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避難用作品投下スレ

904終わる世界:2007/04/08(日) 11:41:36 ID:UOYWTSCU0
闇夜の下、ルーシー・マリア・ミソラ達の眼前に屹立する少女――朝霧麻亜子。
るーこと麻亜子は日常生活の時に、夜の学校で一度出会った事がある、いわば顔見知りだ。
そして河野貴明の情報により、麻亜子がゲーム乗っているのは分かっている。
麻亜子の言葉が、殺気が、武器が、避けようの無い闘いの到来を予感させる。
麻亜子は油断無くこちらへ銃口を向けたまま、しかし軽い調子で言った。
「あのさ、そこの君。その手に持ってるマシンガンをあたしにくれないかね?」
「……どういうつもりだ?」
るーこが怪訝な表情をする。彼女の疑問も当然だった。
何しろ麻亜子が声など掛けずに銃を放っていれば、自分は間違いなく殺されていたのだから。
決定的好機を捨ててまでわざわざ取引を持ち掛ける、その意図が分からなかった。
「ホントならここで君達二人とも死んでもらうトコだけど、あたしにはちょっと急用があってね。
 今は武器さえ手に入ればそれで良いのさ。……これ以上、余計な敵を増やしたくないしね」
「……それは本当か?」
「何だい何だい、同じ学校のよしみで聞いてあげてんだぞー。疑ったり断るんならこのままズガン!だ」
銃口をるーこの胸に向けて圧倒的優位を保っていた麻亜子だったが、その言葉に嘘は無い。

――麻亜子としては、綾香を倒すまでは必要以上に恨みを買いたくなかった。
記憶によればるーこはささらや貴明と面識があった筈だし、二人で行動をしている以上ゲームにも乗っていないだろう。
少なくともこの二人が貴明やささらを傷付ける、といった事は考え難い。
ならばわざわざここで、無意味な殺戮を行う必要は無いのだ。

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