したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

国家特別潜入児童心理カウンセラー

29猫目ニボシ:2011/03/25(金) 00:40:49
「は〜い、皆さん。今日の体育の授業は、
六年生のお兄さん、お姉さんと一緒に。レクリエーションの時間になります」



『は〜い!』




―私から見れば、六年生も“子供”だけどね…―



確かに、精神年齢“26歳”の翔子からすれば、
六年生の児童はまだまだ子供で。
事実、彼らはあどけない表情を見せていた。
だが、それも無理からぬこと。
何故なら、彼らは翔子より“14歳”も年下の子供なのだから。



―でも…今の私よりは、彼らの方が“大人”に近いのよね…―



無論、それは翔子も認めたくなどなかったが。
“彼ら”が翔子より、
大人に近いのは否定しようがない事実だった。



「翔子ちゃんもお出で」



―完全に子供扱いね…―



だが、実際問題。
翔子に声を掛けた少女の方が、
“肉体的”に大人に近いのは否定しようがない事実だ。
そう、翔子の手を握る少女は、
身長や体格も翔子から見れば大きく。
また、第二次性徴による発育の様子が顕著に表れ始め。
胸元は微かに膨らみ始めていた。



―あっ…この娘……ブラしてるのね…―



無論、他の“一年生”はブラの知識など皆無で。
翔子以外にその事に気付いた“同級生”はおるまい……。
だが、元“大人”である彼女は。
三ヶ月前まで、
綺麗な乳房を保護する為のブラを着けており。
事実、スポーツブラに包まれているとおぼしき少女の胸元より。
翔子の胸元の方が、
かつては、綺麗で美しかったのだ。
だが、全ては過去の記憶の断片に過ぎない。



―そう…今の私は、“この娘”より子供なんだ―



翔子は自身の平らになった胸元や、
キャラクターの描かれたジュニアショーツを思い出し。
やりきれない想いに駈られていた。
そう、翔子は少女と自身の肉体の差違に苦悩しているのだ。
だが、それも無理からぬことなのやもしれない。
何故なら、翔子のひらがなで名前が書かれた体操着と異なり。
少女の体操着の名前は漢字で書かれていたし。
彼女は来年は中学生になるのだ。
そんな、少女と自分の現状を比較してしまうのは、
致し方ないではないか。
その時の翔子は、
そんなどうすることも出来ないジレンマを抱えていたのだ。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板