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提督たちの憂鬱×コードギアス ネタSSスレその64
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提督たちの憂鬱とコードギアスのクロスSSやネタなどを書き込みましょう。
貶し合いや煽り合いはNG! みんなで仲良く使いましょう。
このスレは憂鬱本編とは無関係という事を前提としてearth氏の許可が下りています。
憂鬱本編に関係するSSを書くときは本編の設定を遵守し、細心の注意を払いましょう。
オリジナル設定のギアスでも原作そのままの設定でも可とします。
ギアススレ独自の設定やキャラはギアススレのみの設定であり他スレへの持ち出しは厳禁です。
ギアスネタを行う場合には荒れる可能性があるので極力ギアススレで行いましょう。
他スレに持ち込む際やクロスする場合にはギアススレと当該スレに何らかの許可を先に取っておきましょう。
他スレで過度にギアススレのネタは振らないでおきましょう。荒れる原因となる場合があります。
他スレにおいて見つけた場合にはやんわりと誘導をお願いします。
次スレ作成は>>980がたてるようお願いします。
前スレ:提督たちの憂鬱×コードギアス ネタSSスレその63
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提督たちの憂鬱×コードギアス ネタSSスレその62
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提督たちの憂鬱×コードギアス ネタSSスレその61
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/9191/1496927070/
提督たちの憂鬱×コードギアス ネタSSスレその60
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/9191/1493298474/
提督たちの憂鬱×コードギアス ネタSSスレその59
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/9191/1481545003/
提督たちの憂鬱×コードギアス ネタSSスレその58
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/9191/1457775791/
提督たちの憂鬱×コードギアス ネタSSスレその57
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/9191/1452363776/
提督たちの憂鬱×コードギアス ネタSSスレその56
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/9191/1445082825/
( 中 略 )
提督たちの憂鬱×コードギアス ネタSSスレその50
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/9191/1419517697/
( 中 略 )
提督たちの憂鬱×コードギアス ネタSSスレその1
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/9191/1356672263/
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こんなやり取りだってあるんじゃないかなあと思った
とある皇女と輝ける星
常に鋭さを隠さずにいる眼差し
野性味ある逆立てられた頭髪
ブリタニア人の父とスペイン人の母の間に生まれたその美丈夫は、現状の欧州惹いては祖国スペインの為に立ち上がった男のひとりであった
フェルナンド・ノリエガ
スペインの反ユーロピア共和国連合組織マドリードの星のリーダーである彼は、なにかと便宜や軍事教練の場を与えてくれている神聖ブリタニア帝国大グリンダ騎士団の最高司令官と会っていた
ブリタニア最優の盟邦
ブリタニアの家族
神聖ブリタニア帝国のただひとつの対等な関係を持つ同盟国
南ブリタニアで見せたように時に苛烈な顔も持つ彼のブリタニアと並び立ち
技術の名を冠し
南太平洋の一部
北太平洋からベーリング海
果ては北氷洋の一部までの広大な海域を支配下に収める大海洋国家
大日本帝国
帝都東京の電脳街秋葉原で
彼はスカートの裾に沿い二筋の黒いラインの入った白いワンピースに身を包む
濃い朱の長髪を頭の右後ろで一纏めにした、美しさと麗しさを湛えた女性を前に深く頭を下げていた
「度々となる格別なご配慮、マドリードの星を代表して感謝申し上げますマリーベル・メル」
頭を下げて日頃よりの感謝を述べようとする
それはだが当の相手によって止められた
「ストップです」
彼女は自分の名前を口にした
「マリーベル・メル某さんではありません。わたくしはマリーベル・ランペルージです。お間違えなきよう」
迂闊な事は避けてほしい
暗にそう告げている
「公務外で日本にいるとき、わたくしと親族は皆ランペルージです。ですので、そのように」
そしてマドリードの星の名も出してはならない
ユーロブリタニアから支援され、大グリンダからは訓練の場を与えられているマドリードの星だが、太平洋経済圏では腐り果てたユーロピアを打倒するレジスタンスとして
欧州圏では国際テロ組織に指定されている有名な組織の名前であるから
「失礼した。危うく見知らぬ相手と間違えるところだった」
「お願いしますね。日本はランペルージという名義でなら自由に寛げるオアシスのような国なのですから」
「オアシスか。大変ですねあなた方ではなく、あなた方を御守りする立場にあられる方々にとっては」
「承知しておりますわ。皆には一族揃って迷惑をかけていると」
マリーベルはいたずらっ子のように微笑む
彼女の一族ときたら揃いも揃ってランペルージだからを言い訳に日本ではのびのびと羽を伸ばしているのだ
「日本にいると自分が如何に堅苦しい場所で仕事をしているのか分かるのです」
自由がない
マリーベル・ランペルージ
マリーベル・メル・ブリタニアはフェルナンドを前にため息をひとつ吐いた
「自由が無い故に自由に憧れを持つ。あなた方一族や尊き立場の方々が常々口にされているな。持つ者と持たない者は立場変われど持つ者と持たない者という事ですか」
「ええ」
皇族や貴族が持つ物
平民が持つ物
互いに相手は持っていて自分は持たぬそれに憧れを抱かずにいられない
人間とはつくづく我が儘な生き物だと二人は笑った
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「それでフェルナンド。あなたは態々わたくしへお礼を述べる為だけに日本へ?」
それならこんな人目につくカフェテラスではなく駐日ブリタニア大使館に顔を出してほしかった
マリーベルとしては目立って正体がバレては堪らないと抗議の意を載せた言葉を投げ掛けたつもりだったが
「まさか。それも目的のひとつですがね」
ランペルージを名乗ろうがブリタニアの皇女。繰り出されるジャブを正面から受け止めるには重すぎると、フェルナンドにあっさりかわされてしまった
「もうひとつは尊き方からのお呼びだしです」
フェルナンドが尊き方と呼びその名を隠すビッグネームは、現日本政府の後ろ楯である夢幻会との交渉に赴くため来日していたユーロブリタニア宗主ヴェランス大公の事だった
腐れた野心家や我欲にまみれた三百人委員会の支配下にある欧州の解放に備えて爪を研ぐ世界最大の反ユーロピアレジスタンス組織の長
「尊きお方は何と?」
「欧州の夜明けに向けて血気に走りそうな若者を多く抱える我々に対して決して先走るな。歩調を合わせよ。と釘を刺されました。新たな援助の確約と、各レジスタンス間の最終的な合流も視野に入れた会談を明後日赤坂で行う故に」
「参加せよと」
「はい。あなたも勿論?」
「いいえ。こちら側の代表はわたくしの兄ですわ」
名前は出さない
出さずと分かる名を出す必要もない
マリーベルの話で彼女の兄とはブリタニア帝国の宰相シュナイゼル・エル・ブリタニアであると察したフェルナンドは緊張を隠せずにいた
「日本側からも前任者の中より交渉事に長けた方がお二人参加なさるというお話です」
カチャ
皿に載せられたカップを皿事手にし、言葉を切って紅茶をひとくち
涼しげに言うマリーベルにまたフェルナンドの緊張が増し、浮かんだ汗が雫となって頬を伝う
日本側の前任とは、いずれも名高き者が揃い踏みの前内閣の事だ
そこから二人も参加する
「それは、また。・・・大物ばかりだな」
矮小な自分は場違いだと自らを嘲るフェルナンド
「いいえそれは違いますわフェルナンド」
だがマリーベルは左右へ首を降りフェルナンドの発言を封殺した
「あなたもまた欧州を憂うおひとりです。立場は違えど尊き方の同志であると申せましょう。ですから我が祖国もわたくしもあなた方への支援をしている。日本もそうです」
凛とした青い瞳がフェルナンドを射抜き、彼の心胆にヴェランス大公もフェルナンドも。
ユーロブリタニアもマドリードの星も同列なのだとマリーベルは出さない声で轟かせた
「そう、か」
「はい」
「そう、だな」
そうなのだヴェランス大公はその地位も立場も三百人委員会の在り方を否定していた欧州大統領のひとりアドルフ・ヒトラーと共に欧州を束ねる盟主となるひとだが、今はまだブリタニアという家に居候している根なし草
三百人委員会こそが欧州であるとしている今のユーロピアではテロ組織扱いの異端者マドリードの星のリーダーである自分と同じような立場なのだ
「明後日の会談が実りある物となるよう、わたくしも祈っておりますわ」
「ありがとうございますマリーベル、ランペルージさん」
「お気になさらず」
対テロ特殊作戦軍の長が欧州ではテロ組織に指定されているグループのリーダーとお茶をする不思議な昼の光景だった
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ブブブブ
話終えたタイミング
絶妙な時を見計らうかのようにしてマリーベルの携帯が震えた
画面を見る彼女
「なんでしょうこのような時間に」
青い瞳がまたフェルナンドを捉えた
柔らかそうな表情からは喜怒哀楽の喜の感情を感じさせられた
「すみませんフェルナンド。少しお電話を」
「い、いや構わない」
すわシュナイゼル殿下かと思ったフェルナンドだが
「はいマリーです。はい、はい・・・え、50000円貸してほしい?」
これはシュナイゼルではないと悟った
(いったい誰なんだろうか)
ブリタニアの皇女殿下からお金を借りようとして気軽に電話をかけてくる
彼にはその相手が何者を想像すらできなかった
「はい、はい、無利子無催促で?」
なんだその厚かましさは
漏れ聞こえたマリーベルの携帯からの声は「頼む! 後生だ!」だった
「ええ、はい・・・まあそれは。うふふ・・・ええ、構いませんわ。はい。それでは16時にお部屋へ伺います。はい、ごきげんよう」
(マリーベル殿下が部屋へ・・・それほどに親しいのならやはり身内なのか?)
益々以て分からなくなるフェルナンドであった
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