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避難用作品投下スレ

286男子、二人:2007/01/13(土) 02:35:55 ID:qaAozmGY
「イケるよ北川!っていうかこれでそっちの電話かけられるんじゃない?」
「いや、それができたらもうこのケータイの意味ないんじゃ・・・」
「北川!!」
「な、何だよ」
「駄目だった!!ボタンいくら押しても反応返ってこない!!!」
「そうか、分かったから先進もうな。ここの番号言ってくれよ、登録するから」
「え?そんなの知らないよ」
「何も調べないで即答するなよ・・・電話の近くとか、何かない?」
「うーん、特にないかな」
「電話帳みたいなのは?」
「ないね」
「・・・なるほど。そういうのを入手して確かめない限り、意味はないな」
「うーん、それなら北川のいたっていう消防署に行ってみないか?そういう所なら電話帳あるんじゃね?」
「そうだな、それがいいかもしれない」

進路が決まる、やる気を咆哮で表す陽平とは反対に潤の心中は複雑であった。
思ったよりも情報が集まりすぎている、陽平等とこれ以上行動を共にする必要もないであろう。

(問題はどうやって離脱するかかな・・・だけど、その前に)

おもむろに自分の番号が登録されているケータイを見やる、今それは潤の手の中にあった。
そして目の前にあるのは、このケータイに番号を登録すれば彼女にも連絡をとれるという事実。
単純な発想だと自分でも苦笑いが漏れる、それでも恋しく思う存在の安否は気になっている状態で。
・・・そんな誘惑にかられている時だった、適当にいじっていたらいきなりケータイの画面が変化した。
メモ帳に登録されていたらしいそれが、液晶に映し出される。

『機能説明……この携帯には爆弾が取り付けられています。
アラームをセットして1時間経ったらあら大変、大爆発で強烈な目覚ましだ!』

現れたメッセージ、潤の視線はそこに釘付けになった。


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