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日本大陸を考察・ネタスレ その177

1名無しさん:2021/02/12(金) 17:44:19 HOST:206.60.30.125.dy.iij4u.or.jp
日本大陸のSSや考察・ネタを書き込むスレです。
スレが荒れる事のないように喧嘩や煽り合いは厳禁です。
みんなで仲良く日本大陸世界を楽しみましょう。

尚、このスレは憂鬱本編とは無関係という事を前提としてearth氏の許可が下りています。
憂鬱本編に関係するネタを書くときは本編の設定を遵守し、細心の注意を払いましょう。
各職人様の作品や、スレで語られた内容設定の数だけ世界線が存在しており、皆それぞれ日本大陸です。
設定に関して疑問に思う処などがあれば職人様や住人の皆様に質問し、大いに議論しましょう。

投稿する作品の設定は下記の説明にある日本大陸の基本ルールを遵守していれば、どのようなネタでも自由です。
また既存のアニメーション作品、ゲーム作品等の創作物とクロスを取り扱ったネタについては
下記の日本大陸クロスネタスレご利用してください。
日本大陸の設定は日本大陸スレ及び日本大陸クロスネタスレのみの設定であり、他スレへの持ち出しは厳禁です。


【書き込みにあたっての注意】――日本大陸世界の公式想定まとめ(wikiより転載)
0――【日本大陸の民族や資源に関して】
・日本大陸の主要民族については史実同様に日本民族というほぼ単一民族で構成されているものとする。
・日本大陸は、豊富な資源に恵まれているものとする。

1――【歴史的事実に関して】
・日本大陸世界は「基本的な歴史的事実において」史実世界と共通するものとする。
・「基本的な歴史的事実」は、歴史年表に記される出来事の名称および結果である。
 その影響は日本大陸本土周辺において厳密に守られるべきであり、その外縁や海外における出来事はこの目的を達するためにある程度の改変を可とする。
・上記の「基本的な歴史的事実」以外、たとえば歴史的人物の来歴や出来事の経過については、「基本的な歴史的事実」例えば「関ヶ原の戦いにおいて徳川氏が勝利する」といった事象を妨げない限りにおいて、日本大陸世界の地理・自然・人物その他の状況を勘案した上で自由な想定を可とする。
 ただし、歴史的重要人物の生死や重要行動については慎重な想定を要する。
・日本大陸本土周辺における「基本的な歴史的事実」を達成するための想定は、自然科学的に妥当な理論および手段方法をとり、かつ社会科学的にも可能な限り妥当な想定をもって行うものとする。
・日本大陸世界における「基本的な歴史的事実」は、幕末前後から転生者たちによる干渉が大規模化し最終的に「明治維新成立」を目的にと改変を可とする。
 史実や憂鬱世界とは違った明治維新となる可能性が高いだろう。
・明治維新以後については本編同様、自由な想定を行うものとする。

2――【夢幻会に関して】
・例外を除いて転生者が転生する人物の条件は、基本的に憂鬱世界の条件と変わらないものとする。
・大陸日本の人口増大に比例するように転生者の規模も増大するものとする。
・上記の理由により再転生者だけにこだわらず、史実世界や憂鬱世界からの一回目の転生者も存在するものとする。
・最初の日本大陸ネタで転生者出現の時期があいまいな事とアヘン戦争で改革の機運が高まったという記述を根拠に憂鬱世界からの再転生者および史実・憂鬱世界からの1回目の転生者が登場し始める年代は、転生する史実の人物の明治維新以後の生存を条件として19世紀初頭からとする。
(例として天保の改革の時代に転生者が鳥居耀蔵に転生しているものとする。)
・また上記の条件に史実で他殺や自害などで死亡した人物で生きていたら明治維新まで生存できる可能性のある人物も含まれるものとする(例・井伊直弼など)。

3――【自然環境に関して】
・自然および地理的な想定は、自然科学上妥当なものとする。
・架空の生物種や架空の地理的特徴は史実世界に存在する、あるいは存在したものをもとにする。
・想定に際しては「地球史的な出来事」を勘案し、たとえば恐竜が進化した知的生命体が地球の覇者となるような大規模改変はこれを避けること。
・日本大陸本土およびその周辺環境については、「面積が10倍程度であり、『北海道・本州・四国・九州および付属諸諸島』により構成され、
 気候においては史実と大きな違いはなく、火山性の山岳地帯を有し、史実同様大規模な海流によってほどよくユーラシア大陸から隔絶されつつも繋がりは失っていない」もの、
 すなわち史実と類似したものとする。
・面積広大化に伴う各地の緯度変化などの自然科学的に避け得ない事象に関しては上記に優先する。
・以上を順守する限りにおいて、想定は自由である。

873ホワイトベアー:2021/02/23(火) 20:20:46 HOST:om126237004117.9.openmobile.ne.jp
>>855

アフガニスタン戦争で自動人形の実力を知ってしまった欧州連合上層部は絶望に打ちひしがれました。なんせ世界でもよりトップの工業力を有する日米が量産可能かつ練度の高い兵士を手に入れてしまったのですから。

無論、色々対策を検討しますが、EMP攻撃は日米が何の対応もしていないはずがないし、核による報復を招きかねないとされ却下。

工場を物理的に破壊すると言う選択肢は、日米の戦略防衛構想で制宙権を失い弾道弾迎撃ミサイルが使えないことや両国領空を警備する安土級無人大型空中空母(和製アーセナルバード)や本土に常駐する空軍部隊により爆撃機も送り込めないことから却下され、より安価かつ効果が見込めるパワードスーツやサイボーグ、遺伝子改造などを軸とした兵器や兵士強化の研究に重点をおいております。

なお、イタリアは数を増やすために経済破綻後急激に増えた孤児をサイボーグ化させて兵器として転用しようと考えている模様

874名無しさん:2021/02/23(火) 20:21:05 HOST:M014013212160.v4.enabler.ne.jp
>>871
FFRになんだかんだ言って一線は絶対に超えないという安心感がありますからね。
彼らの女神は実在することから宗派の分裂からの争いになりませんし(日本の
作品をめぐってはちょっとした解釈違いによる論争は起こりそうですが)
FFRが女神と共にある限り、寿命が100年、200年、更に1000年になっても
狂うことなく歩み続けるでしょう。

875モントゴメリー:2021/02/23(火) 20:37:29 HOST:116-64-111-22.rev.home.ne.jp
>>874
……ああ!!

「期待と不安が入り混じったこの気持ちを何と例えよう」
は陣龍氏の作品についての考えです。

めっちゃ読みたいけど、私の作品より素晴らしいだろうから私の立つ瀬がない…という意味です。

876名無しさん:2021/02/23(火) 20:40:27 HOST:M014013212160.v4.enabler.ne.jp
>>875
完全に勘違いしてました申し訳ございません。

877名無しさん:2021/02/23(火) 20:44:36 HOST:softbank126234187215.bbtec.net
遺伝子改造にサイボーグかぁ。福音主義をルーツにしたリベラリストに潰されそう(小並感)

878モントゴメリー:2021/02/23(火) 20:52:30 HOST:116-64-111-22.rev.home.ne.jp
>>876
私の書き方がまずかったので気にしないでください。

ちなみにFFRに関しては全く心配していませんw
彼らはヤンデレですが、理性を失ってはいません。

また、OCUに戦争を仕掛ければ「女神」を失う事を分かってますから最後までためらいます。
ある意味最大の抑止力。

879トゥ!ヘァ!:2021/02/23(火) 21:01:39 HOST:FLH1Adu131.kng.mesh.ad.jp
遅ればせながらクー&ミーさん乙です

無幻世界のアメリカもアイオワ級を早期に実装ですな。

880トゥ!ヘァ!:2021/02/23(火) 21:30:11 HOST:FLH1Adu131.kng.mesh.ad.jp
>>860-862
乙です

漆黒世界の戦後のこもごもですな。

漆黒世界の戦いはまだまだ続くといった感じですね。

戦後になって気が緩むところも増えそうなので粛清王の死神部隊は当分仕事続きかもしれませんね(汗

881名無しさん:2021/02/23(火) 21:40:13 HOST:M014013212160.v4.enabler.ne.jp
>>880
国家中100年戦争ですから世代に寄っては一生を対隔離地帯に捧げる人々が大量に出るかと。
死神部隊は気が緩んで欲望が芽を出した人々を成長させることなく無慈悲に刈り取る仕事が増えそうですな。

882同士岡田真澄:2021/02/23(火) 21:53:20 HOST:i121-115-143-185.s41.a012.ap.plala.or.jp
>>873
そのイタリアに孤児たちを保護する組織として、表向きには障害者への様々な支援を行う公益法人「社会福祉公社」っていうのが存在していません?

883同士岡田真澄:2021/02/23(火) 22:00:11 HOST:i121-115-143-185.s41.a012.ap.plala.or.jp
ちなみに自分はトリエラとクラエスという義体が好きです!

884陣龍:2021/02/23(火) 22:00:56 HOST:124-241-072-147.pool.fctv.ne.jp
>>875
シレっとリシュリュー艦橋を走り幅跳びで飛び越えさせようとさせられても、その、困るのだ……(´・ω・`)>私の作品より素晴らしいだろうから私の立つ瀬がない

885モントゴメリー:2021/02/23(火) 22:08:09 HOST:116-64-111-22.rev.home.ne.jp
では、私も>>860氏に刺激されたので
一つ投稿させていただきます。

886モントゴメリー:2021/02/23(火) 22:13:02 HOST:116-64-111-22.rev.home.ne.jp
行きます

887モントゴメリー:2021/02/23(火) 22:13:36 HOST:116-64-111-22.rev.home.ne.jp
漆黒の合衆国強化プラン A-39改良シリーズ

A-39「攻撃機」の改良型。エンジン馬力の向上を基にいくつかの形式が開発され実戦投入された。

・エンジン換装
改良型全てに共通しているのは、エンジン換装による馬力向上である。
これにより、初期型の約1800馬力から2200馬力に強化された。
これは、開戦後も途切れることなく研究開発を継続した合衆国技術陣の努力の結晶であるが
同時に戦場で回収した日英同盟軍の各種機体の残骸調査から得られた知見も大きく影響している。

以下に各型式の概要を記す

・D型
初期型のエンジンを換装しただけの機体。
生産ラインの混乱を最小限にするために生まれた言わば「暫定」型。
しかし、馬力向上という単純ながら確実な改良により最高速度は大きく向上。
熟練パイロットが操縦する機体は(低空ならば)烈風改とすら互角に戦えたという。
しかし、操縦性という観点からみると劣化しており経験が浅いパイロットではその馬力に振り回されることが多発した。

・F型
機体各所に防弾装備を追加。
速度は据え置きながら打たれ強さは大きく向上した。
また、対地攻撃力向上のため12.7㎜機銃を20㎜機銃に換装している。
これらの改良は対地攻撃時に威力を発揮し、今までなら墜落しているはずの弾数を叩き込んだのに落ちずに向かってくる本機に対し同盟軍地上部隊は大きな驚愕と被害を被った。

・G型
主翼下に懸架装置を追加。爆装を可能とした。
これは、同盟軍の対空能力に対して開戦前に想定していた通常攻撃機による「第二撃」がほぼ不可能であることに起因する。
F型に準じた防御強化も行われているが、これと空気抵抗増大により速度が低下しているためパイロットからは不評。
しかし、低空飛行で突っ込んできてロケット弾を叩き込んでくる本機は同盟軍にとって厄介な相手であった。

・S型
F型を複座に改造された偵察型。重量増加を抑えるために武装は全て取り外されている。
そのためF型譲りの俊足は健在であり、貴重な情報を数多く持ち帰っている。
また、砲兵隊の弾着観測機としても使用された。合衆国軍砲兵隊が戦争終盤まで近代砲撃戦を実施できたのは本機の功績によるところが少なくない。

888モントゴメリー:2021/02/23(火) 22:14:08 HOST:116-64-111-22.rev.home.ne.jp
以上です。ウィキ掲載は自由です。
去年から考えていたプランですが、皆さんが漆黒世界についてなんか避けている雰囲気があったので機会をうかがっていました。
やったのは単純な馬力向上です。スピットファイアのグリフォンエンジンが2300馬力出すそうだから2200馬力くらいいいやろ?
これによりA-39ちゃんの弱点だった「防弾装備の不備」が解消されました。

889モントゴメリー:2021/02/23(火) 22:15:06 HOST:116-64-111-22.rev.home.ne.jp
擬人化については、また陣龍氏が考えてくれるやろ(他人任せ)

890New:2021/02/23(火) 22:24:10 HOST:fp7452c2bb.oski305.ap.nuro.jp
乙。馬力上げた分整備や稼働時間に響いてきそう

891名無しさん:2021/02/23(火) 22:26:46 HOST:M014013212160.v4.enabler.ne.jp
乙です。
…日英戦闘機の残骸から的確に技術を拾い上げるとかハイエナ通り越してスライムかよ。
番外としてENDの意味を表す非人道兵器のE型とかありそう(偏見)

892トゥ!ヘァ!:2021/02/23(火) 22:39:47 HOST:FLH1Adu131.kng.mesh.ad.jp
乙です

まあ敵国機の残骸から調査と技術回収は定番ですよね。史実でも各国がやってますし。

しかしなんやかんやいって大戦初期から末期までずっと使われ続けているのですから名機ではありますね。

893ROM専5年高崎線:2021/02/23(火) 22:54:41 HOST:119-175-141-77.rev.home.ne.jp
今までROM専でしたが、自分なりに良い文章が書けたと思うので投稿します。

■テキトーな日本大陸
1582年、転生者たちは恐怖していました。

当時、織田政権の支配地域は東国から畿内に及び、強敵である武田家を下したばかりでした。
もはや戦国時代の戦略的有利は織田政権にあり、少しばかりの合戦に負けようとも織田政権が日本を統一することは明らかでした。言うなれば、STRPGの後半戦、消化試合に近い様相を呈していました。
危険要素の一つでもある明智光秀も転生者の一人でしたし、彼自身は織田信長に心酔しており本能寺の変が起こる危険性は全くありませんでした。

では、転生者たちは何に恐怖していたのでしょうか。
それは、この大陸日本の大きさにです。
史実と同じような幕末を迎えてしまった場合、欧米列強が大陸日本を史実日本と同じように扱うとは考えられませんでした。清国のように蚕食され、植民地に転落する可能性も十分にありえました。
転生者たちは、毛利家や島津家との戦いでもなく、織田政権の今後の統治方法でもなく、数百年後に織田政権が倒れた後の心配をしていたのです。平成を知り、明治から昭和を体験した彼らにとって、敵とは西国大名や東国大名ではなく、想像上の肥大化した未来の欧米列強だったのです。
織田政権の興隆はもはや確立しているのだから、そのあとの心配をして何が悪いのか、と転生者たちは開き直っていました。

894ROM専5年高崎線:2021/02/23(火) 22:55:33 HOST:119-175-141-77.rev.home.ne.jp
19世紀の欧米列強に対抗するには、この織田政権300年が重要であると転生者たちは考えていました。そして、転生者たちは織田政権のグランドデザインを描ける立場にありましたし、織田信長に直接進言できる者も一人や二人ではありませんでした。

転生者たちの中で最大の権力を持っていたのは明智光秀です。彼は丹波国の支配者であり、畿内の大名たちの旗頭でもあり、朝廷との折衝役でもあり、織田軍の忍びや草の統率者でもありました。1582年の時点では、明智軍は遊軍として他の軍団の救援や補助として戦うことが多かったですが、光秀は強大な軍団を率いる有能な武将でした。光秀は様々な権限や権力、武力を有し、織田政権内でナンバー2の地位を占めていました。
もっとも、織田政権自体は織田信長のワンマン経営でしたし、光秀も信長の指示に完璧に従い、権力を振るうことはほとんどありませんでした。現代において、イエスマンのことを金柑頭と言うのも、光秀のあだ名とその追従ぶりを由来としているのは有名です。
だからこそ、光秀が珍しく進言する場合、信長は注意深く話を聞き、いくつかは受け入れ、いくつかは却下しました。ちなみに、却下したものの、光秀が何回も提案してくるので渋々受け入れることもあったそうです。

895ROM専5年高崎線:2021/02/23(火) 22:56:46 HOST:119-175-141-77.rev.home.ne.jp
信長が渋々受け入れた提案の一つは、本能寺の大規模な改築です。
光秀は、本能寺の周囲を破却し、広大な軍事施設を建築ました。
改築後の本能寺は、伽藍より防衛設備の方が広い始末で、敷地内で最も大きい建物は兵士たちのため宿舎でした。この改築事業は、「改築するより新築する方が早かった」だとか「京を差配しているのが明智自身なのに、誰から襲われることを想定しているのか」と言われ、他の武将たちからは大変不評でした。京の都の治安維持を担っているのは明智軍でしたし、その周りの畿内を管理しているのは光秀でしたから、本能寺を攻撃できるのは明智軍の他にいなかったのです。また、織田信長の京での宿泊所にすぎない本能寺を軍事施設化することに軍事的、戦略的な意味はありませんでした。
周りの武将や公家たちからは、「自身の謀反を恐れている」などと中傷されました。また、故郷に帰って療養したらどうかと勧められるのは一度や二度ではありませんでした。本能寺の住職などは、なにか悩みがあるのではないかと光秀を訪ねるほどで、彼らの間では光秀は狐憑きであるというのが「定説」でした。

896ROM専5年高崎線:2021/02/23(火) 22:57:31 HOST:119-175-141-77.rev.home.ne.jp
やや話が逸れましたが、明智光秀を筆頭とする転生者たちは彼らが描いたグランドデザインを信長に認めさせるだけの権力を持っていましたし、それだけの信頼を今までの戦いによって獲得していました。また、信長は合理的な人物だったので、家臣からの提案が道理に沿っているものであったなら、提案を採用するだけの器量を持っていました。

転生者たちは喧々諤々の会議を経て、次の項目を織田政権のグランドデザインとして提言しました。

1.諸法度の制定による法治主義の確立
2.社会基盤の整備(貨幣鋳造や河川付け替え・街道整備などの公共事業)
3.農業改革による食料の増産
4.科学技術の発展
5.織田軍の整理(海軍の設立を含む)
6.南方への進出
7.北方への進出

織田信長は、この提言を採用し、織田政権の基本方針とします。そして、この方針が成功をおさめ、織田政権による太平の世を実現したからこそ、「20世紀は日本の世紀」と呼ばれるようになったのです。

897ROM専5年高崎線:2021/02/23(火) 22:58:33 HOST:119-175-141-77.rev.home.ne.jp
■補足
ここから織田幕府を使って、テキトーに日本の領地を広げます。
テキトーな時期に日本版鉄血演説が大問題となり、廃藩置県にいたります。鉄血演説の要旨は「現在のプロイセンの国境(日本で言う所の藩境)は適切ではない。ドイツ統一は武器と兵士によって達成される」というものです。薩摩藩(島津家)あるいは長州藩(毛利家)が「日ノ本の統一は、演説や多数決ではなく、鉄と血によってなされる」と発言したことで幕末の動乱期を迎えます。
なぜなら、この発言は武力による強制でしか日本の統一はできないという宣言であり、失言です。これをきっかけに大小の内乱から明治政府を打ち立てます。
日清戦争の後、朝鮮半島を勢力圏として押さえ、日露戦争の後、満州利権にアメリカ、ロシアを参加させます。第一次世界大戦へ積極参戦し、ロシア帝国を満州に脱出させ、イギリスやアメリカ、ロシアを無理やり呉越同舟の状況にさせます。
世界恐慌をきっかけに日本とアメリカは敵対し、一心不乱の大戦争を行います。このとき、日本とアメリカの戦争遂行能力は互角とします(それこそが日本大陸が発案された理由だからです!)。

898ROM専5年高崎線:2021/02/23(火) 23:04:56 HOST:119-175-141-77.rev.home.ne.jp
以上です。駄文を投稿してしましたが、読んでもらえたら嬉しいです。

899トゥ!ヘァ!:2021/02/23(火) 23:18:05 HOST:FLH1Adu131.kng.mesh.ad.jp
乙です

戦国時代から一心不乱に富国強兵政策が続けられた日本って感じでしょうか?
順調に国力が増強されていってるのなら多分アメリカと敵対する時にはアメリカを圧倒できるレベルになっていると思うの…w

転生者光秀は一体何を恐れて本能寺をそこまで改造したのか。史実では謀反を起こしたのは光秀自身だったのに…
同じ転生者仲間からも心配されていそうですね。もしくは彼が恐れていたのは所謂歴史の揺り戻しや修正力といったものだったのかもしれませんね。


そういえば南方や北方にも進出しているのなら、北海道や樺太のみならずカムチャツカやチェコトあたりも日本領だったりするのでしょうか?
まさかまさかアリューシャン列島やアラスカまでいってたりしてw

南方の方は太平洋の島々にオーストラリアやニュージーランドあたりの鉄板ですかね。
スペインとの戦争が起きればフィリピンも、大航海していればワンチャンハワイまでいけそうですね。

900New:2021/02/23(火) 23:21:34 HOST:fp7452c2bb.oski305.ap.nuro.jp
乙薩長の失言で明治政府起こるとか・・・・議会で薩長出身者に演説させるの禁止されそう

901名無しさん:2021/02/23(火) 23:26:23 HOST:203.225.151.153.ap.dti.ne.jp
南方にも北方にも進出して、転生者補正で強化されまくった日本大陸だと、これもうアメリカくん対抗できないのでは……?
明治から(≒本編と同時期の)夢幻会誕生で互角なので、それ以前に開拓開発進めてるとなると

もしや中南米が飲み込まれている……?

902名無しさん:2021/02/23(火) 23:30:41 HOST:203.225.151.153.ap.dti.ne.jp
>>901
あ、最後のこれは「アメリカが」です

903クー&ミー:2021/02/23(火) 23:35:29 HOST:sp49-104-41-66.msf.spmode.ne.jp
江戸時代から奮闘しまくった大鎖国世界では太平洋は庭でしたしな

904弥次郎:2021/02/23(火) 23:38:33 HOST:p1537109-ipngn14201hodogaya.kanagawa.ocn.ne.jp
乙です
お見事でありました…
フリー素材的なノッブですが、実際天下を握って覇を唱えるだけの武力も政治力も幸運もありましたからなぁ
さて、文化の涵養時間であり技術などの蓄積を行うこの後の時代、一体どうなるか楽しみですな

905モントゴメリー:2021/02/24(水) 00:02:48 HOST:116-64-111-22.rev.home.ne.jp
感想返しを

>>890
まあ、戦場はほぼ本土上空なので、稼働時間が短くなっても何とかなりました
(とにかく性能向上が先)

>>891
その発想はなかったw>E型

>>892
漆黒合衆国陣営を代表する名機となりましょう。

906名無しさん:2021/02/24(水) 00:22:12 HOST:KD111105128075.ppp-bb.dion.ne.jp
時代を越えての歴史介入なら自国だけてなく相手国に介入するのも醍醐味だと思うんだよね
明清変革期に乗り込んで中華を乗っ取るのは定番だが
スペインとは一様国交もあるしフェリペ2世以降はアホばかりだし
戦争じゃなくても弱味に漬け込んで広大なスペイン領土に浸透したりとか
逆にこっちから植民地にするとか
他にサファヴィー朝イランやイングランドの内乱に介入してさ
相手が何時混乱するか把握してる強みを活かして夢幻会で織田幕府を世界の幕府にするのも楽しそうじゃない

907トゥ!ヘァ!:2021/02/24(水) 00:32:18 HOST:FLH1Adu131.kng.mesh.ad.jp
フランス革命直近のカルロス3世は割と優秀ですよ。

ボロボロだったスペインを立て直して、国内の再建に努めま大方成功しましたから。

フェリペ二世が政治とか統率が100超えているんあらカルロス三世は軍事以外は軒並み能力が80半ばくらいで政治は90以上って感じ。

後継者になった息子がクッソポンコツだったけど…

908ハニワ一号:2021/02/24(水) 00:37:11 HOST:124-141-195-196.rev.home.ne.jp
乙です。
>>899
アメリカにも転生者がいて史実以上にアメリカの国力が上がってたとか。
もしそうなら数百年にわたって転生者によって国力が増強された大陸日本でも互角らしいからカナダやメキシコを併合した巨大なアメリカが生まれているかもしれませんね。

909クー&ミー:2021/02/24(水) 00:45:09 HOST:p6147005-ipoe.ipoe.ocn.ne.jp
感想返信の続きをば

>>865
まぁ、火力と防御力、航続距離に全振りしたのが当時の米海軍ですからね
ダニエルズ・プランの戦艦を含めても、サウスダコタ級の23knotが最速でしたし
(レキシントン級は戦艦ではなくハッシュ(ry…巡洋戦艦なので除く)

恐らく、無幻世界でノースカロライナ級が就役した際の感動は大きかったでしょうなぁ
八八艦隊シスターズに対抗可能な走攻守が揃った初めての娘ですし

>>879
米海軍の戦艦派閥も鞍馬型の対抗馬を用意して取り敢えずは一安心と云ったところでしょうね
これで、レキシントン級を八八艦隊シスターズ相手に実質的特攻をさせずに済みますしな

…41cm砲相手に戦った場合、レキシントン級巡洋戦艦に安全距離は有るんだろうか?
近代化改装で水平防御は強化したものの最大で89mm、垂直防御は最大178mmのままである

910名無しさん:2021/02/24(水) 00:56:42 HOST:KD111105128075.ppp-bb.dion.ne.jp
>>907
王朝変っとるやんけ⁉
まあそれは兎も角、書類王のシステムを誰も引き継げなかったのは勿体無いよなぁ
真面に運用しようとしたのなんてオリバーレス公伯爵ぐらいのもんだし
夢幻会なら或はシステム代行出来るんだろうけど

911トゥ!ヘァ!:2021/02/24(水) 01:04:52 HOST:FLH1Adu131.kng.mesh.ad.jp
>>910
王朝変っているのは…仕方ないネ!

フランスやイギリスだって何度か変わっているし(震え声)


でもこのカルロス三世の時期はスペイン復興させるのに丁度いいのですわ。

史実だと後継いだカルロス四世とその嫁がアレだったのでカルロス三世時代から受け継いでいた改革をパーにしたりでおじゃんになりましたが。


今制作中のフランス分割世界線だと優秀で働き者だった四男のガブリエルか、教養と行儀作法は悪いが性格的には善良で嫁さんが優秀な三男のフェルデナントあたりでも王位についてもらって父親の改革路線と崩壊するフランスからのハイエナを頑張ってもらおうかなとネタ練ってますね。

912名無しさん:2021/02/24(水) 18:21:36 HOST:M014013212160.v4.enabler.ne.jp
誰もいない………………ヨシ!!(現場猫)
今回は夢幻世界ネタです。

日本大陸 無幻世界 小ネタ「ルール占領事件後の世界断片集」

「われわれ偉大なるフランス人は悪魔の民ユダヤ人を根絶やしにすべきだ!!何故なら
それが偉大なるフランスの復活の大いなる一歩になると我々は信じている!!」
「「「うおおおおおおおおおおおおおお!!」」
―フランスの各地で見られる「復権派」による演説と民衆の反応

ルール占領事件後、賠償を帳消しにされるどころか再軍備に賛成されられた上に
国際的地位の多大なる低下を受けたフランスでは、東北部の人間への
スケープゴートが行われた後、今度はユダヤ人への弾圧が徐々に増加していった。
事件後に民意の点からアメリカの支援が激減したことがアメリカを牛耳る
ユダヤ人たちの仕業という陰謀論と欧州に根付いていたユダヤ人への差別感情が
混ざり合い、急速に勢力を拡大する民間極右団体「復権派」を中心に拡散された
ユダヤ人への憎悪は、特に弾圧されたばかりの東北部の人間によるユダヤ人への
過激な弾圧に繋がり、南西部の人間は東北部からのヘイトをそらすことに繋がる結果となった。弾圧されたユダヤ人はその後、陸続きのイタリアやスペイン(ドイツへの渡航は厳重に監視されており、アメリカやイギリスへの渡航時のチェックに引っかかるためリスクが高い、オランダは真横にフランスの腰巾着であるベルギーがあるので論外、ルクセンブルク?フランスとベルギーの傀儡のような場所に行くと?)に流れることとなった。
これによって、イタリアとスペインは流入したユダヤ人資金や労働力を活用していくものの、
フランスに謎の逆恨みをされることに繋がった。

「ドイツ軍再起の灯」

「あなたたち日本のおかげで我々は再軍備を隠すことなく行うことが出来る。
ドイツ国民だけでなく軍にまでその手を差し伸べてくださるとは未だにどれだけの
恩を重ねればよいのか………………」
「我々が困った時に助けて下さるならそれで結構ですよ」
「………………ところで態々ロンドン条約(ルール占領事件後に結ばれた条約名、
ベルギーの永世中立を保証していた条約と同じ名前であるのは完全な当てつけである)
にて何故築城だけ態々外したのでしょうか?あなた方なら何か理由があると信頼できます。」
「丁度そのことについて話すためにあなた達ドイツ軍に集まってもらったのですよ。
フランスでは我々が条約のミスを見落としたと言いながら攻防一体のマジノ要塞線を
築いている。」
「ええ、よりにもよってベルギー、ルクセンブルクも全面的に協力してる上、ルール占領に
参加せず日本と友好関係にあるオランダも仮想敵国とみなし、オランダ国境にも建設を
始めているので完成すれば陸路での回り道は不可能。後十五年もあれば突破は極めて
困難な軍事要塞が完成するでしょう。陸軍国家である我がドイツにとっては相性は最悪、
海軍も帰国の協力があるとはいえ再軍備したばかりの我々では十分な戦艦が………」
「……簡単だ。まともに相手などする必要はないと言うことだ」
―大日本帝国軍部と新生ドイツ軍部の会話

ベルギー、ルクセンブルクを巻き込んで一心不乱にマジノ要塞線を構築するフランスに対し、
日本との交流でドイツは陸軍は日本の火力主義に影響され対ソ連方面における電撃戦、
浸透作戦を構築していく一方、海軍は潜水艦と航空母艦による一撃離脱、新たに編成された
空軍は超高高度からの徹底的な絨毯爆撃と向こうがせめて来ようが絶対にまともに相手を
せず殲滅していく方針を取っていった。この時から始まった交流によって日独(英も後に加わる)
の航空母艦や潜水艦、戦闘機、戦車など兵器の質が劇的に向上したとされる。

913名無しさん:2021/02/24(水) 18:24:47 HOST:M014013212160.v4.enabler.ne.jp
「マジノ要塞線」

「………今日は誰も死んでないか」
「俺たちはいつになったら解放されるんだ?」
―マジノ要塞線を建築する植民地労働者

ドイツ殲滅のためマジノ線計画を攻防一体へと変更したマジノ要塞線計画は、危険かつ
大量の人員が必要なことから、最重要部分以外はフランス・ベルギーの植民地から
連れてこられた労働者が厳重な監視下の元で作業を行っていた。最低限の食事は
出されたものの、家畜同然の扱いであり、これがフランス・ベルギーの植民地における
憎悪の種を急速に成長させていくことになる。

「Petit à petit l'oiseau fait son nid.(鳥は少しずつ巣を作る)」

「………世界革命論か。今のフランスの現状や俺自身の目的の隠れ蓑には丁度いい」
「………必ず。必ずだ。」

「フランスに二度と栄光と希望の光がもたらされぬよう、全てを破壊してやる」
―戦後半世紀後に元フランス現ドイツ領での工事で掘りおこされた墓の日記の内容と
各国の機密調査記録を合わせることで偶然明らかとなり、フランスという概念を徹底的に
乏しめ、栄光と希望と永遠に奪い去ったまま誰にも知られず消えていったことで、
後に『簒奪者』と呼ばれた男の始まり。

凶鳥はすでに飛び去った。

914名無しさん:2021/02/24(水) 18:25:19 HOST:M014013212160.v4.enabler.ne.jp
以上です。これはお前(フランス)が始めた物語(破滅)だろ?

915名無しさん:2021/02/24(水) 19:39:23 HOST:pon043-160.kcn.ne.jp
乙です。
フランス「俺・・・きえっから!(マジキチスマイル」
こうですかわかりたくありません

916名無しさん:2021/02/24(水) 19:44:17 HOST:FL1-133-203-9-209.myg.mesh.ad.jp

どうしてフランスはこんなことに・・・(ドイツ飯ネタでルール占領煽った事実からは目を逸らす)

917New:2021/02/24(水) 19:59:09 HOST:fp7452c2bb.oski305.ap.nuro.jp
乙。この分だとマジノ線の情報は主要部以外はザルっぽいな・・・
施工も怪しいぞ。

918名無しさん:2021/02/24(水) 20:01:52 HOST:opt-183-176-151-128.client.pikara.ne.jp
木が枯れてますよ。植え替えてはいかが?

919弥次郎:2021/02/24(水) 20:05:30 HOST:p1537109-ipngn14201hodogaya.kanagawa.ocn.ne.jp
乙です
熱狂と無知が行きつく先はいつだって革命で破滅…

920名無しさん:2021/02/24(水) 20:15:11 HOST:M014013212160.v4.enabler.ne.jp
>>915
どちらかと言えば
フランス「なんで、なんで俺がこんな目に合ってるんだよ!!俺はいつだって
正しいこと(革命)で導いてきたはずじゃないか!」
碌でもないです()
>>916
ナポレオン「どうして(現場猫)」
>>917
計画上『は』戦車をはねのける強靭な要塞です。計画通りならね。
>>919
故に怪物は生まれるのです。向き合えればいつだって無知から抜け出せた
はずなのにそれを望むなら仕方のないことでしょう。

921名無しさん:2021/02/24(水) 20:20:58 HOST:p3310177-ipngn201105osakachuo.osaka.ocn.ne.jp
ままあ世界中のフランスを破壊するために動くから
被害はフランスに留まらないんだけどな
頑張れ世界帝国イギリス

922名無しさん:2021/02/24(水) 20:22:24 HOST:M014013212160.v4.enabler.ne.jp
>>921
英国猫「どうして………」

923陣龍:2021/02/24(水) 20:23:56 HOST:124-241-072-147.pool.fctv.ne.jp
乙でした。古今東西、窮した時に現実逃避としての過激思想が跋扈するのは世の常ですが、復権派は結局のところ自爆した事含む全ての責任を
外に擦り付けてるだけなのが史実ナチスより酷く思える件

ドイツ軍再起で日本人が間髪入れず『困った時に助けてくれれば良い』と返したのが本心からの素だからドイツ人も困惑混じりの苦笑いするしか無いっスな、
考え方が欧州一般と比べて子供っぽいのは元々ヒッキーだしね(酷)
そして大陸化して余裕が有るからか史実より先行して電撃戦を超える贅沢な火力戦に突入する日独英。新進気鋭の新興工業国家、
老練な先進工業国、そして世界水準より先行した兵器開発に定評のある工業大国。この三本の矢が折れる日は来そうに無い

簒奪者と言うか破壊神と言うか、散々ぶち壊しておきながら死に逃げに成功し負ったヤベー奴。ある意味革命家としての理想である(白目)

924弥次郎:2021/02/24(水) 20:25:44 HOST:p1537109-ipngn14201hodogaya.kanagawa.ocn.ne.jp
ナチスのやったユダヤ人差別も同性愛者だとか障碍者だとかを淘汰したのも別段当時の世相を考えると別段トンデモではないですしねぇ
破滅のために明確に行動するのは例が少ないでしょう

925モントゴメリー:2021/02/24(水) 20:25:51 HOST:116-64-111-22.rev.home.ne.jp
乙です。

フレンチ電話猫「どうして…」

ttps://seiga.nicovideo.jp/seiga/im10073566

926名無しさん:2021/02/24(水) 20:26:42 HOST:p3310177-ipngn201105osakachuo.osaka.ocn.ne.jp
大陸日本は割合自己完結できるし
必要なモノも世界帝国英国に直接アクセスできるから
他は大体あれば便利だけどなければないで別に問題ないというものが多い

927ナイ神父Mk-2:2021/02/24(水) 20:27:03 HOST:p466031-ipngn2601akita.akita.ocn.ne.jp
乙です。
これはフランスが将来のフリー素材確定ですわ…

928名無しさん:2021/02/24(水) 20:29:17 HOST:p3310177-ipngn201105osakachuo.osaka.ocn.ne.jp
と、乙です

929名無しさん:2021/02/24(水) 20:30:12 HOST:203.225.151.153.ap.dti.ne.jp
乙でした

実際、ルール占領の起きただろう1920年代って反ユダヤ主義の盛んな時期で、シオンの議定書は正しい! みたいなのを新聞が載せてる時代ですしね
割とこういう展開になるのはあり得そうなのがなんとも

日英が組むと資源不足がなくなり、そこに独の技術力を積んだらもう無敵ですよ

930名無しさん:2021/02/24(水) 20:39:34 HOST:M014013212160.v4.enabler.ne.jp
>>923
自分は正しい間違ってないっていう姿勢に疑問を抱かない時点でお察しですな。
ドイツからしたら純粋な善意で何から何までやってくれて、自分が困った時に
助けてね、と言われたら好感度爆上がりしますよそりゃ。
引きこもって子どもみたいだったのがクリティカルとは(その分イギリスの胃が死ぬ)
日独英が三本の矢(ガチ)ですから。

自国破壊計画完全ステルス達成した「簒奪者」には流石に日英も度肝を抜かれて半笑い
するしかなかったかと。

>>925
ここには「女神」が誕生しなかった。それだけです。

>>927
フランス革命期から崩壊までネタ確定ですな。

>>928
乙感謝です。

>>929
リアル現代で普通に差別あるフランスクオリティからすればユダヤ人への差別なんて
朝飯前ですよ(偏見)

マイナスをかけるどころか、プラスが三乗されて敵なしですな。

931モントゴメリー:2021/02/24(水) 21:03:54 HOST:116-64-111-22.rev.home.ne.jp
>>923
>陣龍氏
ステンバーイ……(昨夜から待ち構えてた)

932モントゴメリー:2021/02/24(水) 21:06:10 HOST:116-64-111-22.rev.home.ne.jp
しかし、ドイツ人の日本人へ向ける眼差しが眩しいですね。
本当に戦前「黄禍論」唱えていた国か?

933名無しさん:2021/02/24(水) 21:08:55 HOST:p3310177-ipngn201105osakachuo.osaka.ocn.ne.jp
>>920
FGOでナポレオン相手にお前が始めた物語だろう不可避ですね
反対にマリーやデオンとかには敬意を払いそう
まあ最終的な行動は変わらないし、割とナポレオンも巻き込まれた側なんですが諦めてもらいましょう

934名無しさん:2021/02/24(水) 21:09:35 HOST:KD182251044119.au-net.ne.jp
頻りに唱えてたヴィリーが率いて戦争したら、あの有り様だから多少はね?

935名無しさん:2021/02/24(水) 21:11:34 HOST:p3310177-ipngn201105osakachuo.osaka.ocn.ne.jp
ドイツは王族に振り回された部分と王族がいたから降伏できた部分両方あるのよな

936名無しさん:2021/02/24(水) 21:13:42 HOST:203.225.151.153.ap.dti.ne.jp
黄禍論を言われていた日本人たちは、苦しいときには食料支援を、屈辱的行為には明確な反論をしてくれた
食料と尊厳を支えてくれた存在に偏見と敵意を抱き続ける方が難しいでしょうね……

937名無しさん:2021/02/24(水) 21:15:49 HOST:p3310177-ipngn201105osakachuo.osaka.ocn.ne.jp
そもそも黄禍論唱えても横で英国が大英帝国最盛期に近い状態でいますしね
敵国の民衆扱き下ろすなんて普通ではあるし

938名無しさん:2021/02/24(水) 21:16:57 HOST:p3310177-ipngn201105osakachuo.osaka.ocn.ne.jp
フランスでバカ受けしそうではある、それこそ戦中から
生意気にも自分たちに従わない日本が堂々とうろつくことになるでしょうし

939名無しさん:2021/02/24(水) 21:18:36 HOST:249.190.52.36.ap.yournet.ne.jp
なろうにある某作品だとカイザーの黄禍論はある意味では間違っていなかった、適用すべき相手を間違えていただけであり
大日本帝国ではなく志那に対して適用すべきだったと主人公がチャーチルに熱弁していましたね

940名無しさん:2021/02/24(水) 21:28:03 HOST:i114-189-208-157.s42.a038.ap.plala.or.jp
>>934
戦後の行動も史実通りなら国内が混乱してる時期に自分だけ財産持って
さっさとオランダに亡命して余計国民から反感買ってるだろうしな

941名無しさん:2021/02/24(水) 21:32:03 HOST:KD182251044119.au-net.ne.jp
>>940
日蘭世界のように三世が頑張って復興の道筋建てたなんて話も当然無いので
史実以上にドイツの帝政復古は無理筋でしょうな
史実だと皇統派だったらしいヒンデンブルク大統領がギリギリまで模索していたらしいけども

942弥次郎:2021/02/24(水) 21:35:39 HOST:p1537109-ipngn14201hodogaya.kanagawa.ocn.ne.jp
この世界だと黄禍論が的外れすぎるのと戦後の行動から速攻で指示を失いそうですねぇ…
今日と明日の飯をくれる人の方が大衆心理的には大事に思うものですし

943名無しさん:2021/02/24(水) 22:05:08 HOST:M014013212160.v4.enabler.ne.jp
>>933
ナポレオンはライナーだった?

簒奪者「あの時代、あの環境でフランスを導くためには仕方なかったってやつだ」
ナポレオン「違う!!俺は英雄になりたかった!!誰かに尊敬されたかっただけなんだ!!
時代や環境のせいじゃなくて・・・俺が悪いんだよ。フランスが滅んだのは俺のせいだ!!
もう・・・嫌なんだ自分が・・・。俺を・・・殺してくれ・・・。もう・・・消えたい・・・」

944トゥ!ヘァ!スマホ:2021/02/24(水) 22:55:58 HOST:FLH1Adu131.kng.mesh.ad.jp
乙です

これは頭復権派なフランスですわ(確信)

でもここのフランスにはライナーもアマガト隊長もいないんやなって…

945名無しさん:2021/02/24(水) 23:10:02 HOST:M014013212160.v4.enabler.ne.jp
>>944
地ならし(フランス殲滅)完了しちゃいました…
(飛び火を必死に消火するイギリス)

946名無しさん:2021/02/24(水) 23:12:22 HOST:173.99.30.125.dy.iij4u.or.jp
原作の復権派は飛行船を見にちょっと外に出たら犬に食わされて殺されるくらいの被差別民で悲惨な方々だったので……

947トゥ!ヘァ!スマホ:2021/02/24(水) 23:14:28 HOST:FLH1Adu131.kng.mesh.ad.jp
むしろ待遇的にはここだとフランス国内のユダヤ人が同じ目に合いそうですね。

ゲットーからでたらフランス人にリンチされてしまうんだ…

948トゥ!ヘァ!スマホ:2021/02/24(水) 23:18:05 HOST:FLH1Adu131.kng.mesh.ad.jp
>>945
アジアのフランス植民地にも飛び火してそうなので日本も少なからず対応に追われそう(小並感

949名無しさん:2021/02/24(水) 23:18:06 HOST:p3310177-ipngn201105osakachuo.osaka.ocn.ne.jp
>>946
>>947
ここだと同人種・同民族・同国人相手にもやらかしてますぜ
非フランス的な人間は消毒してもいい素敵な社会

950トゥ!ヘァ!スマホ:2021/02/24(水) 23:19:06 HOST:FLH1Adu131.kng.mesh.ad.jp
>>949
フランスこそ全て!良い時代になったものだ。

やーい!おまえの国セルフ世紀末ー!

951ROM専5年高崎線:2021/02/24(水) 23:22:53 HOST:119-175-141-77.rev.home.ne.jp
お返事や感想ありがとうございます。
色々と不可解な点があると思いますが、私の作中世界では、光秀に憑依した転生者は被害妄想の激しい人物だと考えて下さい(ぶっちゃけ「俺には未来の知識がある!」と確信している人ってSAN値0ですよね?)。
彼は本能寺と信長の組み合わせを極度に恐れています。しかし、それ以外では有能な人物であったため重用された、ということでお願いします。
本能寺の改築も道楽の一種と見られたという感じです。「京にも自分が設計した城を建てたかったけど、寺で我慢したんだなあ」って周辺は納得します。まあ、そんな趣味に金を使うな!と不満を持ちますが、光秀が本能寺の改築を何度も訴え、それに辟易した信長が許可したため改築を行ったということで。

提督たちの憂鬱は、盤面をひっくり返すことによって軍事的・戦略的に有利なアメリカを打倒する物語だと個人的に思っています。
それに対して、大陸日本は正々堂々と?苛烈な消耗戦を行うための設定だと考えています。

江戸時代ではフィリピンや北海道へ進出する予定です。日本大陸の開発に人手をとられて、外部への進出は不可能だったということでお願いします。
ちなみにハワイへは進出しません。日米間で消耗戦を行うためには、ハワイはアメリカ領である必要があるからです(ハワイが日本領だった場合、両洋に戦力を分散させたアメリカは大陸日本の全力攻撃に耐えられない気がします)。
幕末の動乱によって日本は内政に注力し、19世紀中頃のイギリスやフランスのハワイへの干渉や、19世紀末のアメリカのハワイ併合を静観せざるを得なかったという感じにする予定です。

次回は、大陸日本の江戸時代を書く予定です。

952トゥ!ヘァ!:2021/02/25(木) 00:04:21 HOST:FLH1Adu131.kng.mesh.ad.jp
わぁい!お待ちしておりますね。

953トゥ!ヘァ!:2021/02/25(木) 16:43:59 HOST:FLH1Adu131.kng.mesh.ad.jp
少しばかしネタが出来たので45分頃から投下します

954トゥ!ヘァ!:2021/02/25(木) 16:46:03 HOST:FLH1Adu131.kng.mesh.ad.jp
時間になったので投下を開始します

955トゥ!ヘァ!:2021/02/25(木) 16:46:38 HOST:FLH1Adu131.kng.mesh.ad.jp
フランス分割世界 概要


文字通りフランスが分割された世界である。

切っ掛けはフランス革命。何かの掛け違いか史実では曲がりなりにも活躍していた偉人たちが死んでしまったことから始まる。

暴動に巻き込まれ、鎮圧に巻き込まれ、チンピラに殺され、義憤に駆られたものに暗殺され、特に意味もなくギロチンに掛けられ…
史実では活躍していたフランスの偉人たちはその殆どが死んだ。

結果混乱を収める者のいなくなったフランスは更なる混沌に陥ることとなる。
それを危惧した周辺諸国が結託。同時多方向から侵攻を開始し、フランスを分割してしまったのがこの世界となる。


このためイギリスは数世紀ぶりにノルマンディー公領が復活したり、スペインが復活に成功したり、プロイセンとオーストリアがフランス領を領土に加えたりなど様々な変化が起こっている。

更に言えばこの世界ではイタリア統一がなされておらず、スペイン勢力やオーストリア帝国の手により分割されている。

ナポレオン戦争がなかったため、デンマーク=ノルウェー二重王国は健在。
また同戦争にことを発するロシアとスウェーデンの戦争もないため、同国がフィンランド領を有したバルト帝国のままである。

ポーランドは残念ながら史実通りプロイセン、オーストリア、ロシアにより三分割されたので存在していない。

神聖ローマはナポレオン戦争が存在しないため健在であったが、元々形骸化していたこととオーストリアとプロイセンの躍進により自然消滅した。

そして無軌道な革命によってフランスという大国が崩壊する様を見た欧州諸国は革命を恐れた。
このためこの世界では中南米などで起きた独立戦争の多くが苛烈な鎮圧により失敗している。

なおフランス革命期にフランスが死んだため、この世界ではメートル法は存在していない。
インチ・ポンド大勝利な世界である。

イギリスが調子乗りまくった結果敵ばっかりなったり、スペインが復活成功したはいいが中南米領の安定化に数十年単位で忙殺されたり、なんとポルトガルが英葡永久同盟を破棄してオーストリとを手を組んだり、日蘭西が手を組んで太平洋経済圏を設立するなどびっくり歴史の連続。


その後色々あってイギリス、ロシア、デンマークの陣営とオーストリア、ドイツ、ポルトガルの陣営に別れWW1発生。

史実WW1張りの泥沼の消耗戦を繰り広げていたが、誤って日西の船を沈めた結果日蘭西が独墺葡側で参戦。
更に様子見していたアメリカ合衆国も参戦した結果イギリス側のボロ負けに終わる。


戦後はフランスを崩壊せしめた共和主義と共産主義の悪魔合体である革命主義が戦争の被害と賠償金支払いに苦しむ敗戦国や旧植民地を中心蔓延。
更に戦勝国になったはずのアメリカが実質ナチ化したりなど、戦後に余力を残していた日蘭西を悩ましている。

そんな史実とは大分違った世界のお話。

956トゥ!ヘァ!:2021/02/25(木) 16:47:24 HOST:FLH1Adu131.kng.mesh.ad.jp
〇スペイン
まず最も史実から変化したのがスペイン。

実はスペイン継承戦争後の国なので王室はスペイン・ブルボン朝だったりする。
本家フランス・ブルボン朝は滅びたが、その血筋はスペインにしっかり息づいているのだ。

フランスの瓦解によるフランス南部の幾つか(現在におけるオクシタニー地域圏とヌーヴェル=アキテーヌ地域圏の大多数)を入れた以外にも、史実では四苦八苦していた北米南米のスペイン植民地の維持に成功した。

これはフランス崩壊のどさくさ紛れに旧フランス領などから接収した資産を用いてカルロス三世時代からの改革を推し進めた結果と言われている。
無論この旧フランス資産の接収はスペインのみならず、分割に参加した国々が多かれ少なかれやっていることであった。


史実ではカルロス四世が父であるカルロス三世の行った改革を台無しにしたが、ここでは不幸にもカルロス三世が病気で死亡。
代わりに史実では両シチリア王であったフェルディナンド一世が継ぐこととなる。
彼自身は左程優秀な人間ではなかったが、善良(尚且つ身体も頑丈)な人物であり、その妻も史実と同じマリア・カロリーナである。
彼女は史実ではその辣腕を持って両シチリア王国の軍事改革を進めた才女であり(最も両シチリアの兵士が弱かったため失敗に終わる)、その辣腕はこの世界ではスペイン帝国の再建に向けられることとなった。

更には史実では早世してしまったカルロス三世の四男ガブリエルがこの世界では早世してしまった兄カルロス四世とは真逆にすこぶる健康であったため、史実では思慮深く、働き者で優秀と言われた彼は父の後を継いだフェルディナンド一世を良く支え、改革を手助けしていくこととなる。

なおフェルディナンドの代わりにイタリアに存在する両シチリア王国はカルロス三世の五男であるアントニオが継ぐこととなる。


スペイン帝国はその後安定。アフリカにも領土を広げていき、スペイン帝国の1800年代後半にはスペイン帝国は再び太陽の沈まぬ帝国として復活した。

欧州では本土以外ではスペイン帝国フランス領とイタリア南部を支配する両シチリア王国を勢力圏として組み込んでおり、アフリカではモロッコを中心に西サハラやモーリタニア、セネガルなど西部地域を植民地として組み込んでいった。

アルジェリアなどの地中海に面するアフリカ諸国よりも西アフリカを優先したのは中南米領との連結を強めるために大西洋における港を求めたためである。

そんなスペインの心臓とも言われているのがスペイン帝国アメリカ領である。
これ史実におけるメキシコや中米領域を中心にフランス崩壊のどさくさに利権を確保したハイチ含むカリブ海の島々の過半とテキサスを含む現在の米南西部(テキサス、オクラホマ、ニューメキシコ、アリゾナ、カリフォルニア、ネバダ、ユタ)のほぼ全てとフランスが潰れたことによりなし崩し的に保有し続けることとなったルイジアナとイギリスから返還された西フロリダとなる。

中南米やカリブの島々から取られる砂糖を始め、後に起こる北米南西部でのゴールドラッシュはスペインの懐を大いに潤した。

これは未来の話になるがテキサスなどでも大規模な油田が発見され、中米ではパナマ運河が開口するなど時代が進んでからもスペイン帝国の心臓であり続けた。

また南米の独立戦争の殆ども失敗に終わったため、南米の副王量の殆どもスペイン領土のままで続いており、南米で採られる作物や獣皮、商業的の中心となった各都市は中米領に負けず劣らずスペイン帝国を潤したことを記す。

957トゥ!ヘァ!:2021/02/25(木) 16:48:15 HOST:FLH1Adu131.kng.mesh.ad.jp
アジアではフィリピンを始めとした元々有していた領土のみであり、積極的には入植は行わなかった。
これは史実と違い、独立を阻止した中米や南米領土の開発や入植を優先していたためである。

またイギリスとの間で中南米はスペインのもの、インド洋はイギリスのものと暗黙の了解が存在していたのが大きい。
何よりスペインは新たに得たフランス領や西アフリカ領。そしてアメリカ領の統治と国の立て直しに注力していたというのが最も大きな理由である。


このように大復活したスペイン。一応は史実よりずっとまとまっているが、完全に安定化させるには時間がかかっており、数十年単位のスパンで徐々にスペイン国民としての同胞意識や政治改革を進めている。
将来は史実のイギリスのように植民地は独立させ、連邦化していくことになると思われる。

日本との関係はスペインがアジア進出に積極的ではないことから悪くはない。
また北米における米西海岸の南北分割も平和な形で決着がついたため話の通じる相手との認識を持っている。

特に太平洋を実質支配する日本は中南米の太平洋側を網羅するスペインにとっては遥々大洋を乗り越えてまで商品を買いに来てくれるお徳様のため、スペイン帝国の経済を回す上では手放せない顧客の一人となった。

欧州がイギリス陣営とオーストリア陣営に別れた後はオランダと共に中立を宣言。
欧州で火花が散っている時期には日本、オランダと共に太平洋経済圏の構築やパナマ運河開発に尽力した。

WW1では自国の船がイギリスによって沈められたことから日本やオランダと共に参戦。

敵対国となったイギリスやロシアを百数十年かけて開発しまくった国力でぶん殴り粉砕した。

戦後は嫌々ながらも日蘭と共に国際秩序を保つ大国として活動している。
最近復活してきた革命主義者たちと勝ったはずなのに疲弊すぎた独墺葡と暴走しだしているアメリカグループたち。

これらについて日夜日蘭と共に頭を悩ましている。

958トゥ!ヘァ!:2021/02/25(木) 16:48:46 HOST:FLH1Adu131.kng.mesh.ad.jp
〇イギリス
我らがブリカス。スペインやオーストリアほどではないが、フランス分割によって史実と変った歴史を歩んでいるのは変わらない。

まずフランス分割によってイギリスが得たのは主にイギリス海峡に面する地域。
現在で言うところのブルターニュ地域圏、ノルマンディー地域圏、オー=ド=フランス地域圏とビスケー湾に面するペオ・ド・ラ・ロワール地域圏となる。

イギリスはフランス分割による欧州諸国のイギリス海峡・ドーバー海峡への到達を恐れたと言っていい。

その後のイギリスの動きだが、この時点で既にインド洋やアラビア湾地域においてはイギリスの独壇場であった。
元々七年戦争の結果フランスを北米やインドから追い出すことに成功していたイギリスは、革命によりフランスが崩れ去る以前から他国より一歩先んじていた状況であった。

フランス崩壊によりカナダのサンピエール島・ミクロン島などの旧フランス領も取り込んでおり、仏革命以前にアメリカが独立したことを除けば北米(この世界ではカナダとアメリカ合衆国領、日本領アメリカを示す)情勢に関しては独り勝ち状態と言える。

イギリスは他国が自国の再興や取り込んだフランス領の安定化に勤しんでいる隙にカナダの安定化とインドの取り込みに万進していた。
更に史実同様発生した産業革命により工業力も他国をリードすることとなる。

最も史実と異なる部分も出てきた。
フランスが崩壊したことにより仏東部(及びその間にあったイタリア諸国領)を領有したプロイセンとオーストリアがアフリカ進出を進めてきたのである。

フランス分割のどさくさに北部イタリアを中心にスペイン勢力圏である両シチリア王国以外のイタリア圏を併合。
更にフランスから分捕ったコルシカ島を足場にサルデーニャ王国も傘下に加えたオーストリアはアフリカのチュニジアとアルジェリアに進出。

チュニジアやフサイン朝やアルジェリアのオスマン軍人府などは宗主国であるオスマンに救援を求めたが近年ロシアに打ち負かされたばかりのオスマンにはこれに答えるだけの余力はなかった。

このためあっさり両地域確保したオーストリアは同時にバルカン半島諸国にも勢力を伸ばしていき、アフリカと欧州からオスマンを挟撃するつもりであった。

このことに焦ったのはイギリスである。
イギリスはインドやカナダで儲けを出しているが、だからと言ってアフリカが完全に他国に渡ることを到底許すことはできなかったのである。

急遽ジブラルタルに艦隊を送った英国はそのまま前時代の遺物であったマルタ島の聖ヨハネ騎士団を粉砕。そのままマルタ島を占領。
このマルタ島を拠点としてリビアに侵攻。この沿岸部を制圧することに成功した。

インド洋を自らの海としているイギリスとしてはこのままオーストリアが紅海沿岸まで到達することを防ぎたかったのである。

無論オーストリアもただでは転ばず、先に占領したチュニジアやアルジェリアでの実効支配を進ませ、イギリスとの対決姿勢を露わにしていく。

こうして北アフリカの地で起こった国境紛争が英墺戦争である。チュニジアとリビアの国境での衝突と地中海における両国の艦隊の衝突は両者の痛み分けに終わる。

海軍力ではイギリスが勝っていたが、コルシカ、サルデーニャを拠点として旧北部イタリア諸国とフランスの地中海艦隊を吸収した新生オーストリア艦隊は中々の強敵であった。
またスペイン王国の度重なる嫌がらせも重なり艦隊の補給が滞りがちであったため、イギリス艦隊は全力を出せない状態でオーストリア海軍と戦うはめになったのが大きい。

こうして膠着状態となった英墺であるが、そこに横やりが入った。オスマン帝国からの攻撃である。

思い出してほしい。アルジェリアもチュニジアもリビアもこの時代ではまだオスマン帝国のものなのだ。
というわけで流石にオスマンがキレた。そしてイギリス、オーストリアの占領地域へと軍隊を差し向ける。

これと先んじて衝突したのがマルタ島とリビアを拠点とするイギリスであった。
英土戦争の開幕である。

959トゥ!ヘァ!:2021/02/25(木) 16:49:19 HOST:FLH1Adu131.kng.mesh.ad.jp
イギリスはすぐさまオーストリアと和睦し、戦力をオスマン側へと振り分けることに成功。
オスマンを撃退し、更に元々対オーストリア向けに送っていた援軍が現地に到着したため、英国は逆侵攻を開始。
エジプトのオスマン軍を打ち破り、現地を占領することに成功する。
オスマン側もロシア軍との戦いの傷が癒えていなかったのも大きな要因であろう。

しかし流石の英軍もここで進撃は停止。オーストリア軍からの連戦のため被害と消耗が蓄積していたためであった。

この後オスマンは正式にイギリスとの間にリビア、エジプトを譲り渡す講和条約を締結し、史実よりも速くアフリカ領土を喪失することになる。

なおオーストリアがイギリスとの和睦に賛成したのは、痛み分けだったとはいえ増強していたはずの艦隊が大きな打撃を受けており、制海権を維持できるか怪しかった点が大きい。
またイギリスへ正式にアルジェリアとチュニジアの支配を確約させることに成功している。

また欧州大陸の方で英墺の軍隊がぶつからなかった理由は簡単で未だ革命の傷から不安定な情勢の続く旧フランス領土内での戦いを両国とも嫌がったためである。


こうしてオスマンが英国に敗北することにより史実よりも速くバルカン半島の国々のナショナリズムが点火。
更に英墺以外の国々のアフリカ進出も早まることになる。
史実より早めのアフリカ分割開始である。

さて。イギリスの動きであるがリビアとエジプトをオスマンより奪った後は軍の回復もまだながらすぐさま動き出した。

紅海に沿うように南下を開始。
現代で言うところスーダン、エルトリア、エチオピア、ソマリア、ケニア、タンザニアなどを数十年のうちに次々と併合。
紅海及びインド洋に面する広大なアフリカ植民地を築き上げることに成功する。

これは英国がインド洋利権を完全に独占するため他国の進出拠点となりえる土地を抑える目的であった。

タンザニアを併合し、遂にポルトガルのモザンビーク領付近まで到達。
しかしここで問題が発生する。
ポルトガルは英葡永久同盟における友好国なのである。

だがこの頃になるとイギリス資本を中心としたスエズ運河開発が始まり、イギリスは益々持って紅海及びインド洋の利権を独占したい欲望に駆られていた。

またポルトガルはこの頃現在で言うジンバブエとザンビアを占有することによって東部のモザンビークと西部のアンゴラを連結させる計画を立てていたのである。

イギリスも議会でどう対応を取るか紛糾したが、結局インド洋利権独占の誘惑には勝てず、ポルトガルへ政治的な圧力を開始。

ポルトガルも当初はこの圧力に抵抗していたがマダガスカルのメリナ王国がイギリスによって電撃的に落とされると、強まった軍事圧力により泣く泣くモザンビークを明け渡すこととなる。

こうしてイギリスは更なる東アフリカ領を獲得。マダガスカルと合わせて益々インド洋利権を盤石のものとしていた。
次は南アフリカのオランダ勢力圏だと考えていたが、ここで衝撃が走る。

ポルトガルの英葡永久同盟の破棄と、新たにオーストリアとの同盟である。

話をまとめよう。
ここのイギリスはフランスというライバルを失ったことで海軍力では随一の存在となった。
対抗馬であるスペインも中南米植民地の安定化と本国の再建で忙しく、更に暗黙の了解で住み分けも完了していた。

このため東アフリカ・インド洋方面ではクッソ調子乗っていたのだが、考えてみてほしい。
ここの英国元々敵が多いのだ。

元々スペインとはフランスと同じくらい不倶戴天の敵であるし、ついこの間はオーストリアと北アフリカを巡って衝突したばかり。
オスマンがキレて殴ってきたので殴り返して静かにさせ、更には元々友好国であったポルトガルにすら土を付ける始末。
オランダとも歴史的な経緯から特別仲がいいわけではなく、アメリカとは独立戦争の件から感情は最悪。
良くも悪くもないのは精々ロシアとプロイセンくらいである。

960トゥ!ヘァ!:2021/02/25(木) 16:50:03 HOST:FLH1Adu131.kng.mesh.ad.jp
つまりこいつほぼ全方位に喧嘩売っているのだ。
そりゃこうもなる。

ポルトガルはジンバブエ、ザンビアの占有をオーストリアを確約し、代わりに宙に浮かんでいたコンゴの利権をそっくりそのままオーストリアに渡した。
オーストリアもイギリスの横やりで北アフリカでの拡張を邪魔され、伸び悩んでいたため渡りに船であった。

オーストリアはポルトガルから譲り受けた(なお現地人の意見は欠片も効いていない)コンゴを中心に現在で言うところのガボンや赤道ギニア、カメルーンや中央アフリカなどのギニア湾沿いと中央アフリカの地域を併合。
ここに巨大なオーストリア帝国中央アフリカ領が誕生することになる。

更にポルトガルとオーストリアは他の欧州諸国にも手を貸し始める。
フランス領土を得たはいいが植民地獲得競争に出遅れがちなプロイセンに接近。
ギニア湾沿いの地域…現在で言うところのナイジェリアやベナン、トーゴ、ガーナ、コートジボワールなどの諸地域にプロイセン植民地を設立。

更に更にポルトガルが間にたち、オーストリアとプロイセンの間で問題となっていたドイツ諸邦の問題に関する和解がなされた。
プロイセンは改めて残りのドイツ地域と北欧、ポーランド方面に。代わりにオーストリアのバルカン半島と同半島寄りの東欧(ルーマニアなど)への進出を邪魔しないこと。
そして同国のアフリカ領を承認すること。不可侵条約を互いに結ぶことなどを承諾させた。

こうして歴史的な和解と譲歩を条件にプロイセンを半ば無理矢理イギリスとのアフリカ争奪戦に参加させることに成功した。

つまりオーストリアはイギリスに対抗するために中欧帝国の野望を捨てたのだ。
もっともこの時のオーストリアはポルトガルとの取り組みで得られたアフリカのコンゴ領やギニア湾沿いの植民地からの上りで十分黒字を得ており、更にイギリスがオスマンを弱らせてくれたおかげでバルカン半島への進出も進んでいるなど、新たにドナウ帝国の野望を秘め始めていたのだが。

現状のオーストリアからすれば抵抗の激しく、軍備も整っているプロイセンを無理に押さえつけて消耗するくらいなら、アフリカで植民地を獲得し、気に食わないイギリスの邪魔をしてやろうという魂胆だった。

更にポルトガルとオーストリアはポルトガルが確保したナミビアの土地とオーストリア領ネーデルラントをオランダへ売却。

アフリカ南部兼ベネルクス地域というイギリスとの戦いに大きく影響しそうな地域を墺葡側に引き込もうと画策した。

最もオランダはこれらの領土に両国が示した値段以上の価値を叩きつけて買い取ったが、代わりに両国やプロイセンに過度に肩入れすることもなかった。
無論気に食わないイギリスに肩入れすることもない中立を表明した。最もこのオランダの中立宣言も“イギリス以外”寄りの中立であるが。
(つまりイギリスが嫌がることなら値段次第で手を貸すこともやぶさかではない)

こうしてイギリスはポルトガル、オーストリア、プロイセンの同盟と半ば敵対することなり、アフリカでの小競り合いが続くこととなる。

961トゥ!ヘァ!:2021/02/25(木) 16:51:33 HOST:FLH1Adu131.kng.mesh.ad.jp
しかし腐っても大英帝国。中々根を上げない。
インド植民地とスエズ運河の利益を最大限に活かしながら、ロシアと組んでオスマンを更に虐め、実質英露の傘下にして黒海やエーゲ海の利権と安全な交通ルートを確保。
更におまけでペルシャを叩き潰しペルシャ湾も完全制圧。

その後は北アメリカに勃発した南北戦争でアメリカ連合国に大きくテコ入れし独立を維持させ、親イギリス国家を北米に作り上げることに成功させるなどなどブリカスここまでやるぅ?といった状況を作りまくっていった。

その中で最大の成果と言えば東欧やバルカンに勢力を伸ばし、度々オーストリアと衝突していたロシアとデンマーク地域でのシュレースヴィヒ=ホルシュタイン戦争を切っ掛けとするデンマークとプロイセンの衝突を利用して、デンマーク=ノルウェー二重王国をイギリス側の味方に付けたことである。

これにより欧州はイギリス・ロシア・デンマーク陣営とオーストリア・プロイセン・ポルトガル陣営の対立構造が構築されることとなる。

なお他の勢力であるスペインとオランダは中立を表明しながらも墺葡普側寄りである。
イギリスが嫌いだからだ。

北米ではアメリカ合衆国が墺葡普寄り。アメリカ連合国が英露丁寄り。

アジアにおいても日本がロシアとの国境紛争やオーストラリア植民を巡る英国との関係悪化により中立でありながらも墺葡普寄りの態度となっている。


WW1時には遂にプロイセン改めドイツやオーストリア、ポルトガルの陣営と衝突。
泥沼の戦いを繰り広げたが、途中誤ってスペインの船を沈めてしまいスペインとまた日蘭も参戦。
更にチャンスだと思ったアメリカ合衆国まで参戦するなどでボコボコにされ敗戦。
因果応報ここに極まる。

英国の植民地は全て解体。戦勝国に改めて譲られるか、独立国として再出発することとなった。
戦後はボロボロの国土を引きずりながらも多額の賠償金で苦しんでおり、国内では再び息を吹き返してきた革命主義者達が勢力を増してきている。

962トゥ!ヘァ!:2021/02/25(木) 16:52:15 HOST:FLH1Adu131.kng.mesh.ad.jp
〇オーストリア
オーストリアはフランス分割によって得られた地域は現在で言うところのプロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域圏とオーヴェルニュ=ローヌ=アルプ地域圏のみである。
しかしその過程で北イタリアの諸勢力の多くを勢力化にすることに成功。
このためフランス分割で得られなかった利益以上のものを手に入れている。

特に北イタリア諸国とフランスの地中海における海軍戦力を新たに手に入れており、またフランス分割の際にもらったコルシカ島と新艦隊をちらつかせ、サルデーニャ王国を傘下に。

こうして北アフリカまでの道を作ったオーストリアはアルジェリアとチュニジアに上陸。
現地の勢力を蹴散らし、アフリカ植民地を手に入れることに成功する。

アフリカに向かった理由は単純明快。バルカン半島側の攻略が詰まったのだ。
オスマンはロシアに叩かれた結果かつての強さを失っているが、だからと言ってまだまだ強い影響力をバルカン諸国に有していた。

ということでバルカン半島攻略を兼ねてオスマンのアフリカ領土を奪って動揺させるのが目的であった。
実際のところはどうなのか。

簡単に言うと近年下がり気味のオーストリアの威信をオスマンに勝って取り戻したいという思惑が強かった。
しかしバルカン半島で戦うと被害が大きくなりそうだし、ロシアの介入も怖い。
なのであっさり勝てそうな北アフリカを選んだというのが真相である。

ということで攻略したアルジェリアとチュニジア。
あとはリビアとエジプトのオスマン軍が来るところを新生艦隊と現地部隊で叩けばいいと待ち受けようとしたときにそれは起った。

イギリスのリビア襲撃である。
え、なんでとなったオーストリアであったが、すぐさまリビアとチュニジアの境界線付近で小規模な衝突が起こり始め、アフリカと地中海を舞台にした英墺戦争が始まってしまった。

イギリスが突然リビアに来た理由はイギリスの説明で話したが、オーストリア側からすると突然やってきて自分達の計画を邪魔して殴ってきたのがイギリスなのである。
そりゃ怒るし嫌う。

結果は痛み分け。理由はイギリスの欄でも説明した通り、スペインによる陰ながらの嫌がらせとイギリスの突貫動員が原因であった。

そしてキレたオスマンの参戦と返す刃でオスマンをボコるイギリスという図の英土戦争が発生し、なし崩し的に英墺は停戦、講和した。

オーストリアからしてもイギリス艦隊相手に引き分けたとは言え、せっかく増強した新艦隊がボロボロである。
まあ元々大したものが配備されていなかった旧フランス地中海部隊と中小国の集まりであった北イタリア諸国の船舶と元々海は左程ではないオーストリアの艦隊を合わせた急造艦隊で、あのイギリス艦隊相手に引き分けただけでも奇跡なのだが。

とは言えオーストリアの威信は上がった。何故かと言えば一応オスマンに一撃食らわせたし、あのイギリス艦隊相手に最近良い活躍のなかったオーストリアが引き分けに持っていけたという事実は良い宣伝となった。

またイギリスがオスマンボコったことによりバルカン半島へのオスマンの影響力が低下。
悩んでいたバルカン方面への進出にも目途がつくなど海軍の被害以外は良いこと尽くめであった。
それはそれとしていきなり殴ってきたイギリスは許さんが。


こうして地味に威信が少し回復したり、北アフリカに植民地を持つようになったオーストリア。
その後はプロイセンと仲がギスギスしながらもバルカン方面に食い込めたりで、そこそこ順風満帆であるところにポルトガルが声をかけてきた。
イギリスに一泡吹かせないかと。

バルカン方面に食い込め始めたとは言え、それ以外では大概拡張に手詰まりが見えてきていたオーストリアはこれに乗った。
更に言えばインド洋を実質自分の海にし、更に紅海沿いの東アフリカ地域を速攻で手にしたイギリスの拡張速度に危機感を持っていたというのも大きい。
あとイギリスの嫌いだし。

963トゥ!ヘァ!:2021/02/25(木) 16:53:54 HOST:FLH1Adu131.kng.mesh.ad.jp
というわけでイギリスの欄でも説明した通りポルトガルと手を組みアフリカのコンゴとギニア湾沿いに巨大な植民地を形成。

それから後もポルトガルの仲介でプロイセンと和解。
ドイツ諸邦、北欧方面、ポーランドやバルト三国はプロイセンに一任し、オーストリアは東欧とバルカン方面に注力するなどの取り決めを決定。
あとお互いのアフリカ植民地領有の承認や両国不可侵条約の締結なども。

バルカン及びアフリカに集中させることに成功し、更にプロイセンをアフリカ争奪戦に巻き込み、更に更にオランダに中立を約束させることに成功するなど一躍国威が回復しまくった。

その後はアフリカでポルトガルやプロイセンと組みながらイギリスの躍進を邪魔したり、欧州本土でイギリスの邪魔したり、アフリカ植民地を経営したり、途中イギリスがロシアと組んでオスマンをボコったので更にバルカン半島に進出したりなど忙しい毎日を送っている。

なお一応はこんなんでも墺葡普陣営の盟主である。
(後にプロイセンはオーストリアのお墨付きの下でドイツ諸邦を統一したためドイツ帝国に国名を変更している。このため独墺葡同盟となっている)

因みにオーストリアのアフリカ領コンゴであるが、現地人は時代相応の扱いだが、史実でのベルギー領コンゴよりは大分マシな扱いである。
最もそれを虐げられている現地人たちは知る由もないが…
(まあこの時代の植民地人なんてどこの国も似たり寄ったりな扱いである)


実は筆者もなんでオーストリアがこんなに躍進したのかわかっていないところがある。
オーストリアはドナウ帝国の夢を見るか…


WWは勝ったはいいが手酷い被害が残っており、史実の戦後英仏のようになっている。
日蘭西からの復興支援もあるが、戦争での被害もあり国民は意気消沈ムード。

結果勝ったのに生活が苦しいのは敗戦国の奴らが悪いんだとか、既得権益層が不当に財を貪っているんだとかの変な思想が増え始めている。

964トゥ!ヘァ!:2021/02/25(木) 16:54:35 HOST:FLH1Adu131.kng.mesh.ad.jp
〇ポルトガル
ここのポルトガルも史実とは大分違った動きをしている。
フランス分割と他様々な要因があってスペイン帝国が復活したことが分岐点となる。

当初ポルトガルは英葡永久同盟により基本は英国寄りの国家であった。
そのため英国と色々因縁を持つ復活スペインに強い恐怖感を持った。

イギリスとの一件があるとは言え、スペインとは同君連合を組んでいた時期もあれば、現在もスペイン帝国を支える宰相ガブリエルの元へ王女を嫁がせているなど関係性は悪くなかった。

それはそれとしてもイギリスとの同盟関係を考えれば中南米の覇者となったスペインに恐怖を抱かずにはいられなかった。
そしてイギリスがリビアに進出した際に、あの手この手で艦隊の補給を邪魔していた光景を見て真実味を増してしまう。

結果何が起こったかと言えばポルトガルは当時領有していたブラジルに首都を遷都したのである。
詳しく言えば本国機能は相変わらずポルトガル本国に残り、王も本国で政務を行うが、もしもの場合を考えブラジルにも本国に劣らない整備を行い、常に王族の幾人かを常駐させることにしたのである。

史実でも似たようなことをしたが、情勢が落ち着いたため本国に戻ったら、ブラジルに残していた王族が現地人に唆されて独立してブラジルを失うのだが、こっちでは割とがっつり逃げるプランを築いてきた。

最もブラジルに逃げても結局スペイン帝国からは逃れられないということを知るのは、南米にあるスペインの副王領のほぼ全てをスペイン本国が完全に取り込むことに成功した際の話である。

話を戻してその後のポルトガルはブラジルと本国の連結を強化するためにギニア、リベリア、シエラレオネなどを占領するなど西アフリカに幾つか新たな植民地を築くなどして内政に打ち込んでいった
とは言え王族がいざという時に本国を捨てて逃げるための政策というのが流石に批判も多く、国威が下がりっぱなしであった。

そこで下がった国威を回復させるために打ち出したのがポルトガルのアフリカ植民地であるモザンビークとアンゴラの連結である。
これは内陸部にあるザンビアやジンバブエを領有し、東西のアフリカ植民地を連結させるという計画でバラ色計画と名付けられた(史実でも大体似たようなことしている)

これを持って下がったポルトガル王家への威信を取り戻そうとしたのであった。

しかしこの計画は失敗に終わる。イギリスによる横やりである。
インド洋を独占したいからお前らの植民地であるモザンビークを寄越せと一方的に圧力をかけてきたのだ。

同盟国であるはずなのにこれはないだろうとイギリスへ抗議したのだが、スエズ運河の開発とインド洋利権の独占に目が眩んだイギリスに話は通じず、近場のマダガスカルもイギリスの手に落ちたことによる軍事的圧力も増加。
ポルトガルはなくなるモザンビークを手放すこととなる。

なお史実でもイギリスは似たようなことをしており、史実でもポルトガルが計画していた同じような連結計画をおじゃんにしている。
これが原因で王家の評判下がり、後々の起こる共和革命の遠因になったと言われている。

この世界ではフランスがあんなことになったため、革命シンパはどこの国でも徹底的に弾圧されているため革命の原因にはならなかったが、代わりにイギリスの圧力に屈したということでポルトガル王家とポルトガルという国の威信が非常に低下した。

何より長年一緒にやってきた同盟国なのにあんまりだとポルトガル人自身のプライドが非常に傷ついた。
様々な感情が胸の中を支配したポルトガルは長年の同盟を捨ててでも報復することを選んだ。

965トゥ!ヘァ!:2021/02/25(木) 16:55:12 HOST:FLH1Adu131.kng.mesh.ad.jp
英葡永久同盟の破棄。そしてオーストリアとの新同盟の締結。
プロイセンとオーストリアの和解。オランダやスペインの中立宣言の確定。
長年イギリスを見てきたポルトガルは彼らの外交手腕をこれでもかと学んでいた。その成果である。

これによるポルトガル王家もポルトガルという国家も傷つけられたプライドや威信は回復した。

ここのポルトガルは史実のような小国ではなく、南米やアフリカにも巨大な植民地を持ち(一応アジアにも少領であるが租借地や植民地がある)外交にも優れ、海路を繋げるためにしっかりとした海軍を持つ立派な大国の一つであった。

こうしたポルトガルの報復と躍進に慌てふためくイギリスを見てポルトガル人は思うのである。
俺達を散々利用した挙句に見捨てるからだと…

余談であるがこの世界ではアイルランドとポルトガルとアメリカ合衆国がイギリス嫌いのスリートップとして有名である。

また徹底的にイギリスを敵視するポルトガルの防諜により、史実とは違い英国はブラジルからゴムの苗を手に入れることに失敗し、後のゴム生産に苦しむことになる。

966トゥ!ヘァ!:2021/02/25(木) 16:55:51 HOST:FLH1Adu131.kng.mesh.ad.jp
〇プロイセン
オーストリアと共にフランス分割に参加し、現在で言うところのグラン・テスト地域圏、ブルゴーニュ=フランシュ=コンテ地域圏、イル=ド=フランス地域圏、サントル=ヴァル・ド・ロワール地域圏を獲得している。

今回分割に参加した国の中では最も多くの土地を手に入れた国家であった。
これは分割事業の際に最も多くの兵力を出したのがプロイセンだからである。

もっと言うと各国が面倒だなぁっと思える地域を押し付けたに過ぎない。
特にパリが含まれているイル=ド=フランス地域圏は特に大きな混沌に見舞われている地域であり、誰もパリ周辺を取りたがらなかったというのが実情である。

パリを取ったという政治的パフォーマンスは特点が高いのだが、その実態は過去の面影など微塵もなくなり荒廃した花の都でしかなかった。
既にパリは燃えてしまっているのだ。


そんな中で貧乏くじを引かされたとも思わず、この時期のヴィルヘルム一世が倹約に倹約を重ね、更にヴォルヘルム二世が続けて立て直したプロイセン軍は精鋭の名にふさわしく、少なくない被害を出したながらも最も多くの地域の制圧に成功したのである。

軍事的に大きな成果を挙げたが、報酬の中身はマイナスもいいところというのはこの時期に王位を継いだばかりのヴィルヘルム三世に似合いの成果だったのかもしれない。
(史実のフリードリヒ・ヴィルヘルム三世は暗愚のへなちょことして有名)

このへなちょこヴィルヘルム三世。史実通り優柔不断のポンコツなのだが、これまた史実通り奥方のルイーゼ王妃が出来た人でこんなポンコツを良く支えた。
またこれも史実通りシャルンホルスト、グナイゼナウ、クラウゼヴィッツなど超有能人材が集まっており、彼らの尽力により布石を抱えたプロイセンはどうにかこうにか赤字であった旧フランス領を立て直し、黒字にすることに成功した。

彼らが負債であるフランス領を手放さなかったのは単純にこのフランス遠征がヴィルヘルム三世が王位を次いで初めて建てた成果であったからだ。
ここで旧フランス領を手放してはこの新米王の成果を否定することになり、プロイセン王の威信を傷つけ、国内に混乱を呼び込むことになるのが目に見えていた。

とは言え良くも悪くも史実ナポレオン戦争の被害がなかったため、旧フランス領を立て直す余力があったのも大きい。

また史実ではフランスに征服された経験がドイツ人に民族意識を持たせ、更にプロイセンにドイツ統一の旗頭となる動きを生み出したのだが、ここではナポレオン戦争もないためそんなこともなかった。

代わりに旧フランス領を取り込むにあたりルイーゼ妃や有能三人組は如何に占領下のフランス人たちに同胞意識を植え付けるかで苦労する羽目となる。
この時期のフランス人は地域によって言語も考えも別々であったため、これらを改めてプロイセンの施政下に入れるのに多大なる労力が必要であった。
幸いなのがこの時期のプロイセンには他国の亡命者や移民を受け入れる文化が存在してことだろう。
このため新たに同胞となった旧フランス人たちに隔意は余り存在していなかったそうな。

こうして使う言語も地域ごとでバラバラな旧フランス人を時間と根気を掛けて同朋意識を持たせプロイセンに取り込んでいったノウハウは後に国内を団結させ、ドイツ人としての自覚を生み出すことに利用されるようになる。

逆に言えば彼らの意識は史実と違い民族としてのドイツ人というよりも同じ国に住む同胞としてのドイツ人という意味の意識が強いと言えよう。
同じ国旗と王を仰げば誰も彼もドイツ人なのだ。

この自国の人間として取り込み、同朋意識を持たせるノウハウは後々のプロイセン拡大で大いに役立つこととなる。


ということで旧フランス領の人間を取り込む作業に忙殺されてプロイセンは他国よりも海外進が遅れてしまった。

それに困っていた時期にポルトガルに誘われた。アフリカに植民地を持ってみたいかと。
プロイセンは飛びついた。なんせまだ植民地なんてものは持っていなかったのだ。
欧州で大国と称するからは植民地を持っていないと笑われてしまうのである。
えー?マジー?大国自称しているのにろくな植民地も持ってないのー? イギリスかオランダあたりが言いそうな気がする。

967トゥ!ヘァ!:2021/02/25(木) 16:56:38 HOST:FLH1Adu131.kng.mesh.ad.jp
ということでまたもや疑いもせずに目の前の餌に食いついたプロイセン。
二度目はどうよと思うが、ポルトガルの仲介で仲がギスギスしていたオーストリアとの和解とドイツ諸邦と北欧、ポーランド方面なら好きにしていいよ!という取り分けがなされたことにより当初持っていた疑いは吹き飛んでしまったのが実情であった。

こうしてオーストリアからのお墨付きを得たプロイセンは武力や外交を用いて周辺のドイツ諸邦を併合していき、大プロイセンとして中欧に名を轟かせることとなる。

だがこの文章の中に入っている北欧も好きにしていいという文面。
これが後にデンマーク=ノルウェー二重王国との間に史実とは違った形の戦争を起こすこととなる。

なおナポレオン戦争がないため神聖ローマ帝国は健在であった(過去形)が、オーストリアとプロイセンの躍進により自然消滅している。


こうしてドイツ諸邦を史実よりいち早く統一したプロイセンは名前をドイツ帝国と変えることとなる。
ポルトガルの協力もありアフリカのギニア湾沿いにもそこそこ広い植民地を得たプロイセンことドイツは改めて世界に名だたる大国と言えるようになったのだ。

そんな中で起きたのがデンマークとのシュレーヴィヒ及びホルシュタインの帰属問題である。

発端は新たにデンマーク王になったフレデリク七世が史実のようにシュレーヴィヒ=ホルシュタインはウチの領土!正式に併合する!と言い出したことだ。
それに対してプロイセンことドイツは、いやいやここドイツ系多いやん。それにうちオーストリアさんから北欧は好きにしていいってお墨付きもらってるし。
という主張を繰り出した。

ぶっちゃけドイツ諸邦を取り込み、アフリカにも植民地を持った元プロイセン、現ドイツ帝国は調子に乗っていた。
軍隊も伝統的に強いのでなんなら戦争でもする?といった具合に。

無論デンマーク側は、は?北欧好きにしていいとかなんでオーストリアやドイツが決めるねん。なんならやるか?
と買い言葉に売り言葉の応酬となった。


そして史実とは多少違う形で起きたのがシュレースヴィヒ=ホルシュタイン戦争である。
ここでオーストリアは兼ねてからの約定通りにドイツの行動を支持。
対してオーストリアと敵対するイギリスはデンマークの言動を支持するなど、ドイツとデンマークは見事に英墺の対立構造に組み込まれることとなる。

これを見越して北欧も好きにしたらといったやつがイベリア半島にいるらしいんですよ…


これに対してドイツを支持する墺葡陣営とデンマークを支持する英露陣営に別れて代理戦争開始。
ドイツと陸地で接しているデンマーク領内ではドイツ有利に動くか、制海権を取れないためノルウェー側に上陸できないという膠着状態となった。

デンマーク本土はプロイセンの手の中にあるが、英露に支援されたデンマークの海軍力を超えられない独墺と海軍力では優越しているが、陸軍力で劣るために決定打に欠けるデンマーク、海軍の支援はするが本格的な衝突はしたくない英露の思惑などが絡み、膠着は長く続くこととなる。

デンマーク側による三度目の上陸作戦が失敗に終わったところで両陣営は様子見をしていたスウェーデンに仲介を依頼。
スウェーデンの仲介の結果デンマーク本土を返還する代わりに、シュレースヴィヒ=ホルシュタイン地域はドイツに渡すという実質ドイツの勝利に終わった。
史実とは違い一度の戦争で終わったのである。

これに対してデンマークはまだ戦える、負けていない!と憤慨するが、元々デンマーク=ノルウェーの力が削げた方がありがたいスウェーデンは幾度も本土奪還作戦が失敗している現実を理由に実質デンマークの負けであることを言うのみであった。

流石にまだ全面戦争はできない英露両国は準備が整った将来には必ず与力し、同地域をデンマークに返還させるという密約を交わし、どうにか同国を説得させることに成功した。

968トゥ!ヘァ!:2021/02/25(木) 16:57:19 HOST:FLH1Adu131.kng.mesh.ad.jp
実際のところ英露はデンマーク=ノルウェーという味方を欲しているための芝居である。
同国が英露陣営に来ればバルト海や北海の制海権は確実になり、イギリスはアイスランドやグリーランドという後輩を気にすることなく、全力で独墺葡と戦える状況を作れる。

バルト海の制海権を確実なものにできるのなら海軍力で劣るロシアからしても悪くない話であった。

そして今回の戦いを仲介したスウェーデンは必要以上に英独の思惑に乗る気はないが、デンマークの力が削げ、更に敵意はプロイセンの方に行くのは都合が良いと両国の策謀をわざと見逃していた。

何より海軍力で劣る独墺側がバルト海や海峡を越えて北欧に攻めてくることはできないという確信があってのことである。
そんなことをしようものなら英国本土の前を艦隊が通る必要があり、必然全面戦争となるためであった。

そして英露の思惑通りに結果に納得のいかないデンマークは将来のシュレースヴィヒ=ホルシュタイン地域奪還のため英露陣営に近づくこととなる。


対してドイツは純粋に喜んでいた。また一つ国を打ち破り、ドイツの強大さを示せたと。
実際この戦いにおいてドイツ国内の人間はドイツ人意識の完全なる形成に成功したと言っていい。
だが同時にドイツとオーストリアは結局バルト海の制海権を取り切れないことを強く認識することとなる。

これに対して湾岸砲台の創設やバルト海方面の艦隊増設などで対応していくのだが、焼け石に水なことは認識できていた。
そうして悩む両国が目を付けたのがこの時期に試験に成功していた飛行船であった。
これを切っ掛けとして独墺両国は史実よりも速い飛行船の実用化と空中艦隊の創設を行うのだが、それはもう少し先の話である。

969トゥ!ヘァ!:2021/02/25(木) 16:58:02 HOST:FLH1Adu131.kng.mesh.ad.jp
〇オランダ
大陸スレのアイドル国家。
この世界では割かし普通であったが、日本と関わったせいでやはり史実とは違う形となってしまった。

この世界ではナポレオン戦争が起きていないためネーデルラント連邦共和国のままである。
そのため東南アジア植民地や南アフリカ植民地ことケープ植民地もイギリスに奪われずに済んでいる。
南アメリカのオランダ領(ガイアナ、スリナム、ギアナ)もそのままである。

詳しく言えばイギリスはポルトガルからモザンビークを奪い取った後で次は南アフリカやセイロン島を持つオランダに狙いを定めていたが、その前にポルトガルとオーストリアによるどんでん返しが起こり、それどころではなくなった。
このためイギリスとの間にボーア戦争も起っていない。


さて。このオランダは鉄血でもなければ、王国でもない。
実際にはオラニア=ナッサウ家がオランダ総督の地位の殆どを独占しているので実質王族みたいなものだったが、取りあえずは連邦共和国のままであった。

フランス分割時は仏本土との間にオーストリア領ネーデルラント(今でいうベルギー)があったため殆ど介入できずに終わる。
しかし戦国の時代から日本と関わってしまっている。なのでこの世界でも史実とはまた違う在り方となっている。

主にアジアの方の話であるが、ここの日本は戦国時代の終わりから積極的に対外進出を行っている。
その一環として東南アジアでもニューギニア島を丸々占有しており、近場の史実で言うビスマルク諸島やソロモン諸島、ニューカレドニアなども有している。

そしてニューギニアを持っているということは勿論日本もオーストラリア大陸へと開拓地を築いている。
その協力を行ったのが何を隠そうオランダであった。

詳しく言うと開拓のための物資運搬の一部をオランダに依頼し、植民地開発の安定化を行ったのだ。

結果日本はオーストラリア北部に上陸。そこから徐々に開拓を始めていくこととなる。

詳しい経緯は日本の説明欄で書き記すため、ここでは省くが最終的にオーストラリアのほぼ全てを手中にした日本は同じく発見したニュージーランドを開拓費用や物資を引き換えにオランダに売り込んだ。

オランダもそこまで高い買い物でないからとニュージーランドを買い取ることとなった。
当時の日本はオセアニアだけではなく、カムチャツカからアリューシャン列島を通りアラスカ湾ルートで米西海岸に進出したり、太平洋を横断してはハワイに行きついたりなど非常に手広く開拓をしていたため、何かと付けた金と物資に不足していたのが原因である。

こうしてオランダは史実では得なかったオランダ領ニュージーランドを手にすることとなった。
この地は早くから開拓が進み、史実のように羊の王国となって東南アジアのゴムや砂糖と共にオランダの重要な輸出品となる羊毛を産出するようになるのだが、それはもう少し先の話である。

話を戻してオランダの東南アジア植民地に戻る。
日本の開拓支援の対価としてニュージーランドを得た以外はそこまで史実と差のないオランダであったが、オランダ東インド会社が放漫経営で史実のように経営が悪化している点も同じであった。
むしろ史実よりも早くに経営が悪化したのだから、史実より酷くなってる。

ボーア戦争もない、ナポレオン戦争による被害もないくせに放漫経営のみで史実と同じレベルまで陥るというのは流石と言えようか。
もしくは史実よりも余力があったからこそ慢心が酷くなったか。

とにかく史実より早く経営が悪化したオランダ東インド会社であったが、史実ではこれが解散された後はフランスが建てたオランダの開催国家バタヴィア共和国に業務や負債が引き継がれるのだが、ここではナポレオン戦争なんてないためオランダ連邦共和国自身が負債を引き継ぐこととなった。

無論史実より良い経営状態なのに史実より酷い負債を抱えているのだから、その額も凄まじいものであった。

970トゥ!ヘァ!:2021/02/25(木) 16:58:34 HOST:FLH1Adu131.kng.mesh.ad.jp
最近再びオランダのアジア植民地を狙う動きを見せているイギリスに対しての備えも必要な中でオランダ東インド会社の再建は無理すれば出来るが、無理したくない現状という構図に陥っていた。

そんなオランダに救いの手を差し伸べたのがかつてからの顧客である日本であった。
植民地拡大と開発が一段落した日本は余力があり、その余力を持って同社に投資するというのだ。
代わりに日本からの経営指導を受けること。つまり経営権の譲渡が条件である。

流石のオランダもこれには躊躇したが、あくまで経営指導であって、会社の経営権を完全に譲渡するわけではない。
得られた儲けや利権の殆ども今まで通りオランダに必ず渡すなどの日本側からの寛大な譲歩もあり、オランダは一時的に日本からの経営指導を受けいれることを受諾した。

オランダからしてもメインの交易はバルト海貿易と地中海貿易のため、最悪アジア貿易を失ってもどうとでもなるという考えがあったことも記す。

結果日本はオランダのアジア植民地を割かし好き勝手できる権利を手に入れたのだった。

そして日本は現地の残ることを了承した幾人のオランダ人を神輿に祭り上げながらも本格的な改革を進めていくこととなる。
ご近所が独立騒ぎだ、革命だ言い出すと日本の東南アジア及びオセアニア植民地運営に悪影響が出るのだ…

こうして経営指導という名の実質経営権を日本に牛耳られたオランダのアジア植民地は急激に業績を改善していく。

今までのやり方を完全に変え、現地人を迎合する形にし、彼らすら経済に取り込んでいくその経営方法は現地に残ったオランダ人経営陣には今まで感じたことのないカルチャーショックをもたらした。

初期投資こそ多大な額が必要だが、現地人が協力的でいて更に今までと比べ物にならない利益を出す日本の方法は基本的に如何に上手く搾取するかのみの欧米式植民地運営方法とは根本的に別物であった。


特に現地人を労働力だけではなく、金の使い方を覚えさせ、経済に組み込むという方法は協力していたオランダ人官僚や政治家にとっては正にただの石が黄金に代わる錬金術であった。

また現地人を教育し、高度に組織化させるこの方法は一歩間違えば反乱や独立に繋がる危うさも内包していたが、そもそも現地人に金の使い方を覚えさせた関係上既にオランダの経済圏に取り込まれており、彼等単独では今の暮らしを維持できない状態に変化してしまっている関係上、早々簡単に宗主国との繋がりは切れないという点もポイントが高かった。

初期投資も必要なら、物理的な貨幣の流通量も増やす必要であり、現地人を教育する手間暇や独立される危険性が上がるという欠点も多々あるが使い潰すだけだった労働力を経済力も生み出す存在に変えるこの方法は他の植民地でも多かれ少なかれ流用できることは目ざといオランダ人商人や官僚ならすぐに理解していた。

こうしてオランダの東南アジア植民地は根本的な経営方法の改善と現地支配体制の変更により資源があるだけの赤字部門からオランダの貿易量の1/3を占める巨大な経済圏へと生まれ変わった。
元々がバルト海貿易が2/3、地中海貿易が1/3を占めていたのを。バルト海1/3、地中海1/3、東南アジア1/3にまで変えたのだからその凄まじさがわかる。

特に現地の作物や植物を使った一風変わった酒類は本国や欧米でその珍しさと味から飛ぶように売れており、オランダの新たな目玉商品として定着するほどである。

こうして赤字部門から一転して超黒字部門に変わった東南アジア植民地。
日本はちゃっかり現地に自国の権利を幾つか残しながらも役目は終わったとばかりマニュアルごと運営権をオランダに投げ返していった。

オランダは日本が単なる金持ちというだけではなく、凄まじい経済モンスターであることをその身で学んだのである。
同時に日本が本気を出せば武力的にも経済的にも一瞬で東南アジア領が陥落するであろうことも理解した。
同時にそんな存在が友好的だったのを神も感謝した。

武力もあれば金もあり、頭も回る遠い植民地の傍の大国と敵対するなど百害あって一利なしだからだ。

971トゥ!ヘァ!:2021/02/25(木) 16:59:04 HOST:FLH1Adu131.kng.mesh.ad.jp
そういうことでオランダは以前よりも日本との仲を深める方向性を再確認した。
警戒こそ必要だが、日本との関係は儲かると理解したためである。
元々戦争で儲けてきたオランダだからこそリスクのない儲け話はないと言わんばかりにのめり込んでいくこととなる。

因みにオランダ領ニュージーランドが羊の楽園に変わったのも日本が色々弄っていったここら辺からである。


その後の話をしよう。
赤字だった東南アジア植民地が十数年程度で黒字部門に化けたからか以前よりも手ぬるい(ブリカス比)統治に変更していたオランダであったが、同時に金の匂いを嗅ぎつけたイギリスもその手を伸ばしてきた。

実際イギリス領インドのみならず、ビルマ(ミャンマー)もイギリスの手に落ちたことを見てオランダは東南アジア領の防衛力強化を決定。
東南アジア領内の良港を選定、開発。海軍戦力の増強を図った。

同時に英国がちょっかいを出すようになった東南アジア諸国にも接近。
元々がオランダの庭だったのだからイギリスに取られるのは癪だと言わんばかりに外交攻勢を開始した。

事実現地の東南アジア諸国(現代で言うところのベトナム、ラオス、カンボジア、タイなど)はビルマがあっけなく陥落したのと、特に何もしてくれない清の態度に不安を感じており、オランダの話に乗ることを承諾。

ここにオランダ保護領ベトナム及びラオスが誕生することとなる。
オランダはこの話に日本も巻き込んでおり、日本保護領カンボジアとタイも誕生することとなる。

イギリスはこのオランダの動きに歯がゆい思いを感じながらも次の獲物に目を付けていた。
当時はまだ眠れる龍との評価を得ていたアジアの大国の一つ。大清帝国である。

イギリスはアヘン問題を逆手にとって清とアヘン戦争を開始。更にイギリスと同盟を組んでいるロシアも清との戦いに参加し、中国は瞬く間に両国に制圧された。

この様子をまじかで見ていたオランダは改めて英露の脅威を認識。

日本のみならず中南米の覇者であるスペインにも改めて接近を開始。
同じ太平洋グループということで日西と共に相互の防衛条約を締結することとなる。


WW1時には日西同様自国艦船をイギリス陣営に誤って沈められたことからオーストリア陣営側に参加。

日西と協力しながら中国や極東ロシア軍、更にイギリスのインド駐留軍を粉砕。
スエズも確保。オランダ本国の方ではイギリス本土やデンマークなどに積極的に攻撃開始。
攻めこまれたら本土が持たないというわけでスペイン本国軍と共に無限攻勢を仕掛けて見事イギリス本土やデンマークのノルウェー領を陥落させることに成功した。

戦後は日西と共に最近復活気味の革命主義者や暴走の酷いアメリカに頭を悩ましている。

972トゥ!ヘァ!:2021/02/25(木) 16:59:47 HOST:FLH1Adu131.kng.mesh.ad.jp
〇日本
我らが主人公。フランスが消えたり、スペインが復活したり、イギリスのブリカス度が急上昇しているこの世界でも変わらずゴーイングマイウェイを貫く国。

ここの日本は戦国時代が終わった後に対外進出を開始。
北はカムチャツカ、南はニューギニア島、東はウェークやミッドウェー、西は台湾と大きく領地を拡大。
これには当時の転生者集団が大きく関わっているのだが、その話は割愛する。

その後領地の拡大、開発、安定化が進み、東はハワイまで到達。北はアリューシャン列島沿いにアラスカに到達。
その後はアラスカ湾沿いに史実ではユーコンテリトリーやブリテッシュコロンビアと呼ばれる地域を先んじてかすめ取り、米西海岸に到達。

西海岸到達後は史実においてワシントン、オレゴン、アイダホと呼ばれた地域を確保。
アラスカやブリテッシュコロンビアと合わせ日本北アメリカ領が誕生することとなる。

同時に同じく西海岸を探検していた当時のスペイン勢と接触。
その後こんな辺鄙なところで戦うのも馬鹿らしいと両者の本国合意の上で西海岸を南北で分かち合う条約を締結。
オレゴンやアイダホより北は日本領土。カリフォルニアやネバダより南はスペイン領土と互いに承認した。


同時期南方方面ではニューギニア島を拠点にオーストラリアにも進出を開始。
途中イギリスの入植者と出会い幾度が衝突に発展する。
以降何度かの衝突の後に大まかに北部は日本、南部はイギリスが領有することに決定されるのだが、それが決まるまで幾度も恣意的に攻撃が行われたことから日本はイギリスへの不信感を抱くこととなる。

その後当面は両者ともこれといった衝突は起きず、南北で開拓を続けていたが、ある時イギリス入植領にてラム酒の反乱が発生。
史実より大分早く起きたこの反乱はイギリス本国が同時に東アフリカ平定に力を入れて史実ほどオーストラリア入植に力を入れずおざなりにした結果発生した反乱であった。

当時のイギリスは突然のポルトガルの離反(原因は英国の強欲)とオーストリアのグレートプレイヤーデビューに慌てふためいており、この小規模な反乱は無視された。
(史実でも2年ほど放っておかれている)

このことに現地で反乱を起こした軍人たちは喜んだが、それは時を進めていくうちに不安に変わった。
史実よりもずっと長く放置が続いたのである。しかも本国からの支援も応答もなしに。

こうして反乱を起こした軍人たちは徐々にだが立ち枯れていくこととなる。
そのことを見ていた北部の日本が彼らを不憫に思い…という建前で南東部を取り込むチャンスとばかりに各種支援の取引を開始。

イギリスがようやく豪州の反乱に目を向けた時には南東部の植民地はすっかり日本に取り込まれていた。

開拓の進んでいる豪州北部やニューギニア島などから南東部へと生活に必要な殆どの物資を届けており、現地は既に日本に生命線を握られていた。

そこにニュージーランドを日本から譲られたオランダやフィリピンのスペインも商談に参加。
完全にオーストラリアの英国植民地を日蘭西の経済圏に取り込まれることとなった。

流石のイギリスもこれには嫌味と抗議を向けたが、表面上は未だ英国領のままであり、本国の支援がない中で一致団結して植民地運営と開拓をしていただけと言われては全く持ってその通りであったため何も言えずにいた。
事実現地で挙げられた利益はきちんと本国に届けられていたからである。

未だアフリカ情勢や欧州情勢が安定化していないイギリスは仕方なく豪州を損切り。
代わりにインドを通じてビルマに干渉。
上手くビルマを嵌め、彼等から攻撃させることにより逆にビルマ本国攻撃の大義名分を得て、同国を手中に収めることに成功した。

以降英国はオーストラリア植民から事実上撤退することとなる。
日本はこうして入植初期における借りを返したことに成功した。

それからのオーストラリアは日本が豪州西部にも進出。そこを開拓地としたところで南東部の英国()植民地も正式に日本の領土として合流することとなった。




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