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避難用作品投下スレ

758No.774 天才科学者とオーパーツ、生徒会長と放送者と俺:2007/03/24(土) 11:42:05 ID:AS3Yq5iQ0


……………………メールを見終わって、一息つく。
珊瑚ちゃんも久寿川先輩もゆめみさんも何も喋らない。
――もしこれが本当だったら、俺達は九死に一生を得たことになる。
「珊瑚ちゃん……これは……」
珊瑚ちゃんの指が唇に当てられる。
「これ……なんなんやろ。ゆめみ? それで左腕以外は大丈夫なん?」
「あ……は、はい。左胸に穴は開いていますが動かすのに支障は無いようです」
「やとしたら……うーん……」
『待って。これがウチらに送られてきたとして、ウチらの正体が主催者にばれてるとは限らん。もしかしたらハッキングした奴を炙り出す為にやってるのかもしれへんしな』
あ……!
しまった。完全に失念していた。
ここで動きを見せたりメールについての会話をすること自体が罠かもしれない。
この久瀬とかいう人がこちらの状況を知らずに善意でやったとしてもそれが主催者の狙いだったら最悪だ。
……こちらの首にはまだ枷が付いているのだから。
『だとしたら貴明さん、このメールから得られる情報をここで考えるほうが先決じゃないかしら』
『わたしもそう思います。無駄に出来る時間はありませんが、これは大きなチャンスです』
……うん。その通りだ。主催者がこちらを特定したいのだとしたら現状こちらの正体は割れていないことになる。
それでなくてもこのメールから読み取れることは数多くあるはずだ。
書いてあることからも、無いことからも。
『うん。そうしよう。大前提として主催者は絶対悪であると仮定する。もう一つ。これが完全に無意味な気紛れな行動で無いとする。でないと考える意味がなくなるから。そこからはじめよう』
皆一様に頷く。


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