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男性の若返り(急成長)について

1名無しなメルモ:2008/01/21(月) 00:30:01
若返らせる、もしくは急成長させる対象の性別についてですが、
大多数の方々は主に女性を好んでいると思います。
では逆に、男性の若返り(急成長)が好きな方は居られますでしょうか?
もし好きな方が居ましたら、こちらで語ってみては如何でしょう?

2名無しなメルモ:2008/01/21(月) 01:00:08
私も好きです。
男性の若返り及び成長もかなり変化があって萌えますよね。

3名無しなメルモ:2008/01/21(月) 22:53:37
若いOLがセクハラ上司を子供に戻して
せっかんするなんて面白いかもしれませんね。

4名無しなメルモ:2008/01/21(月) 23:24:07
自分は男ですが、男女カップルとかで男のARストーリーも好きです。

5名無しなメルモ:2008/01/23(水) 20:06:55
どっちもイケるクチですが
復讐とかのリアルなネタじゃなくてコメディ系のほうが好み。

6名無しなメルモ:2008/01/23(水) 22:04:36
「君、まだ残っていたのか?もう就業時間はとっくに過ぎているぞ。」
「がんばってる課長のためにお茶を入れてきました。」
「ありがとう。でももう遅いから早く帰りなさい。」
「あたしがいたら邪魔ですか?」
「そういうことじゃない。
若い女性がこんな時間まで会社にいるというのは
あまり感心しないし、親御さんだって心配なさる。」
「課長ってお優しいんですね。」
「とにかく早く・・・あれ?どうなってるんだ?」
「うふふ」
「ぼく小さくなっちゃった。」
「まあ、課長可愛い。」
「おねえちゃん、ここはどこ?」
「おねえちゃんだなんて、課長すっかり子供だわ。」
「ぼく怖いよ。」
「だいじょうぶよ、おねえさんがついてるわ。」

7名無しなメルモ:2008/01/29(火) 05:38:11
意外に、こちらのファンの方も多いんですね…

少数派なので静かにしてましたが嬉しく思います。

8名無しなメルモ:2008/02/02(土) 23:19:53
立派な大人の男性が子どもにされて、本来は自分より年下の女性に甘える話は良いですよね。
立場の逆転に萌えます!

9名無しなメルモ:2008/02/24(日) 00:34:57
僕もそういうのすきです。
男性が幼くなって、子供に戻ってしまう、そんな感じですね。
とくにその大人のときの記憶もわすれてしまい
無邪気な子供になってしまうやつが好きです。
例として
救急戦隊ゴーゴファイブ 24話 「ちびっこ救急戦隊」
忍風戦隊ハリケンジャー 巻之十四 「泣き虫とあめ玉」
獣拳戦隊ゲキレンジャー 第15話 「ホワホワ!ママ業」
などがあります。
気になる人はチェックしてみてください。

10名無しなメルモ:2008/02/24(日) 19:18:30
情報ありがとうございますm(__)m
早速チェックしてみました。
どの作品も幼児化の快感がうまく表現されてますよね!
僕もこんな感じで幼児化させられて女性に甘えたり面倒を見てもらいたいです(笑)

11名無しなメルモ:2008/02/24(日) 22:57:04
自分も男ですが、女性が幼児化するものより男性が幼児化してしまうもののが好みですね;;
結構同じ目線の方がいて驚きました^^

>>10さんのように、僕も幼児化されられて甘えたりしてみたいです;;

12ゾバ:2008/02/25(月) 07:28:18
若返りの魔法 第1章 ハジマリ

僕の名前は杉田雅史。先月、中学2年になったばっかりの13歳だ。ある日、僕は学
校の図書室にいた。そう、僕の話はそこから始まる。全ての始まりだ・・・。


「雅史〜、部活行くよ〜」
だるい学校が終わり、放課後、僕にそう話してきたのは、親友で同じテニス部に
入っている山口和久だった。
「ゴメン、今日図書委員会があるから、部活ちょい遅れる」
そう言い返すと
「そっかぁ、じゃ、しょうがないな。先行ってるで」
「あぁ」
「早めに来いよ。そうじゃないと俺、寂しいよ」
そういうのも和久が僕のダブルスの相方だったからだ。
「わあった、わあった」
僕が適当に返事をすると、和は教室を出て行った。
「さてと、僕も行くかな」
あくびをしながら背伸びをすると、僕は教室出た。



図書室に行くと、既に僕以外の図書委員全員が集まっていた。僕は慌てながら席
に着いた。−その時−
「おい、お前!遅れて来て何も言うことはないのか!?」
前方の教壇から声がした。僕はそっちを見ると、3年生の高橋雄太がいた。声の主
はそいつだった。
「遅れてきたらすみません、だろう?」
「すんません」
僕は面倒そうに言った。すると
「なんだ?その返事は!?はっきり言え、はっきり!!」
「遅れてきてすみませんでした!」
僕はとっさに言った。
「お前は遅れてきた罰として、分校の図書室の図書の整理に行ってもらう」
「はいっ!」
返事こそは気合いが入ってたが、心の中は最悪だった。分校といえば、25年前ま
で校舎として使っていたが、今は完全廃墟となっているからだ。
「分かったならさっさと言ってこい!」
「分かりました!」
そういうと僕は図書室を出た。
高橋雄太というのは今年の図書委員会会長だ。性格は変人と言ってもいいほど真
面目である。少しでも曲がったことが許せない。僕が最も嫌いなタイプだ。そん
な人間。
僕はやつの愚痴をつぶやいていると、分校の図書室に着いた。その時だった。
図書室から誰かが誘うような声がした。
・・・・・・・・・・・
きのせいか・・・
僕はそう思うとサビついたドアに手を伸ばした。



第2章に続く

13名無しなメルモ:2008/02/26(火) 00:32:23
>>12
期待しています
がんばってくださいね!

14ゾバ:2008/02/27(水) 22:29:21
若返りの魔法 第2章 リバス

僕は図書室のドアを開けるとその景色の汚さにうんざりした。
「マジかよ・・・」
室内はホコリかぶった大量の本。隅には蜘蛛の巣が張ってあった。いつネズミが
出てもおかしくない程だ。
「罰・・・か・・。妥当だな。」
そんな独り言を言いながらも僕は作業を始めた。


20分ぐらい経っただろうか、僕の手はホコリまるけになり、だいぶ疲れた。
「あとこの列で終わりだ〜、はぁ〜疲れた〜」
もうすぐでこの部屋から解放される、そう思うだけで嬉しかった。
その時またささやくような声がした。
「!?」
僕は室内を見渡した。
「誰か・・・いるのか?」
僕は言った。しかしどこを見ても誰もいない。また空耳かよ・・・、と思ったが
その「空耳」は今もまだ続いている。そして、僕はそれがはっきりとした音だと
分かった。
「一体、何処から・・・」
そう言うと、僕は耳をすました。確かに何処からか声がする。その言葉一言一言
は聞きとれないが・・・。そして、僕ははその声が出ている場所を見つけた。
そこにはある一つのノートがあった。一つだけ机ぽつんとに置いてある。それを
見つけるとともに声は途絶えた。
「あれか?」
僕はそれに一歩一歩近づいた。次第にノートのタイトルが見えた。
【リバス】
ノートの表紙にはそう書いてあった。
「リバ・・・ス?」
僕はそう言うとそのノートを開いた。中には・・・
[あなたは若返りの呪文、“リバス”を信じますか?私は若返る方法を見つけま
した。リバスというのは、若返りの呪文です。若返らせたい人物にその呪文を言
うと、あっという間にその人は若返ります。是非試してみて下さい。]
・・・・・・。
信じられなかった。人が若返るだと!そんなことできるはずがない。いや、不可
能だ・・・。ありえない・・・。
僕は完全にノートに書いてあることを否定していた。その時・・・
「おい!杉田!お前は何をサボっているんだ?」
後ろから高橋雄太の声がした。
僕は、はっとなって後ろを振り返ると、やはりそこにはやつがいた。
「どうしたんすか?」
僕は言った。
「どうしたもこうしたもないだろう!!」
いきなり、僕は怒鳴られた。
「お前のことだからどうせこんなことだと思った!仕事をサボって読書とはな!

「すんません」
「またそんな返事か!お前は何も学習してないだろう!さっきだって---」
高橋の説教が始まった。僕はかなり嫌な気分になった。はっきり言ってうざい。
うざすぎる。唾を吐きたい気持ちだ。なんでコイツが上の立場なんだろう?
そう思った時、僕の頭にある言葉が横切った。
“リバス”
もしこの魔法が本物だったら、コイツは幼くなり、僕より年下になる。そして抵
抗もできなくなるだろう。それを想像しただけで僕は笑いそうになった。半信半
疑ながらも僕は高橋に向けて・・・
「リバス!」
と叫んだ。

第2章終わり 第3章に続く

15名無しなメルモ:2008/02/29(金) 17:22:59
つぎでいよいよ!
期待しています^^

16名無しなメルモ:2008/03/22(土) 01:12:43
ゾバさん元気ですかー。続き待ってまーす

17<削除>:<削除>
<削除>

18名無しなメルモ:2008/03/26(水) 06:51:21
結局…続かないのか?

19ゾバ:2008/04/01(火) 14:48:07
書き込みが遅くなり申し訳ありませんでした。
第3章です。。。


若返りの魔法 第3章 幼化

「リバス!」
僕はそう叫んだ。

するとどうだろう。高橋の身長が少し縮んでいくように見えた。
高橋は自分の体の変化に気づいてはいないようだがきょとんとしていた。
僕は思った。
(…まじ…かよ…。この魔法は本当に人を若返らせることができるのか…?)
僕は驚きとうれしさで体が震えていた。

しかし少し高橋の体が縮まるとその変化は止まってしまった。
(あれ?どうしたんだろう…)
僕はよく分からなかった。
でも高橋の体は1歳ぐらい縮んでいるようだった。
そのとき、高橋が言葉を発した。
「君…誰…?」
「え…?」
僕はさらに驚いた。高橋はさっきまで僕に説教していたはずだ。
説教をしていた人間のことを分からなくなるなんてことあるはずがない。
僕はしばらく考えた。……

「もしかして…… 若返ったらそのときの記憶に戻る…のか…」
僕は一つの案を出した。
そう考えると…今、高橋は3年生だから、1歳ぐらい幼くなったとすると、
記憶は2年生の時に戻った…ってこと?
僕はそのとき1年生でこいつとは一回もあってない。
だから僕のことなどわからない。
…そうなのだろうか…?
そして次の瞬間。高橋の体にさらなる変化がおとずれた。
「!?」
また高橋の体が縮んでいったのだ。
高橋はまたきょとんとしている。
今度の変化はだいぶ大きかった。
身長は僕よりも低くなったし、服もぶかぶかだ。
最初の時より15㎝ほど小さくなったのではないだろうか。
男子の成長期というのは凄いと、改めて思った。
「あれ?なんで俺こんなところにいるんだろう…?」
高橋は言った。
(なんだ…?この能力は…。少しずつ若返るのか…?)
よくわからなかった。しかしそれならばおもしろいのかもしれない。
だって若返る様子が見られるし、なにより相手が醜い…。
さっきまで僕をしかっていたやつがどうだ?
今は僕よりも幼くて、頭が悪くて…
醜い…実に醜い…
本当は僕は悪趣味なのかもしれない、と思った(笑)



1分ぐらいたっただろうか…
高橋は既に小学生低学年ぐらいになっていた。
高橋は分校(というより廃墟)の図書室が怖くなったのか半べそをかいていた。
服はもう体から落ちそうになっていた。あと1歳ぐらい戻れば落ちてしまうだろう。
「ぐすっ…怖いよぉ…」
声変りもしてない声だった。
完全に子供だ。ただ僕はその変化を見つめているだけだった…
さらに高橋は幼くなっていく…
そのとき高橋の服がおちた。
そこからはまだ毛も生えていない生殖器がちらっと見えた。
高橋は落ちた服で体を隠す。
さすがに子供でも全裸は恥ずかしいだろう。
「なにこれぇ?うわぁぁん」
ついに泣き出した。これは傑作だ。


しばらくすると、僕は1人の赤ん坊の前に立っていた。
「おぎゃあ、おぎゃあ」
その赤ん坊は手足をバタバタさせて泣いている。
−高橋が、赤ん坊になった−
僕はまるで勝利者のようだった。
やつはもう完全に若返り、赤ん坊になった。
若返りはそれ以上続くことはなかった。
顔についていたニキビもなくなり、ちっちゃなあそこがついている赤ん坊だ。
「高橋さん、あなたはマジでウザいので赤ん坊からやり直してください。
さようなら。」

僕はそういうと図書室をあとにした。
この能力はまだ研究してみる価値がある…。でも今は・・・
「さて、部活に行こっ!」

第4章に続く

20名無しなメルモ:2008/04/05(土) 00:29:08
徐々に若返るって設定がいいですね。次回も楽しみです!

21名無しなメルモ:2008/04/18(金) 23:26:32
男だけでなく女も赤ん坊に戻してほしいな。

22名無しなメルモ:2008/05/06(火) 01:03:11
>>21
スレ違いです

23名無しなメルモ:2008/05/08(木) 06:49:49
ぼくが一番興奮した男性のARは「ふしぎなメルモ メルモの初恋」です。
大人の男性が小学生の女の子の目の前で卵になったのには驚きですが
さらに赤ん坊になった抱き上げられちゃうシーンまであって興奮しました。
きっとメルモちゃんは憧れの野沢先生の可愛らしいおちんちんを見たでしょう。
しかもその後少年になった先生と鬼ごっこをしてハートまで掴んじゃって
ほんとにメルモちゃんって悪い子だと思いました。

24とも:2008/09/08(月) 17:46:45
男性の若返りも最高ですね☆
課長が幼児化してすっかり威厳も無くなり、自分より年上のお姉さんになったOLに甘えてる姿がたまりません♪
自分も若返ってとことん甘えてみたいです(笑)

25とも:2008/11/23(日) 22:15:59
父親、母親、兄、妹の家庭で兄が若返る病気にかかり、妹→姉、兄→弟として立場が入れ替わる展開も興奮するかなと思います。
元々妹は弟が欲しいと思っていて願いが叶い喜びます。
しっかりものだった兄はだんだん甘えん坊になり、すぐに泣き出したりするようになります。
姉になった妹にとことん甘えるようなり、寂しくて一緒にお風呂に入ってもらったり、添い寝してもらうような物語も最高かなと思います。

26サスガ:2008/11/24(月) 00:40:15
ともサン>>

私がそのネタで書かせてもらってよろしいでしょうか?

お願いします

27とも:2008/11/24(月) 00:52:18
>サスガさん
ありがとうございます!
自分の場合ネタは考えても物語まではうまく作れないんで、是非よろしくお願いします。

28け〜び〜:2008/11/24(月) 01:09:31
ショ○が好きとゆうわけじゃないけど
大人に甘えたいざかり男の子とか萌えますよ
純粋に可愛いですよね

29とも:2008/11/24(月) 08:20:27
>け〜び〜さん
甘えたい盛りの男の子はほんと可愛いですよね!
年上のお姉さんにとことん甘えて可愛がってもらえるのが良いな〜と思います。

30サスガ:2008/11/24(月) 11:50:02
0話 家族

7月26日
アタシは夢を見ていた。それはアタシに弟がいて、その子を可愛がる夢。弟を欲しがっているアタシにとって最高の夢だ。しかしその幸せはすぐに打ち砕かれた。
「梨果!梨果!朝だぞ!朝!」
「う〜ん・・・お兄ちゃん・・・・・・あと5分・・・」
「今日行けば明日から夏休みだろ、起きろ」
「はぁ〜い・・・」
アタシはいつものようにお兄ちゃんの声で起きた。
アタシの名前は『中山梨果』(10)、小学4年生だ。
そして、今アタシを起こしてくれたのは『中山正志』中学2年生(14)でアタシのお兄ちゃん。
毎朝、アタシをお兄ちゃんが起こしてくれる。優しい兄だ。
部屋を出て、階段を下り、リビングに入ると、お母さんが朝ご飯を運んでいて、お父さんが新聞を持ちながらコーヒーを飲んでいた。「梨果、おはよう」
お母さんがそういうとお父さんがアタシに気付き、
「おぉ、梨果、おはよう」と言った。
そしてお兄ちゃんが上からおりてきた。
「母さん、梨果の奴、今日も俺が起こしてやったんだぜ」
「まぁ、梨果はいつまでたっても子供ね」
「ア、アタシだってやろうとすれば自分で起きれるよ!」
「アハハハ」
焦るアタシを見てお父さんが笑った。
「さぁ、梨果も朝ごはん食べなさい」
「は〜い」
アタシの家はどこにでもある幸せな家庭だ。
しかし、その時はまだ悲劇が訪れることを予想できなかった。
「じゃあ、俺もそろそろ準備するかな。」
お兄ちゃんがそう言って立ち上がった。中学校は昨日から夏休みに入っている。どうやらどこかに行くらしい。
「いいな〜、中学生は。もう夏休みでさ〜」
アタシがそういうと
「梨果だって今日行けば夏休みだろ」
とお兄ちゃんが言った。
「その一日が大きな違いなの」
「なんだよ、それ」
そんなやり取りをしていると家族全員が笑った。
「ところでさぁ、お兄ちゃんどこ行くの?」
「秘密」
「あっ!お兄ちゃん、デートでしょ!」
「ち、違うよ!」
「ははーん、なんか怪しいなぁ・・・」
「そ、そんなことより、早くしないと遅刻しちゃうぞ!」
「はぁ〜い」
アタシのお兄ちゃんはそれなりにイケメンで、スポーツも勉強もできる。彼女がいて当然だ。
「いってきま〜す」
アタシが玄関を出ようとすると、
「いってらっしゃい」
とみんなが。
その時、お兄ちゃんが急いで来て、
「おい、梨果、筆箱忘れてるぞ」
「あぁ!危ないところだった!
ありがとう、お兄ちゃん」「ハイ、ハイ、気をつけてな」
「はぁ〜い」
私は元気に家を出た。

帰ってきた時、お兄ちゃんに異変があることも知らずに・・・

31とも:2008/11/24(月) 12:24:32
サスガさん、最高です!ありがとうございます。
やっぱり上手いな〜と思いました。
ドキドキでこれからの展開が気になりますね!

32サスガ:2008/11/24(月) 14:13:01
ともサン>>

感想ありがとうございます!
私も初めてなんで、少し緊張しましたが、そう言ってもらうとうれしいです。

1話から若返りが始まります。

33サスガ:2008/11/24(月) 16:40:39
1話 12歳

7月26日
「ただいま〜」
アタシは学校で終業式を終え、家に着いた。
しかし、いつもならお母さんの「おかえりなさい」があるのに、今日に限ってなかった。
「・・・?
ただいま〜」
もう一回言ってみたが返事はない。おかしいと思いリビングに向かった。そこにはお母さんとお父さんがテーブルの椅子に座っていた。
「なんだぁ、いるなら声ぐらい・・・」
そう言おうとしたが、アタシの声は止まった。なぜならお母さんが泣いていたからである。お父さんはそれを宥めるように抱きしめていた。
「ど、どうしたの!?お母さん!」
アタシは驚き、そう聞いた。だがお母さんはただ一言
「・・・正志が・・・!」
とうつむいたままそう言った。
「お兄ちゃん?お兄ちゃんに何かあったの!?」
お母さんはうつむいたまま動かなかった。
「梨果!」
お父さんが突然そう言った。
「・・・そこに座りなさい」アタシは頷き、お父さんが言うように椅子に座った。

「・・・今日の朝、お前が学校に行ったあと、正志が、お前のお兄ちゃんが突然倒れたんだ。」
「えっ!?」
アタシは驚いた。いつも健康で風邪をあんまりひいたことのないお兄ちゃんが倒れたからである。
「お兄ちゃん大丈夫なの?」
「あぁ、すぐに意識を取り戻したんだが、やっぱり心配で病院に行くことにしたんだ」
「それで?どうだったの!?」
アタシがそう言うとお父さんは少しためらった様子を見せ、こう言った。
「・・・・・・残念だが、やはり病気だった。LR病という病気・・・」
「えるあーる病?何?それ?」
「・・・・・・・・・」
お父さんは黙ったまま、一枚の紙を出した。見ると、その紙にはLR病について書いてあるようだ。しかしアタシが読めない漢字ばかりでよく分からなかった。
「よくわかんないよ、何なの、その病気?」
アタシは聞いた。
「・・・つまりな・・・
お兄ちゃんはどんどん小さくなっていくんだ。そして最後は赤ちゃんになって・・・・・・・・・消えてしまう」
「・・・え」
アタシは愕然とした。
「梨果、落ち着いてくれ。これは本当なん・・・」
「嘘だよ」
お父さんが喋っている時にアタシが口走った。
「・・・梨果?」
「嘘つき!お父さんの嘘つき!」
アタシはそう叫んでリビングを飛び出し、2階にあるお兄ちゃんの部屋へと向かった。お父さんの嘘つき。そんなの嘘だ。
「梨果!!」
お父さんがアタシにそう言ったが、アタシは止まらなかった。そしてお兄ちゃんの部屋に飛び込んだ。
「お兄ちゃん!!」
・・・しかしそこにいたのは朝よりも一回り小さなお兄ちゃんだった。体全体が少しばかり痩せていて、顔も子供っぽかった。
「・・・梨果・・・」
お兄ちゃんはそう言った。しかしその声は少し高かった。アタシはがっかりした。


そのあと、お兄ちゃんとリビングに戻り、お父さんからLR病について詳しく話を聞いた。

『LR病=ライフリターン病
最近発見された新しい病気。その病気にかかった人は体の細胞がどんどん縮小され、最終的になくなってしまう。要するに若返りというのと一緒だ。病気にかかる確率は5億分の1で、かかることはほとんどない。一日2歳のペースで若返っていく』

小学4年生のアタシでも、それぐらいのことは理解できた。つまり、お兄ちゃんは12歳の体に戻ってしまったということだ。
「そんな・・・、・・・・・・グスッ・・・グスッ・・・」
アタシは思わず泣き出してしまった。
「梨果、泣くなよ」
お兄ちゃんがそう言ってアタシを宥めた。よく見ると、お兄ちゃんの服は少しぶかぶかだった。成長期の中学生から小学校高学年になったのだ。そうなるのもしょうがない。
「・・・俺だって辛いんだよぅ・・・」
お兄ちゃんが泣きそうだった。だが自分が兄であることを思い出し、顔をしっかりさせた。
今日からお兄ちゃんが小さくなっていく。そう考えると、弟を欲しがってたアタシに、ほんの少し期待の心が生まれた。

34名無しなメルモ:2008/11/24(月) 16:47:24
珍しいシチュで続きが非常に楽しみです!
最後には消えてしまうということは、バッドエンド……?


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