レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。
提督たちの憂鬱×コードギアス ネタSSスレその64
-
こんなやり取りだってあるんじゃないかなあと思った
とある皇女と輝ける星
常に鋭さを隠さずにいる眼差し
野性味ある逆立てられた頭髪
ブリタニア人の父とスペイン人の母の間に生まれたその美丈夫は、現状の欧州惹いては祖国スペインの為に立ち上がった男のひとりであった
フェルナンド・ノリエガ
スペインの反ユーロピア共和国連合組織マドリードの星のリーダーである彼は、なにかと便宜や軍事教練の場を与えてくれている神聖ブリタニア帝国大グリンダ騎士団の最高司令官と会っていた
ブリタニア最優の盟邦
ブリタニアの家族
神聖ブリタニア帝国のただひとつの対等な関係を持つ同盟国
南ブリタニアで見せたように時に苛烈な顔も持つ彼のブリタニアと並び立ち
技術の名を冠し
南太平洋の一部
北太平洋からベーリング海
果ては北氷洋の一部までの広大な海域を支配下に収める大海洋国家
大日本帝国
帝都東京の電脳街秋葉原で
彼はスカートの裾に沿い二筋の黒いラインの入った白いワンピースに身を包む
濃い朱の長髪を頭の右後ろで一纏めにした、美しさと麗しさを湛えた女性を前に深く頭を下げていた
「度々となる格別なご配慮、マドリードの星を代表して感謝申し上げますマリーベル・メル」
頭を下げて日頃よりの感謝を述べようとする
それはだが当の相手によって止められた
「ストップです」
彼女は自分の名前を口にした
「マリーベル・メル某さんではありません。わたくしはマリーベル・ランペルージです。お間違えなきよう」
迂闊な事は避けてほしい
暗にそう告げている
「公務外で日本にいるとき、わたくしと親族は皆ランペルージです。ですので、そのように」
そしてマドリードの星の名も出してはならない
ユーロブリタニアから支援され、大グリンダからは訓練の場を与えられているマドリードの星だが、太平洋経済圏では腐り果てたユーロピアを打倒するレジスタンスとして
欧州圏では国際テロ組織に指定されている有名な組織の名前であるから
「失礼した。危うく見知らぬ相手と間違えるところだった」
「お願いしますね。日本はランペルージという名義でなら自由に寛げるオアシスのような国なのですから」
「オアシスか。大変ですねあなた方ではなく、あなた方を御守りする立場にあられる方々にとっては」
「承知しておりますわ。皆には一族揃って迷惑をかけていると」
マリーベルはいたずらっ子のように微笑む
彼女の一族ときたら揃いも揃ってランペルージだからを言い訳に日本ではのびのびと羽を伸ばしているのだ
「日本にいると自分が如何に堅苦しい場所で仕事をしているのか分かるのです」
自由がない
マリーベル・ランペルージ
マリーベル・メル・ブリタニアはフェルナンドを前にため息をひとつ吐いた
「自由が無い故に自由に憧れを持つ。あなた方一族や尊き立場の方々が常々口にされているな。持つ者と持たない者は立場変われど持つ者と持たない者という事ですか」
「ええ」
皇族や貴族が持つ物
平民が持つ物
互いに相手は持っていて自分は持たぬそれに憧れを抱かずにいられない
人間とはつくづく我が儘な生き物だと二人は笑った
|
|
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板