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男性の若返り(急成長)について

113猫目ニボシ:2011/03/22(火) 01:32:02
夢の世界の懐かしい心象風景は、
俺の深層心理下の自意識や矜持を侵食し続けていた……。



――帰属意識――
あるいは、そうなのかもしれない……。
そう、俺は両親が事故で急死してから、
ずっと冬華の“母”であり“父”だったのだ……。



でも、両親を不慮の事故で亡くした時、
俺はまだ…中学生で……
そう、心細かったんだ……。
でも、あの頃の冬華はまだ幼くて……
だから、冬華を守ることが俺の全てであり、
至上命題だったんだ……。


そう、他には何もいらなかった。
でも、親父、お袋……俺は寂しかったのかな?
この“病”は斯様な我欲を懐いた俺への
“罰”なのかな?



――されど全ては忘却の彼方――
あぁ…分かっているさ、
全ては考えても仕方のないこと、
どのような御為倒しを並べたてても、
俺の“現実”は一つなんだ。



「……兄さん……」



「ふっ、冬華、頼む見ないでくれ……頼む……」



――失禁――
いつの間にやら、
俺は自律神経も若返ってしまい。
俺の肉体は温かいまほろばの夢を見た
俺を嘲笑うような無常な現実を突きつけていた。
確かに、俺の“肉体年齢”を鑑みれば、
斯様な生理現象は無理からぬことなのやもしれない……。



だが、周囲の人間から見れば“オネショ”でも、
俺の意識の中では“失禁”以外の何物でもないのだ……。
更に、それを“妹”に冬華に見られるなんて……
こんな……俺は……



「兄さん、泣かないで、ねっ?全て病気のせいなんだから」



「うっ……ひっぐ……ふっ、冬華……」



その日の俺は、
喉仏の喪失した甲高い声色でひたすら泣き続けた……。
そう、惨めな現実を直視することが出来ず、
びっしょりに濡れた生々しい感覚のパジャマのまま、
ただひたすら、
我を忘れて冬華の温かく柔らかな胸元で泣き続けてしまったんだ……。


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