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避難用作品投下スレ2
502
:
雫・修正
:2007/06/02(土) 21:36:16 ID:w8N0LcPY0
>>493
を以下のように修正お願いします>まとめさん
「残念だけど……これくらいしか無かったわ」
皐月がそう言って取り出したのは、五つの予備弾倉――コルト・ガバメント用の物――であった。
高槻はそれを受け取ると、ぐっと親指を立てて不敵な笑みを浮かべた。
「いや、ナイスだぜ。これなら弾の詰め替えもすぐだし、岸田や醍醐の野郎にだって一泡吹かせれるかも知れねえ」
その言葉通り、此処で予備弾層を発見した事は相当な僥倖である。
弾層に纏めて銃弾が詰められているのだから、弾切れの時も一瞬で補充出来るし、何より残弾数に余り気を遣う必要が無くなったのが大きい。
醍醐のような俊敏に動き回る敵を捉えるには、もっと手数を増やすのが殆ど必須条件であったのだ。
出来れば防弾チョッキを貫通出来、尚且つ高速連射が可能なアサルトライフルが欲しかったが、それは高望みというものだろう。
(身体の調子は……)
軽く左肩を動かしてみると痛みはしたが、昨晩程ではない。
大丈夫、この体調、この装備なら十分に戦える。
「おし、居間に集まって放送を待つとすっか」
高槻は意気揚々と居間に乗り込み――目前で繰り広げられている光景に、少なからず驚愕を覚えた。
「お前どうして……」
小牧郁乃が――あの車椅子の少女が、二本の足で直立していたのだ。
「あたしだってやれば出来るんだから……」
郁乃は額に付着した汗を拭ってから、こちらに向けてゆっくりと歩き始めた。
その足取りは余りにも不安定であり、次の瞬間には転んでしまいそうな程だ。
「おい、あんま無茶すんじゃ……」
「――来ないで!」
手を貸すべく歩み寄ろうとした高槻だったが、直ぐ様強い拒絶の声を掛けられる。
「あたしだって頑張れば歩けるんだから……戦えるんだからっ……!」
郁乃は鬼気迫る形相で、弱々しくも着実に足を進めていく。
そのまま高槻の眼前まで進んだ後、郁乃は誇らしげに言い放った。
「――これでもう、大人しく隠れてろなんて言わせないわよ」
「…………!」
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