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避難用作品投下スレ3
40
:
tales of memory/fairy tale of the two
:2007/11/15(木) 21:19:39 ID:SNrbgAOw0
「……それは、本当の話か」
「恐らく、間違いないかと。当時のメモらしきものもありますが……ご覧になりますか」
言うと同時にメモを取り出すが、ルーシーは首を振る。
「そこまで証拠があるなら、嘘ではないんだろう。それでそんなものを見せてどうするつもりだ」
「私と一緒にCDを解析できる人を探してもらいます」
穏やかな物腰ではあるが、そこには強い意志が見え隠れしている。ルーシーは口を真一文字に結ぶと、ゆっくりと言う。
「復讐はするな、と?」
「それよりは有意義なことだと思います」
「お前は水瀬名雪に恨みはないのか」
そんなことは、言われるまでもない。あの二人を殺害した彼女を、いかな美凪とて許すわけがない。目の前にいれば、それこそ何をするか自分でも分からなかった。しかし――
「……私は、今できることをしようとしているだけです」
「……」
感情を押し殺したつもりだったが全てを覆い隠すことはできなかったようで、美凪に潜む悲しみにルーシーも気付いたようだった。彼女はしばらく黙っていたが、やがて何かを納得したのか「そうだな」と今までよりかは明るい声で言った。
「確かにそうかもしれない。それに……あいつなら、きっとこうする」
「……?」
「協力させてくれ。る……いや、私はルーシー・マリア・ミソラだ。よろしく頼む」
すっ、とルーシーが手を差し出す。どうやらスカウトには成功したようだった。
「私は美凪……遠野美凪です。それと……お近づきのしるしに」
握手を交わすと同時に、例のものを差し出す。ある意味では、彼女の名刺とすら言えるアレだ。
「お米……券?」
「進呈」
ルーシーはそれを受け取るとしばらくそれを見まわし、やがてわなわなと震え出した。
「お、お前って……」
「……?」
「すごい奴だったんだな……この星では考えられないことなのに」
「はぁ……いえ、そうでもないと思うのですが……」
「美凪と仲間になれたこと、心から誇りに思うぞ。いや、今日から私たちは親友だ! る……じゃなくて、この星では『バンザーイ』だったな。ばんざーい」
「よく分かりませんが……ばんざーい」
こうして新たなコンビ、通称「□□」コンビが誕生したのだった。
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