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避難用作品投下スレ

382再会のローディスト:2007/02/03(土) 18:17:37 ID:6RPJff6.
「あ、あんたねえ!」
「ははは、いや、すまん、ははは」

息を切らして笑っている。

「……いやいや、君もまだまだ若い、と嬉しく思ってな」
「言わなきゃ良かった……」
「何、恥ずかしがることはない。……私はこの島で奇妙な力に目覚めた人間を何人も見てきた」
「奇妙な……力?」

美佐枝が、小さく呟く。

「ああ、それこそ虎など問題にしない力を持った者も多くいた。
 君がそれに目覚めても何ら不思議は無いさ」
「……そう、なの?」

美佐枝の脳裏には、昨日の光景が浮かんでいた。
奇妙な光線銃で少年を撃退した、古河パンの店主。

「ああ。……たとえそれが、過去の少しばかり痛々しい趣味と繋がったところで、笑う者は……わははは」
「あんた、笑いすぎっ!」
「えーっと……、はい、先生!」
 
それまで年長者二人のやり取りを黙って見ていた志保が、手を挙げていた。
顔を赤くして食ってかかろうとする美佐枝を片手で抑えながら、聖が志保を指名する。

「何かね、長岡君」
「ドリー夢って、なんですか?」
「ふむ、いい質問だ」
「ちょ、ちょっと聖! そういうことは別に……」

慌てたような美佐枝の声を無視し、聖はひとつ咳払いをしてから重々しく答えた。


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