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日本大陸を考察・ネタスレ その195

141ホワイトベアー:2022/08/26(金) 23:45:34 HOST:sp1-75-244-191.msb.spmode.ne.jp
そうであるにも関わらず、連合軍司令部総参謀長児玉源太郎大将から絶大な信頼を得ていた松川 敏胤大佐や自称帝国陸軍屈指のロシア通であった田中義一少佐などの連合軍総司令部の参謀達は、
《こんな厳冬な時にただでさえ先の会戦で全軍の半数を失い装備の補充すら難しいロシア軍が攻勢にでることはないだろうという》《常識的に考えれば本国から守勢に回らざるをえないだろう》
という自分達が持つ常識から冬季攻勢の可能性を完全に無いと考え、これらの情報を無視し、冬が開けしだい開始する予定であった奉天決戦への備えに注力し続けてしまう。

その後も海軍海兵隊を中心とした第5軍は何度も航空偵察や威力偵察を行い連合軍総司令部に《近いうちに敵の大規模な攻撃の可能性大》と警告し続けるが、松川大佐をはじめとした参謀達は陸大出身者独特の海軍大学校卒の指揮官を馬鹿にする風潮もあり、これを無視し続けてしまう。

いくら装備面で圧倒的に優勢な状態とはいえ、たかが1個師団で迫りくるロシア軍の大軍を単独で撃退することは不可能なことは明白である。

そうであるのに楽観的に事態を考え、援軍を送らずに第2陸戦師団のみでの防衛を命令してくる連合軍司令部に対して第2陸戦師団の将兵達はあらん限りの罵倒を抱きながら、援軍が到着するまで敵を押し止める事を目的として黒溝台や沈旦堡などの4ヶ所に無線システムを有する防衛拠点を突貫で構築。
師団を臨時第201陸戦戦闘団、臨時第202陸戦戦闘団、臨時第203陸戦戦闘団、臨時第204陸戦戦闘団の4つの戦闘団に分け、黒溝台に臨時第202陸戦戦闘団、沈旦堡に臨時第203陸戦戦闘団、韓山屯に臨時第204陸戦戦闘団、李大人屯に師団主力を兼ねる臨時第201陸戦戦闘団と師団司令部を配置するなど迎撃の準備を整えていく。

そうして12月23日、伊藤中将を含めた第5軍や政府が恐れていた事態が現実となり、ロシア満州総軍が到来、伊藤中将率いる第2陸戦師団2万はグリッペンベルグ大将率いる1個軍団15万による総攻撃を一身に受けることになった。

第2陸戦師団は接敵と同時に第5軍司令部および総司令部に増援を要請、援軍の到着までの時間を稼ぐべく拠点に籠っての防衛戦を開始する。

この要請を受けた第5軍と総司令部の反応は正反対となる。第5軍は沙河全域でのロシア軍の活動が活発化し、一部では小規模な戦闘が始まっている所もあるという状況であったが、それでも持てる全予備戦力を第2陸戦師団の救援に向かわせる事を即座に決定、予備戦力として待機していた3個陸戦混成旅団と1個陸戦砲兵旅団を統合した海兵隊臨時混成部隊を編成し、第2陸戦師団の救援に向かわせる。

一方の連合軍総司令部は、いまだにこの攻撃をロシア軍の威力偵察と見ており、現有戦力で十分に対処可能と判断、一応念の為として予備戦力として位置付けていた第2軍の第12歩兵師団を向かわせるが、それで押し返す事は可能と思い込んでしまっていた。

この頃には第2陸戦師団が築いた防衛拠点には地平線を埋め尽くさんばかりのロシア軍が押し寄せており、どこも”雪の中"を双方の銃砲弾が飛び交うという状況にあった。

そう、この時の戦場であった黒溝台方面では雪が降っており、航空機による支援や偵察が不可能なことも合わさりこの状況が生まれてしまったのだ。

戦闘開始から1日たった24日、圧倒的なまでに不利な状況で第2陸戦師団が防衛戦を展開しているなか、援軍として送られてきた第12歩兵師団と海軍海兵隊臨時混成部隊が狼洞溝付近に集結する。




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