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中編以上のネタの書き込み【架空戦記版】 その12

1名無しさん:2014/10/04(土) 14:55:37
ネタスレから発展した中・長編や連載のうち、ミリタリー分多め(例:史実準拠)のネタを書き込んでください。
試験的に投稿される場合はネタの書き込み板にどうぞ。
ネタ内容に関係のない雑談・議論は雑談板にお願いいたします。

投稿にあたってはマナーを守り、常識の範囲内でお願いいたします。
二次創作にあたってはルールのあるものもありますので(例:らいとすたっふルール2004等)そちらも参照ください。


※ 投稿にあたっては下記注意事項をよく読み、それに則りお願いする次第です。 デン氏作成「中編以上のネタの書き込み用 規則10条 −   Ver1.02」 更新 2012年 2月28日

【新板につき暫定的に流用させていただいております。いずれ追加改訂も考慮してください。】


――このスレには注意すべき事や規則があります。以下の文をお読みになり承諾できる方のみお読み・書き込みしてください。

1.ここは中編以上のネタ用スレなので様々な話が長期に渡って飛び交う可能性があります。場合によっては個人的に好きな内容や嫌いな内容が出る事がありますので、それらを覚悟した上でお読み・書き込みをしてください。
2.ここは中編以上のネタ用スレなので「少々の議論」はともかく、「本格的過ぎる議論」や「相手の価値観を潰す議論」は絶対にしないでください。以前それが原因で話が失速や潰れたりしています。冷静かつ楽しく書き込みを行って下さい。
3.ここでの話題はネタスレで中編以上のネタスレへの移行が推奨された話題のみです。それ以外の話題についてはネタスレに書き込むようお願いいたします。
4.「不適切発言」や「暴言」、「高圧的な発言」はしないでください。
5.ネタSSを投稿する際は出来るだけ、前持って投稿宣言をして下さい。いきなりですと動揺や迷惑、SSの分断の元になる可能性がありますのでご協力をお願い致します。
6.ネタSSは原則何でもご自由ですが「生々し過ぎる・性的・残酷すぎる」SSは禁止です。それらを守れれば「自重しないSS」はOkです。後は七つ目を読み、警告を入れましょう。
7.ネタSSが人を選ぶ様な場合はSSの最初に警告で目立つ様に表示してください。
  また、ウィキに搭載しても良い場合は警告の時に一緒に供述してください。またこのSSに限り何か禁止、許可したい場合なども警告に一緒に供述してください。
8.他作者の二次創作関連の話は慎重に取り扱いましょう。荒れる可能性が高く、他作者のファンの皆様の機嫌を損なう可能性があります。十分気をつけましょう。
9.産業作品や他作者の二次創作関連も含め、批評などは「きちんとした理由」なしに書き込まないようにしましょう。元々二次創作などは炎上しやすく、些細な事でここの掲示板に多大な迷惑をかける可能性が高いです。そこら辺もよく考えた上で書き込みましょう。

10.みんなで仲良く話しましょう。

次スレは>>980が立てること、できない場合はスレ作成を依頼して下さい。
※前スレ
中編以上のネタの書き込み【架空戦記版】 その11
>ttp://jbbs.shitaraba.net/otaku/9191/#4

392名無しさん:2014/10/07(火) 00:47:31
いやここでカサブランカ級50隻を合体させて…

393名無しさん:2014/10/07(火) 00:49:05
C-130と、Wikipedia見に行ってみたら
史実63年にフォレスタルの甲板使って
補助器具未使用で発着艦に成功してたでござる・・・。

394名無しさん:2014/10/07(火) 00:54:00
流石米帝様は格が違った・・・

395名無しさん:2014/10/07(火) 00:54:50
マジで成功させてたのかよ・・すげぇ(汗

396名無しさん:2014/10/07(火) 00:55:50
ヤンキーって、偶に馬鹿やるよねw

397名無しさん:2014/10/07(火) 04:12:28
でもC-130の発着艦は実験のみで実用化されることはなかった。
理由は技術的に可能でもデメリットが大きすぎるから、やる前に気づこうよ…

398名無しさん:2014/10/07(火) 04:25:52
>>396
だってほら、あいつら合理主義者の顔してるけど実は英国さんちのどら息子だから……

399名無しさん:2014/10/07(火) 07:59:04
名物潜水艦艦長で有名な板倉艦長は国防軍に入隊するのかな?

400名無しさん:2014/10/07(火) 08:02:19
やってみなくちゃ、わからない。

特にどんなデメリットがあるかを明確にするにはね。

401名無しさん:2014/10/07(火) 10:11:06
というか、双発機がF7Fよりも前から試験的にやったような気がする

402名無しさん:2014/10/07(火) 10:14:25
双発というとXF5Fとかか?

403名無しさん:2014/10/07(火) 10:25:03
ドーリットル以外に双発輸送機か爆撃機が着艦・発艦してたような気がするんだが、思い出せん。
写真は見たことあったはずなんだが・・・

404名無しさん:2014/10/07(火) 10:59:32
トレーダーとかグレイハウンドとか、似たようなフォルムのはあるしそれほど無理があるわけではないだろうしな。

405名無しさん:2014/10/07(火) 11:15:33
フライングパンケーキとかなに考えて作ったんだ?な機体を結構作ったしな、米帝
ライトニングだって世が世ならゲテモノ機体だ

406名無しさん:2014/10/07(火) 11:22:22
・・・ふと、翁や夢幻会のメンバーが退役するセイバーを使って試作双発ジェット機を造りそうな気がする・・・ニコイチでファントムもどきが・・・(マテ)

407名無しさん:2014/10/07(火) 11:39:34
セイバーと言えばアメリカさん昔列車の上部に同戦闘機のJ47-19ダーボジェット取り付けた超高速列車(時速296㎞)を開発していたな。
よし新幹線にも取り付けて夢の時速400㎞超高速電車を開発しよう(白目)

408名無しさん:2014/10/07(火) 11:45:47
カーブはどうすんの?

リニアを作ろうよ

409名無しさん:2014/10/07(火) 12:02:00
リニアといば空母用の電磁式カタパルトは日英米で共同開発とかになるのだろうか?

410名無しさん:2014/10/07(火) 12:04:43
>>405
あれな、高速域でも低速域でも得意な上に防御力も短距離離着陸性能も高いという、純粋なレシプロ戦闘機としては最高クラスの性能を持ってるんだ。ゲテモノだけど。
誤算はレシプロ機の任務が軽攻撃機に、軽攻撃機の武装がロケットに一挙に推移したことだなぁ。航続距離が攻撃機には足らずに潰れた熊猫みたいな最強機の一つだよ。ゲテモノだけど。

411名無しさん:2014/10/07(火) 12:18:09
80馬力のエンジン2基積んだ実験機が滑走6mで離陸できたとか地味に頭おかしい性能してるんだよな>円盤翼機

412ボール:2014/10/07(火) 12:27:23
米国製のゲテモノといえば
艦の中心線上に副砲も置けば射界が広くて効率的→でもスペースが無くて置けない→
並べるのが無理なら重ねれば良いじゃない!という
33センチ連装砲の上に20.3センチ連装砲を装備したキアサージ級前弩級戦艦のもありまして

413名無しさん:2014/10/07(火) 12:28:29
円盤翼と聞いてフライングプラットフォームの方を考えてしまった自分は異端だろうか

414名無しさん:2014/10/07(火) 12:33:17
あれは円盤と言えるかどうか……。
むしろ出てこないのはパイワケットミサイル。

415名無しさん:2014/10/07(火) 12:42:22
>>412
一方、日本は主砲を縦に二つ並べて「連装砲塔のサイズで主砲四門や!」を構想した。
さすがに作るまでもなくポシャった。

砲の俯仰周りや揚弾・争点周りが複雑化するのはもちろんのこと、連装用と似たような規模の砲架で倍の反動を吸収しろとか無茶がありすぎた。

416名無しさん:2014/10/07(火) 13:06:43
でも駆逐艦の単装砲を改修してコアリツィアSVみたいなのを試してみても面白かったかもw

しかし四連装砲塔か。史実の英仏が口径を抑えたこととネルソン級の結果から40cmクラスを乗せると爆風でひどいことになるんだろうが、口径を大きく出来ないなら逆に巡洋艦に搭載すると言う方面はなかったのかな

417名無しさん:2014/10/07(火) 13:12:47
駆逐艦に15?p搭載したばっかりに役たたずになった例もあったな

418名無しさん:2014/10/07(火) 13:17:41
戦後夢幻会の大和の活躍を見るに、憂鬱伊吹が戦後夢幻会太平洋にいたら、どのような活躍に評価を下すのかが興味深くあるな

419名無しさん:2014/10/07(火) 14:01:51
>>416
もともと排水量の制約上、砲塔に十全な防御を施すのも無理なので、砲塔をつぶされても攻撃力の低下を押さえるため、砲塔を分散してるんよ。
船体が細いのも制約になるけど。

420名無しさん:2014/10/07(火) 14:10:31
妙高型がそんな考えやな。砲塔の装甲を軽視してでも、船体装甲を重視して
たとえ、砲塔が潰されても残り4基で火力を続行すると言う考えだし

英米の3基ないし4基が同時に潰されても最終的には砲塔数が多い妙高が最後まで砲撃できるという考えやで

421名無しさん:2014/10/07(火) 14:12:53
>>403
P-2を核攻撃任務で発艦させよう!という計画なら運用開始手前までやったw
さすがに帰るのは陸上の航空基地w

ほかにもU-2を空母から運用する!というプランも途中までやったぞw

>YS-11
航空機開発生産禁止令が史実より5年以上前倒しで廃止されているから
ギリギリ、プロペラ旅客機の絶頂期の終焉wには間に合いそうなので、仮に
史実と同等の機体でも倍は売れそうw

422名無しさん:2014/10/07(火) 14:58:35
転生者A「俺が見たYS-11と違う…」
転生者B「新幹線の0型がどうみても100系なんですが…」
転生者C「どぼじで、かいよーどーがうどん屋になってんのぉぉぉぉぉ!」

423名無しさん:2014/10/07(火) 15:22:53
>>413
AKIRAにも登場したあれかw
そういえばこの世界では大友さん何してるんだろ

424名無しさん:2014/10/07(火) 15:33:18
なんかもう、 大友克洋で「アオイホノオ」しか思い出せなくなってしまった自分がいる

・・・・・・・・・地方じゃ放送しなかったなぁアレ

425Monolith兵:2014/10/07(火) 17:00:13
ふと思いついた。
史実よりも早く国内開発が進めば、うどんブームも早く来るのではないかと。
1980年代にはうどん県と呼ばれるかも知れないかも?

426名無しさん:2014/10/07(火) 17:05:26
でもどうせ「他所の県行ったら河に水があって驚いた」で
盛り上がるような「干上がり地」なんだから無理しなくてもいいのよ?

427名無しさん:2014/10/07(火) 17:06:17
そうそう、香川に分けてやる吉野川の水も無いよ

428名無しさん:2014/10/07(火) 17:13:48
香川に対する愛はないのかニダ!!

429名無しさん:2014/10/07(火) 17:14:43
いや、よそ様からの水を貰って、逆切れする方がおかしいと思うんだが

430辺境人 ◆8D9w8qm5Zc:2014/10/07(火) 18:15:37
まず駅の立ち食いソバを全国に普及させることでうどんとそばの更なる普及を!
立ち食いソバで最初にコロッケそばを導入した小田急線ばっかり使ってたせいか
コロッケうどんが基本的に関東ローカルなんだと知った時はショックだったなあ……w

431未熟者:2014/10/07(火) 18:18:02
コロッケうどんとかコロッケそばとか聞いた事もなかった新潟県民でゴザル

432トゥ!ヘァ!:2014/10/07(火) 18:18:58
あれ関東圏だけだったのか…(驚愕)

433名無しさん:2014/10/07(火) 18:48:36
>>425
早くから自発的に渇水に自業自得な理由で悩まされなくてもいいのよ。

434ひゅうが:2014/10/07(火) 19:39:51
まぁネタにマジレスしますと、香川県民がうどんをゆですぎて云々というのはかなりの意訳なのですよ。
その面積に比して山が少ないことから、比較的人口が多い、しかし水をためる山が少ないのですね。
しかも、山に降った雨の大半が南側の高知・徳島方面に流れてしまう上に瀬戸内性気候のため降雨量が少ないという悪条件です。

――と、自称二等香川県民が夕食のうどんをゆでながらいってみます。

435名無しさん:2014/10/07(火) 20:01:50
蛇口捻るとメンツユが出てくるってホントかの?

436名無しさん:2014/10/07(火) 20:02:53
>>434
正直地底ダムあたりでもつくって水をためるか下水の水を再利用するしかないんじゃあない?

437名無しさん:2014/10/07(火) 20:03:20
空港にあるみたい

愛媛はポンジュースが出ます

438ひゅうが:2014/10/07(火) 20:05:25
>>436
高知に洪水を生む水の2割も瀬戸内側に流れてくれているか、山林の保水力があれば何とかなるのです。何とか…
四国一の人口を持つ松山市が山林の保水力でもつ小さな河川でもっているように…

439名無しさん:2014/10/07(火) 20:11:13
そもそも水が足らなくなるほどの人口がなんで香川にあるんだろ?
普通は水の量に合った人口になるもんじゃないか?
人を呼ぶほど産業とかがあったのかな

440名無しさん:2014/10/07(火) 20:14:46
>>432
>コロッケそば・うどん
宮城県にもあるぞ。

441ひゅうが:2014/10/07(火) 20:21:35
>>439
平地なんです。四国なのに(要約)。
気候的にも比較的穏やかですし地震も少ないです(南海地震など除く)。

442トゥ!ヘァ!:2014/10/07(火) 20:31:54
>>440
握手

443名無しさん:2014/10/07(火) 20:47:28
香川は大阪の粉物を支えるためのプランテーション農場になりそこねた地

と、中学生時代に教師からジョーク混じりに習った俺が通りますよ、と。


立ち食いソバ・うどん屋に天むすがあるのは名古屋圏。

444ひゅうが:2014/10/07(火) 21:31:42
天むす食べたいなぁ…
この世界でも、電子レンジの普及とともに全国的に売り出したらウケると思うんだ。

445名無しさん:2014/10/07(火) 21:35:05
天むすですか、海老の養殖とかどうにかしてからですねぇ

446名無しさん:2014/10/07(火) 21:40:52
マングローブ「ヤメテ!!」

447ひゅうが:2014/10/07(火) 21:41:12
>>445
マングローブキラーにはあまりなりたくはありませんがね(汗

448名無しさん:2014/10/07(火) 21:42:23
天むすと聞いて艦むすを思い出し「おにぎりの擬人化」という
新しい境地を連想した

449名無しさん:2014/10/07(火) 21:43:13
ところでルメイさんてば「暴風」や「北海の勇者」の後、息してるー?
冗談はともかくとして戦略空軍の突出し過ぎた発言力が大幅に削げただけでも大きいよな。

450ひゅうが:2014/10/07(火) 21:56:24
>>448
友よ…それは、故やなせた○し先生が数十年前に通過した地点だ…
>>449
一応息してますよー。
あの手の方はポジティブシンキングですから逆に貪欲にいろいろと情報収集に走っていることでしょう。
戦略爆撃機大増産をできなかったことは残念でしょうが…

451名無しさん:2014/10/07(火) 21:58:59
く・・・・・・・・さすがはやなせ先生・・・・・・・・・
あのお方が擬人化してない食べ物って何かあるのか?
沢庵とかキムチとか探せばいくつもありそうだが

まあやなせ先生も生前「自分がどれだけのキャラ作ったか把握してない」と仰られたそうだが

452ひゅうが:2014/10/07(火) 22:00:00
>>449
ただ、ハイチ危機(キューバ危機相当)ではイケイケで進撃を進言しているところも変わらないでしょうが…

453Monolith兵:2014/10/07(火) 22:04:26
香川県は四国山地と讃岐山脈の二重の壁で雨雲をブロックしてるので、雨が降らないんです。
何よりも面積が狭いから地下水脈も細いし。面積の割りに7割が平地だし。ちなみに高知は8割が山地。
なので、香川県はため池が無いと稲作も出来ない土地なんです。だから小麦や塩を作るには最適だったんです。うどんが国民食になったのは仕方のない事なんです。
もし香川用水(吉野川から導水)が無くなったら、香川県民は水難民になるしか・・・。

>>432
コロッケうどんはないですが、うどん屋にはたいていコロッケがおいてあります。コロッケをおかずにうどんを食べるのも美味しいですよ。

>>436
高松クレーターと言う地底湖があってだな・・・。
香川って溶岩台地が多いから余り地下水を溜められる所がないんですよ。

454名無しさん:2014/10/07(火) 22:08:13
>>452
戦後夢幻会だと核戦争の研究までしている関係でどれだけ危険な状態か全軍が理解できていますからねえ。
誰かあいつ黙らせろ、という状態に空軍内部でも戦略爆撃機部隊以外から言われていそうですな(汗

455名無しさん:2014/10/07(火) 22:17:05
対日戦で不調な活躍しているルメイがはたして出世出来るかね?
欧州に引っ張らればまだましだけど、そういや本土空襲は精々九州だけだっけ?

456名無しさん:2014/10/07(火) 22:18:06
>>455
ひゅうが氏のルートだとマリアナから撤退後に東京を一回していなかったかなあ

457ひゅうが:2014/10/07(火) 22:19:28
>>454
憂鬱本編にせよ夢幻会の抱える「総研」は戦後米国の作ったランド研究所と各種シンクタンクが一緒になったようなものですからね。
ある意味では史実の総力戦研究所ってそれを先取りしたような機関なのです。
なのでその人員と系譜を引き継いでいる助言は理解も早いでしょうね。
ハーマン・カーン博士(実際にいます)がポスト核戦争での社会考察を出すまでアレのヤバさは直視できずに「核戦争起こったらとりあえずみんなあの世いき」で思考停止していたのが米国ですし。
まぁその点は史実日本もどっこいどっこいですが放射能への恐怖を理解できていなかったのが何とも。

458名無しさん:2014/10/07(火) 22:21:37
史実だとアメリカ海軍は誘導爆弾「BAT」を8月に使ったけど、この世界だとお蔵入りか

459ひゅうが:2014/10/07(火) 22:24:03
>>455
戦略爆撃機の集中運用をやり、機雷投下も熱心にやっていますからきちんと出世していますね。
アーノルド元帥やヴァンデンバーグ将軍のあとを襲うことができるのはだいたい彼ぐらいなんです。
>>454
追記しておくとこのランド研の設立者の一人、マッカーシー時代なら元レッドセルととられても仕方のない人物だったという笑えない話も。

460名無しさん:2014/10/07(火) 22:28:58
>>459
ハイチ危機では陸海海兵から空軍が静かにさせる用につきあげられて、戦略爆撃機とそれ以外とで内部で深刻な睨みあいをやっていそうですなあ。

461ひゅうが:2014/10/07(火) 22:31:40
まぁシャレにならない緊張状態だったのは確かですから、戦闘準備態勢でのにらみ合いはやっているでしょうね。
ただしソ連側は戦艦(ないし自称巡洋艦)を4隻も作っちゃいましたから近海まで展開していた原潜は非常に希か、もしくは存在しないでしょうが。

462名無しさん:2014/10/07(火) 22:38:26
アメリカは外ではソ連軍を牽制しつつ内部ではイケイケの戦略爆撃機部隊を全軍で袋叩きにする羽目になっていそうですな(汗
幸い、各地に信頼に足る盟邦がいるお陰で負担は分散されていますが。

463名無しさん:2014/10/07(火) 22:49:15
17や24で空爆か…搭乗員は生きた心地しなかっただろうな
この世界の雷電はまともになっているのかな?

464名無しさん:2014/10/07(火) 22:50:58
>>461
一応彼らの分類ではソビエツキーソユーズ級は戦艦、もう一方は大型巡洋艦でしたっけ。

465名無しさん:2014/10/07(火) 22:52:19
後に原子力戦艦というゲテモノを作ったソ連であった

466名無しさん:2014/10/07(火) 22:59:06
ドイツも内心オイゲン返還するならウースター級くれよと思っていそう

467名無しさん:2014/10/07(火) 23:01:53
アラスカ級って、まだ役に立つのかな?

そういや、戦後夢幻会太平洋戦争にはアラスカ級はどこで道臭くってたんやろな?
アラスカの名前が一切出てこなかったけど

468Monolith兵:2014/10/07(火) 23:08:47
戦後夢幻会の話題ばかりで欧州ネタが忘れ去られている。悲しい。
久々に投下してもいいですか?

469名無しさん:2014/10/07(火) 23:09:52
>>467
クロンシュタット級への抑止はイリノイとケンタッキーが担当するだろうから
史実通り早々に退役してるんじゃないかな?

470名無しさん:2014/10/07(火) 23:11:16
少なくとも日本の水雷戦隊及び重巡洋艦の押さえとしては役立つはずなんだがな(というよりも建造目的からしてそれが妥当なんだが)
アラスカ級がレイテや沖縄にいないことが不自然で

471名無しさん:2014/10/07(火) 23:16:00
>>468
行き詰まった言うてたから急かすのも悪いかと言わなかったんですがね(ぷちおこ

冗談はともかくどうぞどうぞ

472名無しさん:2014/10/07(火) 23:19:06
アラスカ級どっかで殺られてませんでしたっけ?
一行位しか出番無かったですけど。


あ、欧州キター

473名無しさん:2014/10/07(火) 23:21:30
>>467
アラスカはそもそも使い物にならない。
あと、アイオワ級三隻(内二隻は改アラスカ級の可能性あり)がクロンシュタット級には対応すれば問題ないからねえ。

474 テツ:2014/10/07(火) 23:22:06
待ってたぞ、同志ウドンスキーw

475名無しさん:2014/10/07(火) 23:26:41
ウドンスキーと聞くと「美味しんぼ」に出てきたうどん至上主義者を思い出す

476Monolith兵:2014/10/07(火) 23:29:30
最初無視されたかと思って多。
では投下します。

477Monolith兵:2014/10/07(火) 23:30:29
ネタSS「憂鬱日本欧州大戦 −ちょび髭のいないバルバロッサ?−」


 1942年6月から始まった連合国の反撃は、8月になるとポーランド全域を解放するに至った。
 北欧方面の連合軍は、各国海軍の支援を受けつつソ連領へと侵攻し、レニングラードを包囲するに至った。
 また、バルト海には戦艦に護衛された多数の輸送船が存在しており、明らかに上陸戦をしかけてくるだろうそれらに対処するために、ソ連軍は兵力をバルト海沿岸に貼り付けなければならず、ウクライナ方面に戦力を引き抜かれたこともあり、連合軍は多大な損害と引き換えに重厚なソ連軍の陣地を突破する事に成功した。
 そして9月になると、北欧とバルト三国から侵攻した連合軍はレニングラードを挟んで合流する事に成功していた。

 だが、ウクライナ方面では連合軍は補給不足と想像以上に戦力を集中させたソ連軍に苦戦していた。
 こうなった原因は、かつて行われた日本(辻ら)による収奪によって欧州各国の工業力が低下していたことと、ソ連による焦土作戦によるものであった。フランスで経済顧問を務める辻は、こんな事になるとはと冷や汗をかきながらも、針の筵の中フランスの経済や工業力向上の為に業務に励んでいた。勿論、富永らと共にフランスでのMMJの布教活動にも励んでいたが。

 そのような状況なので、連合軍は鉄道の復旧を急ぐと共に、(史実と比べ)少ないトラックや自動車を用いて必死に前線に物資を届けようとしたが、必要量には到底届かなかった。

 そこで、イギリスは黒海の制海権を奪い海路で補給を行おうと作戦を立てていた。それを知った英海軍の大鑑巨砲主義者達は、何とか戦艦の活躍を見せつけようと、黒海への戦艦を含む艦隊の進出を目論んだ。
 元々、セヴァストポリを攻略しない限り、ソ連の大動脈であるバクー油田のあるカフカス地方への侵攻ができないのだ。戦略爆撃を行うにしても、セヴァストポリを攻略しない限り、必要とする燃料や爆弾を運び込む事は困難を極めるため、セヴァストポリの攻略は絶対に必要な事であった。

 だが、連合軍よりもソ連軍が動くほうが早かった。

478Monolith兵:2014/10/07(火) 23:31:23
 9月に入ったアレクサンドリアの会議室で、日英仏の海軍将官たちは会議を行っていた。議題は、セヴァストポリ攻略についてであったが、皆一様に険しい表情をしていた。

「まさかこんな事になるとは・・・。」

 イギリス人少将が意気消沈した様子で呟いた。セヴァストポリ攻略に一番意欲的だったイギリス海軍だったが、かつての闘争心は消え失せてしまっていた。

「ソ連海軍を侮っていたということか・・・。ダーダネルス海峡を機雷で封鎖するとは。」

 そう、ソ連海軍はダーダネルス海峡を機雷封鎖していたのだ。しかも連合軍は、味方の艦が触雷するまで気がつかず、触雷してから慌てて引き返したものの、再び触雷し巡洋艦2隻を失い、戦艦1隻が大破着底してしまっていた。

「あれだけ我々が支援したと言うのに、思っていたよりもトルコ海軍の能力はかなり低いようだ。今朝になってボスポラス海峡やアラフラ海で貨物船が沈没したと連絡が来た。イズミットにも機雷が入り込んで、トルコ海軍は身動きが取れないらしい。我々は、2日前にダーダネルス海峡で巡洋艦2隻を失ったのだぞ!」

 イギリス人少将は、トルコ海軍の能力の低さと連絡の遅さに怒りを露にした。連合国はトルコを味方に引き入れようと様々な支援を行ってきていた。戦車や航空機、艦艇などを格安で、または連合国で費用を負担して引き渡していた。
 支援は陸空が主だったが、海軍にも潜水艦や魚雷艇などをトルコに送っていた。

「黒海から地中海まではかなり強い海流がある。ボスポラス海峡の近くから機雷を放り出せば自然と地中海へと流れていく。それを予測できなかった我々が愚かだった。」

 フランス海軍の提督が苦しそうな声で、連合軍の敗北を認めた。それに反対の声は上がらなかった。ソ連は機雷を巧みに利用して連合軍を叩きのめしたのだ。
 連合軍とて無能ではない。ソ連による機雷封鎖は予想していたが、それは黒海でのことであった。トルコ国内の海峡や内海に機雷がある等とは思いもしなかったのだ。
 そして、作り出した時間を彼らは有効に活用した。ソ連海軍はケルチ半島へ部隊を上陸させ、クリミア半島にいる連合軍を挟撃してしまったのだ。当然クリミア半島の連合軍は大混乱に陥り、クリミア半島からの撤退も考慮され始めていた。

「ボスポラス海峡にマルマラ海、ダーダネルス海峡にある機雷の数は予測不能だ。一体何時から機雷の敷設を始めたかも解らない以上、これらの海域は全て機雷で埋め尽くされていると見るべきだろう。」

 カニンガム中将は、海域全体が機雷原であるという前提で作戦を建て直すことを提案した。各国の海軍将官たちはそれに頷いた。

「掃海艇による機雷の除去はかなりの時間がかかると思われます。連中は今も機雷を放出しているでしょうから、除去した側から新たな機雷が流れて来る可能性が高いです。」

「だが、黒海へ進出しないと味方の支援が出来ない。このままではクリミア半島からすら追い出されるぞ!」

「被害が戦艦と巡洋艦に集中している事から、ソ連海軍が放った機雷は恐らく深度を調整した浮遊機雷だと思われる。実際、破孔は喫水線以下にある。
 つまり、駆逐艦以下の艦艇ならば黒海へと進出できる可能性は高いと言うことだ。」

「それは希望的観測だ。触雷した物がたまたま深度調整されたものだった可能性がある。」

「機雷で海峡が全て埋め尽くされているわけではないはずだ。小型艦艇ならば機雷を避けながら航行する事は可能だろう。」

「だが、駆逐艦のみでは黒海艦隊を牽制できるとしても、セヴァストポリやケルチを砲撃するのは不可能だ。要塞砲や重砲で返り討ちに遭うぞ!」

「モニター艦はどうだ?あれならば喫水線は低いし、触雷の可能性は低い。」

「自衛能力のないモニター艦は黒海艦隊に襲撃されたらそれでお終いだぞ。駆逐艦だけでは守りきれない。」

「多数の水雷艇を持ち込めばかなりの戦力になるはずだ。狭い黒海内ではソ連の戦艦や巡洋艦も思うように動けないはずだ。」

「奴らも水雷艇や駆逐艦は持っている。何よりも、セヴァストポリ周辺は機雷で守られているだろう。掃海艇で機雷を除去しながらソ連海軍を相手にするなど、考えたくもないぞ!」

 各国海軍の将官たちは様々な意見を出したものの、中々結論は出なかった。
 連合軍は30.5cm要塞砲よりも射程の長い戦艦でセヴァストポリを砲撃するつもりだった。もし黒海艦隊が出撃してきたとしても、巡洋艦や駆逐艦、水雷艇などで返り討ちに出来ると考えていた。
 だが、ここに来てその算段がひっくり返されたのだ。

479Monolith兵:2014/10/07(火) 23:31:53
「古賀提督は何かないのかね?」

 ここで、カニンガムは古賀に意見を求めてきた。中部地中海海戦で空母を活用して戦力に劣る状況をひっくり返したのだ。何か策があるのではないかと思ってのことだった。
 余談だが、遣欧艦隊(第7、8艦隊)は損傷艦や故障艦を中心に殆どが帰国の途についており、今欧州にあるのは戦艦金剛と2個駆逐隊のみであった。予定通りなら交代の艦隊が既に来ているはずだったのだが、イタリアの降伏により海軍戦力の需要が低下した上に、フランスへの艦艇売却に絡むごたごたで第3次遣欧艦隊の編成は難航し、7月に入ってようやく軽空母5隻と重巡洋艦2隻を中心とする第3次遣欧艦隊が出航したところであった。

「黒海に戦艦を派遣できない以上、海上からのセヴァストポリ攻略は不可能だと思われます。」

「だが、海上からの支援が無い事にはセヴァストポリ攻略は難しいぞ。
 ケルチ半島に上陸した敵軍によって、セヴァストポリを包囲していた味方は窮地に陥っている。ここで艦隊戦力を送らなければ、陸軍はクリミア半島からの撤退を余儀なくされてしまう。」

「解っています。ですから、私は空爆によるセヴァストポリ攻略を進言します。」

 古賀の言葉に多くの将官たちが疑問符を浮かべた。
 これまで幾度となく連合軍はセヴァストポリに空爆を加えてきたが、投入できる航空戦力や補給の不足によって、芳しい結果は上げていなかった。
 それなのに、古賀は更なる空爆を主張したのだ。

「これまで空爆で効果は無かった。やるだけ無駄だ。」

 イギリス人少将の言葉には棘があった。彼は大鑑巨砲主義者であり、今回の作戦には並々ならぬ思い入れがあるようだった。

「ウラジオストック攻略でも使用した対要塞用の特殊爆弾が、第3次遣欧艦隊と共に到着しています。これを用いてセヴァストポリを攻略します。
 また、黒海艦隊に対しては第3次遣欧艦隊の空母航空隊で対処します。」

 要塞専用の爆弾と聞いて、あるイギリス人将官があっと声を上げた。イギリスも同種の爆弾を開発中であり、日本が一足先に完成させつつあるという情報を思い出したのだ。
 一方で、大鑑巨砲主義者は苦い顔をしていた。戦艦の有用性を訴える最後のチャンスだと言うのに、またしても航空機に出番を奪われたのだ。最も、古賀としても戦艦の出番を奪うのは本意ではなかったが、無理に黒海に進出して味方に損害が出るよりはマシだと考えていた。後に、古賀は戦艦派に属しているにもかかわらず、航空戦に精通した提督だと言われ、一部の戦艦派の軍人から恨まれたりするのだが、それは余談である。

 話を戻すと、セヴァストポリ攻略に不安を持っていた古賀は杉山に相談し、保険として100式地中貫通爆弾の手配を本国に要請していたのだ。ウラジオストック要塞攻略で威力を発揮した100式地中貫通爆弾だったが、それ以後は使い道が無くなっていた。
 そこに欧州で使いたいという要請が来たものだから、喜んで送り込んできたのだ。

「確実にセヴァストポリ要塞を艦隊ごと破壊できるのだな?」

「出来ます。しかし、一緒に運んできている爆撃機を組み立ててからでないと使えないために、しばらく時間がかかります。
 また、軽空母とは言え搭載しているのは新鋭機ばかりですので、その戦力は第8艦隊にも引けは取りません。」

 イギリス人少将は古賀を睨みつけながら尋ねた。古賀は力強く頷いた。
 第3次遣欧艦隊の空母は、祥鳳型軽空母と大鷹型軽空母で構成されており、その搭載機数は合計で200機近くあった。なお、フランスへは祥鳳型3番艦と4番艦が売却される予定であり、富士型超重巡や他の軽艦艇は第3次遣欧艦隊と共に欧州へと到着しており。既にフランスへ引き渡されていた。

「残る問題はケルチ半島だ。ケルチの部隊を叩かなければセヴァストポリ要塞を破壊しても、セヴァストポリの占領は不可能だ。空爆が行えるようになるまで、味方がクリミアで踏みとどまれるよう支援しなければならない。」

「大型艦艇が送り込めない以上、陸軍の支援は難しいだろうな・・・。」

「掃海艇で前方水路を開きつつ進むしかないだろうな。だが、それでは何日、いや何週間かかるか・・・。」

「艦隊の牽制ならば駆逐艦や水雷艇で出来る可能性はあるが・・・。」

「・・・賭けになりますが、一つだけ案があります。」

 カニンガムの言葉にフランス海軍の提督がある提案をした。それは余りにも突拍子のない案だったが、それ以外に方法もない事もあり、実行に移される事になった。
 こうして、セヴァストポリを巡る戦いは再び始まった。

480Monolith兵:2014/10/07(火) 23:33:13
 アレクサンドリアで連合国海軍が作戦を開始しようとしている頃、イギリスのロンドンでは連合国の主要構成国による会議が行われていた。
 参加国はイギリス、フランス、ドイツ、日本、ポーランド、イタリアや北欧諸国、オランダ、ベルギー、ポルトガルなどが肩を並べていた。
 そしてアメリカも参加していた。

「忙しい所、集まっていただき感謝する。今回集まってもらったのは、今後の連合国の方針をどうするかについてだ。各国の意見を聞かせてもらいたい。」

「ソ連の解体と各地域の分離独立は必須ですな。」

「各国のお陰をもちまして、我がポーランドは主権を取り戻すことが出来ました。全国民を代表して各国に感謝いたします。」

 チャーチル首相が早速本題を切り出したところ、フランスの首相ペタンはすぐさまソ連の無条件降伏と解体を提案してきた。チャーチルはそれを聞いて頷いた。他の国々の代表も同様に賛同した。
 そして、ポーランドはここで独立を宣言した。出席者達はポーランドの独立を認め祝福した。
 昨年、不利な戦況と軍による強い反対によりポーランドの独立は果たせなかったが、今年に入り戦況は連合国に傾き始めていたため、再び独立の気運が高まっていた。
 それに加えて、ドイツでは続々と士官・将官が誕生しておりドイツ軍の士官不足はかなり解消されていた。最も、それでも士官不足はまだまだ深刻だったため、ドイツ軍はポーランド将兵を手放したがらなかった。

 そこで、ポーランドはドイツにある提案をした。それはドイツ軍とポーランド軍の統合である。つまり、現在の状況を維持したまま、ポーランドもドイツ軍の運営に参加するというのだ。ただし、指揮権はドイツ軍に移譲する物とした。
 ドイツとしては軍の運営をこれまでどおり行えるメリットがあったものの、これまで以上にポーランドの思惑が反映される事になり、悩ましいところであった。
 しかし、アデナウァーはそれを受け入れた。と言うのも、ポーランドは独立したとは言ってもドイツに経済的に大きく依存しており、軍事的にもドイツ無しでは立ち行かない状況だった。英仏もポーランドはドイツの経済圏と認識しており、異議は唱えなかった。

 そんな事情があるものの、ポーランドにとっては切望していた独立であった。国民達は連合国とドイツに感謝し、ポーランドの復活を祝っていた。
 またポーランドの政治家たちは、独立によりこれからの発言権が大きくなるのではと期待していた。例えドイツに首根っこを掴まれていたとしても、形だけの亡命政府やドイツを通じての発言よりかは地位が上昇するだろうと考えていたのだ。


「共産主義者がどれほど危険かは、我が国や他国での奴らの振る舞いから容易にわかることです。ですから、奴らの総本山ともいうべきソ連は必ず消滅させなければならない。フランスとしてはそれ以外の選択肢はありえません。」

 ペタンの言葉に頷くものは多かった。
 フランス内戦以降、フランスのみならず各国では赤狩りが盛んに行われていたが、共産主義者はそれに対して武力までを持ち出して抵抗していた。一部の国では、パリほどではないが市街地戦に発展したところもあり、各国の赤狩りは更に激しさを増していた。

「ソ連を下した後、ロシアをどうするかも考えないといけません。」

 近衛は出席者達を見渡しながら提案した。
 近衛は今回の会議に、ロマノフ王朝の血を受け継ぐアナスタシア皇女(陛下)と共に出席していた。第2次世界大戦が勃発して以降、彼女を始めとする亡命ロシア人達は影に日向に連合国に協力していた。
 そして、日本はロマノフ王朝の正当な後継者であるアナスタシア皇女を首班とする、ロシア帝国亡命政府の発足を連合国各国へと打診していた。

「ソ連が滅びた後、かの地を纏めるには権威が必要でしょうな。」

「確かに。それに、重要な協力者に、いや同盟者に報いるのは当然の事でしょう。」

「ありがとうございます。ですが、まだ亡命政府は発足したばかり、人も物も不足しておりますので、どうかよろしくお願いします。」

 英仏はロマノフ王朝の復活を認めたものの、権威のみの存在となる事を求めた。ドイツはソ連が消えるのなら何でもいいとばかりに同意し、ポーランドは帝政ロシアでは併合された歴史もあり複雑な心境だったが、列強各国が賛成している以上反対できる状況では無かった。
 それに対して、アナスタシアはそれを受け入れた上で、各国に支援を求めた。英仏独日はそれに応じ、ロシア帝国亡命政府はこの日発足した。

481Monolith兵:2014/10/07(火) 23:36:59
 ソ連への基本方針が決まり、会議は次の議題に移った。

「現在の戦況は僅かに我々が有利だが、それは薄氷の上を歩いているようなものだ。
 我々が確実に有利な状況になるためには、より多くの仲間を得る必要がある。」

 そこで、チャーチルは出席者達の顔を見渡した。

「ここに出席されている方々は、我々と同じく共産主義者の、ソ連の行動を危険だと思っている。つまり、我々の仲間だ。」

 チャーチルはそう言って、新たに連合国入りをした国々を紹介した。アメリカやオランダ、ベルギー、ポルトガルは自国での共産主義者によるクーデター計画や武装蜂起が幾度か起きていた。特にアメリカでは、前政権やその更に前の政権でかなりの数の共産主義者が政府や省庁にまでに入り込んでいたために、問題は深刻だった。それらに人員を取られた結果、地下に潜った共産主義者達の行動を掴む事は難しかった。
 そして、地下に潜った共産主義者達は、アメリカ経済の心臓であるニューヨークで武装蜂起を起こしたのだ。警察のみならず軍までが出動する騒ぎとなり、ニューヨーク証券取引所やロックフェラー研究所などに逃げ込んだ共産主義者との間で激しい銃撃戦の末、500人以上の死者を出す大惨事となった。
 スターリンは、日々ソ連への敵対姿勢を強めるアメリカを恐れていた。欧州各国と日本相手で手一杯なところに、アメリカまで参戦すれば敗北は必須であり引いては自身の失脚に繋がる。そこで、スターリンはニューヨークを破壊してアメリカ経済を混乱させ、戦争に介入する国力を奪おうとしたのだ。

 一方で、ウィルキー政権にとってこれはかなりの痛手となる事件だった。
 しかし、ウィルキーはこれを逆手に取った。つまり、この武装蜂起の裏側にはソ連が存在していると主張したのだ。実際、生け捕りにした共産主義者からソ連からの指示で行ったという自白が得られていた。
 これにより、アメリカ国民は「ニューヨークを忘れるな!」を合言葉にソ連へと敵愾心を燃やした。
 そして、ウィルキーは念願の連合国入りを果たしたのである。

「アメリカには欧州方面は勿論だが、インド方面も担当してもらう事になる。」

 インドの戦況は混沌としており、前線で敵を叩いたとしても、流れ込んだ難民と元の住民との間で軋轢が生じていた。それが武力衝突に発展するのは自然な流れであり、イギリスは前方で共産軍と戦い、後方でインド人相手に戦わなくてはならなくなっていた。
 また、流入してきた難民の殆どがイスラム教徒だったことから、武力衝突は宗教戦争の様相を呈してきていた。
 しかも、イギリスによる熾烈な治安維持に反発した独立派の中には、イギリスに対する独立戦争を呼びかけるものが出始め、一定の支持を集めていた。

 つまりインドでは、イギリス、ソ連とその傀儡、ヒンドゥー教徒、イスラム教徒、独立派という5者が対立するという、イギリスですらもはや泣き言を言いたくなる状況となっていたのだ。

482Monolith兵:2014/10/07(火) 23:38:35
 最早不良債権と言ってもいいインドだったが、イギリスはそのような状況を楽観的に語った上でインド利権の美味しさを囁き、イギリスの国力低下でインドの維持が困難になりつつある事をアメリカ国内の親英派を通じて兵器産業界の人間にリークしていた。

 一方のアメリカはインドの状況をある程度理解していたが、兵器産業界はインドを巨大な市場(戦場)と見ていた。
 自動車産業や航空産業が欧州からの発注で活況を呈している中、船舶や兵器産業は未だ不況の中にあった。
 しかし、インドへ軍を派遣すれば、大量の武器弾薬が消費されるし、それを運ぶ船も大量に必要となる。また、連合国の敗北はあり得ないと考えられる以上、インドをイギリスから奪えば戦後も有望な市場を維持する事が出来る。
 産業界の者達からそう説得されたアメリカ政府は、イギリスと頭の痛くなる交渉の末、とうとうインドを手に入れる事に成功していた。

「共産主義者とその総本山であるソ連の危険性を、我々はパリとニューヨークで学びました。彼らを排除するためにアメリカは努力を惜しみません。
 そして、我々が共産主義者の危険性を知る前から、彼らと戦い続けていた連合国の一員となれた事を誇らしく思います。」

 ウィルキーは、そう言って連合国へ加盟できた喜びを表明した。もっとも、彼が喜んでいるのは共産主義者を叩ける事よりも、連合国へと更に各種物資やトラック、爆撃機などを売却できることだった。連合国からの自動車や航空機の受注は、アメリカの工場をフル稼働してもこなせない程であり、ウィルキー政権の支持率は天井知らずであった。

 だが、ウィルキーは楽観視していた。インドという地域がどれほど混沌としており、イギリスですら手を焼くほどの恐ろしい所だということを、彼は理解できていなかった。
 それをアメリカの若者達の血で理解する事になるのだが、それを理解する者は一部のイギリス人と夢幻会くらいであった。


おわり

483Monolith兵:2014/10/07(火) 23:50:04
今回は難産でした。
セヴァストポリ攻略もそうですが、アメリカ参戦とロシア亡命政権についてもどう書いた物かと梃子摺りました。
ポーランドの独立に関してですが、ポーランドとしては独自に動かせる手駒が必要なので、ドイツ軍と統合した上で口出しできるようにしました。以前ポーランドの独立を見送った話を書きましたが、軍抜きで独立すれば良いと書いてから気付きました。w
そこで今回独立させる事にしました。
SS内では書いてないですが、奉天派はソ連と密輸していた連中と親米派とで壮大な内ゲバが繰り広げられていて、米軍は親ソ派の討伐や治安維持のために奔走しています。w

色々とぶっ飛んだところがあると思いますが、突っ込みはやんわりお願いします。

484名無しさん:2014/10/07(火) 23:51:33
おつです

うーんこの地獄絵図w
まだまだ勝ち切った、とは言えないようで、連合国の苦労が偲ばれますな

485New:2014/10/07(火) 23:59:38
乙です。中国インドにズブズブ嵌っていくアメリカをほかの連合国が
「無茶しやがって・・・」と見届けてる状況がw

486辺境人 ◆8D9w8qm5Zc:2014/10/08(水) 00:04:02
乙です。セヴァストポリは航空攻撃ですか……こっちではカール自走臼砲は製造
されていないのでしょうか、どっかで活躍する機会が無いですかねえw

そしてインド戦線に深入りするアメリカ……パットンやマッカーサーがシーク教徒や
ヒンドゥー教徒、イスラム教徒と戦うとかなんか急に伝奇小説っぽいイメージが
わいてきますね、きっとターバンにトラウマを持つ米兵士が増えるんだろうなw

487Monolith兵:2014/10/08(水) 00:20:09
感想ありがとうございます。

>>484
これから更に地獄絵図になります。ご期待ください。

>>485
アメリカはインドで史実ベトナム以上の泥沼にはまる予定です。w
イギリスはアメリカが泥沼に使っているのを見て悦に浸るでしょう。w

>>486
グスタフやカールは一応生産されています。セヴァストポリ攻略にも投入される予定でしたが、唯でさえ補給に事欠く有様ですので、輸送は遅れに遅れています。全てが輸送されるには年明けまで待たなくてはならないので、戦艦の艦砲射撃で破壊しようとしましたが、機雷封鎖されて失敗しました。
正直、グスタフやカールを輸送するよりも、爆撃機で和製バンカーバスターやトールボーイ投下した砲が早いです。w
インドでは誰が敵か味方か解らない状況になって、ノイローゼになる将兵が大量に出て来るでしょうね。

488ボール:2014/10/08(水) 00:24:37
乙です。欧州で針のむしろな辻さんですが憂鬱本編に比べれば頼りになる同盟国がいる分
相当楽なんですよね。ヒール役はソ連が一手に引き受けてくれてますし。

489 テツ:2014/10/08(水) 00:51:14
投下乙です

流石機雷を扱わせたら(相対的にそれ以外がアレなせいもあって)列強でもトップクラスのソ連海軍、いやらしいけど効果的な手を打ってきましたな

米帝様は悲願の連合国入りだけど、アメリカンボーイズの血が大量に流されそうなインド・・・まあがんばれw

日本のロマノフカードがついに切られましたか
彼女の旦那は嫁の実家の回復を喜んでいるのか、嫁さんを政治の場に再び出したことを嘆いているのか・・・

490Monolith兵:2014/10/08(水) 00:58:26
>>488
辻ーんよりもソ連の方がヘイト値は高いですから。w
金を毟り取られたのとパリを焼かれたのとじゃ、後者の方が怒り買いますし。w

>>489
機雷と言えばロシアですし。
アメリカンボーイズの血が流れても、それ以上に兵器産業が潤うから・・・。
ロマノフは悲願のロシアへの帰還を達成できそうです。旦那さんは、嫁につき従うのみではないかと思っています。ロマノフの遺児と結婚すると言うことは、そういった可能性もあるわけですし、結婚した時に覚悟していると思います。
ちなみに、オリガネットワークについては未だ秘匿されています。もし、ロシア帝国亡命政府が認められなかった場合、オリガネットワークをカードにするつもりでした。

491名無しさん:2014/10/08(水) 01:01:15
古賀さん、同志から敵意を向けられてない?




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