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提督たちの憂鬱について その85

393トゥ!ヘァ!:2019/04/01(月) 18:35:57 HOST:FL1-118-109-140-127.kng.mesh.ad.jp
〇セトメ・ライフル(憂鬱版)

全長:970mm
使用弾薬:7.92x33mmクルツ弾
装弾数:20発箱型マガジン 30発箱型マガジン


第二次世界大戦。その中で起こった独ソ戦と太平洋戦争ではドイツと日本が運用したアサルトライフルは多大な戦果を挙げていた。
それ一丁で近距離から中距離。人によっては遠距離までこなせる万能性は瞬く間に各国にその重要性を知らしめた。

スペインもアサルトライフルに衝撃を受けた国の一つであった。
そしてかの国も他に埋もれずこれからの時代は突撃銃であるということを胸に抱いたわけである。

そんな中の1945年。スペイン本国で初の国産突撃銃開発計画が持ち上がった。
時代に乗り遅れるなということである。

そこで取りあえずノウハウ取得のために他国から突撃銃を輸入しようとして候補に挙がったのがドイツのStG43と45の二種類であった。
その中からスペインが選んだのはStG45である。理由は単純に44よりも45の方が単価が安いからである。

このStG45という自動小銃は独ソ戦後に開発された銃器であった。
独ソ戦末期に活躍し、その後も占領地域のパルチザン相手に活躍するStG43(日本の銃火器に影響され史実より早く開発されたStG44)はソ連軍相手にその性能を発揮し、独ソ戦後もドイツを悩ますレジスタンスやスラヴ系ゲリラ相手にも猛威を振るっていた。

その性能と実績からヒトラーはドイツ軍の標準装備とするように命令を出したのだが、如何せん独軍全てとなると必要となる量は莫大であり、それに掛かるコストも恐ろしい数字となっていた。
そのため独ソ戦を戦い抜いたとは言え経済的に未だ不安定なドイツとしては簡単に「はい。わかりました」と頷ける予算ではなかったのである。

流石のヒトラーも全面更新に必要な予算を見て目をひきつらせたという。

そこで改めてドイツ軍が低コストで尚且つStG43の互換も出来る兵器を欲して各企業に打診した結果生まれたのがこのStG45である。

性能としてはほぼ互換となれるが、StG43が一丁あたり70ライヒマルクのところこのStG45は一丁45マルク程度との試算が出たのだ。
無論実際にはそこまで安くなるわけではないのだが、少なくともStG43よりは安い値段で用意できるのは確実だったため、瞬く間に増産されていった。

そんなお安くて性能もばっちりな銃を見逃すスペインではなく、このStG45をライセンス生産し、そこからノウハウを取得して自力で生産にこぎつけたのがセトメ・ライフルであった。

と言っても中身はStG45とそう変わっているわけではない。
使っているのは同じ7.92mmクルツ弾であるし、マガジンも同箱型20発もしくは30発である。
つまるところ基礎的な部分ではStG45のライセンス生産モデルといったところであった。

違いとしてはスペインが独自に開発したスペインが独自に開発した専用の小銃擲弾発射器を取り付けられるようにしている部分である。
また取り外し可能なフォアグリップや二脚の追加や調整可能な照準器の改良など細々とした変更が行われている。


1946年に完成。以降徐々に製造が開始されていき、スペイン軍への供給されていった。

他国からはStG45の類似品やコピー品と言われてはいたが、欧州におけるアサルトライフルなんて皆似たようなものなので当のスペインは気にしてもいなかった。
事実戦後になりフランスやイタリアが開発したと息巻いている銃火器も多かれ少なかれドイツ製銃器の模造品だからである。
余裕の少ない現状の欧州における銃火器事情なんてそんなものである。


正式採用後も細やかに改修もしくは再設計が続いていき、末永く使われ続けていった。




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