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ショートショート作品

1beebeetomxxx:2009/12/09(水) 17:37:30
「仲良し保育園」


私は20代後半の大人に強制成長させられた。
20年後にはママのようなこんな大きなおっぱいやお尻になるにしても
まだ違和感は拭い去らなかった。
それでもここの生活に慣れ始めると元の生活に戻れるのか
心配になるほど居心地はよくなっていった。
ただ『仲良し保育園』という名前はあまりにわざとらしくて
いつまでも好きにはなれなかった。
ここに連れて来られた時、ママもこの看板の名前の意味を
きっと知らなかったのだと想像される。

私の家族は最初から壊れていた。
パパは飲み屋の女と駆け落ちして、どこかに行ってしまった。
ママはいろんな男を連れ込んでは私を邪気にして
さらに私の存在が鬱陶しくなると突然怒りだして
私の腕や顔には生傷が絶えなかった。
それでも私はママが好きだった。
たまに見せるママの優しい顔がうれしくて
普段の暴力にも何とか耐えることができた。
しかし私の生傷が結果的に児童福祉管理局の知るところとなり
私とママはいろいろな調査を受けた結果、この『仲良し保育園』送りとなった。
「由香、あんたのせいなのよ。
だからここではママを怒らせるようなことはしないで。」
ママは厳しい表情で私を睨みつけた。
「ごめんんさい。」
私はただ謝るしかなかった。
ママはぐずぐずしている私の手を強引に引っ張った。
「早くいらっしゃい。」
私たちは2階の205号室に案内された。
10畳ほどの生活用具が全部揃った部屋だった。
しばらくして一人の係り員がやってきた。
気の良さそうおじさんだった。
彼は赤と青のジュースを運んできて
さっそくママに赤いジュースを手渡した。
それを飲んだママは突然若返り始め、驚いている暇もなく
やがてぶかぶかの衣服に埋もれた3歳くらいの幼児に戻ってしまった。
「わ!?ママが子供になっちゃった。」
しかしポカンと見上げてるママ自身にはもう大人の記憶がないようだった。
係り員のおじさんが私に説明をし始めた。
彼が言うにはママも幼い頃の虐待に遭って
それが成長したママに児童虐待をさせる原因になっている、
彼女を優しいママにするには優しく育ててあげるのが一番だというのだ。
そして彼女を一番愛している私がその適任だという。
私は彼の勧める青いジュースで大人に成長させられると、
その日から係り員のおじさんのアドバイスを受けながら
ママの育児をすることとなった。
最初は戸惑ったがあの怒りん坊のママとは別人の
あどけない幼児に、やがて母性本能を擽られるようになり
それに従って育児も楽しくなっていた。
「弓枝ちゃん、またオモラシしちゃったの?
これからはおしっこが出る前にママに言ってね。」
「うん。」
ママの濡れたパンツを脱がせながら
とても優しい気持ちになれた私はすっかり母親の気分だった。
そして泣きべそをかいていたママが新しいパンツをはいて
笑顔を取り戻す様にいままで感じたことのない幸福を感じた。
私は思わずママを抱きしめた。
「私、弓枝ちゃん大好き。」
「あたちもママだいちゅき!」
ママに「ママ」と言われて私はさらにうれしい気分になった。


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