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中編以上のネタの書き込み【架空戦記版】 その53

152yukikaze:2015/09/10(木) 22:55:01
テレビ朝日はそれに比べるとまだマシであったが、元々視聴率において他の民放よりも低かった
ことから、テレビ朝日に見切りをつけたスポンサーも多く、収益は急激に悪化。
当時の取締役全員が総退陣するという異例の事態に陥った。
そんな中でテレビ朝日を実質的に買い取ったのが安本正義が率いるソフトバンクであった。
彼の父は1947年に日本に移住した後、日本国内での在日韓国人の横暴及び、日本における反韓感情の
激化を見て、身の危険を感じ、即座に日本国籍を取得し、大嵐を避けることに成功。
正義も、父の敏を見る行動を受け継ぎ「ソフトバンクグループ」を設立し、IT企業の雄として活躍
することになる。(ちなみに安本は、韓国人視されることを極度に嫌い「私は日本人だ。たとえ
両親がかつて韓国人であったとしても、日本人としての心根を持って生きている」として、韓国
大統領が『名誉韓国人』として表彰しようとしたのを言下のもとに拒絶している。)
そんな彼がIT産業の次に眼を向けたのは、メディア産業であった。

この時期には、アメリカを中心に旧来のメディアが衰退するという意見が盛んに出ていたが、
安本自身は「既存インフラが活用できることは大きい」として、テレビ朝日の買収に動き、
2001年暮れ、遂にテレビ朝日を買収することに成功する。
後年『安本氏の働きがなければ、日本の地デジ化は3年は遅れていた』と、関係者が述懐するように、
2008年7月までに日本の地デジ化が曲がりなりにも完成(但し2011年まではアナログと併用)したのは
明らかに正義の手腕が大きかった。(この時、安本のキャッチフレーズは『イスタンブールを地デジで
見よう』であり、2001年7月に2008年オリンピック開催が決定したトルコを利用しての宣伝であった。
トルコ政府はこの時の安本の宣伝に感謝し、勲章を授与している。)

このように、『データ放送活用による情報コンテンツとしての再生』をモチーフにした安本の戦略は
高く評価されたが、その一方で『未来の戦略は分かったが、視聴者がそもそもテレビを見なければ
始まらない』ということも事実であった。
その為、安本は、「まず子供層と老人層を取り込む」ということで、キッズ部門と時代劇部門の
強化に努め、『ニチアサキッズタイム』『スーパーヒーロータイム』(土曜18:00からガンダム、
18:30からウルトラマンコスモス)、『テレ朝時代劇シリーズ』(月、水、土の20:00から。
この時間帯にしたのは『年寄りはこの時間までは確実に起きている』ため)を設立。
これはそれなりに成功をおさめ、児童層と老人層を取り込むことができたが、それでもなお
決め手に欠けるものであった。(ちなみにテレビ朝日の苦境の原因となったニュースステーションは
問答無用で取り潰し、『プライムニュース』(BSフジのあれ)に変更となっている)
こうした中で、『再生への象徴』としてクローズアップされたのが『西部警察』であった。

元々西部警察は、派手なアクションドラマとして根強い人気を誇っており、テレビ朝日としても
『投資費用は多額になるが、確実に元は取れる』という成算をたてていた。
特にチーフプロデューサーになっていたシュレック・ヘドウィックは、太陽戦隊サンバルカンの
大ファンであるという経歴を持っており、西部警察を見た瞬間『ダイナマンより爆発する番組が
あるとは思っていなかった』と、大いにのめり込み、同番組内での爆発強化に一役買うことになる。
事実、13回でしかない番組であるにも拘らず、使用した火薬の量は1t近い量であり、車両爆発は
日常茶飯事であり、高層ビルなどが吹き飛ばないときなどは『今日は随分おとなしめだな』なとど
言われる有様であった。
なお、この一件に一枚噛んだのが、石原慎太郎東京都知事であり、東京都再生を目論む石原は、
西部警察に全面協力することを明言。東京都営地下鉄利用許可から始まり、東京臨海副都心での
ロケ許可やカーチェイス許可、最後には東京都庁にまでロケを許す(ちなみに最終回で本人役で
出演したりもしている)など、東京のアピールに全力を尽くしている。
名古屋、広島、福岡、仙台、北海道ロケでも各地方自治体が全面協力しているのも、石原の
口添えがあったことが大きい。




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