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避難用作品投下スレ3

689アイニミチル (3):2008/06/05(木) 15:17:02 ID:6nsg70320
 
再会は、やはり月華の晩だった。
街灯の切れた暗い公園。
無数に蠢くおぞましい怪物の群れと、目の醒めるような青色が、月の光に照らされていた。

閃く銀の杖。
数を減らしていく怪物たち。
その戦いを物陰で見ていた私に、しかし怪物の一匹が気づく。
立ち竦む私。
瞬く間に迫る、桃色の触手。

そして、私の手から立ち昇る、青い光。
再会の夜は、私の戦いが始まる夜でも、あった。


***


私の生活は一変した。
『青』と共に戦いに明け暮れる夜が続いた。
異形の者どもを滅し、街の平和を守る戦い。
命がけの、怖ろしい、堪らなく刺激的な、それは戦いだった。
『青』と背中を合わせて戦う限り、負ける気はしなかった。
私の中に満ちる力は戦いを経るごとに大きくなっていたし、経験は私自身を強くもしていた。
昼間の生活など、退屈で仕方がなかった。
早く夜にならないかと、教室ではそればかりを考えていた。


***


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