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中編以上のネタの書き込み【架空戦記版】 その12

1名無しさん:2014/10/04(土) 14:55:37
ネタスレから発展した中・長編や連載のうち、ミリタリー分多め(例:史実準拠)のネタを書き込んでください。
試験的に投稿される場合はネタの書き込み板にどうぞ。
ネタ内容に関係のない雑談・議論は雑談板にお願いいたします。

投稿にあたってはマナーを守り、常識の範囲内でお願いいたします。
二次創作にあたってはルールのあるものもありますので(例:らいとすたっふルール2004等)そちらも参照ください。


※ 投稿にあたっては下記注意事項をよく読み、それに則りお願いする次第です。 デン氏作成「中編以上のネタの書き込み用 規則10条 −   Ver1.02」 更新 2012年 2月28日

【新板につき暫定的に流用させていただいております。いずれ追加改訂も考慮してください。】


――このスレには注意すべき事や規則があります。以下の文をお読みになり承諾できる方のみお読み・書き込みしてください。

1.ここは中編以上のネタ用スレなので様々な話が長期に渡って飛び交う可能性があります。場合によっては個人的に好きな内容や嫌いな内容が出る事がありますので、それらを覚悟した上でお読み・書き込みをしてください。
2.ここは中編以上のネタ用スレなので「少々の議論」はともかく、「本格的過ぎる議論」や「相手の価値観を潰す議論」は絶対にしないでください。以前それが原因で話が失速や潰れたりしています。冷静かつ楽しく書き込みを行って下さい。
3.ここでの話題はネタスレで中編以上のネタスレへの移行が推奨された話題のみです。それ以外の話題についてはネタスレに書き込むようお願いいたします。
4.「不適切発言」や「暴言」、「高圧的な発言」はしないでください。
5.ネタSSを投稿する際は出来るだけ、前持って投稿宣言をして下さい。いきなりですと動揺や迷惑、SSの分断の元になる可能性がありますのでご協力をお願い致します。
6.ネタSSは原則何でもご自由ですが「生々し過ぎる・性的・残酷すぎる」SSは禁止です。それらを守れれば「自重しないSS」はOkです。後は七つ目を読み、警告を入れましょう。
7.ネタSSが人を選ぶ様な場合はSSの最初に警告で目立つ様に表示してください。
  また、ウィキに搭載しても良い場合は警告の時に一緒に供述してください。またこのSSに限り何か禁止、許可したい場合なども警告に一緒に供述してください。
8.他作者の二次創作関連の話は慎重に取り扱いましょう。荒れる可能性が高く、他作者のファンの皆様の機嫌を損なう可能性があります。十分気をつけましょう。
9.産業作品や他作者の二次創作関連も含め、批評などは「きちんとした理由」なしに書き込まないようにしましょう。元々二次創作などは炎上しやすく、些細な事でここの掲示板に多大な迷惑をかける可能性が高いです。そこら辺もよく考えた上で書き込みましょう。

10.みんなで仲良く話しましょう。

次スレは>>980が立てること、できない場合はスレ作成を依頼して下さい。
※前スレ
中編以上のネタの書き込み【架空戦記版】 その11
>ttp://jbbs.shitaraba.net/otaku/9191/#4

467名無しさん:2014/10/07(火) 23:01:53
アラスカ級って、まだ役に立つのかな?

そういや、戦後夢幻会太平洋戦争にはアラスカ級はどこで道臭くってたんやろな?
アラスカの名前が一切出てこなかったけど

468Monolith兵:2014/10/07(火) 23:08:47
戦後夢幻会の話題ばかりで欧州ネタが忘れ去られている。悲しい。
久々に投下してもいいですか?

469名無しさん:2014/10/07(火) 23:09:52
>>467
クロンシュタット級への抑止はイリノイとケンタッキーが担当するだろうから
史実通り早々に退役してるんじゃないかな?

470名無しさん:2014/10/07(火) 23:11:16
少なくとも日本の水雷戦隊及び重巡洋艦の押さえとしては役立つはずなんだがな(というよりも建造目的からしてそれが妥当なんだが)
アラスカ級がレイテや沖縄にいないことが不自然で

471名無しさん:2014/10/07(火) 23:16:00
>>468
行き詰まった言うてたから急かすのも悪いかと言わなかったんですがね(ぷちおこ

冗談はともかくどうぞどうぞ

472名無しさん:2014/10/07(火) 23:19:06
アラスカ級どっかで殺られてませんでしたっけ?
一行位しか出番無かったですけど。


あ、欧州キター

473名無しさん:2014/10/07(火) 23:21:30
>>467
アラスカはそもそも使い物にならない。
あと、アイオワ級三隻(内二隻は改アラスカ級の可能性あり)がクロンシュタット級には対応すれば問題ないからねえ。

474 テツ:2014/10/07(火) 23:22:06
待ってたぞ、同志ウドンスキーw

475名無しさん:2014/10/07(火) 23:26:41
ウドンスキーと聞くと「美味しんぼ」に出てきたうどん至上主義者を思い出す

476Monolith兵:2014/10/07(火) 23:29:30
最初無視されたかと思って多。
では投下します。

477Monolith兵:2014/10/07(火) 23:30:29
ネタSS「憂鬱日本欧州大戦 −ちょび髭のいないバルバロッサ?−」


 1942年6月から始まった連合国の反撃は、8月になるとポーランド全域を解放するに至った。
 北欧方面の連合軍は、各国海軍の支援を受けつつソ連領へと侵攻し、レニングラードを包囲するに至った。
 また、バルト海には戦艦に護衛された多数の輸送船が存在しており、明らかに上陸戦をしかけてくるだろうそれらに対処するために、ソ連軍は兵力をバルト海沿岸に貼り付けなければならず、ウクライナ方面に戦力を引き抜かれたこともあり、連合軍は多大な損害と引き換えに重厚なソ連軍の陣地を突破する事に成功した。
 そして9月になると、北欧とバルト三国から侵攻した連合軍はレニングラードを挟んで合流する事に成功していた。

 だが、ウクライナ方面では連合軍は補給不足と想像以上に戦力を集中させたソ連軍に苦戦していた。
 こうなった原因は、かつて行われた日本(辻ら)による収奪によって欧州各国の工業力が低下していたことと、ソ連による焦土作戦によるものであった。フランスで経済顧問を務める辻は、こんな事になるとはと冷や汗をかきながらも、針の筵の中フランスの経済や工業力向上の為に業務に励んでいた。勿論、富永らと共にフランスでのMMJの布教活動にも励んでいたが。

 そのような状況なので、連合軍は鉄道の復旧を急ぐと共に、(史実と比べ)少ないトラックや自動車を用いて必死に前線に物資を届けようとしたが、必要量には到底届かなかった。

 そこで、イギリスは黒海の制海権を奪い海路で補給を行おうと作戦を立てていた。それを知った英海軍の大鑑巨砲主義者達は、何とか戦艦の活躍を見せつけようと、黒海への戦艦を含む艦隊の進出を目論んだ。
 元々、セヴァストポリを攻略しない限り、ソ連の大動脈であるバクー油田のあるカフカス地方への侵攻ができないのだ。戦略爆撃を行うにしても、セヴァストポリを攻略しない限り、必要とする燃料や爆弾を運び込む事は困難を極めるため、セヴァストポリの攻略は絶対に必要な事であった。

 だが、連合軍よりもソ連軍が動くほうが早かった。

478Monolith兵:2014/10/07(火) 23:31:23
 9月に入ったアレクサンドリアの会議室で、日英仏の海軍将官たちは会議を行っていた。議題は、セヴァストポリ攻略についてであったが、皆一様に険しい表情をしていた。

「まさかこんな事になるとは・・・。」

 イギリス人少将が意気消沈した様子で呟いた。セヴァストポリ攻略に一番意欲的だったイギリス海軍だったが、かつての闘争心は消え失せてしまっていた。

「ソ連海軍を侮っていたということか・・・。ダーダネルス海峡を機雷で封鎖するとは。」

 そう、ソ連海軍はダーダネルス海峡を機雷封鎖していたのだ。しかも連合軍は、味方の艦が触雷するまで気がつかず、触雷してから慌てて引き返したものの、再び触雷し巡洋艦2隻を失い、戦艦1隻が大破着底してしまっていた。

「あれだけ我々が支援したと言うのに、思っていたよりもトルコ海軍の能力はかなり低いようだ。今朝になってボスポラス海峡やアラフラ海で貨物船が沈没したと連絡が来た。イズミットにも機雷が入り込んで、トルコ海軍は身動きが取れないらしい。我々は、2日前にダーダネルス海峡で巡洋艦2隻を失ったのだぞ!」

 イギリス人少将は、トルコ海軍の能力の低さと連絡の遅さに怒りを露にした。連合国はトルコを味方に引き入れようと様々な支援を行ってきていた。戦車や航空機、艦艇などを格安で、または連合国で費用を負担して引き渡していた。
 支援は陸空が主だったが、海軍にも潜水艦や魚雷艇などをトルコに送っていた。

「黒海から地中海まではかなり強い海流がある。ボスポラス海峡の近くから機雷を放り出せば自然と地中海へと流れていく。それを予測できなかった我々が愚かだった。」

 フランス海軍の提督が苦しそうな声で、連合軍の敗北を認めた。それに反対の声は上がらなかった。ソ連は機雷を巧みに利用して連合軍を叩きのめしたのだ。
 連合軍とて無能ではない。ソ連による機雷封鎖は予想していたが、それは黒海でのことであった。トルコ国内の海峡や内海に機雷がある等とは思いもしなかったのだ。
 そして、作り出した時間を彼らは有効に活用した。ソ連海軍はケルチ半島へ部隊を上陸させ、クリミア半島にいる連合軍を挟撃してしまったのだ。当然クリミア半島の連合軍は大混乱に陥り、クリミア半島からの撤退も考慮され始めていた。

「ボスポラス海峡にマルマラ海、ダーダネルス海峡にある機雷の数は予測不能だ。一体何時から機雷の敷設を始めたかも解らない以上、これらの海域は全て機雷で埋め尽くされていると見るべきだろう。」

 カニンガム中将は、海域全体が機雷原であるという前提で作戦を建て直すことを提案した。各国の海軍将官たちはそれに頷いた。

「掃海艇による機雷の除去はかなりの時間がかかると思われます。連中は今も機雷を放出しているでしょうから、除去した側から新たな機雷が流れて来る可能性が高いです。」

「だが、黒海へ進出しないと味方の支援が出来ない。このままではクリミア半島からすら追い出されるぞ!」

「被害が戦艦と巡洋艦に集中している事から、ソ連海軍が放った機雷は恐らく深度を調整した浮遊機雷だと思われる。実際、破孔は喫水線以下にある。
 つまり、駆逐艦以下の艦艇ならば黒海へと進出できる可能性は高いと言うことだ。」

「それは希望的観測だ。触雷した物がたまたま深度調整されたものだった可能性がある。」

「機雷で海峡が全て埋め尽くされているわけではないはずだ。小型艦艇ならば機雷を避けながら航行する事は可能だろう。」

「だが、駆逐艦のみでは黒海艦隊を牽制できるとしても、セヴァストポリやケルチを砲撃するのは不可能だ。要塞砲や重砲で返り討ちに遭うぞ!」

「モニター艦はどうだ?あれならば喫水線は低いし、触雷の可能性は低い。」

「自衛能力のないモニター艦は黒海艦隊に襲撃されたらそれでお終いだぞ。駆逐艦だけでは守りきれない。」

「多数の水雷艇を持ち込めばかなりの戦力になるはずだ。狭い黒海内ではソ連の戦艦や巡洋艦も思うように動けないはずだ。」

「奴らも水雷艇や駆逐艦は持っている。何よりも、セヴァストポリ周辺は機雷で守られているだろう。掃海艇で機雷を除去しながらソ連海軍を相手にするなど、考えたくもないぞ!」

 各国海軍の将官たちは様々な意見を出したものの、中々結論は出なかった。
 連合軍は30.5cm要塞砲よりも射程の長い戦艦でセヴァストポリを砲撃するつもりだった。もし黒海艦隊が出撃してきたとしても、巡洋艦や駆逐艦、水雷艇などで返り討ちに出来ると考えていた。
 だが、ここに来てその算段がひっくり返されたのだ。

479Monolith兵:2014/10/07(火) 23:31:53
「古賀提督は何かないのかね?」

 ここで、カニンガムは古賀に意見を求めてきた。中部地中海海戦で空母を活用して戦力に劣る状況をひっくり返したのだ。何か策があるのではないかと思ってのことだった。
 余談だが、遣欧艦隊(第7、8艦隊)は損傷艦や故障艦を中心に殆どが帰国の途についており、今欧州にあるのは戦艦金剛と2個駆逐隊のみであった。予定通りなら交代の艦隊が既に来ているはずだったのだが、イタリアの降伏により海軍戦力の需要が低下した上に、フランスへの艦艇売却に絡むごたごたで第3次遣欧艦隊の編成は難航し、7月に入ってようやく軽空母5隻と重巡洋艦2隻を中心とする第3次遣欧艦隊が出航したところであった。

「黒海に戦艦を派遣できない以上、海上からのセヴァストポリ攻略は不可能だと思われます。」

「だが、海上からの支援が無い事にはセヴァストポリ攻略は難しいぞ。
 ケルチ半島に上陸した敵軍によって、セヴァストポリを包囲していた味方は窮地に陥っている。ここで艦隊戦力を送らなければ、陸軍はクリミア半島からの撤退を余儀なくされてしまう。」

「解っています。ですから、私は空爆によるセヴァストポリ攻略を進言します。」

 古賀の言葉に多くの将官たちが疑問符を浮かべた。
 これまで幾度となく連合軍はセヴァストポリに空爆を加えてきたが、投入できる航空戦力や補給の不足によって、芳しい結果は上げていなかった。
 それなのに、古賀は更なる空爆を主張したのだ。

「これまで空爆で効果は無かった。やるだけ無駄だ。」

 イギリス人少将の言葉には棘があった。彼は大鑑巨砲主義者であり、今回の作戦には並々ならぬ思い入れがあるようだった。

「ウラジオストック攻略でも使用した対要塞用の特殊爆弾が、第3次遣欧艦隊と共に到着しています。これを用いてセヴァストポリを攻略します。
 また、黒海艦隊に対しては第3次遣欧艦隊の空母航空隊で対処します。」

 要塞専用の爆弾と聞いて、あるイギリス人将官があっと声を上げた。イギリスも同種の爆弾を開発中であり、日本が一足先に完成させつつあるという情報を思い出したのだ。
 一方で、大鑑巨砲主義者は苦い顔をしていた。戦艦の有用性を訴える最後のチャンスだと言うのに、またしても航空機に出番を奪われたのだ。最も、古賀としても戦艦の出番を奪うのは本意ではなかったが、無理に黒海に進出して味方に損害が出るよりはマシだと考えていた。後に、古賀は戦艦派に属しているにもかかわらず、航空戦に精通した提督だと言われ、一部の戦艦派の軍人から恨まれたりするのだが、それは余談である。

 話を戻すと、セヴァストポリ攻略に不安を持っていた古賀は杉山に相談し、保険として100式地中貫通爆弾の手配を本国に要請していたのだ。ウラジオストック要塞攻略で威力を発揮した100式地中貫通爆弾だったが、それ以後は使い道が無くなっていた。
 そこに欧州で使いたいという要請が来たものだから、喜んで送り込んできたのだ。

「確実にセヴァストポリ要塞を艦隊ごと破壊できるのだな?」

「出来ます。しかし、一緒に運んできている爆撃機を組み立ててからでないと使えないために、しばらく時間がかかります。
 また、軽空母とは言え搭載しているのは新鋭機ばかりですので、その戦力は第8艦隊にも引けは取りません。」

 イギリス人少将は古賀を睨みつけながら尋ねた。古賀は力強く頷いた。
 第3次遣欧艦隊の空母は、祥鳳型軽空母と大鷹型軽空母で構成されており、その搭載機数は合計で200機近くあった。なお、フランスへは祥鳳型3番艦と4番艦が売却される予定であり、富士型超重巡や他の軽艦艇は第3次遣欧艦隊と共に欧州へと到着しており。既にフランスへ引き渡されていた。

「残る問題はケルチ半島だ。ケルチの部隊を叩かなければセヴァストポリ要塞を破壊しても、セヴァストポリの占領は不可能だ。空爆が行えるようになるまで、味方がクリミアで踏みとどまれるよう支援しなければならない。」

「大型艦艇が送り込めない以上、陸軍の支援は難しいだろうな・・・。」

「掃海艇で前方水路を開きつつ進むしかないだろうな。だが、それでは何日、いや何週間かかるか・・・。」

「艦隊の牽制ならば駆逐艦や水雷艇で出来る可能性はあるが・・・。」

「・・・賭けになりますが、一つだけ案があります。」

 カニンガムの言葉にフランス海軍の提督がある提案をした。それは余りにも突拍子のない案だったが、それ以外に方法もない事もあり、実行に移される事になった。
 こうして、セヴァストポリを巡る戦いは再び始まった。

480Monolith兵:2014/10/07(火) 23:33:13
 アレクサンドリアで連合国海軍が作戦を開始しようとしている頃、イギリスのロンドンでは連合国の主要構成国による会議が行われていた。
 参加国はイギリス、フランス、ドイツ、日本、ポーランド、イタリアや北欧諸国、オランダ、ベルギー、ポルトガルなどが肩を並べていた。
 そしてアメリカも参加していた。

「忙しい所、集まっていただき感謝する。今回集まってもらったのは、今後の連合国の方針をどうするかについてだ。各国の意見を聞かせてもらいたい。」

「ソ連の解体と各地域の分離独立は必須ですな。」

「各国のお陰をもちまして、我がポーランドは主権を取り戻すことが出来ました。全国民を代表して各国に感謝いたします。」

 チャーチル首相が早速本題を切り出したところ、フランスの首相ペタンはすぐさまソ連の無条件降伏と解体を提案してきた。チャーチルはそれを聞いて頷いた。他の国々の代表も同様に賛同した。
 そして、ポーランドはここで独立を宣言した。出席者達はポーランドの独立を認め祝福した。
 昨年、不利な戦況と軍による強い反対によりポーランドの独立は果たせなかったが、今年に入り戦況は連合国に傾き始めていたため、再び独立の気運が高まっていた。
 それに加えて、ドイツでは続々と士官・将官が誕生しておりドイツ軍の士官不足はかなり解消されていた。最も、それでも士官不足はまだまだ深刻だったため、ドイツ軍はポーランド将兵を手放したがらなかった。

 そこで、ポーランドはドイツにある提案をした。それはドイツ軍とポーランド軍の統合である。つまり、現在の状況を維持したまま、ポーランドもドイツ軍の運営に参加するというのだ。ただし、指揮権はドイツ軍に移譲する物とした。
 ドイツとしては軍の運営をこれまでどおり行えるメリットがあったものの、これまで以上にポーランドの思惑が反映される事になり、悩ましいところであった。
 しかし、アデナウァーはそれを受け入れた。と言うのも、ポーランドは独立したとは言ってもドイツに経済的に大きく依存しており、軍事的にもドイツ無しでは立ち行かない状況だった。英仏もポーランドはドイツの経済圏と認識しており、異議は唱えなかった。

 そんな事情があるものの、ポーランドにとっては切望していた独立であった。国民達は連合国とドイツに感謝し、ポーランドの復活を祝っていた。
 またポーランドの政治家たちは、独立によりこれからの発言権が大きくなるのではと期待していた。例えドイツに首根っこを掴まれていたとしても、形だけの亡命政府やドイツを通じての発言よりかは地位が上昇するだろうと考えていたのだ。


「共産主義者がどれほど危険かは、我が国や他国での奴らの振る舞いから容易にわかることです。ですから、奴らの総本山ともいうべきソ連は必ず消滅させなければならない。フランスとしてはそれ以外の選択肢はありえません。」

 ペタンの言葉に頷くものは多かった。
 フランス内戦以降、フランスのみならず各国では赤狩りが盛んに行われていたが、共産主義者はそれに対して武力までを持ち出して抵抗していた。一部の国では、パリほどではないが市街地戦に発展したところもあり、各国の赤狩りは更に激しさを増していた。

「ソ連を下した後、ロシアをどうするかも考えないといけません。」

 近衛は出席者達を見渡しながら提案した。
 近衛は今回の会議に、ロマノフ王朝の血を受け継ぐアナスタシア皇女(陛下)と共に出席していた。第2次世界大戦が勃発して以降、彼女を始めとする亡命ロシア人達は影に日向に連合国に協力していた。
 そして、日本はロマノフ王朝の正当な後継者であるアナスタシア皇女を首班とする、ロシア帝国亡命政府の発足を連合国各国へと打診していた。

「ソ連が滅びた後、かの地を纏めるには権威が必要でしょうな。」

「確かに。それに、重要な協力者に、いや同盟者に報いるのは当然の事でしょう。」

「ありがとうございます。ですが、まだ亡命政府は発足したばかり、人も物も不足しておりますので、どうかよろしくお願いします。」

 英仏はロマノフ王朝の復活を認めたものの、権威のみの存在となる事を求めた。ドイツはソ連が消えるのなら何でもいいとばかりに同意し、ポーランドは帝政ロシアでは併合された歴史もあり複雑な心境だったが、列強各国が賛成している以上反対できる状況では無かった。
 それに対して、アナスタシアはそれを受け入れた上で、各国に支援を求めた。英仏独日はそれに応じ、ロシア帝国亡命政府はこの日発足した。

481Monolith兵:2014/10/07(火) 23:36:59
 ソ連への基本方針が決まり、会議は次の議題に移った。

「現在の戦況は僅かに我々が有利だが、それは薄氷の上を歩いているようなものだ。
 我々が確実に有利な状況になるためには、より多くの仲間を得る必要がある。」

 そこで、チャーチルは出席者達の顔を見渡した。

「ここに出席されている方々は、我々と同じく共産主義者の、ソ連の行動を危険だと思っている。つまり、我々の仲間だ。」

 チャーチルはそう言って、新たに連合国入りをした国々を紹介した。アメリカやオランダ、ベルギー、ポルトガルは自国での共産主義者によるクーデター計画や武装蜂起が幾度か起きていた。特にアメリカでは、前政権やその更に前の政権でかなりの数の共産主義者が政府や省庁にまでに入り込んでいたために、問題は深刻だった。それらに人員を取られた結果、地下に潜った共産主義者達の行動を掴む事は難しかった。
 そして、地下に潜った共産主義者達は、アメリカ経済の心臓であるニューヨークで武装蜂起を起こしたのだ。警察のみならず軍までが出動する騒ぎとなり、ニューヨーク証券取引所やロックフェラー研究所などに逃げ込んだ共産主義者との間で激しい銃撃戦の末、500人以上の死者を出す大惨事となった。
 スターリンは、日々ソ連への敵対姿勢を強めるアメリカを恐れていた。欧州各国と日本相手で手一杯なところに、アメリカまで参戦すれば敗北は必須であり引いては自身の失脚に繋がる。そこで、スターリンはニューヨークを破壊してアメリカ経済を混乱させ、戦争に介入する国力を奪おうとしたのだ。

 一方で、ウィルキー政権にとってこれはかなりの痛手となる事件だった。
 しかし、ウィルキーはこれを逆手に取った。つまり、この武装蜂起の裏側にはソ連が存在していると主張したのだ。実際、生け捕りにした共産主義者からソ連からの指示で行ったという自白が得られていた。
 これにより、アメリカ国民は「ニューヨークを忘れるな!」を合言葉にソ連へと敵愾心を燃やした。
 そして、ウィルキーは念願の連合国入りを果たしたのである。

「アメリカには欧州方面は勿論だが、インド方面も担当してもらう事になる。」

 インドの戦況は混沌としており、前線で敵を叩いたとしても、流れ込んだ難民と元の住民との間で軋轢が生じていた。それが武力衝突に発展するのは自然な流れであり、イギリスは前方で共産軍と戦い、後方でインド人相手に戦わなくてはならなくなっていた。
 また、流入してきた難民の殆どがイスラム教徒だったことから、武力衝突は宗教戦争の様相を呈してきていた。
 しかも、イギリスによる熾烈な治安維持に反発した独立派の中には、イギリスに対する独立戦争を呼びかけるものが出始め、一定の支持を集めていた。

 つまりインドでは、イギリス、ソ連とその傀儡、ヒンドゥー教徒、イスラム教徒、独立派という5者が対立するという、イギリスですらもはや泣き言を言いたくなる状況となっていたのだ。

482Monolith兵:2014/10/07(火) 23:38:35
 最早不良債権と言ってもいいインドだったが、イギリスはそのような状況を楽観的に語った上でインド利権の美味しさを囁き、イギリスの国力低下でインドの維持が困難になりつつある事をアメリカ国内の親英派を通じて兵器産業界の人間にリークしていた。

 一方のアメリカはインドの状況をある程度理解していたが、兵器産業界はインドを巨大な市場(戦場)と見ていた。
 自動車産業や航空産業が欧州からの発注で活況を呈している中、船舶や兵器産業は未だ不況の中にあった。
 しかし、インドへ軍を派遣すれば、大量の武器弾薬が消費されるし、それを運ぶ船も大量に必要となる。また、連合国の敗北はあり得ないと考えられる以上、インドをイギリスから奪えば戦後も有望な市場を維持する事が出来る。
 産業界の者達からそう説得されたアメリカ政府は、イギリスと頭の痛くなる交渉の末、とうとうインドを手に入れる事に成功していた。

「共産主義者とその総本山であるソ連の危険性を、我々はパリとニューヨークで学びました。彼らを排除するためにアメリカは努力を惜しみません。
 そして、我々が共産主義者の危険性を知る前から、彼らと戦い続けていた連合国の一員となれた事を誇らしく思います。」

 ウィルキーは、そう言って連合国へ加盟できた喜びを表明した。もっとも、彼が喜んでいるのは共産主義者を叩ける事よりも、連合国へと更に各種物資やトラック、爆撃機などを売却できることだった。連合国からの自動車や航空機の受注は、アメリカの工場をフル稼働してもこなせない程であり、ウィルキー政権の支持率は天井知らずであった。

 だが、ウィルキーは楽観視していた。インドという地域がどれほど混沌としており、イギリスですら手を焼くほどの恐ろしい所だということを、彼は理解できていなかった。
 それをアメリカの若者達の血で理解する事になるのだが、それを理解する者は一部のイギリス人と夢幻会くらいであった。


おわり

483Monolith兵:2014/10/07(火) 23:50:04
今回は難産でした。
セヴァストポリ攻略もそうですが、アメリカ参戦とロシア亡命政権についてもどう書いた物かと梃子摺りました。
ポーランドの独立に関してですが、ポーランドとしては独自に動かせる手駒が必要なので、ドイツ軍と統合した上で口出しできるようにしました。以前ポーランドの独立を見送った話を書きましたが、軍抜きで独立すれば良いと書いてから気付きました。w
そこで今回独立させる事にしました。
SS内では書いてないですが、奉天派はソ連と密輸していた連中と親米派とで壮大な内ゲバが繰り広げられていて、米軍は親ソ派の討伐や治安維持のために奔走しています。w

色々とぶっ飛んだところがあると思いますが、突っ込みはやんわりお願いします。

484名無しさん:2014/10/07(火) 23:51:33
おつです

うーんこの地獄絵図w
まだまだ勝ち切った、とは言えないようで、連合国の苦労が偲ばれますな

485New:2014/10/07(火) 23:59:38
乙です。中国インドにズブズブ嵌っていくアメリカをほかの連合国が
「無茶しやがって・・・」と見届けてる状況がw

486辺境人 ◆8D9w8qm5Zc:2014/10/08(水) 00:04:02
乙です。セヴァストポリは航空攻撃ですか……こっちではカール自走臼砲は製造
されていないのでしょうか、どっかで活躍する機会が無いですかねえw

そしてインド戦線に深入りするアメリカ……パットンやマッカーサーがシーク教徒や
ヒンドゥー教徒、イスラム教徒と戦うとかなんか急に伝奇小説っぽいイメージが
わいてきますね、きっとターバンにトラウマを持つ米兵士が増えるんだろうなw

487Monolith兵:2014/10/08(水) 00:20:09
感想ありがとうございます。

>>484
これから更に地獄絵図になります。ご期待ください。

>>485
アメリカはインドで史実ベトナム以上の泥沼にはまる予定です。w
イギリスはアメリカが泥沼に使っているのを見て悦に浸るでしょう。w

>>486
グスタフやカールは一応生産されています。セヴァストポリ攻略にも投入される予定でしたが、唯でさえ補給に事欠く有様ですので、輸送は遅れに遅れています。全てが輸送されるには年明けまで待たなくてはならないので、戦艦の艦砲射撃で破壊しようとしましたが、機雷封鎖されて失敗しました。
正直、グスタフやカールを輸送するよりも、爆撃機で和製バンカーバスターやトールボーイ投下した砲が早いです。w
インドでは誰が敵か味方か解らない状況になって、ノイローゼになる将兵が大量に出て来るでしょうね。

488ボール:2014/10/08(水) 00:24:37
乙です。欧州で針のむしろな辻さんですが憂鬱本編に比べれば頼りになる同盟国がいる分
相当楽なんですよね。ヒール役はソ連が一手に引き受けてくれてますし。

489 テツ:2014/10/08(水) 00:51:14
投下乙です

流石機雷を扱わせたら(相対的にそれ以外がアレなせいもあって)列強でもトップクラスのソ連海軍、いやらしいけど効果的な手を打ってきましたな

米帝様は悲願の連合国入りだけど、アメリカンボーイズの血が大量に流されそうなインド・・・まあがんばれw

日本のロマノフカードがついに切られましたか
彼女の旦那は嫁の実家の回復を喜んでいるのか、嫁さんを政治の場に再び出したことを嘆いているのか・・・

490Monolith兵:2014/10/08(水) 00:58:26
>>488
辻ーんよりもソ連の方がヘイト値は高いですから。w
金を毟り取られたのとパリを焼かれたのとじゃ、後者の方が怒り買いますし。w

>>489
機雷と言えばロシアですし。
アメリカンボーイズの血が流れても、それ以上に兵器産業が潤うから・・・。
ロマノフは悲願のロシアへの帰還を達成できそうです。旦那さんは、嫁につき従うのみではないかと思っています。ロマノフの遺児と結婚すると言うことは、そういった可能性もあるわけですし、結婚した時に覚悟していると思います。
ちなみに、オリガネットワークについては未だ秘匿されています。もし、ロシア帝国亡命政府が認められなかった場合、オリガネットワークをカードにするつもりでした。

491名無しさん:2014/10/08(水) 01:01:15
古賀さん、同志から敵意を向けられてない?

492 テツ:2014/10/08(水) 01:08:48
某宮様「と言うわけで、俺は嫁さんと一緒にロシアに引っ越すから、宮家の跡継ぎお前になるんで之から頑張れよ」
宮様弟「ちょっとマテ馬鹿兄貴、これからは俺が夢幻会のHENTAI共の相手をするのか!?」
某宮様「うん(無駄に爽やかな笑み)」

某宰相「一抜けされた!?」
某提督「常識人枠が減った・・・」

493辺境人 ◆8D9w8qm5Zc:2014/10/08(水) 01:14:14
ロマノフ王家が復活するとなるとやっぱり本編の独立案のようにウラル以東どころか
モスクワまで引っ越すことになるんでしょうね……しかもウクライナとかが独立した
状態でw 下手するとコラ半島などもフィンランドに割譲されそうだし戦後を考えると
宮様も頭が痛いでしょうねえ……

494名無しさん:2014/10/08(水) 01:30:35
投下乙です…ロックフェラー研究所襲撃…あっ!(察し

495名無しさん:2014/10/08(水) 01:47:29
乙です。
史実でもメリケンは中華に変な幻想を持っていて深入りしていったし
こっちでは更にインドか……さて、どれだけ泥沼にハマってくれるのかな(ゲス顔

496名無しさん:2014/10/08(水) 02:40:35
生物兵器型ペスト流出待ったなしだなこれは・・・。

497名無しさん:2014/10/08(水) 05:29:55
乙です。厄介なインド方面をアメリカに押し付けてしてやったりな腹黒紳士ですが、
まさか、伝染病伴って乗り込んでくるとは思いつかないでしょうな・・・。

498名無しさん:2014/10/08(水) 07:15:29
>>493
ウクライナ・ベラルーシに関しては独立を認めた上での同君連合(緩やかな連合)とか一応とり様はありますけどね(汗
カレリアの割譲は確定でしょうなあ。

499ハニワ一号:2014/10/08(水) 08:45:06
乙です。
アメリカが連合国に参加するも泥沼のインドにロックフェラー研究所襲撃という激ヤバなフラグが・・・・w

500名無しさん:2014/10/08(水) 11:13:47
インドについては最大の地雷がセット(汗)

ウクライナ、ベラルーシ、グルジア及び南カフカス諸国の独立とバルト三国(独立回復)は確実に来ますからねえ。
それと東カレリアのフィンランドへの割譲。
ウクライナ、ベラルーシについてはアナスタシア殿下のお子様を其々君主として緩やかな連合若しくは連邦を組めるように努力すればワンチャン。

501名無しさん:2014/10/08(水) 13:23:33
ベラルーシってWotの制作元の国だから何かするのかな?(滝汗)

502名無しさん:2014/10/08(水) 18:01:00
>>501
一番民族意識が希薄気味の民族がベラルーシ人なんだよなあ。
まあ彼らをしてもWW1後のポーランド支配とソ連支配は悪夢なんだけど。

503502:2014/10/08(水) 18:04:11
あっと、希薄気味というのはあくまでも周辺国と比較しての話です。

現在のモルドヴァはルーマニア王国への割譲は確定だろうなあ。
まあウクライナがロマノフ王朝の分家の王家を君主に迎えるにしてもロシアとは切り離されるから当然だろうけど。

504名無しさん:2014/10/08(水) 18:24:05
さすがにレニングラード改めサンクトペテルブルクまで割譲はしない・・よね?
この際だからウラジオストックもアナスタシアブルクとか改名するのも有りかもなあ

505名無しさん:2014/10/08(水) 18:40:16
>>504
割譲する理由がない。
少なくとも歴史的に見てあそこはロシア領(ノヴゴロド共和国やモスクワ大公国、ロシア帝国統治領)だからね。

506名無しさん:2014/10/08(水) 18:41:55
後、ウラジヴォストークは歴史がある名前で国民も愛着があるからわれわれの感覚で改名した羅、といってもねえ。
ロシア国民の受けも考えないといけないからロシア帝国政府にとっては無理難題に等しいんじゃないかなあ。

GHQに東京や京都をを改名するように言わるに等しい面もあるから。

507名無しさん:2014/10/08(水) 19:03:08
ただ、改名する可能性はなくはないけどね。
例えば帰国の最初の窓口がウラジヴォストークならそれに合わせてサン・アナスタシアブルク?とで改名するのは有り得ると思う。

508名無しさん:2014/10/08(水) 19:59:19
とりあえず、嶋田さんがいない夢幻会というか架空戦記を提案してみる

509名無しさん:2014/10/08(水) 20:01:40
>>504
サンクトペテルブルクのあるイーストアングリアは歴史的に見てもロシア領土だからね。
一時スウェーデンが奪っていたけど、それも奪還されたし位置的にもスウェーデンが主張する権利はないしね。
だから、ロシア領のまま。

510名無しさん:2014/10/08(水) 20:28:27
>>508
近衛さんも伏見宮も立場上まずいので嶋田さんの同期の堀さんか陸軍だと
永田さんが総理大臣と陸海軍大臣を兼任させられるんじゃないかな

511辺境人 ◆8D9w8qm5Zc:2014/10/08(水) 21:42:45
欧州大戦後の国境の線引きを決める会議は大変でしょうね……ポーランドがドイツの
紐付き状態となるとポーランド回廊とかもどうなるんだろう?

512名無しさん:2014/10/08(水) 22:14:43
>>511
ポーランド回廊は西プロイセンですからドイツに返還されなくなりますね。
まあポーランド議会国の国土に戻ると考えれば納得かと思われます。

513512:2014/10/08(水) 22:18:33
訂正ですポーランド議会国ではなくポーランド摂政王国及びポーランド立憲王国ですね。
これに旧ハプスブルク領ポーランドが加わった領土といったところでしょうか。

まあ解り易く言うと第二次世界大戦前のポーランドからポーランド回廊とダンツィヒ、ウクライナ領、チェコ領を除いた領土です。

514名無しさん:2014/10/08(水) 23:42:41
ヨーロッパは地図がかなり変わりそうだけど極東はどうなるんだろう? 欧州まで
遠征して戦った日本は全く領土も賠償金も無しってわけにはいかんと思うけど
旦那が日本人でロマノフ王朝復活はかなりのアドバンテージではあるけどそれだけじゃ
国民は納得しないだろうし

515名無しさん:2014/10/08(水) 23:52:53
でもヨーロッパの土地が欲しいかといわれれば要らないしねぇ・・・
中国利権? 金をどぶに捨てる趣味はないw

・・・うーん、困った。思い浮かばない

516名無しさん:2014/10/08(水) 23:57:18
ロマノフ朝が復活する以上、極東ロシアの領土割譲はさすがに拙いだろうし
シベリアの資源の優先採掘権とか?

517New:2014/10/09(木) 00:30:17
シベリアの共同開発あたりかな。満州はしっちゃかめっちゃかで変わりが必要だし

518名無しさん:2014/10/09(木) 00:31:14
ある意味勝ち組なのにふんだりけったりな米帝

519名無しさん:2014/10/09(木) 00:41:53
ロシアを味方にできるってのは外交戦略的には大きいけど実利に関しては実はこの日本って
結構な赤字なのかもしれない。それでも泥沼にはまり込んだ米帝よりはマシだけどw

520New:2014/10/09(木) 00:42:48
まあ色々と欲が強すぎて紳士の国を怒らせてるので・・・・
失われたのが半世紀にもならんあたりがあの国の凄い所だな

521名無しさん:2014/10/09(木) 00:43:12
資源的には将来のリターンは大きいけどね。あくまでも将来だし

522名無しさん:2014/10/09(木) 00:51:53
シベリア開発なんて開発コストがペイするのは半世紀は先だろうしねえ……

523名無しさん:2014/10/09(木) 01:01:32
まあ、安全保障は金では買えないものも大きいのでそこは大目に見るしかないでしょうね。

524名無しさん:2014/10/09(木) 02:04:05
元ネタと違って史実ソ連よりは弱体化してるとはいえロシアと同盟が結べるなら
それなりにメリットも大きいでしょうしね。こっちじゃドイツに戦車開発で遅れを
とりつつあるしいずれロシアと戦車を共同開発したりするのだろうか

525名無しさん:2014/10/09(木) 02:05:55
東側装備が主力の日本陸軍w

526名無しさん:2014/10/09(木) 03:00:25
ライセンス生産した疾風や富嶽がミグやベアとしてロシアの空を飛ぶのか……疾風は
ともかく富嶽は元がソ連製だから違和感はないなw

527ボール:2014/10/09(木) 03:11:38
国境を接している列強にして陸軍大国が仮想敵から友好国に代わる訳ですから
国防上相当に大きいですし極東方面への経済的進出も可能、
何より対ソビエト戦で最初期から欧州で戦っているという事実は今後の外交上
非常に重要じゃないかと。それを生かせるかどうかが重大な問題ではあるんですが。

528Monolith兵:2014/10/09(木) 05:32:07
感想ありがとうございます。
レス数が多いので、話題ごとに返信したいと思います。

>古賀さんが戦艦派から敵意をもたれている
信じて欧州に送り出した戦艦派のエースが、航空主兵の立場を強化する事ばかりするなんて!
と言う心境ですかね。戦艦派は。でも、戦艦を使って色々と活躍していますし、新型戦艦の建造が決定しているので、そこまでヘイトは高くないです。

>某宮様
日本との外交では必ず引きずり出されるだろうから、腐れ縁は切れそうにない気もします。

>欧州での独立・割譲
まだ全ては決まっていません。大体の取り分をきめましたが、状況により変化することもあります。この話題は本当に頭が痛いので、意見を出してもらえて嬉しい限りです。

まず、ウクライナとバルト三国とルーマニアにブルガリアの独立は確実です。ただ、ウクライナはソ連による焦土作戦で悲惨な状況なので、何時頃独立するのかは未定です。ベラルーシはポーランドに編入されるか独立かのどちらか迷ってます。
また、ドイツはカフカス地方の独立に意欲的です。カフカスを自国の勢力圏にして石油利権を手に入れたいと思っているので。
サンクトペテルブルグは割譲しません。ロシアにとって非常に重要な都市ですので。

ダンツィヒ回廊はドイツ領にするかポーランド領のままにするか迷っています。
ドイツ領にするにしても、ポーランド領のままであるにしても、将来的に火種になる可能性があるので。
それと、戦勝国であるポーランドの領土を削るのは難しいと思うのですが、それはどうなんでしょうか?それにハンガリーも領土を増やすなら地理的にドイツやポーランドから貰うしか無くなりますが。

>ロックフェラー研究所襲撃
アメリカは憂鬱本編と違い衛生状態や防疫体勢は整っているので、それほど酷い事にはなりません。
しかし、WW1の時のスペイン風邪並に流行するでしょう。なお、スペイン風邪も発生源はアメリカでした。

>インド
イギリスは撤退時に食料を大量に買い付けするつもりです。また、インド植民地兵に支給した武器はそのまま置いく予定です。
なお、インドに投入していた兵力は、植民地兵を除くとアンザックが主力でした。
アメリカがどれほど泥沼にはまるか、そしてインド人がどれほど暴れるかは楽しみにしていてください、w

>都市の改名
少なくともレニングラードやスターリングラードは元の都市名になるでしょう。
ウラジオストックは歴史ある名前なので改名する事はないです。

>日本への割譲
本編同様チュクチを割譲しますが、それに加えて沿岸州の割譲か租借を考えています。シベリアまで割譲されたら日本が死んでしまいます。w
経済的にはこの戦争は少し赤字かプラマイゼロ程度ですが、仮想敵国がアメリカ以外いなくなるので、戦後の軍縮と新領土の開発景気で黒字になるのではと思っています。シベリアを押し付けられない限りは。w


素人の書いた火葬戦記ですので色々と拙いところがあると思いますが、楽しんでいただけて幸いです。
皆さんの感想や意見を読んでると解らない事が多くて、まだまだ未熟だなと感じる今日この頃です。
さて、次回は仏国面と英国面を登場させないと・・・。

529名無しさん:2014/10/09(木) 10:47:38
仏国面と英国面と言えばアジアの植民地はどうなるんでしょうね。普通なら欧州での
限定戦争に近いから史実のような独立戦争は起こらないでしょうがインドの戦争が
どう影響するのか……でもソ連が無くなって支援する国がいなくなるならインドの
泥沼もそう長くは続かないかな?

530ひゅうが:2014/10/09(木) 11:04:22
乙です。
何やら不穏な空気が漂い始めたようで…

531名無しさん:2014/10/09(木) 13:05:34
ソ連なくてもインドは今までの影響で内紛だらけだろうな

532名無しさん:2014/10/09(木) 13:26:15
>>528
スペイン風邪クラスだとやべぇ…
感染者6億人で死者は5,000万人は出ると。
アメリカはソ連のバイオテロだというのだろうなぁ…

533名無しさん:2014/10/09(木) 13:57:26
ポーランド回廊に関してはあまりに無体な割譲をドイツがさせられていますからねえ。
ドイツが対価としての金銭の支払い及びダンツィヒにおけるポーランドの港湾設備使用権(租借権)、港湾設備への鉄道租借権辺りで手を打てるかもしれません。
ポーランド回廊に関してはポーランドも意地で割譲させたはいいがその結果ドイツとの敵対関係、当該地域の民族的問題などが火を吹いていますんで対価と海への出られる保証があれば受け入れられるかと。
最悪、ドイツがベラルーシとポーランドの連合国家結成を支援するのもありかもです。

ハンガリーに関してはスロバキア南部の領土を民族的区分からハンガリー領になる可能性がある以外では無理っすなあ。

534New:2014/10/09(木) 15:10:41
>>532 それでもロックフェラー研あたりがキナ臭いと各国から睨まれそうだ

535名無しさん:2014/10/09(木) 15:45:33
状況証拠がどう足掻いてもロックフェラー研だと示していますからねえ。

536名無しさん:2014/10/09(木) 16:10:18
研究所ふっとんで無いならどうすれば防疫出来るかもわかるが交通網が死んでない分被害地域が拡大したらカナダさんやメキシコさんが死んでしまう。

537名無しさん:2014/10/09(木) 16:15:07
日本「アメリカが喧嘩吹っかけてきてよかったー、検疫がいくらか楽になった。」

538名無しさん:2014/10/09(木) 16:19:11
>>536
一応、当時ならカナダへの侵入ルートは今よりか遥かに限定されているから戦時体制で動員が進んだカナダ軍なら封鎖は可能だと思う。
メキシコも侵入ルートは地形的制約や気候的制約のお陰で限定されているから、最悪国境から防衛ラインを下げて守りやすい場所で封鎖すれば全土がアボンすることはないんじゃないかな。

539ボール:2014/10/09(木) 17:49:46
むしろ問題なのはアメリカがインドに介入予定な点。あの人口と衛生状態、止めに絶賛大混乱中の
インドでパンデミックが起きたら怖すぎる・・・

540Monolith兵:2014/10/09(木) 18:23:25
>>529>>531
ベトナムでの武装蜂起は本編同様華南連邦によって鎮圧されています。
他の植民地でも蜂起はありましたが、すぐに鎮圧されています。ただ、英仏や他の列強もそう言った事に過敏になっていて、やりすぎる事もあるようです。
史実戦後の独立ラッシュはないでしょうね。インドの場合は、戦後も混乱する予定です。
ただ、日本が連合国の主要国になっていて、欧州で白人と混じって戦っているので、それを見た植民地人達が衝撃を受けています。彼らが故郷に帰ってからどうなるかはまだ解りませんが。

>>530
太平洋戦線のない第2次世界大戦って、基本的に第1次世界大戦の焼き直しなんですよね。ドイツがソ連になった&イデオロギーの対立がありますが。
憂鬱本編でのアメリカ風邪も、第2次世界大戦が続いていたとしたらスペイン風邪の再来程度に抑えられたでしょうし。(それでも十分怖いですが)

>>532>>534-535
スペイン風邪程度でも凄まじい被害だったのですが、憂鬱本編と比べたらまだ救いがあるんですよね。
アメリカはソ連の生物兵器だと主張するでしょう。そして、何故かご都合主義のように特効薬が日本に存在する。
他の連合国はどう思うでしょうね・・・。

>>536-538
まだそこまで爆発的には広まっていません。感染してから発症まで時間が短いので、そこまで移動できません。
ですが、ニューヨークが封鎖などされたら・・・。

541名無しさん:2014/10/09(木) 18:36:39
今更ではあるけどアジアの独立運動家からは有色人種の裏切り者呼ばわりされそうですな。
まあこの状況でわざわざ日本がアジア独立のために列強と戦って血を流さなければならない
メリットなんて無いわけですからそんなこと言われても困りますが

542名無しさん:2014/10/09(木) 19:00:05
戦後は参戦の代償で連合国植民地市場の日本への開放や植民地への日本企業進出が進むだろうから、
一般の植民地人にとっては、宗主国より比較的よい扱いをしてくれて、良いモノを売ってくれる国なんでしょうけどねぇ。

543名無しさん:2014/10/09(木) 19:06:33
ただまあ本編でもあったけど日本も経済進出を盾前にした謀略も含めて南進を計画しているでしょうからなあ。
まあ時期は遅れるでしょうが独立が始まるのは確実かと。

544 テツ:2014/10/09(木) 22:59:36
留学生の受け入れは普通にやっているんだから、そこまで文句付けられるいわれもないんだけどね
ああ、日本には大アジア主義者とかいう厄介な連中もいるか・・・

545ひゅうが:2014/10/09(木) 23:11:14
その点では、変法自強運動って言い得ての妙だと思うのです。
自ら強くなろうとするなら陰にせよ日向にせよ援助しても…と当時の人たちも優越感混じりにせよ思うだろうと考えるのですけど。
あと、大アジア主義というのは超国家主義転じて日本否定に走る思想でもありますから――。

546 テツ:2014/10/09(木) 23:28:38
某宮様は大アジア主義者達からあからさまに裏切り者呼ばわりされそう
本人は鼻で嗤って終わるだろうけど

547ひゅうが:2014/10/10(金) 00:58:18
アジアに夢を見すぎなのですよね…
一向一揆の頃からなにも変わってない…

548名無しさん:2014/10/10(金) 01:35:32
そういえばちょび髭が居ない世界でも福建共和国は日本に忠実な衛生国なんだろうか

549ひゅうが:2014/10/10(金) 02:26:09
>548
地理的条件もありますからね。
それに、べいてー様なら一地域だけでなく、民国に繋ぎをとてってそそう。

550Monolith兵:2014/10/10(金) 06:18:57
>大アジア主義者
憂鬱日本ではかなりの少数派のような気がしますが・・・。
同盟国とわざわざ対立する必要もないですし。一般にはそういった思想は受けないでしょうね。
開戦当初からの連合国ですし、戦後は各国植民地への経済進出や新領土の獲得は確実なので、そんな事したら全部吹っ飛びます。

>>548-549
米ソ不可侵条約と米国のソ連への支援を受けて、ソ連と組んで中国大陸を手に入れるのではと警戒したため、イギリスは緩衝地帯として華南連邦を設立しています。
その際に本編同様、日本もドサクサに紛れる形で福建共和国を分離独立させてます。
アメリカと奉天軍を除く回り全てが連合国なので、日本(連合国)との関係を強める他ありません。アメリカと繋がろうとしたら、日英仏の上に場合によってはオランダも敵に回しますし。アメリカの連合国参加に一番安心したのは彼らかもしれません。
アメリカは奉天軍の一部に裏切られましたが、親米派で固めて再編をしています。
それから華南連邦や福建共和国が建国されたので、中華民国と言えるのは奉天軍(米国)だけのはずです。(本編15話)

551名無しさん:2014/10/10(金) 12:30:26
思ったんだがこの世界のアメリカで行われるアポロ計画ってどうなるんだろう?
インドと中国の泥沼にはまりすぎて月面着陸が日本に先越されるオチしか見えてこないんだが

552名無しさん:2014/10/10(金) 13:34:17
冷戦が無いならあれほど宇宙開発に狂奔する必要もないけどだからといって
有色人種に先を越されたというのはかなりプライドを傷つけるだろうしやっぱり
アポロ計画と似たような計画は立てられるんじゃないかな

553名無しさん:2014/10/10(金) 15:40:28
案外スプートニクならぬオオスミ・ショックで本気出すかもなw
>アメリカの宇宙開発

554名無しさん:2014/10/10(金) 16:49:52
>>551
髭がいないしイギリスと戦う必要もないのでドイツにV2ロケットに該当するものがなく、
ロケット技術の有用性が実証されてないのが大きいですね。
必要もないのに巨額の予算を出すとは考えられないので日本が結果を出すまでは本格的な開発は行われないと思います。
日本が結果を出せば対抗上予算を出さざるを得ないわけですがそれでも技術が育ってないので追いつくまではそれなりに時間がかかるでしょう

555名無しさん:2014/10/10(金) 17:09:50
ロケット……スペースシャトル……チャレンジャー号……うっ、頭が……

556名無しさん:2014/10/10(金) 17:48:51
アメリカでは最初はロケット自体が花火モドキの玩具扱いで軽視されてたと聞いたことあるし
この世界だと開発にかなり出遅れそうだね

557名無しさん:2014/10/10(金) 17:58:59
>>555
もし造るとしたらシャトルは将来の宇宙開発を考えたら発展性のある史実ソ連のブランの方式を使うべきだろうねえ。

558名無しさん:2014/10/10(金) 18:29:47
>>551
>オオスミ・ショック
NASA「あいつらロケットではなくロケット花火でマジ衛星を打ち上げやがった!」

559558:2014/10/10(金) 18:31:21
551じゃなくて553だった

560名無しさん:2014/10/10(金) 18:47:13
>>558
さすがにそりゃねーべw
あれは敗戦で誘導装置の開発禁止されたが故の苦肉の策だし。
まあそんなもので曲がりなりにも打ち上げに成功しちゃったんだから日本人ってのは狂ってるんだか何なんだか……

561名無しさん:2014/10/10(金) 19:30:00
アメリカはゴダードが45年に不遇のまま死んでしまうしドイツが健在な以上、
フォン・ブラウンも亡命してこないだろうしな……いやドイツでロケットを
打ち上げられないとなれば外国に移住するかもしれんがその前に日本がスカウト
してそうだな

562未熟者:2014/10/10(金) 19:34:12
流石に戦後夢幻会だと青田刈りは結構難しいかと

563名無しさん:2014/10/10(金) 19:37:43
これは戦後夢幻会じゃなくて欧州大戦世界の方の話ですね。

564名無しさん:2014/10/10(金) 19:42:13
戦後夢幻会太平洋戦争時の日本の2000馬力級エンジンが気になるな

史実だと、誉はあの評価で、ハ43は量産する前に終戦して評価がしづらいし

565未熟者:2014/10/10(金) 20:03:03
ああ、そっちかなら本編同様に青田刈りしてそうだ

566名無しさん:2014/10/10(金) 20:26:57
どの世界線だろうと青田狩りには定評がある夢幻会の恐ろしさを知るだけにロシアの
皇族になったためツポレフやカラシニコフ、コロリョフらの流出を必死に防ぐ宮様w




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