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避難用作品投下スレ3

766Human Warrior(berserker):2008/06/24(火) 00:16:41 ID:hDv2p4Go0
「……」

 水瀬名雪、その人だった。どろりとした、濁った視線を相変わらず携えながら。
「防弾チョッキか!? くそっ、これは計算外だぞ……!」
 今度はジェリコの銃口が彰へと向けられる。彰は素早く反応すると七瀬同様に柱の影に隠れ、辛うじて発砲から身を躱す。
「防弾チョッキですって……? 厄介なもの着てるわね……?」

 七瀬彰の存在。厄介な装備を持つ水瀬名雪。どうしたものかと思案していた七瀬の耳に、息つく暇もなく、次のハプニングが耳に飛び込んできた。
 それは由真たちが逃げたはずの、ホテルの奥から聞こえてきた。
「っ!? 何、今の……銃声!?」
 聞き違いでなければ、それは確かに銃声であった。パァン、という残響音がまだ少し残っている。まさか……向こうでも誰かが襲われているのか!

「ああもう! 次から次に! 何とかして早く決着をつけないと!」
 苛立ちながらSMGⅡを構え、三者三様の戦闘に早期の決着をつけるべく、痛みを押して立ち上がる七瀬。

「くっ、結局上手くはいかないか……だが、勝つのは僕だ……!」
 イングラムにマガジンを装填し、M79に火炎弾を装備する彰。彼は執念の元に。

「……」
 腹部に残る衝撃から自身のダメージを考え、どう動くべきか模索する名雪。

 地獄の三つ巴の戦いが、第二幕を飾ろうとしていた。


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