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避難用作品投下スレ3

200診療所にて、煩悩と戦闘と策/壊れた歯車の国、暴虐の王:2008/01/14(月) 16:21:59 ID:/lyj3aFg0
「ち……まだ歩けたのかよ」
 マルチが追ってくるのを見た雄二が、分かった分かったというように手を振りながら言う。
「次が最後だ。もう失敗は許さねぇからな。死ぬ気で役に立ってみせろよ、クズ」
「ゆ、雄二様……は、はい、必ず」

 後がないことを知りながらも、マルチは嬉々とした声色で雄二の後に続く。まだ見捨てられていないという希望が、もう一度マルチを奮い立たせたのだ。
「姉貴を追うぞ。愚図愚図するな! 行くぞ」
「も、申し訳ありません!」
 暴虐な王と哀れな忠臣は、まだ一本の糸で繋がっていた。


【時間:2日目午後14:00】
【場所:I-07】
向坂環
【所持品:支給品一式、救急箱、診療所のメモ】
【状態:頭部から出血、及び全身に殴打による傷(手当てはした)。南から平瀬村に向けて移動】
相沢祐一
【持ち物:レミントン(M700)装弾数(5/5)・予備弾丸(12/15)支給品一式】
【状態:観鈴を背負っている、疲労、南から平瀬村に向けて移動】
神尾観鈴
【持ち物:ワルサーP5(8/8)フラッシュメモリ、支給品一式】
【状態:睡眠 脇腹を撃たれ重症(手当てはしたが、ふさがってはいない)、祐一に担がれている】


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