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国家特別潜入児童心理カウンセラー

8猫目ニボシ:2011/02/25(金) 21:47:32
『大体…何で私がこんな服を着ないといけないの……』


園内の動物の描かれたファンシーなトイレの中で、
明菜は一人で憤慨していた。
そう、彼女は鏡に映る現在の自分の姿が嫌で堪らないのだ。
だが、それも無理からぬことだろう。



『せっかく伸ばした髪、バッサリ切りやがって局長の野郎……』


そう、体の縮んだ明菜にロングヘアーは危険なので、それを理由に、
彼女の髪はショートカットにされてしまったのだ。



だが、明菜が一番憤りを感じているのは髪のことではないのだ。
そう、彼女が最も恥ずかしいと思ってるのは、
園児とお揃いのこの服なのだ。


『たくっ……何でこの園服、こんなにスカートが短いわけ!?』


明菜は走るとファンシーなパンツが丸見えになる、
この園服に腹が立って仕方がないのだ。
だが、スカートが短いのは生まれて4年で、
最近走ることが出来るようになった子供が、
転ばないように考案された機能美なのだが、
24年間生きており、ハイハイをしたのも忘却の彼方である、
東藤明菜が分からないのも致し方あるまい……。


ペタペタ……


『う……やっぱり平らになってる…あと4日なんて長すぎるよ……』


明菜は女盛りである24歳、
一時的とはいえ思春期以前まで若返り、
平らになった胸や現実を直視するのは辛いのだろう。


――泣きっ面に蜂――



そう、不運や災難は続けて起こるもの……。
この日彼女にとって、
人生最悪の羞恥の悪夢が起こることを、
この時の東藤明菜は知るよしもなかったので……あった。


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