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架空戦記系ネタの書き込み その122
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海神の雷世界 ネタSS――――「第1次ニューファンドランド沖海戦(栄光)」
――「本日、天気晴朗なれども波高し」
大英帝国グランドフリート司令長官ブルース・フレイザー
――「合衆国の興廃この一戦にあり。各員一層奮励努力せよ」
合衆国艦隊司令長官アーネスト・キング
――西暦1942年12月1日、中部大西洋において合流した大英帝国陸海空軍は「ホワイトナイト」作戦を発動
カナダ救援に向けて一路、西へと向かった
陸上部隊10万名(4個師団)は英国海外遠征軍(BEF ドイツ・キール橋頭保駐留)から書類上は、実際は英本土各地から極秘裏に抽出されていた
当時最新の高速客船20隻に分乗したことで、平均艦隊速力を強引に25ノット近くに押し上げた艦隊をもって、米軍側の対処能力を超えるスピードでいまだ米軍に占領されていないカナダのニューファンドランド島へ橋頭保を作る
これにより目と鼻の先にあるケベックへと海上機動する
それこそが彼らの作戦の主眼であった
それを読み切られているとはこの時点で英軍は考えていなかった
だが、米軍はそれを読み切っていた
この日のために10年以上も検討が重ねられ続けた対英作戦計画「レインボー1号」
またの名を漸減邀撃作戦
彼らはその原案からすれば20年以上かけて軍備を整え続けていたのである
ゆえに――先手を許す
1942年12月7日、英国第2海外遠征軍と名を変えた上陸部隊はカナダ・ニューファンドランド島へ上陸を開始
しかしそこに米海軍の姿はなかった
おっとり刀で駆け付ける、英艦隊は自らの作戦成功に自信を持った
事前情報によれば大西洋艦隊配備の戦艦の数は8
太平洋上で大演習を敢行中の日本海軍連合艦隊への対抗上、ハワイへの前進配備が実施されるとの情報にほぼ間違いはない
となれば、戦艦15を集中させた英グランドフリートは数的に圧倒的優勢
さらには橋頭保上からの弾着観測に加えて航空部隊の展開によって制空権の確保もできることだろう
「勝ったな」
とグランドフリート指揮官 フレイザー元帥はそうつぶやいたという
だが、12月8日、ニューファンドランド島橋頭保はのべ1000機に達する米陸軍機による猛攻にさらされる。
続いて響くのは、敵艦隊発見の報告。
その数、実に戦艦14 空母3
米艦隊はこのタイミングを読み切り、西海岸サンディエゴ駐留の太平洋艦隊から主力戦艦6隻を抽出
11月中に秘密裡に拡大パナマ運河を通航させて現在地に向かわせていたのである
それは、英艦隊が米艦隊の哨戒網に最初からひっかかっており、さらには情報部もまた偽電を発信し続ける太平洋艦隊に騙されていたことを意味していた
さらには、陸上戦闘機部隊の支援を受けたB-17爆撃機から大量に投下されたもの、それは連繋機雷
数個の機雷を100メートル近いケーブルで結ぶことで、その範囲を通った軍艦の艦首に引っかかり必ず爆発するという古典的な浮遊機雷であった
英艦隊も直掩機を上げてはいたのだが、彼らの空母が有する航空機は(装甲空母の性質上)のべ300機にも満たない
さらには橋頭保構築から時間が浅いことから満載されていた英空軍戦闘機部隊は現地に展開できていなかった
すべてが最悪のタイミングであった
これにより、針路を妨害された英艦隊は、こともあろうにT字を描く米艦隊に向かって突っ込む態勢になる
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