[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
401-
501-
601-
701-
801-
901-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
避難用作品投下スレ3
597
:
Trust
:2008/05/05(月) 17:20:14 ID:rjytJX2E0
「迂闊だ!」
「そうかよ!」
ロック・オンされたと同時。絶妙のタイミングで、祐一は柳川の真正面に向かって、着ていた制服を、視界を遮るように投げ入れる。
これが祐一の作戦だった。
視界を遮られ、何も見えなくては照準を定めることなど出来はしない。頭は狙いを変えようと、体の動きを変えろと命令を下すはず。
しかし人間の体はそう都合よく出来てはいない。続けざまに命令を与えられ、混乱した体は僅かな間であろうとも、動きを止めるだろう。
そこを、俺の銃弾が仕留める――!
……そのはずだった。
真横に飛んで、硬直した『はず』の柳川がいる場所。そこでは、
「だから、迂闊だと言った」
まるで何事も無かったかのように、柳川の銃口が、祐一に向けられていたのだ。
何故だ、と呆気に取られると同時に、どん、どん、どん、と、音と同時に、祐一の体が小刻みに揺れた。
手から、するりとワルサーが抜け落ちる。
ああ、駄目だ。手放しては駄目だ。
あれが無ければ、俺は、皆を、守れない――
完全にワルサーが祐一の手から離れ、それに連動するかのように、彼の意識は、途絶えた。
「……所詮、お前では『鬼』は殺せない。いや、殺すつもりもなかったかもしれんがな」
目を見開いたまま赤い水溜りを広げていく祐一を見下しながら、柳川はそう言った。
所詮は素人の考えだ。
何度か運に助けられたからといって、それで勝てると思い込む。
殺し合いで運を信用してはならないのに。
結局は、場数を踏み、より実戦慣れしている俺が勝った。
――つまらないな。
ふぅ、と一つ息をつき、戦利品のワルサーP5を拾い上げたとき、一つ、声が登場した。
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板