿コードネーム『ハト=サン』である。

総理以上に頭抱えたの信仰してる三島である。
それ以外にもアメリカ大統領、急遽呼び出された日本の十字教から悲鳴受けて急遽参戦のカトリックやら英国国教会とかもである。
あれである、向こう千年王国来ちゃったの!?とか怒りの日か!?ラッパが鳴って四騎士来たんじゃね?黙示録かよ…と皆頭抱えてた。
色んなこの世界の現状見てるとこの世界で空から硫黄の火振りまいたり人間塩の柱乱立しかねないし仕方ないね。
そもそも大工の息子じゃなくて何で本人いるねん!?という。

一応証言の為に来てた電の代理のマシュ(保護者付)もそこに居た。
小四文字とか明けの明星な天使長とか聖人に止めて公式に発表した方がいいかなあとボヤいたら、


「「「「それこそやめてくれ!?」」」」


全員一致で止められた。
そのマシュもマシュでどこぞのジョニデの血の付いた聖遺物混入済みギャラハという色々とアレな存在であるのだが。
なお本日、突撃バカが記者会見やるハメになった模様。

46635:2023/03/01(水) 00:02:38 HOST:119-171-248-234.rev.home.ne.jp



そんなこんなで波乱の二日目も政治家先生方の胃腸を犠牲に物理的被害はなく無事(?)終わるのが…別な意味で色々と被害は出ていた。
さて学園に侵入してスマホ忘れてった件のいくえ不明になった配信者様であるが…まあ無事発見された。注連縄簀巻き状態で。
発見後に人間としてはともかく性別として\(^o^)/だったのだがどうでもいいが、その御家族が目に隈作って色々持って謝罪が来たのである。
しかし安全の為に検問やら何やら設けられているのでトレセン学園に近づくことも出来ず、
警察の検問と警備で止められ泣き叫んでその場で謝罪しっぱなしだったところに官邸帰りのマシュが通りかかった。

その際に報道の不自由なマスコミやら残り物に全く福のない活動家が押し寄せかけたりしたけど…。
警察や軍がスタン兵器叩き込み催涙弾撃ち込んでゴム弾で骨折させ最終的にマシュ保護者が盛大に威嚇した結果、
全員がなんとかその場で命が踏み止まった。
まあ股間が濡れてたりしかし味噌は尻から出る!などの他多数の尊厳破壊を報道の自由により生放送で夕飯のお茶の間に全国放映…、
どころかティエルクマスカから平行宇宙日本まで轟いたが些細なことである。

ちなみにその御家族、府中在住だった上にソレ以外のご両親祖父母兄弟の御家族揃って……ウマ娘・競馬ファンということ。
で、一応ウマ娘さんに確認取ったら…。


ウマ娘ゴーストウィニング「あ、競走馬の時のデビューからずっと追っかけてくれてるじいちゃんにおっちゃんだ。」

ウマ娘トウカイテイオー「あ!あの子、何度も傷害あるけどボク見て元気がでると良くボクのレース見に来てくれる子だ!」

ウマ娘ライスシャワー「あ、あのお母さんと娘さんいじめられたことあるからライスが走ると勇気が出るってライスのこと応援してくれてる人達だ…。」


ちなウマ娘の皆さん救いはないんですか!?と叫んだ。
まあ謝罪の言葉をリジチョーとカイチョーとウマ娘ゴーストウィニングとウマ娘ニシノフラワーが受けた上、
差し出された品々…菓子折りやら貴金属やら今出せる全財産ぽいの出されて困惑なゴーストウィニングであった。

で、辞退した結果…困ったどころでなくなった。
拒否されたと思った御家族の皆さんがそれはもうこの世の終わりの様な顔されたからである。
もうこの命で償うしか…とか漏らした際にはそれはそれは慌てた。

御家族や視聴者からすれば守護霊みたいな存在でウマ娘ゴーストウィニングを見守っていたゴーストウィニング号の存在がある。
彼が家族やらそれに類するのが原因でゴーストウィニングの下を離れて虹の向こうに渡ったとしか思えないので仕方がない。
ご丁寧に電がゴーストウィニングら連れて最後のお別れ(笑)に行ったのも拍車掛けてる。
結果そんなことになったのである。

いや…どないせえと…という状況になり中立である電とかその辺が取りなし、
ゴーストウィニングに現在欲しい物尋ねそこを落とし所とすることとなった結果、
その配信者の超高額動画編集機材(未開封)ゲットして落とし所と相成った。

そんなこんなで家族にアレなのがいて憔悴しきったファンとかいう精神的な意味でウマ娘に被害が出た二日目の夜のこと。
今日も今日とて安全の為に必要なもの寮から持ち出し再びウマ娘達はデメテルの中へ。

おウマさんトウカイテイオー号やメジロマックイーン号がデメテル内の広めの休憩スペースとなってるトコでゼルモニター造成、
ウマ娘達も覗き込んでた。
世間の状態見るべくゼルモニターにネットの海の色々と予想がつくが一応マスコミも出している。
その視線の先にはウマッターやらツブヤイターやらウマウマ動画やらワクワク動画やらウマチューブやようつべに溢れる数々。
ウマ娘、競馬関係で現在炎上しまくり更に緊急特番のマスコミや自称知識人のせいでさらに炎上している状況が克明に現在進行系で出てる。

47635:2023/03/01(水) 00:03:35 HOST:119-171-248-234.rev.home.ne.jp


「炎上してる…。」

「というか延焼してますわ…。」

「そりゃ…炎上しますよ。
傍から見ればゴーストウィニングさんのウマソウルしてた馬のゴーストウィニング号さんが離れなきゃならなくたったり、
スペシャルウィークさんVSスペシャルウィーク号さんみたいなウマ娘ちゃん競走馬ちゃんファン妄想の垂涎のレース中止とか、
シンザンさんやセントライトさんの様なウマ娘ちゃん競走馬ちゃんの中でも伝説の走り見れないとか、
ウマ娘ちゃんファンと競走馬ちゃんファンの逆鱗に触れたり、夢を見事に粉砕してくれてますし。
私だって当事者で国交祭のこと知らなきゃ血涙流してますよ、ホント。」


二人の呟きに反応するアグネスデジタルと同意するウマ娘達。
トウカイテイオー号は手元に注いであったコーヒーを飲む。


「いやあ色んな意味でコーヒー苦いねえ…。」

「テイオーがコーヒーを…!?」

「しかもブラック!?」


で、その頃の電はファインモーションなどの欧州出身のそこはかとなく高貴ウマ娘に相談受けていた。
ちなみに今日は手続きやら造成の手配やらで忙しかった電であった。


「相談て何ですか?」

「宗教含め我々ウマ娘について欧州で色々と揉めていてな…。」

「"神様"が実際に地上に存在するそちらならば良い知恵はないかと…おウマさんとかそちらの欧州ではどうなのですか?」

「申し訳ありません…実際の所、電達の世界はあまり参考にならないのです…。
既存の宗教観は完全に破壊され、こちらで揉めてる様な人達は人に或いは神に裁かれ、
艦娘が信仰の対象だったりケルトやらその辺の信仰復活したり神道が侵食したり、
ケルピーやらデュラハンやらの完全人外の物語の妖精とかが良き隣人になってるのです。
尻尾と耳以外人間なおウマさんくらい誤差の範疇なのです。
そもそもハトさんが余程の邪悪でなければ大体の人外の存在を容認してますし…。」

「「「「(参考にならねえ…。)」」」」


色んな意味で斜め上なので参考にならなかったそうな。
ウマ娘達の夜はそんなこんなで更けていった。

48モントゴメリー:2023/03/15(水) 22:48:00 HOST:116-64-135-196.rev.home.ne.jp
FFRの社会インフラ④——FeLuZn(空気亜鉛電池)——

FeLuZnとは、フランス連邦共和国(FFR)において21世紀初頭に開発された「革命的な」蓄電池である。
構造的には「空気亜鉛電池」に属する。
 PlaFaViPを開発することでFFRはOCUのリチウムイオン電池に対抗することが可能となった。
しかし、鉛蓄電池はおそらくここが進化の終着駅である一方、リチウムイオン電池はまだまだ改善の余地を残していた。
そして蓄電池の需要、特に大容量へのそれは世界中で高まり続けていた。
このままではジリ貧となり、結局はOCUに技術的敗北を喫してしまう。
——リチウムイオン電池より大容量で、より安価な蓄電池を開発すべし
政府より指示を受けたFFRの技術者たちは当然頭を抱えた。
PlaFaViPの開発だけでも十分逆転ホームラン級の偉業であるのに、それから10年とたたずにそれを超えろと言われたのだから当たり前であるが。
しかし、彼らも「我らが指揮官」の兵士たちである。諦観という感情は彼らの胸中には存在していない。
不屈の精神で頭を上げた彼らが注目したのが「空気電池」である。
空気電池とは、正極活物質として空気中の酸素を、負極活物質として金属を用いる電池の総称であり、この金属に亜鉛を用いるのが空気亜鉛電池である。
より具体的に言うと、充電時は酸化亜鉛(ZnO)が亜鉛に化学変化する際に電子を蓄え、放電時は空気中の酸素と亜鉛が結合して再び酸化亜鉛になる際に蓄えていた電子を放出するのである。
空気亜鉛電池そのものは特に新しい発明ではない。
20世紀初頭に「フランス人の」フェリーによって発明され、電話交換機や気象観測用ブイなど長期間連続使用される機材の電源として用いられた。
20世紀中ごろからは補聴器用のボタン型電池が主流である。
しかし、これらは一次電池(使い捨て)であり、充電して繰り返し使える二次電池への応用は困難を極めた。
最大の関門は「寿命の短さ」である。
空気亜鉛電池は放電すると、負極材料の亜鉛が電解質中に溶け出す。そして充電時には、この溶解した亜鉛が電流分布の不均一性により負極以外で析出してしまうのである。
これにより電池内に樹枝状晶(デンドライト)が形成される。
そしてこれが空気と接触することで短絡(ショート)が生じてしまうのである。
そのため、数回充放電しただけで使用不能となってしまう。
それに対してFFR化学陣が繰り出した解決法は、伝導性セラミックスの活用である。
これを用いて正極と負極を絶縁し、溶解した亜鉛は通さずに水酸化物だけを選択的に通すのである。
これによりデンドライトと空気との接触を物理的に抑止し、短絡を防止するのだ。
「我らが指揮官」の御衣を編むために延々と練り上げた材料工学の勝利である。
こうして空気亜鉛電池の実用化への道は切り開かれたのだ。
そしてその成果は絶大であった。

49モントゴメリー:2023/03/15(水) 22:49:56 HOST:116-64-135-196.rev.home.ne.jp
空気亜鉛電池の最大の特徴にして利点は容量の大きさである。
理論上の貯蔵可能エネルギーは1kg当たりおよそ1300Wh。
これは、OCUが(テクニカル・ハラスメントも兼ねて)開発した結果、世界中で開発競争が起こっている電気自動車に使用されているリチウムイオン電池の13倍に匹敵する。
(電気自動車に使用されているリチウムイオン電池の主流は100Wh/kgである)
さらに、亜鉛という安価な原料を使うことにより製造コストの大幅な削減にも成功した。
試算であるが、リチウムイオン電池と比較して1/10から1/15程度に抑えられている。
また、PlaFaViPでもそうであったが安定性の高さもあげられる。
(ただし、これはむしろ「リチウムイオン電池の安定性が低い」と表現するべき事象である)
無論、欠点も存在する。
名前の通り動作には「空気(酸素)」が必要なので、高高度や山岳部などでは出力が低下する。
もちろん、宇宙空間では使用不能だ。
対策としては空気(酸化剤)を組み込むことが挙げられるが、その場合、重量当たりの貯蔵可能エネルギーは低下する。
(それでも約1000Wh/kgにはなる)
また、出力電圧が低く、かつエネルギー効率が悪いという問題もある。
空気亜鉛電池は放電時の理論電圧が1.65Vであり、リチウムイオン電池の3.7Vに対して劣っている。
また、正極の反応、つまり酸素から水酸化物を生成する反応が負極の反応よりも遅いので、実質的には1.25Vが限界だとされている。
このため、充電時には1.65V以上の電圧が必要であるが、放電時は1.25Vの電圧しか取り出せないという現象が発生してしまう。
されど電圧の低さに関しては複数の電池を直列につなぐことで補えるので、設計の工夫で克服できる問題でもある。
 こうして開発された充電式空気亜鉛電池はFeLuZnと命名された。
空気亜鉛電池を発明したフェリー(Ferry)と亜鉛の電解法を発見したルトランジェ (Lutringer)、そして亜鉛の元素記号のZnを組み合わせた名前である。
FeLuZnが登場した結果、FFRは民間・軍事共に更なる飛躍を果たすのである。

50トゥ!ヘァ!:2023/03/17(金) 14:11:49 HOST:FL1-203-136-35-38.kng.mesh.ad.jp
銀英伝の艦艇搭乗者数仮定


銀英伝だと詳しい平均搭乗員数は判明していませんが、OVA版ユリシーズが660名(原作だと脅威の140名)

これを史実の戦艦、巡洋艦、駆逐艦の乗員数を参考にしまして、大凡巡洋艦は戦艦の半分、駆逐艦は1/6と仮定します。
(長門、阿賀野、吹雪の乗員数を参考)


ユリシーズの搭乗員数を同盟戦艦の平均値として計算。

戦艦600名、巡洋艦300名、駆逐艦100名での運用と推定。

因みに一個艦隊が1万5000〜2万が平均数。

51モントゴメリー:2023/03/29(水) 20:40:52 HOST:116-64-135-196.rev.home.ne.jp
征独世界支援SS——Ⅳ号戦車Ⅱ型——

車体長:約6m
全幅:約2.7m
全高:約2.7m
重量:約27t
速度:約35km/h(整地)
主砲:48口径7.5cm砲(A型)
   70口径7.5cm砲(B型以降)
副武装:7.92mm車載機銃2挺
装甲:25mm - 80mm
エンジン:12気筒ガソリンエンジン(300馬力)
乗員:5名

【概要】
ドイツ軍が開発した中戦車。
Ⅳ号と銘打っているが完全なる新規設計である。
Ⅲ号戦車とⅣ号戦車の部品を流用し、両者の統合を企図した車両であり、生まれ変わったドイツ軍の「軍馬」である。
ソ連降伏後の1942年末から1943年初頭にかけて開発され、その後は終戦までドイツ機甲師団の屋台骨を支え続けた。

【計画】
開戦前のドイツ軍機甲師団は、Ⅲ号戦車を主力とし、Ⅳ号戦車がそれを支援するというドクトリンで構成されていた。
これはポーランドでは比較的上手く行ったが、フランスではルノーB1bisなどの重戦車の前では力不足を露呈することになる。
そして、不可侵条約を結んだソ連からもたらされたある情報によって止めをさされた。

T-34

ソ連が開発したこの戦車のスペックは正に革命的であり、現在のⅢ号やⅣ号戦車の主砲では撃破することは非常に困難であったのだ。
この事実に半ば発狂したドイツ軍上層部は即座に対抗策を模索し始める。
それらは大きく「新型戦車の開発」と「既存車両の改良」に分かれるが、ここでⅢ号戦車とⅣ号戦車の明暗が分かれた。
Ⅲ号戦車の車体規模ではT-34撃破に必要とされた長砲身7.5㎝砲の搭載は不可能だったのである。
このため、バルバロッサ作戦開始時にはドイツ軍機甲部隊の主力は長砲身7.5㎝砲を搭載したⅣ号戦車となり、Ⅲ号戦車はかつてのⅣ号のように支援役に甘んじることになる。
バルバロッサ作戦は成功しソ連は降伏、ドイツ軍は「東部戦線」を回収し日英連合軍への対処へ集中することが可能となった。
同時に各戦線が小康状態となったことを利用し、戦力の再編を行う余裕も生まれた。
その戦力再編計画の一環として、「III/IV号戦車の統合」を企図して生まれたのが本車両である。

52モントゴメリー:2023/03/29(水) 20:41:47 HOST:116-64-135-196.rev.home.ne.jp
【設計】
本車両の源流は1941年に始まったとある計画までさかのぼる。
当時、10.5cm榴弾砲を搭載するための車台が必要であるとしてIII号戦車とIV号戦車の部品を組み合わせた車台の開発が要求された。
その後、搭載する砲はより大きな15cm榴弾砲に変更となり、最終的には「フンメル」自走砲として完成することになる。
この車台はそれ以降も各種試作自走砲の車台として使用され、「ナースホルン」対戦車自走砲として制式採用されるものもあった。
本車両の計画はこの車台を利用して完全な戦車を作ろうというが根底にあったのだ。
本車両は可能な限りIII号・IV号戦車の部品を流用している。
具体的には、サスペンションはIV号戦車、トランスミッションとエンジンがIII号戦車のものを採用されている。
それ以外の車体各所にもIII号・IV号の部品が可能な限り流用された。
しかし、設計自体は全く新しいものであるため大きく変化した点もある。
最大のものは車体前面に傾斜装甲が採用された点である。さらにその傾斜装甲を1枚板にするなど、全体的に生産しやすい形状へ改良されている。
その厚さはⅣ号H型と同じ80㎜であるが、傾斜により実質厚さは110㎜になる。
ただし車体側面及び背面は垂直装甲のままとされた。これは生産性向上のためである。
(傾斜面は製造が難しい。特に「傾斜面同士の接合」は高い技術力を必要とされる)
これは用兵側から異論が噴出したが、Ⅳ号の30㎜から40㎜に増厚したことで納得してもらった。
砲塔に関しては、A型はIV号戦車H型のものがそのまま使用され、武装も7.5cm KwK40 L48を引き続き搭載された。
しかし、これは在庫処分を兼ねた暫定的な処置でありB型以降は新設計の砲塔に置き換えられる。
この際武装も強化されパンターと同じ7.5 cm Kw.K. 42 L/70に更新され、大戦末期に至るまで第一線で通用する「槍」を得た。

【運用】
本車両は設計終了後即座に量産体制が確立される。
部品の多くがIII号・IV号戦車と共通であるため両車両の生産ラインが両用できたのである。
また、開戦以降に洗練された量産技術の恩恵もあり製造コストの低減にも成功している。
とある試算ではパンターの2/3以下にまで抑えたという。
それでいて火力はパンターと同等であり、防御力に関しても正面からの撃ち合いならば連合国軍主力のM4中戦車に対して優越している。
さらにⅣ号戦車譲りのパンターをはるかに凌ぐ信頼性も併せ持っているという正にドイツ陸軍の「軍馬」と呼ぶべき存在となったのである。
大戦後半から末期にかけて、ドイツ軍装甲師団の編制は一部精鋭部隊のみがパンターで統一されたのみであり、その他一般師団はパンターと本車両が1:1の割合で混在することになる。
(なお、この数字は終戦に近づくにつれてⅣ号Ⅱ型の割合が増えていった)
また、イタリアを始めハンガリー等の枢軸陣営国への供与車両にも使用され、貴重な対戦車火力を各国へと提供した。
連合国軍から見れば、数的主力のM4を確実に優越している本車両はある意味ではティーガー等の重戦車よりも厄介な相手として認識された。
本車両は所謂「ハイ・ローミックス」のローであるが価格と性能と高水準で両立した傑作として歴史に名を刻んでいる。

53635:2023/04/02(日) 12:05:31 HOST:119-171-251-75.rev.home.ne.jp

銀河連合日本×神崎島ネタSS ネタ ゲートの向こうには(ry・超大陸日本クロス 神崎島おウマさんVS日本ウマ娘 第十四話「ウマと馬に関する記者会見が進んだようです」



「スペシャルウィーク号さんからゴーストさんの主さんのお父さんは行方不明との報告受けてまさかとは思いましたが…。
それに気づいて探し出すとは…兎に角御二人共お手柄なのです。」


永久の夕陽が照らす海に電は居た。側に額に流星を持つ鹿毛の馬と黒鹿毛の馬を従える。
二頭は得意げに嘶くが電の次の言葉でギョッとする。


「まあ、後で勝手にコッチ来たことについては叱りますが…後、主さんからのお怒りは甘んじて受けるのですよ。」


その言葉にシュンとなる二頭に対し電は歩みを進める。


「私達の世界ではあの時の震災の犠牲者の方々のご遺体は島に流れ着き私達が彼岸に渡して輪廻の輪に戻った筈なのです。
然らばなぜこの世界でアナタはそこに居なかったのか…。」


電の眼前には今直ぐにでも起き出しそうな男性の身体、しかしそこに命の火はない。
その男性の躯の上にあるは帰りたいと同じ言葉を壊れたオルゴールの様に繰り返し呟く魂。
生前の理性はなく最期のことを繰り返すことしか出来ない。
死んでもなおその身体と共に愛する者の下へと帰ろうとする。
その時電のPVMCGが通信を告げる。


「…こんな時になんなのです…。通信元は…この世界の柏木さん?」

『もしもし電ちゃん今大丈夫?』





彼の祭神の名が柏木の口から告げられた途端にワクワク動画にウマウマ動画にウマチューブにツブヤイターにウマッターに同じ言葉(コメント)の数々。
それを見て顔を引き攣らせる記者は流れるコメントを柏木に見せる。


『柏木長官…その神様の名前出た途端にこの状況なんですが…そのケルヌンノスについて…その詳細についてお聞きしても…?』

『えっと…電ちゃん…え、本質的にはあの艦娘になったマシュちゃんが戦った異聞帯のケルヌンノスとほぼ同じ…?』


┌────────────────────────────────────────────────────────────┐

          許されよ 許されよ 我らが罪を 許されよ   許されよ 許されよ 我らが罪を 許されよ
 【神とかバカスwww】               許されよ 許されよ 我らが罪を 許されよ
      許されよ 許されよ 我らが罪を 許されよ                  許されよ 許されよ 我らが罪を 許されよ
              許されよ 許されよ 我らが罪を 許されよ            許されよ 許されよ 我らが罪を 許されよ
           許されよ 許されよ 我らが罪を 許されよ    許されよ 許されよ 我らが罪を 許されよ
 許されよ 許されよ 我らが罪を 許されよ                    許されよ 許されよ 我らが罪を 許されよ
      許されよ 許されよ 我らが罪を 許されよ   【おい何で皆そんなこと言ってんのwwww?】 許されよ 許されよ 我らが罪を 許されよ
  許されよ 許されよ 我らが罪を 許され                     許されよ 許されよ 我らが罪を 許されよ
     許されよ 許されよ 我らが罪を 許されよ    【おい、何か言えよ】      許されよ 許されよ 我らが罪を 許されよ  
 許されよ 許されよ 我らが罪を 許されよ      許されよ 許されよ 我らが罪を 許されよ      許されよ 許されよ 我らが罪を 許されよ
                                                     許されよ 許され…あいつらの罪は 許さなくていいです 

└────────────────────────────────────────────────────────────┘

『やべッ…!?』


大穴から溢れ出す様に溢れる同じ言葉。
その光景に自分のふと漏らした言葉の重大さに気付く柏木であったがもう遅い。
虹の向こうに渡ったゴーストウィニング号を保護したのが世界を滅ぼす呪いを振りまいたあの祭神と同じと知れ渡った。
知らぬ者も多いが彼の神の引き起こした事象…此度の来訪神であるデメテルやティアマトと同様の存在だったら…、
という但し書きで知る者から伝えられた途端、お遊びの、煽るような言葉なぞ一部を除き尽く消え失せた。
誰だって死にたくない、呪われたくない、あのトレセン学園に侵入した者達の様な悍ましい成れの果てにはなりたくない。

54635:2023/04/02(日) 12:06:17 HOST:119-171-251-75.rev.home.ne.jp

そしてそれが下されるならば未だに改心しない活動家やらマスコミが原因だろう。
自分と全く関係ない赤の他人どころか害悪でしかない存在と同一視され、その責任を負わされるなどたまったものではない。
皆一様に自分が可愛い…故に言葉を紡ぐ。
許されよ 許されよ…と、まあこちらのマスコミやらなんやらのことなので『我らが』と言ってるのか教えられた言葉だけ繰り返しているのか定かではない。


「何アレ…。」


バーのゼルモニターの画面を埋め尽くす同じ言葉を見て竹島棲姫は呟く。
昨日のトレセン学園程ではないが斯様な言葉が突如として画面を埋め尽くすのは軽くホラーである。
それを見てなんじゃこりゃという目で画面を見るウマ娘達。

ちなみにおウマさん達バーの舞台で何やらゴソゴソとしている。何でもライブでもして歌でも歌おうということらしい。
URAやJRAに罰はあれど流石にファンにはエサくらいは…というので電の許可の下、
カレンチャンやニシノフラワーなどSNSに影響力あるウマ娘の助力も得て生配信するとか。
なお配信機材の準備にカノープスが居るのは言うまでもないが加えゴーストウィニングとゴーストウィニング号と主さんがいる。


「悪意を悪意とも認識せず、己のしたことも省みることなどしない存在の國の言葉だよ…。」

「えっとタイシン知ってるの?」


吐き捨てる様な言葉、その言葉を出したのはナリタタイシン。そのナリタタイシンにウィニングチケットは尋ねる。
ぽつりぽつりと話すナリタタイシンの言葉に顔が引き攣っていくウマ娘やトレーナー達、
まあ、人間の悪意とか見た上にあの國の真相知ればそういう反応にもなろう。
超大陸艦娘や竹島棲姫はまあ事前情報として教えられているので特に大きな反応はない。思う所はあるが。
そんな中で謝罪の声が出る。


「なんか色々とすみません…。」

「いやすまんね…ウチの國が…。」

「あ…ゴメン…霓とトトロットは…。」


マシュとトトロットである。二人の謝罪に困ったのはナリタタイシン、どいうことなの…というのが他の者達で当人らが説明した。
短期間であるがそこで過ごした或いは出身だという言葉に困惑とかより実在したのかという戦慄の方が大きかった。
そしてまたマシュが謝って、ウマ娘が謝って、トトロットが謝るという永久機関。
準備していたおウマさん達とウマ娘らそんな現状にどうすんべと顔を見合わせる。


「この空気の中ライブ出来るかな?」

「どうでしょう…?」

「もう少し待ってみましょうか…。」

「えーやらないの!?」

「霓さんの歌とかも聞いてみたいです。」

「やらないとは言ってないんだけど…。」


それを聞いたカレンチャンがぶーたれてニシノフラワーが残念そうな顔している。
その間もモニター内で進む記者会見であったがティ連広域情報省のスタッフや映像記録員、ワクワク動画と乙名史以外に碌な質問がない。
挙げ句、記者の一人が公共の電波でとんでもないこと言い出した。

55635:2023/04/02(日) 12:06:52 HOST:119-171-251-75.rev.home.ne.jp

『柏木長官、ティ連の力を以てそのケルヌンノスとかいう神を騙る存在を殺してでもゴーストウィニング号を奪還すべきではないでしょうか?』

『誰かそいつ口塞げ!!』

『神とかいう訳の分からない存在を信仰する向こうの日本を処理するのが我が国の責『(# ゚Д゚)ダマレ!!』ムゴ!?』


広域情報情報省スタッフや映像記録員、ワクワク動画の記者らがその記者を取り押さえられ映像が途切れた。




「疲れた…。」「マサトサン、お疲れ様デス。」

「たく…あいつのせいで最悪想定せなならなくなったんだぞ…。」


会見終了後に政府の好意で都内の自宅にそのまま直帰した柏木は疲れていた。
いきなり記者の一人があんなことを言い出した為に最悪の場合すら想定しなくなったからだ。


「イナズマちゃ…じゃなくてケラーイナズマがその創造主ヌン?を取りなしてくれてどうにかなったからイイデスガ…。」

「代わりに抗議の意味込めて使者派遣するってな…どうしろってんだ…。ま、御本人来るより混乱少ないか…?」

「日本のカミサマだから舐められると日本のカミサマの沽券に関わるノス、ダトカ…。」

「誰派遣するのか今からもう怖ええよ…。」


そんな中、ハンガーに掛けられた柏木の上着でスマホが鳴る。


「なんだよお…白木か…あん…トレセン学園のチャンネル見ろって…。」

56トゥ!ヘァ!スマホ:2023/04/08(土) 16:43:38 HOST:FL1-122-133-166-42.kng.mesh.ad.jp
日本国召喚…? 来るのが日本だけだと誰が言った。




異世界に日本が召喚されてしまった。
しかしその日本は何と大陸化しているスーパー日本だったのだ!



日本国内 夢幻会の会合

「さて。我々は既にロアリアを降し、ロデニウス大陸を掌握したわけですが…」

会議には重い空気が流れていた。
それもそのはず。この世界に来ていたのは日本だけではなかったのだ。



「第二世界西方。グラバルカス帝国がある地域近くに北に神聖ブリタニア帝国が存在し、グ帝が原作日本相当の扱いに…」

「そんなグ帝近くの第二文明圏南方に境界戦記の四大勢力が出現。
第二文明圏があちらの日本のように4分割になってますね」




「南方世界。アニュンリール皇国があるあたり。その南方にエスコン諸国がやってきてますね…
ベルカ、エルジア、オーシア、ユークトバニア、エストバキア、エメリア、オーレリア、レサス。
それぞれの国が全盛期で勢揃い。
南方世界を舞台に元気に同世界を分割したり、争ったりしていますねぇ」



「第一文明圏は…飛散の一言ですね。
北にはアトミックハートのソ連が。南にはウルフェンシュタインのドイツがやってきています。
南北から両国が第一文明圏へ侵攻。既に現地国家は跡形もありません…」



「そして我々の周辺。そして第三文明圏においてですが…最悪ですね…」

「南方。日本国召喚の世界地図にてロデニウス大陸の南東にある名も無き大陸。あそこら辺にガンパレのユーラシア大陸が来てますね…

他は日本のみ…つまり現地で頼りになりそうなのはガンパレ日本のみということになります。
対して敵はユーラシア全土の幻獣…」


「第三文明圏北方。グラメウス大陸の北あたりにマブラブ世界のユーラシア大陸が日本付き来てますね…

アフリカと南米は来なかったみたいですが、北米来てますよ。TDAで滅んだ後のがね!

つまりマブラヴ世界in実質後方地域なし。早急に支援しなければ名無し大陸ごとベータに制圧されるでしょう」


「そしてある意味最も我々に近い位置の第三文明圏そのものには何も転移勢ない。言ってしまえば我々こそが第三文明圏への転移勢ですね。
つまり原作通りパーパルディアが絡んでくる可能性が高いです。
このクソ忙しい状況で!!」




「まとめると第二、第一、南方世界は人類同士の争い中心なので介入は後回し。
第三世界周辺は人類と敵対的な勢力が多いので早急な介入が必要と」

「過労死ライン…ですかねぇ…嫌になりますよ…」

「ここは例の計画を前倒しにしますか」

「無人機の大量生産と採用。また大型兵器による広域制圧。そして宇宙軍の本格的な拡大」

「広域制圧手段の拡大と数の用意。両方やらなきゃならないのが辛いところですわ」


頑張れ日本。頑張れ夢幻会。この世界の命運は割と君たちの肩にかかっているぞ!!

57トゥ!ヘァ!スマホ:2023/04/08(土) 16:44:18 HOST:FL1-122-133-166-42.kng.mesh.ad.jp
○設定

・舞台
日本国召喚の世界。
しかし何の因果か日本以外の国々が様々な世界からやってきている。

その結果現地の国々の過半が支配されたり、戦場になったり、滅ぼされたりしている。





・日本
原作日本枠としてやってきた国。
しかし日本列島ではなく日本亜大陸である。

実は日本本土だけの国ではない。

日本大陸を中心に台湾、極東ロシア、アラスカ、フィリピン、ニューギニア島、豪州、NZ、ハワイ含む太平洋諸島、北米西半分、メキシコ、南米太平洋海岸地域、満州、朝鮮半島、海南島など。




北米領は元々西海岸中心で内陸部をカナダや米合衆国と競り合っていたのをWW2で両国ともボコリ、東海岸地域とケベック以外の土地を全て分捕った。

メキシコは米西海岸進出当時にスペインと衝突することがあり、幾度かの戦争のちに全土を日本が奪い取った。


ニューギニア島含むオセアニア地域も古くから外に進出し入植した結果である。


極東ロシア領はイルクーツクとバイカル湖含む地域で
、こちらも古くからコツコツ進出していった結果の領土。


朝鮮半島と満州、海南島は日清戦争の際に分捕り防波堤としたもの。
時代が進むに連れて本土からの入植者や現地民の同化が進み21世紀の頃には殆ど日本化してしまった。


これらの日本の外領土は転移後は日本本土の東方。
カルミアーク王国の南方の海域にまとまって転移してきている。

58トゥ!ヘァ!スマホ:2023/04/08(土) 17:30:00 HOST:FL1-122-133-166-42.kng.mesh.ad.jp
・日羅世界
羅馬尼亜(ルーマニア)との間にゲートが開いた世界。

日本側もが南北朝時代が開けてようやく落ち着き始めた時期であったがゲートを通してのオスマントルコ軍の侵攻を受けて、当時ヴラド三世が収めていたワラキア公国と組んで、これの対応に当たった。

オスマンの撃退、コンスタンティノープルの防衛成功など歴史を変えたが、室町幕府も度重なるオスマンとの戦争に疲弊。

史実より遅れながら応仁の乱発生からの戦国時代へと突入した。

日本の戦国時代はゲートを通しての当時の東欧諸国や東ローマ帝国、オスマントルコなど、時期によっては西欧諸国やキプチャクハン諸国なども関わり多いにアジアとヨーロッパが混ざりあう時代となった。


その後は日本では織田幕府が誕生。日本の天下統一に成功。

ワラキア公国とも改めて同盟関係を構築し、21世紀現代まで続く固い友好関係を築いた。

また織田政権はゲートの先の欧州諸国に負けないためにも日本の周辺にも打って出ては領土拡大を目指し、積極的な海外へと植民、開拓を行うことになる。



21世紀においてもルーマニアと日本は同盟関係が継続しており、深い友好関係で結ばれている。


ルーマニアが盟主を務めるワラキア条約機構は東欧一帯を始め、バルカン半島南部からアナトリア半島にかけてまで復権した東ローマやウクライナのキエフ公国、ベラルーシからバルト三国まで持つポーランド・リトアニア共和国などを要していおり、変わらず欧州にて巨大な影響力を有している。

太平洋においては日本が盟主を務める大東亜連合との仲も深く、度々他国からはルーマニア、日本による一つの巨大な勢力として見られている。

世の世界はこの2つの勢力のことを合わせて日本・ルーマニア大同盟と呼んでいる。


この他ではイギリス率いるプロテスタント連合やソビエトロシア・中華による共産連邦、カトリック圏の国々によるカトリック連盟、アメリカによる神聖ノートン帝国など世界的に宗教色の強い政情が特徴である。






・日露世界
日本とロシア帝国が手を組んだのが世界線。

英国と清国による英清同盟に対抗するため、当時の日本とロシアが日露同盟を結成したのが始まり。


日清戦争を景気にロシアとイギリスの大規模な介入により起こった東アジア戦争は、その規模と苛烈さから第零次世界大戦とも呼ばれている。


その後WW1では日露はドイツ、オーストリア、オスマルトルコと組み、英米仏伊の協商国と対決。
これらを打ち破ることに成功した。


その後はWW1の敗戦による政情不安から誕生したソビエトイギリス、ファシストフランス、ナチスアメリカ第三帝国の枢軸国とのWW2が勃発。


ファ仏によるドイツ打通され脱落からの仏露戦が開幕。
また太平洋側では米第三帝国による日本領サイパン奇襲が行われ、日本太平洋艦隊が大打撃を被るなど初動の優位を許すこととなった。


最終的には枢軸側の攻撃をしのぎ切った日露連合側が反撃に転じた。
途中王政カナダの連合側への参戦などがあったが、最終的には枢軸側を下し日露連合側の勝利となっている。


戦後は共産政権から英本土を取り戻した王政カナダ改め大英連邦と日露連合による冷戦に発展。

英国側が西側。日露側が東側と呼ばれた。

この冷たい戦争は1990年代の和解までが続くこととなった。


因みにアメリカは州ごとにバラバラにされた挙げ句、日英の代理戦争地域と化した。


欧州では帰還した英国と進撃したロシアの手によりフランスは東西に分裂。
パリには東西を隔てるパリの壁が出現した。

この他イベリア半島、ベネルクス諸国と西フランスが西側とされた。


アジアでは中国が南北に分断された中華戦争が勃発。
またベトナム内戦などが起きた。

59トゥ!ヘァ!スマホ:2023/04/08(土) 17:30:39 HOST:FL1-122-133-166-42.kng.mesh.ad.jp
・日独世界
日本とドイツが同盟を組んだ世界。
いわゆる綺麗なナチスドイツの世界線である。

WW1終結後のドイツの扱いが酷かったため、色々支援したのが始まり。

食料支援に投資、削減されたドイツ軍人をPMCとして雇用するなどして支えた結果懐かれた。

奇麗なヒトラー、奇麗なムッソリーニの活躍もあって日独伊は強い通商条約を結び、世界恐慌を乗り越えることに成功した。

アンシュルツもしてないし、ズデーテン割譲もなく、ラインラントにも進駐しなかった。

代わりにラインラントに進駐してきたのはフランスだったりする。


WW2では米英仏ソ中連合と日独伊枢軸陣営の対決となった。

また仏ソに突然の道路にされたポーランドやベルギー、オランダや冬戦争リターンのフィンランドなどが枢軸側として参加している。



その後は幾つかの激戦を経て日独側こと枢軸陣営がが勝利。

ソ連、米国、英国、仏国は幾つかの領土を削られるか、国家として分割されるなどの措置が取られた。


戦後は冷戦するような勢力もなく比較的平和な時期が続いたが1970年代あたりから南米連合、インド連邦、アジア・ウラル連合といった新興国が台頭。

彼ら新世代国家連合が日独勢相手に挑戦を突きつけたのがこの世界の冷戦となる。


その後は四半世紀ほど睨み合いが続いたが1990年代末頃に経済が行き詰まったインド連邦にて革命が発生した、同連邦が崩壊。ここから新世代チームが徐々に崩れだした。

2000年代になり国内主導権を巡ってアジア・ウラル連合に置いて内戦が勃発。

ベネズエラとコロンビアの南米連合脱退と、それを許さぬ南米連合との間で起きた南米戦争が発生。

結果的には2010年までには新世代連合が完全崩壊し再び世界は大まかな平和が続くこととなっている。





・日伊世界
日本とイタリアが同盟を組んだ世界。

日本が明治維新から開国後に丁度良さげな同盟相手を探している際に同じ時期に統一され誕生したのイタリア王国に目をつけ、日本側からアプリーチしたのが始まり。

当時統一されたばかりのイタリアも「アジアへの足掛かりになりそうだし、まぁいいか」と軽い気持ちで承諾。

その後は日本からもたらされる利益で餌付けされ、ずるずると同盟関係を維持し続けた。


日本との同盟後は様々な出来事が起こった。
フランスとのチュニジア争奪戦の勝利やエチオピアへの経済進出を基軸とした実質的な保護国化。
オスマンからのリビア領買収など。

日本と組んだ結果の好景気により国力が発達したからこそ実現した光景であった。

義和団の乱の際にも同盟国の友誼として各国部隊の進出の便宜を図り、ヘイトコントロールに成功する。


WW1においては日本と共に英仏側で参戦。
多大な戦果を上げ、オーストリアやオスマンの支配地域から未回収のイタリアや地中海の島々を獲得。

途中までは大凡史実に近い戦況だったが、日露戦争で日本がロシアをボコしすぎた結果同国にて史実より早く革命が発生。
早期に脱落し、独帝国に余力を与えてしまい、その結果フランスが史実よりも手酷い打撃を食らったことにより、ドイツの降伏と前後する形でフランスにて革命が発生するな最後は大きく違う形となった。

仏の革命騒ぎについては賠償金軽減を餌にドイツ軍を治安維持戦ニ投入するなどしてフランにおける革命騒ぎは鎮火することたなる。
(なおブリカスアイデアの模様)

なおロシア革命に関しては日本に一任され、ロシア皇室を救出。
極東ロシアにおいてロシア帝国が存続することとなる。


戦間期では荒廃したフランスを立て直した功績でファシスト党が政権を握ったファシストフランスこと黒仏が台頭。

孤立気味なソ連、ドイツの代わりにナチスが台頭し、ハンガリーと同盟を組むことで擬似的に復活を果たしたオーストリア・ハンガリーと黒仏は手を組み仏ソ墺三国枢軸同盟を設立。


WW2ではそんな枢軸相手に英独伊日連合が戦う戦争となった。
なお極東に存続しているロシア帝国と黒仏やソ連の独侵攻のために道路にされたオランダとポーランド。
途中参戦してきたアメリカなども連合側陣営である。


最終的には日米英独伊連合が勝利した。


仏ソ墺は分割されバラバラとなったが、戦後は米英率いる北大西洋条約機構の北側と南側日伊率いる地中海条約機構の南側による冷戦が勃発。

その後両者の冷戦は2000年代まで続き、米国側の財政危機から雪解けとなり和解。
そして2010年になる前にはアメリカ合衆国崩壊による旧西側体制の空中分解によりWW2より続く冷戦は完全に集結した。

60635:2023/04/15(土) 07:13:14 HOST:119-171-248-113.rev.home.ne.jp

銀河連合日本×神崎島ネタSS ネタ ゲートの先は神崎島もヤルバーンも無いようですその九十三


その場のヂラールを駆逐した束の間の時間、神崎島特殊部隊のスネークことジャックは葉巻の煙を吐く手元のPVMCGを操作する。
広域情報バンクへの情報伝達をカットするためだ。
そしてもう一本葉巻を取り出すとオイルライターと共にを大日本帝国の人間を名乗る柏木に差し出す。
柏木は葉巻を受け取るとしげしげと葉巻を見る。


「煙草か…この身体になってからもう百年近く吸ってないな…。」

「百年…長いな。」


柏木は火を付け葉巻を加えポツポツと語りだす。


「BETA…敵生体01…ヂラールか…そしてそっちは21世紀の前半にヂラールコロニが飛来、地球がヂラールの侵略を受けた世界、か…。」

「ああ…俺ら帝国や地球上の大国が地球全てが一致団結し抗った。しかし、結局は…地球を、故郷を守れなかった…。」

「そしてそこでゼスタールに助けられスール化か。」

「BETA来るまでは多少の戦争こそあったが総力戦なんて転生者の話の中だけだったんだが…。」

「ちょっと待て…転生者だと!?」

「え?…いや…何って…転生者は転生者だ。他の世界からの転生した来訪者、文化に技術様々なものを持ち込み俺らの世界を発展させてきた。」


大日本帝国の柏木の世界を特徴付ける存在、転生者。柏木によればそれは公の存在としてある。
その存在は有史以前…いや人類の発生と共に存在し十数万年前には彼らにより断片的であるが文字や数学が既に存在していた。
村落や個人単位でしか最初はなかった小さな火であったが時代が下り少しずつ文明が発達する更に発展した。


「ローマ時代にガレオン船…大航海時代に動力船か…。」

「転生者の世界と違いそっから全金属製航空機、そしてロケットになるまでは数百年かかったけどな。」


それでも19世紀には月面に到達、20世紀には宇宙空間での一部資源採掘にまで至ったという。
途中には転生者知識で木製布張り航空機すっ飛ばして全金属製単葉機だったり、
蒸気機関からレシプロ機関と蒸気タービンすっ飛ばしてディーゼルとかショートカットと多用されたらしいが。


「そういえば大きな戦争はなかったと言ったが…。」

「世界大戦も発生したが転生者達の世界の様な総力戦も悲劇も無かったよ。転生者達が必死で終末を回避し続けて来たからな。」

「そこが技術発展のスピードが遅れた原因か…。」

「そうだ…戦争でそこまでの…殺し合いの技術は必要なく急激な発展は必要なかった。必要に応じて緩やかに発展してきた。
だからこそ…転生者のいた世界の発展スピードならばもっと進んでいた筈の俺らの世界は…、
BETA…そっちで言うヂラールとの戦いで21世紀+αくらいの技術とそれに劣る戦術で戦うしかなかった。
最もその戦争で技術が更に発展し戦術も研ぎ澄まされたがな。」

「あの自動人形もその一つってやつか。」


スネークは少女の姿をした者達に目をやる、皆可憐な容姿で創作物から出てきた様な姿。


「話に聞く総力戦どころではない、転生者すら体験したことのない絶滅戦争…。
それまで必要なかった機械の鎧を生み出し、自分らの肉体を改造してもなお消費される命。
それが無かったら自動人形の発展は必要なかった。
自動人形を実用化した世界の転生者のお陰でどうにか生産を軌道に乗せて浪費される人材を補填したんだ。」

「ではあの自動人形が生体とはどういうことだ?
突き詰めれば俺らのセンサーは骨格や臓器を人工物に置換、電脳化や強化こそなされているが脳や各部がほぼ【人間】という結果叩き出してる。
それこそ頭にドーラコア、カウサを抱えて文字通り脳が無いあんたらよりな。」


ジャックは葉巻の煙を吐く。


「元々は機械式だった。が、生体式…人間ベースの準人類とも言える形式に移行しのには理由がある。」


スール柏木も葉巻の煙を吐いた。


「BETAには通常武装が効き難かった…シールドを持っていたのもそうだが純粋な物理攻撃が効き難かったんだ。」

「だろうな。俺らの世界のドイツで出てきたのもそうだがあのヂラールは原種より霊的に強化されてるフシがある。」

「霊的…魔術的に強化されてるとカルデアの魔術師達も言っていたが…そっちはそういうこと分かるのか…。」

「まあ、艦艇の魂そのものである艦娘の存在だの蠱毒だの神様の召喚だの色々あったからな。」

「艦娘とか聞きたいことはあるが…初期調査ので既にヒトが持つある種の生体波動…今で言えば魔力が効果的なのが判明した。
効果的ならば使うのが人間だろ?」

「さっき言ってた人体改造…?」

61635:2023/04/15(土) 07:14:13 HOST:119-171-248-113.rev.home.ne.jp

それだけではないと言うスール柏木にジャックは暫し思案する。


「カミカゼ…いや特攻か!!」

「ああ、無論投入れたのは志願者のみだ。改造含め…な。」


軍人達は文字通りその身命を賭したと言う。
それでもなおヂラールを抑えきれず10代の若者達すら志願しその生命を散らしたと言う。
それを補う為に、人類の戦闘での消費を抑える為に生み出されたのが。


「準人間…人間をベースに自動人形の技術も導入し量産化可能にしたのが…。」

「生体式自動人形って訳か…。」


無論、特攻や人体改造、生命倫理そのものにすら抵触するだろう生体式自動人形まで批判はあったらしい。
しかし、人類と地球上全ての生命体という重みの前に訴えた者すら直ぐに批判を引っ込めた。
その生体式自動人形も戦争を経る毎に改良されていったらしい。


「年月を経たもの…思いの込められた存在を人間が振るえば強い生体波動を発することが分かり、
それ故に転生者のそれこそ創作物や眉唾もののオカルトまで動員して開発が進められた。
その一つで最初期に生まれたのが日本発祥の艦娘型自動人形…艦艇の一部をコアとする自動人形達だった。」


その多くが第二次世界大戦、大凡百年は経て付喪神が憑いたと思われる日本艦艇の一部が使われ、
シーレーン防衛や海上でのヂラール要撃などで活躍した。
そしてその結果を踏まえ刀剣、銃器、戦車、戦闘機をベースとする自動人形が大量生産、
生体波動を組み込んだ兵器も生産され一時はヂラール駆逐寸前まで至った。だが…。


「あの時の絶望は忘れやしない…。」


更に追加のヂラールコロニーが複数個太陽系に飛来したという。
それにより防衛線は瓦解、各国とも分断され追い詰められていった。


「その過程で連絡線を維持してた艦娘型筆頭とする自動人形始め戦力の多くが失われたよ…。」


地球がヂラールに侵食されあと一歩で絶滅という場面にてゼスタールが接触に成功、
人類は全てスール化し脱出することとなった。
そこで地球規模での残存自動人形全てを投入した人類脱出の為の一大陽動作戦が決行された。
柏木は葉巻を吸うと煙を吐き出す。


「人類はなんとか脱出し、残存自動人形や残った人類も特攻とも言える状況で皆死んでいった…と思われてた。実際俺もそう思っていた。」

「思われてた…?」


ジャックの疑問に答える柏木。


「俺も参加した昨年決行された地球への潜入調査作戦で人類と自動人形の存在が確認された。皆狂喜したよでもまあ、実際はそれが…。」

「カルデアだった、て訳か…。」

「ああ、地球上で唯一生き残ってた暁型の自動人形に保護されていた。
だが彼らは俺らの世界の地球人類ではなかった…まあ、分かったのは救出した後だったがな…。」

「サーヴァント達はいなかったのか?」

「俺らの地球の生体波動はBETAが原因で薄く。彼らの船が墜落し大破状態で無理だったようだ。」

「そうかそれで全員救出を?」

「いや生身で救出出来たのはあの女の子ぐらいだった…後は重体だったり心停止でスール化することで何とか存在を繋いだ。」

「最後に残ったという自動人形は?」

「…最後に残った自動人形…暁型の電は救出作戦の際に殿を努めた。
そしてその際に逃げ遅れそうだった女の子を俺に託し…BETAの超大型特殊個体に対し彼女の目の前で特攻した。
ボロボロだった艤装の機関暴走させてな…。」

62モントゴメリー:2023/05/03(水) 16:16:35 HOST:116-64-135-196.rev.home.ne.jp
征独世界支援SS——Pz.Kpfw.T-34 747(r)シリーズ及びPz.Kpfw. KW -I 753(r) mit 8.8——

Pz.Kpfw.T-34 747(r)シリーズ及びPz.Kpfw. KW -I 753(r) mit 8.8とは、ドイツ軍の戦闘車両である。
バルバロッサ作戦によって獲得した東方領土内にあった旧ソ連の製造施設を活用して製造された戦車であり、旧ソ連のT-34とKV-1の系譜に属する。

 バルバロッサ作戦は当初の目標を完遂し、ソ連を下すことに成功する。
そしてその結果ドイツは広大な「東方領土」を手に入れた。入植地や食糧生産地域として欲していたものであるが、調査して見ると工業生産という面でも有望と分かった。

・第183工場(ハリコフ)
・第112工場(ゴーリキー)
・第174、100工場(旧レニングラード)
・スターリングラード・トラクター工場(旧スターリングラード)

特にこれらの工場は戦時中に各種戦車、特にT-34Mを製造していた実績を持ちドイツとしても望外の喜びであった。
もちろんソ連もむざむざドイツの手に渡らせるようなことはせず、ウラル以東への設備の疎開や爆破処理を行おうとした。
しかし、予想を遥かに上回るドイツ軍の進撃速度によってそれは叶わず、約半数の工場設備は利用可能な状態でドイツの手に渡ったのである。
それらを有効活用すべく調査したドイツ軍はある決定を下す。

——生産ラインをドイツ式に転換せず、旧ソ連の装備を可能な限りそのまま生産する

ドイツ軍はT-34MやKV-1を利用することに決定したのだ。
T-34MはⅣ号戦車F型に一方的に撃破された印象があるが、それは乗員の練度とそもそも数が全く足りなかったことが要因であった。
ソ連侵攻前からT-34のことを徹底的に調査していたドイツ陸軍は、そのことをよく分かっていたのである。
T-34Mの性能は我が軍で採用するに足る、と。
こうしてT-34MとKV-1はそれぞれPz.Kpfw.T-34 747(r)シリーズ及びPz.Kpfw. KW -I 753(r) mit 8.8と命名され、小改良を施されつつ生産されることになる。
以下に詳細を記す

63モントゴメリー:2023/05/03(水) 16:17:36 HOST:116-64-135-196.rev.home.ne.jp
第183工場及び第112工場では従来の76.2㎜砲を搭載したものを製造し、ルーマニアなどの枢軸陣営の東欧各国へ供給。彼らの戦力を底上げする。
(この際、鹵獲した76.2㎜野砲などもそのまま彼らに供給したので東欧諸国の火力は大幅に向上した)
これらはPz.Kpfw.T-34 747(r) mit 7.62と命名されたが現場ではT-34-76と呼ばれた。
実際、キューポラなどをドイツ式に変更した以外はほぼT-34Mのままである。
スターリングラード・トラクター工場では主砲をパンターやⅣ号Ⅱ型と同じ7,5 cm Kw.K. 42 L/70 に換装したものが製造された。
この車両はイタリアへと供給され同国陸軍の機甲戦力を抜本的に向上させることになる。
名称はPz.Kpfw.T-34 747(r) mit 7.5とされたがやっぱり現場ではT-34-75(L)と呼ばれる。
Lは「ラング(長い)」と言う意味で、長砲身7.5㎝砲を表している。
旧レニングラードの第100工場及び第174工場ではKV-1も生産する。主砲は、85㎜砲の生産ラインを活用するが、段階的にアハト・アハト(8,8 cm Kw.K. 36 L/56)の製造へと転換する。
当面は砲身をボーリングして8.8㎝砲弾を使用可能にする。なお、砲弾の在庫も鋼板を巻き付けることで直径を8.8㎝にして再利用する。
「精度は保証する」と技術陣は言うが、現場組でその言葉を信じるものは一人もおらず、再利用砲弾は全て東欧諸国に回された。
8.8㎝砲搭載のKV-1はPz.Kpfw. KW -I 753(r) mit 8.8と命名された。
そして現場ではティーガーに準じる火力と装甲から「ロート・ティーガー(赤い虎)」と呼ばれ、東欧各国に貴重な重戦車戦力を提供することになる。
またT-34の方はPz.Kpfw.T-34 747(r) mit 8.8と命名されたが、必然的にT-34-88と呼ばれることになる。
こちらは地形的に重戦車運用が困難と判定されたイタリアへと回され、活躍することになる。
さらにドイツ軍でも採用され、同じ主砲を持つティーガーと共に独立重戦車大隊に配属され、その機動力を活かして側方援護や前衛として運用された。
その際、エンジンは混合比などを調整しガソリンでも駆動するように細工された。
正直、無茶と呼べる所業であり燃費は悪化し信頼性は低下したが、2種類の燃料を補給しなければならないという兵站上の悪夢よりはマシということで許容された。

こうしてソ連で生み出された鋼鉄の乙女たちは、彼女らの祖国を滅ぼした怨敵の下で戦い、歴史と連合軍兵士の心にその名を刻むことになる。

64モントゴメリー:2023/05/03(水) 16:18:48 HOST:116-64-135-196.rev.home.ne.jp
第183工場及び第112工場では従来の76.2㎜砲を搭載したものを製造し、ルーマニアなどの枢軸陣営の東欧各国へ供給。彼らの戦力を底上げする。
(この際、鹵獲した76.2㎜野砲などもそのまま彼らに供給したので東欧諸国の火力は大幅に向上した)
これらはPz.Kpfw.T-34 747(r) mit 7.62と命名されたが現場ではT-34-76と呼ばれた。
実際、キューポラなどをドイツ式に変更した以外はほぼT-34Mのままである。

スターリングラード・トラクター工場では主砲をパンターやⅣ号Ⅱ型と同じ7,5 cm Kw.K. 42 L/70 に換装したものが製造された。
この車両はイタリアへと供給され同国陸軍の機甲戦力を抜本的に向上させることになる。
名称はPz.Kpfw.T-34 747(r) mit 7.5とされたがやっぱり現場ではT-34-75(L)と呼ばれる。
Lは「ラング(長い)」と言う意味で、長砲身7.5㎝砲を表している。

旧レニングラードの第100工場及び第174工場ではKV-1も生産する。主砲は、85㎜砲の生産ラインを活用するが、段階的にアハト・アハト(8,8 cm Kw.K. 36 L/56)の製造へと転換する。
当面は砲身をボーリングして8.8㎝砲弾を使用可能にする。なお、砲弾の在庫も鋼板を巻き付けることで直径を8.8㎝にして再利用する。
「精度は保証する」と技術陣は言うが、現場組でその言葉を信じるものは一人もおらず、再利用砲弾は全て東欧諸国に回された。
8.8㎝砲搭載のKV-1はPz.Kpfw. KW -I 753(r) mit 8.8と命名された。
そして現場ではティーガーに準じる火力と装甲から「ロート・ティーガー(赤い虎)」と呼ばれ、東欧各国に貴重な重戦車戦力を提供することになる。
またT-34の方はPz.Kpfw.T-34 747(r) mit 8.8と命名されたが、必然的にT-34-88と呼ばれることになる。
こちらは地形的に重戦車運用が困難と判定されたイタリアへと回され、活躍することになる。
さらにドイツ軍でも採用され、同じ主砲を持つティーガーと共に独立重戦車大隊に配属され、その機動力を活かして側方援護や前衛として運用された。
その際、エンジンは混合比などを調整しガソリンでも駆動するように細工された。
正直、無茶と呼べる所業であり燃費は悪化し信頼性は低下したが、2種類の燃料を補給しなければならないという兵站上の悪夢よりはマシということで許容された。

こうしてソ連で生み出された鋼鉄の乙女たちは、彼女らの祖国を滅ぼした怨敵の下で戦い、歴史と連合軍兵士の心にその名を刻むことになる。

65モントゴメリー:2023/05/03(水) 17:45:49 HOST:116-64-135-196.rev.home.ne.jp
 ま a 使
 す g う
 。 e の
     で

67モントゴメリー:2023/05/19(金) 20:46:47 HOST:116-64-135-196.rev.home.ne.jp
——Fourchette du Diable(FoDi、悪魔の分岐路)——

Fourchette du Diable(悪魔の分岐路、略称FoDi)とは、フランス連邦共和国(FFR)において開発された新素材である。
「エントロピー増大」に逆らう能力を持つという、宇宙の法則に逆らう正に革命的な材料であり、登場直後から物質の分離やエネルギーの回収、生物の行動の制御など幅広い分野で活用されている。

具体的には、外部から加えられた力の左右方向を見分け一方向にのみ変形するというゲル状の物体である。
FFRが誇る化学陣は、水中に分散した酸化グラフェンのナノシートに磁場を加え全てのナノシートを斜めに配向させた後、あらかじめ水中に溶解させておいたモノマーと架橋剤を重合することでこの新素材を合成した。
このゲルに上から横方向に力を加えると、左向きの力に対してはナノシートがたわみ、ゲルは容易に変形する一方、右向きの力に対してはナノシートがたわまず、ゲルは強固に抵抗する。
この左右の力に対する硬さには67倍もの差があり、ゲルはあたかも「中心から左右どちらかにしか振れない振り子」のような動きを見せるのである。
左または右から加えられた刺激に対し、刺激の方向によって異なる反応を示すことを「極性」という。
電気や磁気、光の刺激に対して極性を示す材料は長年にわたり研究され、いつくかは実用化されている。しかし、力に対する極性を示す材料は全く考えられてこなかった。
FFRの化学者たちはそこに目を付けたのである。
「誰も試みたことがない」というのは「不可能」と同義語ではない。
道がないのであれば切り拓いて進めばいい。そこに『特許』という我々を阻む障害はない。
フランス人に、「我らが指揮官」隷下の将兵に不可能という言葉は似合わない———!!

この新素材ゲルに水平の振動を与えると、左右非対称に振動し、ゲルの上に置いた水滴は必ず右方向に移動する。
また円柱を押し当てると押し当てられた部分のひずみも左右非対称となり、上から鉄球などを落とすと必ず右方向に弾む。
それに留まらず、20匹の線虫をゲルの上に置く実験ではすべての線虫が右方向に移動して最後は右端に達した。
すなわち生物の移動すら制御可能なのである。
(単純に進みやすい方向に進んでいるだけであるが)
この新素材ゲルはFourchette du Diable(悪魔の分岐路)と名付けられた。
エントロピーに抗うという特性を「マックスウェルの悪魔」に重ねたのである。
FoDiはその特性を活かし、様々な業界に革新をもたらした。
スポーツ用品では力を望んだ方向に伝達する運動靴が発売され、細胞の遊走や分化を制御する次世代型培養システムにも応用され細胞の大量生産がより安価で可能となった。
さらに、今まで捨てるしかなかった「振動」というエネルギーを回収することが可能となりモーターの発電効率が上昇することになる。
それのみならず、道路や公共施設など人通りが多い地点に埋め込めば人間が歩く際に発生する振動を電力に変換することも可能である。
今度、その他の方面にもさらに活用されることは間違いない——。

68モントゴメリー:2023/05/21(日) 16:29:26 HOST:116-64-135-196.rev.home.ne.jp
——La Peau de Roland(ロランの皮膚)——

La Peau de Roland(ロランの皮膚)とは、フランス連邦共和国(FFR)において開発された新素材である。
極めて優れた衝撃吸収能力を持つ素材であり、これが存在したからこそFFRは恐竜的進化を遂げるOCUの火力に対して対抗できる目途が立ったと言われるほど重要な発明である。

FFRの科学史は、新素材の開発を主軸に紡がれてきた。
それは「我らが指揮官」に相応しい御衣(みけし)を編むためであり、金属材料では「リシュリュー鋼」という金字塔を打ち立てることになる。
しかし、FFR科学陣が勝ち取った「戦果」はそれだけではない。むしろリシュリュー鋼は「戦果」においては最新のものであり、それに至るまでいくつもの物語が存在しているのである。

FFRが目を向けたのは「生物」である。
セラミック系やカーボン系材料はOCUが先行しており、単なる後追いでは勝利は覚束ないからだ。
(あと「特許」問題)
そこで自然界の材料、生物に着目したのである。
忘れられがちであるが、「昆虫記」の作者ファーブルもフランス人なのだ。「全てのフランスの後継者」たるFFRは、彼の功績と情熱も引き継ぎ次代へと繋げる義務がある。

研究チームは、自然に存在する細胞の衝撃吸収材であるタリンと呼ばれるタンパク質に着目した。
そして、張力下ではタリンが開き、非張力下では再び折りたたまれる、分子レベルの機械応答を明らかにした。
この機械応答は、衝撃吸収特性をもたらし、大きな力変化の影響から細胞を守っている。そこで、研究チームは、タリンの組換え体を単量体単位に組み込んで架橋したハイドロゲルを合成し、仮称としてタリン衝撃吸収材(TSAM)と名付けた。
研究チームはこの仮称TSAMに実験を行った。
実験内容はアルミ片を秒速1500mで仮称TSAMに衝突させるというものだ。
結果、仮称TSAMは破損しなかった。のみならずアルミ片までも変形せず形を維持したのである。
この実験により仮称TSAMが衝撃を吸収するだけでなく、物体を捕獲/保存することが示された。

この新素材は軍事分野に大変革をもたらした。
従来の防弾チョッキには、繊維強化複合材で裏打ちしたセラミック板が使用されることが多いが、これは重くて扱いにくいという欠点がある。
さらに、衝撃を受けると不可逆的に損傷することが多く、再使用できない。防弾チョッキに仮称TSAMを組み込めれば、より軽量で長持ちする防弾服として、より広範囲の傷害から着用者を保護できるとのことだ。
これによりFFRの機動装甲服は大幅に防御力を向上させることが可能となった。
また仮称TSAMの捕獲/保存能力は、宇宙分野でも活用される。
宇宙ゴミや宇宙塵、流星塵の効率的な捕集を可能にして、捕集した飛散物からの情報を活用し、宇宙ステーションをはじめとする航空宇宙機器の局所環境の理解に役立った。
また人工衛星や宇宙船の「装甲」に活用され、両者の耐用年数の大幅な延伸に貢献した。
(宇宙軍の装備にも採用されたことは言うまでもない)

仮称TSAMの正式名称はLa Peau de Roland(ロランの皮膚)となった。
これは、シャルルマーニュ配下の伝説の騎士であり、どんな攻撃にも傷一つ負わなかったという英雄ロランにあやかったものである。

69モントゴメリー:2023/05/21(日) 16:31:04 HOST:116-64-135-196.rev.home.ne.jp
以上です。
ウィキ掲載は自由です。
タリン衝撃吸収材(TSAM)。2022年に発表された論文ですが、1500m/sのアルミ片を受け止めるって、仮にアルミ片の重さが10gとしたら運動エネルギーが12.7㎜弾と同等になるのよね()
トゥ!ヘァ!さんがOCUは電磁装甲とセラミック、ケプラー系素材で行くと言っていたので、FFRはバイオロジー系素材で勝負します!!

70モントゴメリー:2023/05/21(日) 23:46:29 HOST:116-64-135-196.rev.home.ne.jp
——Bouclier de Maréchal(元帥の盾)——

Bouclier de Maréchal(元帥の盾、略称BoMa)とは、フランス連邦共和国(FFR)において開発された簡易増加装甲である。
Béton de maréchal(元帥のべトン)を主成分としており、従来の爆発反応装甲と比較して製造・維持コスト共に低減に成功している。

第二次世界大戦後、OCUで開発された爆発反応装甲はその効果の高さから各陣営に急速に普及した。
FFRもその例に漏れず、特許の壁の隙間を芸術的センスでくぐり抜けて実用化し、ルノーG型やH型の増加装甲として採用した。
しかし、この爆発反応装甲というものは使用して見ると中々に厄介なものであった。
文字通り「爆発」するものであるから、起動した際に随伴歩兵が巻き込まれる事態が多発したのである。
また成形炸薬弾に対しては大きな効果を発揮するが、純粋な運動エネルギー弾には効果が薄かった。
運動エネルギー弾対策は爆発反応装甲の鋼板を厚くするという方法もあるが、どちらにしても随伴歩兵の被害は無視できない。
爆発するのであるから、装備する車両本体にも一定の強度を必要とされるのも問題だ。
主力戦車ならばともかく、歩兵戦闘車では不安が残るし一般車両には装備不可能である。
そして、爆発反応装甲は「爆薬」であるため専門知識と資格を有した兵士が管理しなければならず維持コストも意外と高いのである。
さらに、平時には爆薬を適切に管理するために保管庫に入れておかねばならないため必要となった際はその都度爆薬を充填しなければならない。
このように、爆発反応装甲というものは簡易増加装甲と言うものの決して取扱いは簡易ではないのである。
(実際、本家本元のOCUでは旧式戦車には採用されているが、現行世代の戦車は自前の装甲のみで爆発反応装甲は装備していない)
そこで、FFRが爆発反応装甲に代わる増加装甲として開発したのがBoMaである。

71モントゴメリー:2023/05/21(日) 23:47:35 HOST:116-64-135-196.rev.home.ne.jp
BoMaの基本構成は厚さ100㎜のBéMa(元帥のべトン)である。
以前解説した通り、BoMaの強度は従来のべトン(=コンクリート)の12倍である。すなわち、厚さ100㎜のBoMaブロックは厚さ1200㎜の要塞外壁に匹敵するのである。
これはロシア帝国軍が採用したRPG-7の通常弾頭を確実に防ぐ能力がある。
(RPG-7の装甲貫通力は約300㎜、成形炸薬弾のコンクリート壁への貫通力は装甲板のそれの約2倍である)
しかし、BoMaの構成要素はこれだけではない。BoMaは例えるならば「サンドイッチ」なのだ。
BéMaが「具」であるならば、「パン」の役割を果たす封入材の存在が不可欠である。
歴史を振り返るとコンクリートを増加装甲とする試みは幾度か見られる。第二次世界大戦中の米国陸軍や英国海軍が有名であろう。
しかし、これらは「失敗例」として記録されている。
期待した防御力を得られないばかりか、被弾するとコンクリートは粉砕されてその破片が周囲の歩兵を襲ったのである。
防御力に関してはBéMaを採用したことで解決しているが、それだけでは被弾時の周辺被害はそのままである。
これでは爆発反応装甲と変わらない。
そこで、被弾時の破片飛散を防ぐ封入材が必須なのである。

BoMaは封入材の種類によりA型、B型に分けられる。
A型は「超高分子量ポリエチレン」を採用している。
これは、21世紀初頭の「我らが指揮官」改修にも採用された素材であるが、2010年代には民間にも広く普及しているため入手は容易である。
そしてA型は民間の中小建設会社でも製造可能であることを目標としており、その目標は概ね達成されている。
そのため、A型は主にフランス国内軍で採用されている「簡易型」という扱いである。
しかし簡易型と言っても超高分子量ポリエチレンは正規軍のヘルメットにも採用されたことがある歴とした防弾素材である。
このためA型の防御能力はRPG-7の2重弾頭、もしくはドイツ帝国軍の「パンツァーファウスト3」の通常弾頭に耐えられる水準となる。

そして、BoMaが爆発反応装甲と決定的に異なる点は運動エネルギー弾に対しても優れた防御力を発揮する点である。
実験ではA型でもルノーH型の105㎜装弾筒付翼安定徹甲弾を完全に防いでいる。
コンクリート壁を破るには炸薬の爆発力が重要な要素となるので、炸薬がない「矢」である装弾筒付翼安定徹甲弾は不利なのである。
(それでも通常コンクリート壁換算で1000㎜近い貫通力はあるのであるが)

本命であるB型は封入材にFoDi(悪魔の分岐路)とPeRo(ロランの皮膚)の複合材を採用している。
こちらも正規軍工兵隊ならば前線で製造が可能なほど生産難易度は低い。
FoDiの特性により小銃弾や小口径機関砲弾は着弾しても弾かれてしまい、着弾の衝撃はPeRoが吸収する。
FoDiの特性には成形炸薬弾も影響されるため、貫通力は大きく減衰されてしまう。
しかし、B型が最大の防御力を発揮するのは装弾筒付翼安定徹甲弾に対してである。
B型に着弾した装弾筒付翼安定徹甲弾は、FoDiの特性により横向きに大きな力が作用する。
これにより、装弾筒付翼安定徹甲弾の侵徹体は折れてしまう。
装弾筒付翼安定徹甲弾の貫通力は侵徹体の長さに比例するため、折れて短くなった侵徹体はそれだけ貫通力も低下するのである。
実験ではビヨット主力戦車の120㎜砲に耐えたほどである。
日本軍の新世代戦車に採用された140㎜砲に関しても、完璧ではないがその運動エネルギーの過半を消費させるであろうと期待されている。

こうして開発された新増加装甲はBouclier de Maréchal(元帥の盾)と命名されて2010年代初頭よりFFRで採用された。
主力戦車のみならず、歩兵戦闘車はもちろん軽装甲車両にも問題なく装備できる本装備により、FFR陸軍各車両の生存性は大きく向上されたのである。

72モントゴメリー:2023/06/03(土) 16:57:55 HOST:116-64-135-196.rev.home.ne.jp
戦後核アレルギーべいてー世界支援SS——Pe-10爆撃機——

全幅:42.0 m
全長:28m
全高:6.5 m
エンジン:シュベツォフ ASh-73TK空冷星型18気筒レシプロレシプロエンジン(2,400 hp) × 4
最高速度:時速約500 km(高度10,000m)
実用上昇限度:11,000 m
航続距離:約6000 km
乗員:11 ~ 12 名
固定武装:
ShVAK 20mm機関砲×2門(尾部・胴体背部)
UBT 12.7mm機関銃×4丁(左右エンジンナセル後方及び機首連装)
爆弾搭載量:6,000 kg

【概要】
ソビエト連邦が開発した重爆撃機。
レッドセルを用いて不完全ながら得たB-29の情報と、ドイツから接収した「アメリカ爆撃機」のデータを用いて
ウラジミール・ペトリャコフ技師自らが設計したPe-8の改良機である。

【計画】
第二次世界大戦中、スターリンはアメリカに対しレンドリース法によりB-29を供与するように要求していた。
しかしアメリカは戦略兵器でもある重爆撃機をソ連に渡したくなかったため、拒絶し続けられた。
この姿勢は対日講和が成された後も継続されることになる。
業を煮やしたスターリンはレッドセルを用いてB-29のデータを収集し、それを用いての違法コピーを画策したが、それも果たせなかった。
日本からレッドセルの情報を得たアメリカは遅まきながらも情報漏洩対策を行ったのだ。
彼らレッドセルたちは戦時中は泳がされていたが、与えられる情報は虚実織り交ぜたものとなり、そのまま利用することは不可能となった。
(残念ながら原子爆弾の情報漏洩は止められなかったが)
外から得ることが不可能になったスターリンは、重爆撃機の独自開発を命令した。
最初からそうしろよ、と言いたくなるがともかくも計画は始動し1942年のPe-2墜落事故を奇跡的に生き延びたウラジミール・ペトリャコフ技師に白羽の矢が立った。

73モントゴメリー:2023/06/03(土) 16:59:08 HOST:116-64-135-196.rev.home.ne.jp
【設計】
基本コンセプトは「Pe-8の欠点を是正し、かつ航続距離を延伸する」である。
まず、エンジンは新型のシュベツォフ ASh-73TK空冷星型18気筒レシプロレシプロエンジンに換装された。
このエンジンは2400馬力を発揮し、信頼性も実用レベルという申し分ないものであり
Pe-8の最大の弱点であったエンジンの馬力不足と信頼性不足はこれで解決された。
更に(何とか)アメリカから得た排気タービン過給機を追加し高高度性能も確保した。
また、接収したドイツの「アメリカ爆撃機」計画から与圧コクピットの技術も活用したので高高度飛行に問題は無くなった。
航続距離の延伸は機体規模を拡大し燃料タンクを増大させた。
確実ながら単純なこの方法が取られたのは、B-29のインテグラルタンクのコピーに失敗したからである。
また、空力性能の向上による燃費向上も図られた。この空力性能の悪さもPe-8の弱点とされていたのでペトリャコフ技師にとっても克服すべき問題であったのである。
爆弾搭載量は5トンから6トンへと増大されただけで、あまり変わっていない。
これは、航続距離の延伸が優先されたためであるが、6トンあれば原子爆弾を搭載は可能であるから問題なしとされたのである。
他は、基本的にPe-8を継承している。
(防御火器など)

【性能】
パイロットから最も喜ばれたのはエンジンの信頼性向上である。
独ソ戦初期にベルリン爆撃に参加した際はエンジントラブルで半数が失われるという惨状であったから、さもありなんである。
また、最高速度がPe-8から約100㎞/hも向上した点も好まれた。これだけでも生存率が大きく向上する、と。
(ミサイルの時代には誤差の範囲となるが)
肝心の航続距離は、約6000㎞と約2倍になり片道攻撃ならばソ連本土からアメリカ本土への攻撃が可能となった。
(この事実にアメリカ上層部が狂乱したことは言うまでもない)
しかし、Pe-8の欠点を完全に克服することは出来なかった。
特に大きな主翼により生じる強い揚力により、方向転換時に機首が独りでに持ち上がるという悪癖はそのままであり安定性は低いままであった。
(低速時はさらに悪化するので着陸時は細心の注意が必要である)
されど安定性が低いということは、旋回性能が高いということと同義である。
この特性を活かし、満州戦争時には「鈍重な重爆」と慢心したアメリカ人パイロットの一撃離脱攻撃の初撃を回避している。


【評価】
Pe-10はアメリカのB-29と比較すると洗練されているとは言い難いが、冷戦期のソ連重爆撃機の礎となった欠くことのできない名機である。
また、余談であるが「敵への原爆投下に成功した最初の機体」という名誉も保持している。

74モントゴメリー:2023/06/07(水) 21:17:24 HOST:116-64-135-196.rev.home.ne.jp
スターライト樹脂

スターライト(Starlite)樹脂は、1970年代に英連邦条約機構(以降BC)において開発された新素材である。
その真価は耐熱性であり、熱に弱いという合成樹脂の常識を覆し数秒間であれば摂氏1万℃に及ぶレーザー光線の直撃にも抗堪し得るほどである。
 スターライト樹脂の発明したのは英国人のモーリス・ワード氏である。
実はこの人物、大手企業や国営研究所の職員などではないアマチュア研究家である。
(本職は美容師)
そんな彼がこの樹脂を発明しようとしたきっかけは、ある悲劇であった。
1972年6月18日、「英国欧州航空548便墜落事故」が発生した。
生存者ゼロという痛ましい事故のニュースを聞いたワード氏は

『絶対に燃えない、そして墜落しても乗客の命を救える頑丈な素材を開発しよう』

と決意したのである。
それより数年の試行錯誤を経て産み出されたのがスターライト樹脂である。
その耐熱性は圧巻の一言であり、デモンストレーションでは本樹脂でコーティングされた生卵は溶接用トーチで5分間炙られた後でも素手で触れるほどにしか加熱されず、中身もほぼ生のままであった。
その後ヴィッカース社で行われたテストでは、摂氏1万℃に及ぶレーザー光線に数秒間耐久したのである。
これは合成樹脂(プラスチック)の常識を覆すものであり、チタンやグラファイトを越える水準である。
それでいながら原材料はありふれた安価のものであり、“馬に食べさせても問題ない”とワード氏は豪語した。
(正確な原材料と配分は決して話さなかったが)

75モントゴメリー:2023/06/07(水) 21:19:10 HOST:116-64-135-196.rev.home.ne.jp
これほどまでに革新的な素材であったが、製品化への道は難航した。
当然様々な企業や団体が製品化しようとワード氏へ交渉を持ちかけたのであるが、その中に技術を独占し、権利すらワード氏から取り上げようとするものがいたのである。
特定の団体が技術を独占し秘匿するという国益に反する所業など、21世紀現在の世界では考えられない悪行である。
しかしながら、当時はBCのみならず旧4か国同盟陣営では戦前の悪しき思考が生き残っていた。
このような守銭奴たちからの脅迫まがいの交渉を受けたワード氏は態度を硬化。一時はスターライト樹脂の製法を封印してしまうことすら考えた。
しかし、家族の説得と急変する国際情勢により思いとどまる。
(当時は北米動乱やFFRの復興など、BCを取り巻く情勢は緊張を高めていた)
そこで彼は宣言したのである。

——スターライト樹脂の権利と製法を、女王陛下に献上する

戦後期から高まり続けていたBC国民の王室(より正確に言えば女王)への敬慕の念を象徴する一件であるが、確かにこれならばBC全体に知識は浸透する。
女王(と政府)はこの提案を受け入れ、スターライト樹脂は国家により保護されることとなった。
こうして実用化されたスターライト樹脂は最優先で軍事部門に採用され、BC製各装備の耐熱性を飛躍的に向上させた。
特に歩兵用機動装甲服が受けた恩恵は著しく、火炎放射器やナパーム弾による攻撃はほぼ無効化された。
その後順次民生分野にも適応されBC国民の生活を大いに発展させることになる。

なお後日談として、ワード氏スターライト樹脂を発明した功績により騎士に叙任された。
その際、スターライト樹脂に関する特許料の権利などが下賜されたという。

76モントゴメリー:2023/06/19(月) 23:22:06 HOST:116-64-135-196.rev.home.ne.jp
ageageで行きましょー(大潮並感)

77モントゴメリー:2023/06/20(火) 00:07:23 HOST:116-64-135-196.rev.home.ne.jp
MAS7.5㎜小銃Mle1950bis(MAS50 bis)
口径:7.5㎜
全長:1200㎜(銃床折り畳み時約800㎜)
重量:約4㎏
総弾数:20発(着脱式箱型弾倉)
想定射撃距離:800m

【概要】
フランス連邦共和国(以下、FFR)で制式採用された小銃。それまでの主力小銃であったMAS50を更新する目的で開発された。
1764年のタバティエール銃から始まりおよそ250年間、フランス軍の後装式ライフル銃を作り続けてきたサン=テティエンヌ造兵廠の技術、その一つの到達点である。
その最大の特徴は往年の戦車砲に匹敵する高初速であり、MAS50より受継ぎさらに磨き上げた速射性能と合わさり激烈なる威力を発揮する。
兵士たちからはMAS50bisと呼ばれ、揺らぐことのない信頼を保っている。

【計画】
FFR陸軍は、「暗黒の30年」の闇をMAS50によって切り拓き未来を掴んだ。
ボルト・アクション式という旧式な機構から諸外国に侮られながらもエラン・ヴィタールと共に突き進んできたのである。
そして夜は終わり、フランスに再び陽は昇ったのだ。
後世に「暁の20年」と呼ばれる高度経済成長期に突入したFFRにおいて、新式小銃導入の機運が高まるのは必然であったろう。
特に上層部においてそれは顕著であった。
「一分間20発射撃」という前線の将兵に負担を押し付ける方法で問題解決をしている現状に甘んじるつもりは彼らにはなかった。
彼らも「我らが指揮官」隷下の将兵にして同じ「全てに勝る母」の子供たちである。
年下の兄弟姉妹を虐げるような恥知らずにはなりたくないのだ。
しかしここで問題が発生した。新式小銃に求められる要目が定まらないのである。
既に各国で標準となっている突撃銃に更新すれば良いと当初は考えられていたが、
1980年代とは丁度昨防弾装備の急速な発達によって突撃銃の有効性に疑問符が付けられるような時代だったのである。
今更突撃銃を採用して他国の周回遅れになるような事態は避けねばならなかった。
諜報活動によると、OCU陣営は伝統の6.5㎜アリサカ弾の薬莢を複合素材に変えた新型弾薬を開発し、高初速化することでこれに対処することを企図しているという。
しかし、FFRにはそれを模倣することは出来なかった。
特許の問題はさておくとしても、その複合素材薬莢を製造できる見通しが立たなかったのだ。
それならば、このまま7.5×54㎜弾を使用し続けた方が良いと判断された。
では半自動式に更新するか?
この案は即座に却下された。
北米動乱において、義勇軍として参戦したFFRの兵士たちは、MAS50の発射速度で米軍のM1ガーランドに優越したのである。
半自動式になんてしたら、逆に火力が低下してしまう。
こうして思考の迷路に嵌ったFFR軍上層部が出した結論は、「決定の先送り」である。
何か新しい技術革新が起こるまでは現状のままで行くことにしたのだ。
以外にも、現場の将兵もこれを後押しした。
彼らは言った。———小銃は今のままでいいから、他の兵器を更新してくれ。
実際、この時期のFFR陸軍は装備更新の嵐であり、予算はいくらあっても充分ではなかった。
(海軍も空軍も同様。これに新設の宇宙軍も加わる)
よって陸軍は小銃更新を後回しにして、主力戦車や自走砲、迫撃砲や機関銃または対戦車兵器の更新及び増備を促進することに決した。
こうして時は流れ、21世紀の扉が開かれようとする頃。
サン=テティエンヌ造兵廠において新式小銃の試作品が完成し、これがMAS50bisの原型となる。

78モントゴメリー:2023/06/20(火) 00:08:17 HOST:116-64-135-196.rev.home.ne.jp
【構造】
MAS50bisの特徴は、新型銃身と新型ブリーチ(遊底)である。
従来のの薬室や遊底の設計ではこれ以上の高圧に耐えることができない。なので弾薬を単純に強化しても無意味である。
そこでサン=テティエンヌ造兵廠が開発した遊底はカムで回転する螺旋状になっており、強固な閉鎖を可能とした。
これによってより従来密閉できず無駄になっていた圧力をより効率よく利用して弾速を向上できる。
つまり、従来の弾薬のまま初速を向上されることで可能なのだ。
また、薬室に装着されたときに薬莢を取り囲むコレットも改良を施し、コレットのテーパー状のウェッジにより、引き抜き力を 50% 減少させることに成功した。
これで、ボルトの回転により多くのエネルギーが残すことできる。
この遊底はボルト・アクション式小銃用に開発されたが、半自動式小銃や機関銃にも応用可能な技術である。
銃身に関しては口径漸減砲、減口径砲などと呼ばれる方式を採用した。
これは第2次世界大戦中にドイツが試作した「ゲルリッヒ砲」と同じ構造である。
具体的には、通常のライフリングが刻まれた銃身部分を抜けるとスムーズボアが始まり、銃口部分はテーパー状にすぼまっている。銃弾がテーパーを通り抜ける際に発射ガスを有効に使うことができる。
これら2つの新規軸を採用した試作銃で7.5×54mm弾を発射したところ、初速は2倍以上の1700m/sを記録した。
これは運動エネルギーで言えば20,000Jを越えて、米軍の12.7㎜弾と同等かそれ以上となった。
実射試験では、通常弾頭でも距離600mで30mmの垂直装甲版を貫通し、タングステン弾頭徹甲弾を使用した場合は距離800mで同25㎜の貫通力を発揮した。
歩兵が装備する防弾プレートに対しては、通常弾頭で対7.7㎜級徹甲弾防御を距離200m、タングステン弾頭徹甲弾で同1000mを貫通している。
これは発展著しい各国の機動装甲服に対しても有効打となり得る能力である。
さらに、内部には焼夷剤が充填されている(いわゆる焼夷徹甲弾)ため目標の装甲服が油圧を採用していた場合、上手く配管等に命中させれば火災も期待できる。
これは、航空機を目標とした場合も同様である。
MAS50譲りの速射性能も改良が加えられた。
戦訓を検証した結果、当たり前であるが弾倉交換にかかる時間が発射速度を低下させていた。
そこで弾倉を従来の10連発から20連発箱型弾倉に更新し、人間工学的見地も取り入れた設計としてより交換しやすいものとした。
試験の結果、「一分間20発射撃」を習得したばかりの新兵でも無理なく30発/分の発射速度を達成し、熟練兵ならば50発/分も難しいものではなくなった。
「どの大隊にも1人はいる」と言われるMAS50で50発/分を成し遂げた兵ならば100発/分の記録を出すことも不可能ではなかった。
しかし、これでも事前想定よりも発射速度が伸びないと問題になった。
原因究明の結果、遊底の螺旋部分長さだけストロークが増えるため発射速度に影響が出ていることが判明した。
これは致し方無い現象なので、発射速度の低下は看過されることとなる。
銃剣も強化され、電磁震動駆動となった。これは、軽装甲車輌はもちろん装甲服が相手でもバターのように切り裂き得る、近接戦闘における切り札である。
装甲服の普及に伴い、最早既存の銃剣では対応することが困難であるという判断から導入された。
電磁震動方式は20世紀中から各国で提唱され、外科手術用のメス等では実用化されているが、刀剣類に採用されたのはこれが初である。
これは駆動させるのに十分な電力を確保するのが困難だったからであるが、21世紀のFFRにはPlaFaViPがある。
電力問題はこれで解決した。
(数年後には電源はFeLuZnに更新され飛躍的に稼働時間が伸びる)
なお、OCUでもリチウムイオン電池を用いれば同様の銃剣は装備可能であるが、彼らは大型剣やパイルバンカー等独自の近接用装備を開発している。
(仮想敵の装甲服に対して技術的に優越しているため、近接戦闘の研究に重きが置かれていないという理由もある)

79モントゴメリー:2023/06/20(火) 00:08:58 HOST:116-64-135-196.rev.home.ne.jp
【運用】
MAS50bisはMAS50より半世紀後という節目の年に制式採用され、21世紀の到来となる2001年には前線部隊への配備が始まった。
前線部隊での運用方針は、遠距離射撃戦の重視であった。
1700m/sという戦車砲に匹敵する高初速のおかげで、MAS50bisの有効射程は2000mに迫るものとなっていた。
そしてこの距離は、正式任官されたFFR軍狙撃兵ならば初弾命中も可能な数字である。
そしてこの特性を活かすために、全将兵にはMAS50bis向けの弾道計算機が配布された。
これを活用すれば、狙撃兵ではない一般兵でも距離800mを「必中距離」とすることができる。
将兵たちはそんなものが無くても当てられる、と不満であったが現場の努力に甘んじるのは上層部の怠慢にあたるので有無を言わさず配布された。
MAS50bisは大々的に宣伝されたが、その性能自体は秘匿されたため諸外国からはそれほど注目されなかった。
(2倍以上になった発射速度は脅威と見られていたが)
流石に21世紀となるとアフリカ州の反政府勢力も、国境地帯でも腹黒紳士たちとの交流会も減少していき、この銃の性能が露見することはなかった。
MAS50bisが真価を発揮したのは、2004年の四川事変に端を発するSRIG社制圧作戦である。
証拠と生き証人を確保するために砲弾の雨で滅菌するという戦法が取れないため、FFR軍は歩兵部隊による占領を企図した。
その際、MAS50bisを装備した将兵は、まずSRIG社が投入した無人航空機を撃墜していき、慌てて投入された汎用ヘリコプターも撃退してしまった。
装甲服に搭載された光学観測機器と支援用人工知能、そしてエラン・ヴィタールの組み合わせは小銃による対空射撃というWW1の風景を甦らせたのである。
続く地上戦では遠距離からの射撃で敵装甲服は勿論軽装甲車両も制圧していき、最後の銃剣突撃では正に「撫で斬り」と呼ぶにふさわしい惨状を現出させた。
観戦武官(監視役ともいう)として派遣されたOCUの士官はこの光景を見て、本国に

「フランス人は対戦車ライフルを小銃として全将兵へ配布している」

と報告し、OCU各国上層部はこの報告に一時混乱した。


…OCUの機動装甲服の開発速度が上昇したのは、間違いなくMAS50bisが関係しているであろう。

80モントゴメリー:2023/06/25(日) 23:10:25 HOST:116-64-135-196.rev.home.ne.jp
征独世界支援SS——Ⅳ号戦車Ⅱ型C/L——

Ⅳ号戦車Ⅱ型のヴァリエーション。
戦争後半の主力である。

まずC型について述べる
主な変更点は、車体前面装甲を100㎜に増圧。見かけ上の厚さは140㎜に迫る。
これでも連合国軍のセンチュリオンや三式中戦車の主砲である17ポンド砲に対して劣勢であるが、生存率は確実に向上した。
更に、エンジンをマイバッハ社製HL 157P直列12気筒液冷ガソリンエンジンに換装したことにより馬力はほぼ倍増している(300→550馬力)。
これでもパンターの8割ほどであるが、重量はパンターの6割強であるため機動力はパンターを凌駕することとなった。
運用上は装甲強化よりむしろこちらの方が重要であり、この機動力を活用した戦術機動により連合国軍は幾度も敗北の苦渋を舐めることになる。

総合評価としては、攻撃力は据置きながら、防御力及び機動力を強化した正当進化系と言える。
特に機動力は「軍馬」に再び竜騎兵としての活躍の場を与えるに至る重要な強化である。



一方のL型であるが、こちらは攻撃力の強化を目標に開発された。
具体的には主砲が100口径7.5㎝砲に換装されている。
これは本来パンターへの搭載が予定されていた新型砲であるが、高価なパンターで試験して失敗した際の損失が問題となりより安価なⅣ号Ⅱ型にお鉢が回る事となった。
そんな何とも言えない経緯がある砲であるが、威力は本物であり硬芯徹甲弾を使用した場合距離1000mで180㎜の装甲板を貫通できる。
これは、英国のセンチュリオンや日本の三式中戦車をも正面から撃破可能な数字である。
しかしながら、その長大すぎる砲身は運用上問題となる。
走行中に木々に引っ掛かることもしばしばで、行軍が中断することもあった。
さらに、本来はパンター用の砲であったため、より軽量小型であるⅣ号Ⅱ型に搭載するのはやはり無理があり重量バランスが前方へ偏るという問題が発生した。
そのため、本車両は制式採用されたものの主力とはならず、限定生産された物は各部隊の切り札的運用をされ主に待伏せに使用された。
それが上手くはまった場合、米軍のM26重戦車1個中隊を1個小隊で撃退したなどという戦果も挙げている。

なお、本車両の型式であるが本来はD型となるところである。
しかし、計画時のその長砲身から「ラング(Lang)」と呼称されそれが正式名となった経緯がある。

81モントゴメリー:2023/06/28(水) 23:57:58 HOST:116-64-135-196.rev.home.ne.jp
戦後核アレルギーべいてー世界支援SS——Il-40襲撃機——

全長:17.0 m
全幅:16.9 m
空虚重量:8,500 kg
運用重量:15,000 kg
エンジン:2 × ツマンスキー RD-9 ターボジェット, 19.565 kN
最大速度:964 km/h
巡航高度:11,600 m
航続距離:1,000 km
武装:前方(胴体下):NR-23 23 mm機関砲×4
後方(遠隔操作銃塔):NR-23 23 mm機関砲×2
爆装:主翼に4つの爆弾槽、主翼下に6つのハードポイント
   (合計約2,000kg)

イリューシン40(Il-40)は、ソビエト連邦が開発した航空機である。
第二次世界大戦時に活躍したIl-2直系の、ジェット時代によみがえったシュトルモビーク(襲撃機)だ。

1950年代初頭にイリューシンは政府に対して双発ジェットエンジンの地上攻撃機の提案を送付し、その結果試作機を製造した。
I最初の試作機は後退翼にツマンスキー RD-9を内蔵したエンジンポッドを胴体の横に置くという普通の配置であった。
襲撃機という名に相応しく、コックピットや燃料タンク、その他幾つかの脆弱な電子機器と無線機といったものを含む主構造部は装甲殻で覆われている。
もちろんコックピットは防弾ガラスでも守られ射出座席に座った操縦士と銃手を全方向から防御していた。
その他の特徴として、この時代には絶滅危惧種となっている後部銃を装備している点もあげられる。
流石に遠隔操作式に改良されてはいるが、ジェット戦闘機に対してどれだけ効果があるか開発当初から議論が分かれる装備であった。

Il-40 は1953年には初飛行に成功。
その際、機関砲を発砲するとエンジンが停止するという不具合が見つかった。
これは、エンジンの空気吸入口が銃口の後部にあったのが原因であった。
また滑走時の安定性が悪いことも指摘されている。
そこで、試作2号機ではエンジンの空気吸入口を銃口より前の機体最前部まで延伸し、さらに首輪の位置を前に出すことにより降着装置のホイールベースを延長させた。
この結果上記の問題は解消されることになる。

ソ連軍上層部は当初、この機体をあまり評価していなかった。
それは、超音速戦闘機の時代に亜音速機が活躍するとは思えかった事と当時すでに戦術核兵器を実用化していたソ連軍にとって「襲撃機」とは時代遅れの存在であったからだ。
しかし、満州戦争がこの機の運命を変えた。
この戦争から得られた戦訓により、双方が破滅を覚悟した戦略核ならばともかく、戦術核などアメリカ相手にはほぼ使えないことが判明したのだ。
そうなると必然的に通常兵器の重要性が高まるが、現在のソ連陸軍ではアメリカ軍を圧倒することは不可能と結論付けられた。
そこで急遽、近接航空支援用に本機が必要となったのである。
制式採用されたIl-40は先祖のIl-2と同じく大量生産されソ連空軍の一翼を担う存在となった。
さらに、機体構造が単純なため運用が楽なためワルシャワ条約機構の各国軍にも積極的に供与・ライセンス生産されることになる。

83モントゴメリー:2023/07/10(月) 19:57:22 HOST:116-64-135-196.rev.home.ne.jp
フランス連邦共和国 Breguet 765 “Sahara”

乗員:3名
全長:約30m
全幅:43m
全高:約9.7m
最高速度:約350 km/h
巡航高度:7,300 m
航続距離:約3500 km(標準搭載量時)
エンジン:グローム・ノーム 14R 星型エンジン 1850馬力×4
搭載量:20トン(標準)
    40トン(最大)
離陸滑走距離:約500m(標準搭載量時)
       約1000m(最大搭載量時)

【概要】
Breguet 765 “Sahara”(ブレゲー 765「サハラ」)はフランス連邦共和国(FFR)で開発された輸送機である。
その最大の特徴は、20世紀中盤という時期に、さらに4発の大型機でありながら『複葉機』である事である。
しかし、その特徴を最大限に活用した短距離離着陸性能は圧巻であり「暗黒の30年」期のアフリカ州における物流、特に軍の緊急展開には欠かせぬ存在となった。

【開発】
ブレゲー765について語るには、まずは前身の761について語らなければならない。
フランスにおける航空機メーカーの雄、ブレゲー社は第二次世界大戦中から戦後の旅客需要を見越して新型旅客機の設計を始めていた。
それこそがブレゲー 761であり、試作機は1949年には初飛行に成功している。
761は片持ち式の主翼を巨大な胴体の中翼位置に配し、主車輪が2重タイヤの引き込み式の首輪式降着装置を備え、後部胴体の高い位置に垂直尾翼と方向舵を2枚もっていた。
エンジンも堂々たる国産エンジン、グローム・ノーム 14R 星型エンジン(1850馬力)を4基装備していた。
そして最大の特徴として客室が二階建てになっており、上部デッキに59名、下部デッキに48名の乗客が搭乗できたが、高積載型では135名までが搭乗できた。
エールフランスはブレゲー761に興味を示し、1951年に「プロバンス」という名称で12機を発注した。
なおその特徴から「デュポン」(Deux-Ponts、ダブルデッキ)と呼ばれるが、これは正式名称ではない。
そしてFFR軍部もこの機体に注目した。
4発のエンジンとその機体規模から、輸送機に改造すれば約20トンの貨物搭載能力があると見込まれたからである。
当時国産機でこれ以上の能力を持つ機体は無く、他国からの輸入は様々な理由から不可能であった。
そして20トンの搭載能力があれば、現在開発中の軽戦車を空輸可能なのだ。
早速ブレゲー社に対して輸送機型の設計が依頼されたが、ここで問題が浮上した。

——運用に必要とされる飛行場の規模である。

この規模の航空機を運用する場合は1000m級の長さの滑走路が必要となるが、FFR国内にはそれほどの滑走路を有する飛行場が少なかったのである。
当時は「本土」と呼ばれていたHexagoneですら、全ての主要都市にある訳ではなかったのである。
(本国化の方針が決定してから治安が加速度的に悪化しているアフリカ州については語るまでもない)
一番飛行場が整備されているのが、戦時中に日本軍の援助を受けて整備されたエストシナ植民地というのが当時のFFRの悲しくも厳然とした事実であった。
戦前から(日蘭両国の影響を受けて)開発が進められてきた複合式飛行船ならば、この問題も解決する。
しかし、アメリカとの関係が断絶一歩手前となった現状ではヘリウムは貴重品であり、おいそれと飛行船を増備することはできなかった。
(流石に戦時中のように水素を使用することはできない)
よって、軍はブレゲー761を基としつつ500m級の滑走路でも離着陸できる輸送機の開発を求めた。
500mという数字は、戦前〜戦中に主力輸送・旅客機だったアメリカ製DC-3を運用するのに必要な規模であり、これならば戦前から(比較的)整備されていたからである。

84モントゴメリー:2023/07/10(月) 19:58:13 HOST:116-64-135-196.rev.home.ne.jp
【設計】
設計を依頼されたブレゲー社であるが、その心境は「ふざけんな!!」であった。
性能を維持したまま離陸滑走距離を半分にしろ、と言われたらそうなるのも当然である。
しかし、ブレゲー社としてもこの無茶ぶりを断れない理由が存在した。
戦後が訪れても期待したほど旅客需要は回復せず、民間での販路拡大に限界が見えていたのである。
(エールフランス航空が購入したのが12機のみというのがその象徴)
倒産という結末を回避するためには、新しい顧客を確保しなければならない。
その意味では、軍からの注文は無理難題であると同時に干天の慈雨でもあったのだ。
ブレゲー社は明日を掴むために、この難題に全力を挙げて取り組んだ。
離陸滑走距離の短縮というのは、航空機が大型化して以来設計者の宿業である。
OCU諸国でも研究は盛んであり、試作機の開発も進んでいるという。
しかし、当時のFFRにはそのような知見の蓄積もなければそれを成す予算もなかった。
(ついでに言えば悠長に研究する時間もない。アフリカ州は今まさに燃えているのだ)
そこで、設計陣は古典的な手法を採ることにした。

———複葉機化である。

翼が2枚になれば、揚力も2倍となり滑走距離は半分になる。
……と言いたいがそんな都合のいい話はない。
複葉にすると翼同士で誘導抗力が発生し、その結果揚力は減少し2倍にはならない。
これは航空機の設計に多少なりとも関わっている人間ならば常識の範疇である。
さらに言えば抗力が増えることにより速度も低下する。
しかし、ブレゲー社設計陣はその「常識」を疑い、そして活路を見出した。

———主翼同士を十分離せば,同じ翼面積/翼幅であれば誘導抗力が減少する

つまり上翼と下翼の間を十分に取れば良いのである。これで揚力は確保できる。
そしてブレゲー761の「2階建て」胴体はそれにうってつけであった。
さらに言うなら、抗力の発生源は支柱と張線が大きな比重を占めている。
ならば、主翼を完全片持ち式にしてしまい支柱と張線を無くしてしまえば良い。
かつては不可能であったが、今の技術ならばそれは可能だ。
こうして設計は完成し、試作機による試験が行われた。
結果、20トンの荷物を搭載しての500m級滑走路からの離陸に成功したのである。
FFR軍部はこの結果に歓喜し、本機の採用を決定。
こうしてブレゲー765「サハラ」は誕生したのである。

85モントゴメリー:2023/07/10(月) 19:59:23 HOST:116-64-135-196.rev.home.ne.jp
【外観・性能】
外観はブレゲー761を基調としつつ主翼が2枚となり、下翼は低翼配置になった。
さらに、4つのエンジンのうち2つは上翼に配置された。
これは、地上から対空射撃を受けた際、エンジンが全滅するのを防ぐためである。
また、翼内燃料タンクも2倍になったため、航続距離も延伸されている。
(約2200kmから3500kmへ)
これは片道ならばパリからアフリカ州ニジェール県首都ニアメまで無着陸で到達できる数字である。
すなわち、ヨーロッパ州から直接「前線」であるアフリカ州まで物資を輸送できるとうことだ。
また、1000m級滑走路を使用する前提ならば40トンの貨物を搭載できた。これはルノーG型中戦車を輸送可能なことを示している。
(流石に航続距離は2000㎞前後となるが)

【運用】
ブレゲー765「サハラ」は制式採用後、即座に運用が開始された。
主な活動領域はその名の通り、アフリカ州のサハラ砂漠である。
「前線」で戦う陸軍将兵たちは、本国から直接戦車を含む援軍を連れて来てくれるこの機体を心より歓迎した。
「勝利を運んでくる天使」だと呼ぶ兵士もいたほどである。
『暗黒の30年』期、アフリカ州の物流を支えたのはTFLである。
これは純全たる事実であるが、同時にブレゲー765の存在も欠くことのできなかったことは間違いない。
軍の緊急展開については特にそうであった。

86モントゴメリー:2023/07/10(月) 20:00:15 HOST:116-64-135-196.rev.home.ne.jp
アゲ

88700:2023/07/11(火) 19:13:59 HOST:KD119105029058.ppp-bb.dion.ne.jp
テスト

89トゥ!ヘァ!:2023/07/12(水) 13:23:13 HOST:FL1-122-133-166-42.kng.mesh.ad.jp
テスト

90モントゴメリー:2023/07/14(金) 23:47:31 HOST:116-64-135-196.rev.home.ne.jp
日蘭世界SS——「守護天使」——

——1950年代後半、フランス連邦共和国(FFR)アフリカ州コンゴ県、ルブンバシ。
ここはFFRを構成するアフリカ州のほぼ南端、フランス人にとっては「地の果て」と言って良い場所だ。
それでいて北方以外の周囲を仇敵であるBCの領域と接する「最前線」である。
必然的に彼らとの衝突が多い地域であるが、立地上補給は非常に困難であった。
そんな彼らを物心両面で支えていたものは……。

「——見えた、来たぞ!!」

舗装もされていない滑走路と人力で組み上げた見張り台しかない飛行場に歓声が響く。
北の空に黒点が一つ浮かんでいた。航空機である。
今日は週に一度の定期便が来る日なのだ。
毎週火曜日に飛来するこれを、兵士たちは「火曜日急行」と呼んで何よりも待ち望んでいた。
黒点は徐々に大きくなり、飛行機の形となっていく。
それは特徴的な形であった。
上下方向に異様に長い胴体、その胴体の上下についている一対の主翼。そして4つのレシプロエンジン。
FFR空軍の大型輸送機、ブレゲー765「サハラ」である。
この異形の航空機はその巨体に似合わぬ挙動で危なげなく着陸態勢に入り、500mほどしかない滑走路に進入し無事に着陸した。
「サハラ」は標準状態で20トンの荷物を輸送することができる。
ここのような辺境にとっては正に生命線であった。
それは物質面だけでなく…否。それ以上に精神的な意味でも同様であった。
現地の将兵たちは、この機体を見るたびに“ああ、自分たちはまだ見捨てられていない”と実感したのである。
「サハラ」は遥か遠き本国との結びつきの象徴でもあったのだ。
この不格好な輸送機が「守護天使」という似合わぬ異名を持つのは、そのような由来があった——。

91モントゴメリー:2023/07/16(日) 16:46:16 HOST:116-64-135-196.rev.home.ne.jp
仏帝連合世界SS——晩餐会 第一夜——

Petit Japon(プチ日本)世界、仮称フランス連合占領地域(旧フランス)、パリ
“異世界”からの軍勢に占領されて以降、パリの街は急激に変わりつつあった。
街路からはゴミが姿を消し、セーヌ川はその水の透明度を日増しに改善している。
スラム街には“占領軍”の手が入り、(フランス国籍を持つ)ホームレスたちは彼らが用意した一時避難所に収容され、仕事を割り振られて社会復帰への道を歩み始めていた。
デモ隊を自称するテロリストたちも駆逐され、パリは「花の都」の名に恥じない美観を取り戻しつつあった。

「その代わり、この世界は滅茶苦茶に散らかってしまったがね」

車窓から見える景色を見ながら、英国代表は独り言ちる。
彼の言葉は間違いではなかった。
「フランス連合」はあの日突然、この世界のフランスに宣戦布告し、およそ6時間で本土を掌握してしまった。
それと同時に各国に使者を送り、我々の目的はこの世界のフランスへの『報復』でありそれ以外にはない。あなた方と敵対する意志はないと伝えてきた。
しかし、それではNATO始めフランスの同盟国は納得しなかった。
何やかんやあって戦端が開かれたが——結果は一方的であった。
アメリカを主力とした海軍は全ての艦載機とミサイルを撃墜され攻撃手段を損失。撤退しようとした矢先に襲い掛かって来た魚雷に推進器を破壊され洋上降伏した。
陸上ではNATO各国の飛行場に砲弾とミサイルが降り注ぎ正確に滑走路のみを破壊、空軍は行動不能となった。
地上部隊は国境線を越えたレオパルド2が人型ロボット(実際には中に人がいるのだが)に持ち上げられて丁重に謝絶されたのを見て戦意を損失した。
ここに至り、各国はフランス連合との講和に同意。世界は一応平穏になった。
その講和会議から約一か月経ち、フランス連合から「晩餐会」への招待状が届いたのである。
彼が英国代表としてパリにいるのはそれが理由であった。

やがて車はフランス大統領官邸であり迎賓館の機能も併せ持つエリゼ宮に到着した。
現在のエリゼ宮はフランス連合に接収され、司令部として使われている。

「ようこそおいで下さいました」
「こちらこそ、ご招待痛み入ります」

玄関ホールでフランス連合代表の出迎えを受ける。
互いに笑顔であるが、右手で握手しつつも「左手」はおろそかにしていない。外交の基本は世界線をまたいでも変わらない。
……何も考えずに雑談に興じているアメリカ代表などのように、それを忘れているものもいるようだが。

92モントゴメリー:2023/07/16(日) 16:47:41 HOST:116-64-135-196.rev.home.ne.jp
「皆さま、今宵ここにお集まり頂きありがとうございます。皆さまの中には、不幸にも一度干戈を交えた国の方々もいらっしゃいますが、共にこの食卓を囲めることを各々の信ずる神に感謝いたします。
今宵の宴が、皆さまとの相互理解への一助となるならば、これに勝る喜びはございません。」

代表の挨拶によって、晩餐は始まった。
今回の晩餐会は一晩では終わらず、3日間に渡り行われる。一日毎に担当する世界が変わるらしい。
第一夜を司るのはフランス連邦——『現代によみがえった西ローマ帝国』と情報筋に呼ばれるフランスだ。

まず運ばれてきたのはアミューズブッシュ(amuse-bouche)である。
クラッカーの上に生ハムが乗っているな。
同時に運ばれて来た食前酒(aperitif)は…ビールだと?

「プロシュット・ディ・パルマを使ったカナッペでございます。食前酒にはいささか変則的ではございますが、ヴァイスビアをご用意しました」

世界三大生ハムと謳われるイタリアのプロシュートと、バイエルン名産のヴァイツェン(白ビール)か。
カナッペを口に運ぶと、その塩味と塩味、そして香りが絶妙のバランスで味覚と嗅覚を刺激する。
amuse-boucheとは「口を楽しませるもの」という意味のフランス語であるが、正に名は体を表している。
そして杯を傾ければ、ヴァイツェンの果実を思わせる芳醇な香りが追い打ちをかけてくる。
それでいて通常のビールとは異なるコクのある味わいと柔らかい苦みが心地よい。
舌と胃袋が感動し、食欲が湧き出てくるようだ。

次の皿は前菜(Entrée)だな。…アスパラガスか。

「シュパーゲルのマリネでございます」

白アスパラガスだ。ドイツやフランスの人間はこれを食べなければ春は来ない、というほど執心するものだ。
ナイフで切り分け口に運ぶと、そのたっぷりな汁気と柔らかさ、そして優しい甘味に瞠目してしまう。
“春そのものを食べているかの様”という感想で脳裏に浮かぶ。
これにヴァイツェンの後に出てきた白ワインがまた合うのである。


次の順番はスープ(Soupe)だな。——これはムール貝?

「芽キャベツとムール貝のスープです」

コンソメをベースとしたスープに、たっぷりとムール貝が入っていた。それに隠れるようにいる芽キャベツも何だか愛らしい。
スプーンですくい、口に運ぶ。
その瞬間、ムール貝の旨味とコンソメの塩味が絶妙の連携を持って自己主張してくる。
スプーンを持つ手が止まらない。
そして芽キャベツもそのトロリとした柔らかさと自然な甘みで決して埋没しない個性を発揮している。

93モントゴメリー:2023/07/16(日) 16:49:37 HOST:116-64-135-196.rev.home.ne.jp
ここからコース料理はメインと呼ばれる領域に入る。
まずは魚料理(Poisson)だが……おお、魚が丸ごと一匹皿に入っている。

「タラのアクアパッツァでございます。タラはノルウェー産を用いております」

正直、もう胃袋の空き具合に不安を覚えていたのであるが、それはタラを一口入れた瞬間に霧散した。
良く締まった白身と上質な脂が満腹中枢を無力化していく。
これもまたワインによく合うのだからたまらない——!!

明日の体重と血中アルコール濃度を忘却の彼方に置いて魚料理を平らげれば、次はソルベ(Sorbet)で口直しと小休止である。

「洋梨のシャーベット・ウィリアムがけでございます」
熱い汁物が続いた口腔内にシャーベットの冷気が心地よい。
シャリシャリとした食感と洋梨のさっぱりとした甘さも素晴らしい。

さて、口も胃袋もすっきりしたところで仕切り直しである。
次の皿は肉料理(Viande)だ。
…カツレツか?

「コトレト•スハヴォヴィ。ポーランド風カツレツでございます」

ポーランド風とは珍しいな。
ナイフを入れるとサクサクという心地よい響きと共に肉が抵抗なく切れていく。
衣はカリっと揚がっているのに、中の肉はたまらなく柔らかい。ハーブの独特な香りも良いアクセントだ。
付け合わせのマッシュポテトとザワークラウトも文句のつけようがない——。

これでメインの料理は終了。
コース料理も終盤に突入である。

生野菜を使ったサラダとチーズで酒精と雑談を楽しんでいると、次の皿がやって来た。
アントルメ(entremets)である。
チョコレートケーキか。いや、これは…。

「ザッハートルテでございます」

やはりそうか。
19世紀に生まれ、当時はオーストリアの貴族階級しか口にできなかったという菓子だ。
一口含めば幸福感が体内を駆け巡る。
「世界一甘美な芸術」と称されるだけのことはある。

最後にリンゴを食べ終えたら、名残惜しいが料理は終幕だ。
あとはカフェ・ブティフール(cafe・boutique)となる。
深煎りのコーヒーと共に出てきた焼き菓子は……何だ?

「ベオグラーダ・マンデルトルテでございます」

ベオグラードの焼き菓子とは恐れ入った。
アーモンドクリームの甘みとチョコレートクリームの苦みが絶妙で、重くなった体と鈍くなった頭脳を覚醒させてくれるようだ。

94モントゴメリー:2023/07/16(日) 16:50:24 HOST:116-64-135-196.rev.home.ne.jp
……そして、覚醒した頭脳をフル回転させて考える。今宵の宴に込められたメッセージについて。
献立を最初から最後まで思い返してみれば、それは容易に判断できる、できるが——。

「素晴らしい夜でした。一晩でヨーロッパ全土を旅行した気分です!?」

アメリカ代表が破顔しつつ称賛を口にした。
そうなのだ。今宵の料理はフランス料理のルールに則っているが、全てが欧州各国の料理や技法を採用している。
最初の生ハムと魚料理はイタリアであり、タラはノルウェー産だ。
食前酒はバイエルン(ドイツ)であるし、スープに使われた芽キャベツとムール貝はベルギーを代表する名産品だ。
洋梨のシャーベットはスイスの名物であるし、肉料理とアントルメは言わずもがなである。
最後の焼き菓子などセルビアの銘菓である。


「——我々の世界の多様性を皆さんに知っていただきたいという願いを込めましたが、お気に召していただけたようで光栄です」

フランス連邦の代表は笑顔を崩さずにそう応えた。
アメリカ代表はその言葉を鵜吞みにしたようだが、この料理の真意は別にある。


———我々は欧州の指揮者(chef)である。この料理の故郷たちは、皆我がフランスの統制下にある。

この料理はそう高らかに宣言するためのものなのだ。

『食卓にこそ政治の極致がある』
なるほど、世界が異なれど彼らもフランス人であるということがよく分かった。
それも、近代の影が薄いフランスではなく、かつて世界の中心であった頃の力量と気概を保っているフランス人であると。

95名無しさん:2023/07/18(火) 12:33:05 HOST:sp49-98-248-216.mse.spmode.ne.jp
てす

96陣龍:2023/07/20(木) 16:54:32 HOST:124-241-072-209.pool.fctv.ne.jp
テスト

97回顧ヘルニア:2023/07/20(木) 21:03:45 HOST:dhcp-ubr3-0408.csf.ne.jp
テスト

98モントゴメリー:2023/07/24(月) 21:03:08 HOST:116-64-135-196.rev.home.ne.jp
TFLシリーズ——TFL-2、TFL-3——

・TFL-2
TFL-1の後継車両。
最大の変更は、発電機をブレゲー 765「サハラ」と同じグローム・ノーム 14R 星型エンジンに換装した点である。
これにより出力は230馬力から1850馬力となり、一気に8倍近くに強化された。
貨物車もこれに合わせて強化・大型化されて1台当たりの積載量は40トンとなった。
TFL-2はこれを動力車1台で5台編成することが可能である。
これはルノーG型中戦車一個小隊を消耗品ともども輸送することが出来る数字だ。
(正確には、陸軍がTFL-2の開発時にそのような要望を出したのである)
またTFL-1用の15トン級貨物車とも互換性があり、こちらならば12台を編成できる。
しかしながら、流石に航空機用大馬力エンジンを車両に搭載するのは無茶の範疇であり運用には多大な苦労が伴った。
そのため、本車両はTFL-1を更新するという当初の目的は果たせず、陸軍機甲部隊が少数を戦車運搬車として利用したに留まっている。

99モントゴメリー:2023/07/24(月) 21:03:53 HOST:116-64-135-196.rev.home.ne.jp
TFL-3
TFLシリーズの3女。
「長女の素直さと次女の力強さの両立」をコンセプトに開発された。
まず発電機であるが、従来は旧式化した戦車(TFL-1)や同世代の航空機(TFL-2)のエンジンといういわゆる「枯れた技術」を採用してきた。
しかし、運用経験が蓄積されるにつれて“古いエンジンを使うのは非効率であるばかりか逆に信頼性を低下させている”という分析がなされた。
そこで思い切って当時最新鋭の主力戦車であったルノーH型と同じ680馬力ディーゼルエンジンを採用した。
最新鋭エンジンを採用する利点は、生産ラインが全力稼働しており部品も本体も調達が容易であるというところだ。
それは同時に、同じエンジンを使うルノーHと「取り合い」になる危険性も内包した決断であ。
しかしながら、その心配は杞憂であった。
当時は平時であったため主力戦車の生産計画は抑制されたものとなり十分な余裕を持って組まれていたからである。
むしろ量産効果により単価が下がるという嬉しい副産物を生んだ。
肝心の輸送能力は40トン貨物車なら2台、15トンならば8台を十分な余裕を持って編成可能である。
これ以上を牽引したい場合は、TFL-1のように電源車を一両追加することで対応可能である。
「標準編成で戦車一個小隊を輸送できる車両」という陸軍からの要望には答えられない形となった。
しかし、そもそもこの要望が過大なのであり、大多数の使用者である民間ではそのような輸送力は求められていないのだ。
むしろ手堅い規模にまとまり小回りが利くようになったため、現場において本車両はTFL-2の時をはるかに上回る称賛によって迎えられている。
その他の変更点と言えば、それまでは後付けでありかつ簡易であった宿泊施設が標準装備されたことが挙げられる。
一通りの調理が出来る台所と大人一人が横になるに支障がない広さのベッドが備え付けられた休憩室は良好な居住性が確保されている。
運転手の中には目的地についても現地のホテルには泊まらず車両内に宿泊する者も珍しくなかったという。

100モントゴメリー:2023/07/26(水) 23:09:13 HOST:116-64-135-196.rev.home.ne.jp
10mm Auto弾

【概要】
10x25mm フランセーズ・オート弾(10x25mm Français Auto)、もしくは10mm オート弾(10mm Auto)は、フランス連邦共和国(FFR)で開発された拳銃用弾薬である。呼称としては、後者の方が一般的である。
自動拳銃用としては世界最大級の威力を誇る弾頭であり、新時代を迎えたFFRの象徴する品の一つである。


【開発】
1980年代に入り、「暗黒の30年」の夜が明けたFFRでは軍備の更新が盛んであった。
主力戦車に始まり自走砲や歩兵戦闘車がその代表である。
歩兵用装備も例外ではなかったが、その中で最も急がれたのは拳銃用弾薬の更新であった。
これは基本的な軍事的知識を有する者には意外に感じられるだろう。
正規軍において拳銃弾とは「おまけ」のようなものなのだから。
しかし、FFR特有の事情がその常識を破壊するのである。
まず、小銃及び使用弾薬は当面MAS50と7.5×54㎜弾を使用し続けることになった。
(MAS50bisの記事を参照の事)
当然、機関銃用弾薬もそれに準じる。
しかし拳銃弾弾薬に関しては、然しものFFR兵士たちからも引続きの使用は嫌だという声が噴出したのである。
それも当然である。
現場の将兵たちは「暗黒の30年」の間、常に7.65x20mm Longue弾の威力不足に悩まされていたのであるから。
7.65x20mm Longue弾の運動エネルギーは約300ジュール。OCU標準拳銃弾の9x19mmパラベラム弾の6割前後しかない。
その威力不足を「Appuyez trois fois」というエラン・ヴィタール溢れる射撃法で補ってきたのである。
しかし、エラン・ヴィタールは無敵であっても無限ではない。
使い続けてしまえば枯渇してしまうのである。
エラン・ヴィタール節約のためにも、大威力弾頭への更新は焦眉の急であった。
候補として真っ先に上がったのは.45ACP弾であった。
自動拳銃用としては最大級の口径であるため威力も保証されている。
また北米動乱の結果、アメリカ合衆国から独立しFFRの盟友となったテキサス共和国にはその在庫も製造設備も豊富に存在しており、彼らの力を借りれば早急な更新も可能であったからだ。
しかし、この提案は却下された。
.45ACP弾は、弾薬自体のサイズから装弾数は少なくなってしまう。またグリップが太くなりすぎて扱いづらくなると前世紀から欧州の者らには不人気だったのである。
…「ヤンキー共が信仰する弾薬を使うなんて真平御免だ」という感情論で否定されたわけではない。決して。
そこで9x19mm パラベラム弾を上回る強力な阻止力(ストッピングパワー)を備えることを目標とし、
かつ.45ACP弾薬よりマガジンの装弾数を多く出来る様な弾薬が求められたのだった。
そしていくつかの試作を経て開発されたのが10㎜オート弾である。


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