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架空戦記系ネタの書き込み その110

344名無しさん:2019/07/18(木) 18:26:33 HOST:175017014222.ppp-oct.au-hikari.ne.jp

元寇って、確か九州以外にも攻めてるよね? アイヌが戦った記録とかもあるし。で、元寇の軍隊はどこから来たっけ? 大陸だよね?
で、長年大陸と日本本土の接触ルートって何だっけ? えっ? 南方ルート? …………あっ(察し)
実のところ、史実において英祖王朝は実際にモンゴル帝国相手に国家防衛戦争を遂行していたりしている。

で……この世界線の鎌倉武将はどこ相手にヒャッハーしてたっけ? あっ……(察し)

史実の沖縄において、英祖王朝は5代目で崩壊し、その後沖縄版戦国時代として知られる三山時代へと突入する。
いわゆる北山、中山、南山という沖縄本島の三大勢力と宮古八重山の離島地域のいくつかの勢力による群雄割拠の時代だ。
これに勝利を収めたのが元は南山の地方領主に過ぎなかった尚巴志である。
彼は交易利権や水利権を握り、ソレを元手に軍勢を編成し、地方領主に過ぎないはずの立場でありながら中山へと攻め入り
中山の玉座を簒奪。その後、かつての主君であった南山を滅ぼし、いわゆる琉球王国尚家第1王朝を形成するに至る。
まぁ、その後ごたごたがあったり権力闘争の果てに、金丸という出自不明の男――伝説では日本本土から来た技術者か大陸の知識階級――による
事実上のクーデターによって、尚家という王族一同は皆殺しにされちゃうのだが……。

「節刀殿下に改めて申し上げることは、夷狄に決して折れぬ意思を――――」
「――もう良い。私が聞きたいのはそういうことでは無いのだよ。阿児奈波守」
御簾の向こうに誰かいる。本来であれば、王国の国王として絶対的に振る舞えるはずの牟田口女王が王冠をかぶらず平伏している。

「南明(台湾・福建省沿岸部)の泰主――国王・皇帝、どちらでもあってどちらでも無い。政治的あれやこれやで出来上がった造語――より
南蛮人の勢力が拡張してる事への恐れの書状が届いた。徳川にこの書状を渡すのが普段の流れではあるが……」
歌に通じ、京の都の君臨する今代天子の兄に当たる皇族将軍。ここ100年ほど、それまでの公家と武家の境界線が曖昧な羽柴を初めとする
摂関将軍では無く、皇族将軍。

モンゴルにヒャッハーしたり戦国にヒャッハーしたりその他色々あった結果、琉球王国……いや沖縄は晴れて、多重服属構造を持ち服属返しを行う
面倒な国際的立ち位置を獲得し、地雷じみた玉座を持った存在となった。
琉球国王の国王としての立場は、清王朝と南明王朝の半冊封によって王位を保証された物だ。
と、同時に現実の沖縄領域の支配者・統治者としての実力と権力の保証は朝廷より派遣された征西将軍を通じた朝廷叙位による国司長官職、
江戸の幕府により認められる沖縄藩藩主としての国持大名としての立場。そして薩摩藩島津による(半従属)同盟による保証だ。
これだけでも複雑なのに、冊封という意味では上位であるはずの南明を清王朝から守る雄藩としての立場を持っているという訳のわからなさ。
挙げ句の果てに、ルソン島の旧南宋系藩王国の国王から朝貢もらっちゃうとか言う訳のわからなさ。まぁ、大陸や日本本土に行くより近いし、征西将軍がいるから
という理由でいつの間にか、ルソン島に存在するいくつかの藩王国の一種の宗主国という立場を通して
ルソン島が日本の帝国的領域に組み込まれており事実上、ルソン島が日本の物となっている訳だが。
ともあれ、そういった数々の政治的条件と第1王朝最後の国王の必死の政治的あがきによって、金丸のクーデターは事実上の王位簒奪には成功した物の
第1王朝に連なる王族を全員血祭り斬首祭にはならず、第2王朝こそ成立した物が、尚家第2王朝はその成立の瞬間より正統性に幾分かの瑕疵を
内包した存在となった。
彼らは圧政と良政を同時に遂行しなければならない宿命を背負う存在となった。




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