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ここだけ魔術のある世界堕天録
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参加する際の注意事項
・俺Tueeeeeeeeeeeや、厨設定、強さのインフレはほどほどに
・魔法は「魔元素設定」に沿った設定であることが望ましい
・『中の人の』安易な気持ちで人(自キャラ、NPC含む)を殺すな。死んだら生き返りません。
・鬱展開とシリアス展開は違います。ただし、↑と共に『キャラとして』相応しいなら問題はありません。
・場の空気は出来るだけ読もう。カオスな時もあります
・書きこむ前にリロードを
・描写はできるだけ丁寧に。認識のすれ違いを避けるためです。
・本スレの出来事は演技ですから恨まぬように、また演技に私怨を持ち込まない。
・眠い時は無理せず寝ましょう 健康を損ねないように
・多数対少数の場合は、少数の中の人たちのことも考えよう
・スルーされてもめげない
・一番重要なのは楽しませること、そして楽しむことです。
イベント、ストーリー展開に関する注意事項
・乱入されても泣かない。乱入が嫌なら先に断っておきましょう
・あまりにも無茶な振りをしない。されて困る事はしない
・次の日に持ち越す事も考えよう。
・単なる自己満足はほどほどに
・イベント発生場所に貴方のキャラクターが居る可能性がありますか?
・相手のキャラクターとの関係はどんなのですか?
・自分のキャラは何事にも首を突っ込むキャラですか?
・乱入する前にレスをしっかり読もう。
スレ立ては
>>900or>>950or>>980or>>1000
ざわ・・・・ざわ・・・
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>>594
レーナを抱いて上階のベッドルームまで運ぶ。
多少なりとも時間を稼ぐつもりのようだ。
「ゲームセットってか?まだ手はあるはずだ…」
鎮痛剤のおかげで穏やかな寝息を立てているレーナの手を握る。
(本当だったら飛んで逃げるつもりだったんだがな…いや、あともう少し…)
思案にふけり始めた時に、すべての音が唐突に消えて月が大きく見えた。
いわゆる台風の目というやつだ。
「ザー…とうしろ、応答しろ。アモルフ…」
「こちらアモルフ!待ちかねたぞ!ユーリー!」
「この天気の中ハインド飛ばすとか正気を疑ったぞ!よく、台風の目の到達時間がわかったな?」
「ここは魔法の国だ、方法はいくらでもある。水門にロケット弾を撃ち込んでくれ。水責めにされている!」
「後でおごれよ?」
月を背景にスズメバチのようなヘリコプターが旋回して迫る。
水門の位置を確認すると、両翼のロケットを発射する。
「bravo!命中だ!」
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>>595
竜の巣に浮かぶ月とハインドを眺めながら
「水門が破られたようです」
「反撃にでるか痛み分けか……どちらにせよ待機だ。
あれを狙うなよ。隠れ場所を知らせるようなもんだ」
再び空を見上げる。この星空は一瞬だろう。
それにしても月が綺麗だ。戦争のさなかでもなければゆっくり酒でも飲みながらみたいものだ。
「月が綺麗ですね」
「……?」
「私死んでもいいわだろボケ」
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>>596
水位が引き始めた前庭にハインドが強行着陸する。
「レーナを頼むぞ。」
「任せておけ。お前はどうするんだ?」
「ケリをつけるつもりだ。早く行け、天気が崩れるぞ。」
「たまには俺も暴れさせろ。昔みたいにな!」
「着替えてくる。」
レーナを載せたハインドは天候が崩れる前に離脱を開始する。
残されたユーリ、アモルフは支度を開始する。
ディフェンスからオフェンスへと転ずるつもりだ。
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>>597
「どうやら、あの鉄の鳥に乗ったのはアモルフの愛人だけのようです」
「……つまり、あいつはこの地に踏みとどまったか」
(反撃に打って出る気か……少数で反撃に移るとは思えん
どこかに兵を潜ませているはずだ)
「まだ待機だ。もう直に目を抜けるだろう
荒れ始めてから行動をはじめても遅くはない」
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「お前も随分もの好きだな、ユーリー?」
深緑の戦闘服に着替えるアモルフ。
「そういうお前は女にデレデレか?羨ましいぜ。」
武器庫から一通りの武器を並べるユーリー。
「妬くなよ…たぶんだが、奴らはこっちを常に監視している。」
「どうして?」
「監視してなきゃ、水責めなんぞできねえ。監視ポイントは…」
地図を見ながら印をつけていく。
「自分の安全なんかを考慮したらここか…」
ひとつの点を指差す。
「どうやって確かめる?」
「崩れる前にやるっきゃねえ…こうする。」
屋上に上がったユーリーは照明弾を打ち上げる。
もし、双眼鏡のようなもので見ていたのならレンズが反射するだろう。
その反射光をめがけてアモルフは狙撃銃を放つだろう。
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>>599
「動きがありま――」
レンズを打ち抜かれ、監視していた男が倒れる
フランクはすぐさま遮蔽物に隠れた。
「ほぉ、良い腕だな。400ヤードはあるってのに」
照明弾を皮切りに大勢の兵士が動き始める
準構成員の下っ端から先ほどの暗殺者部隊まで
総勢では結構な数になるだろう。
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>>600
「出てきたぞ、アモルフ!アリみたいにわらわら出てきた!」
「頭抑えるぞ!グレネードでビビらせてやれ!」
ユーリーはとなりに用意しておいた三脚付きの自動擲弾銃のトリガーを引く。
死を満載した小型榴弾が弧を描き、頭上へ降り注ぐ。
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帝都の端にある墓地に一人の男がいた
花屋で買ったゆりの花を目の前の墓に備える
「久しぶりだな・・・」
そう言うと片膝をついて静かに目をつむる
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>>602
( ^ω^)「やっ。この墓地に人が来るなんて、珍しい事もあるものだお」
水の入ったバケツを片手に、男が一人やってきた。
ここ帝都を守る組織の構成員、愛称をブーンという騎士だ。
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「葬式か墓参りぐらいしか用はないからな」
立ち上がり土埃を払いながらしゃべる
「そういうあんたは掃除か?」
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>>604
( ^ω^)「ははは、確かにその通りだし、その読みも正解だお」
この場には似合わない屈託ない笑顔を見せるブーン。
( ^ω^)「良かったら墓を掃除していくと良いお。どんな人間でも、自分が眠る所を綺麗にされて悪くは思わないものだお」
そう言って、ブーンはライタの前に自分の持っていたバケツを置いた。
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>>605
「そうさせてもらおうかな」
バケツを受け取り水を汲みに行く
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>>605
ブーンはどうやら両手に一つずつ持っていたバケツの内、水の入っていない、空の方を渡したようだ。
( ^ω^)「おっおっ、水を汲むなら向こうの方角の小川に行くといいお。
この間のハリケーンで少し水かさが増してるから、一応気をつけてくれお」
ライタが参っていた場所の隣の墓を雑巾で拭きながら、ブーンは言った。
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>>607
小川に到着し、水を汲むライタ
「気を付けないと落ちちまいそうだな」
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>>608
満杯に水を貯えたバケツ容器は、思ったよりも少し重かった。
水の重みで少しよろめき、面を上げると、ライタの姿が光の反射でみなもに映っていた。
普段から鏡で見ている自分の顔だが、こんな時だ。少し違って見えるかもしれない。
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>>609
「・・・あれから大分経つのか」
ライタにとっての後悔・・・唯一無二の弟を救えなかったこと・・・
あの時のことはどうしてもライタの心から消えることはなかった
「・・・いかんいかん、暗くなっても仕方ない」
バケツを持ち上げ墓場に戻ろうと歩き出す
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>>610
ライタが墓場に戻ってもまだ、ブーンは墓石の清掃に余念がないようだった。
しかしライタに気が付くと、すぐに声をかけた。
( ^ω^)「おっ? なんか浮かない顔をしてるお、何かあったのかお?」
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>>610-611
「若いのに墓の掃除とは感心じゃ。墓を一生懸命掃除すると、気持ちが少しは晴れるかもしれんぞ」
ライタやブーンと同じように、バケツを手によぼよぼと歩いている爺が、すれ違いざまに声をかける。
「ワシも、40年前に妻を亡くして、それから暫くは立ち直れずにおった。しかし、何をしたらいいのかわからぬまま、
とにかく妻の墓の掃除を一生懸命やったらの、いつの間にか体力がついて、妻の分も長生きしてしまっておるわ」
爺は妻の墓の前に膝をつき、掃除を始める。
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>>601
降り注ぐ死によって雑兵が吹き飛んでいく。
仮面をつけた暗殺者達は形勢不利と悟ってか、その死体はあまりみられない。
「やれやれ、随分派手にやってくれたね」
ラッキーと一緒にいた男だ。
名はフランク。密造酒と混ざり物が入った煙草を売るケチな男だ。
それにしても、観測所にいたにしては、到着が早すぎる。
「身に覚えはないかもしれないが、敵討ちだ。
さっさと死んでくれ」
武術の構えを取った。どうやらこの男もラッキーと同じで格闘家のようだ。
そして再び、嵐が訪れる。激しく雨が打ち付けられるが、微動だにしない
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>>613
「奇遇だな、こっちもだ。アナトリーとレーナを傷物にしやがって…」
ドラグノフ狙撃銃に銃剣を取り付ける。
「ユーリー、手を出すなよ?このガキは俺がやる…」
「お好きにどうぞ…」
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>>614
「その余裕を後悔させてやるよ」
地を蹴り、間合いを詰める。
そのスピードたるや、常人を遙かに凌駕している。
銃撃を予測してか再び地を蹴り、軌道を変える。
恐らく、魔術で身体能力を飛躍的に強化しているのだろう。
でなければ、魔族か何かの血が混ざってない限り説明のつかない早さだ。
更に闇夜と風雨が彼を助けている。
照明魔術によってある程度の明るさは確保されているが、
日中に比べれば遙かに捉えにくい。
そして背後は取らず、敢えて正面に立ち、銃を蹴り飛ばそうとする。
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>>615
(でたらめに早い…さっきのじいさんより数段うえじゃねえか!)
なすすべもなく狙撃銃は払い落とされる。
おまけに雨と風で視界は最悪だ。
(ここは耐えるしかねえな…)
攻撃はせずに、まもりを固める。
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>>616
「腐っても魔術師なんでね。貴様らとは生まれもっての出来が違うのさ」
ガードを介する事無く、アモルフを蹴りつける。
フランクはお世辞にも筋肉質とはいえず、どちらかというと細身だ。
だが、その彼から繰り出される一撃はその外見とは一致せず、重い。
「楽に殺してやるよ。それが攻めてもの情けだ」
何度も蹴りつける。恨みが彼をそれほど駆り立てるのか
それとも早くケリをつけなきゃいけない理由でもあるのだろうか? 焦っているようにも見える。
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>>617
「グッフ…」
骨がきしみ、肺の奥から息が漏れる。
(重い蹴りだ…だが…まだ荒い…!)
倒れ込むところに追撃の蹴りが入る。
(ここだ!)
振り上げた足とは反対側の軸足を狙って足払いを仕掛ける。
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>>618
「っく!」
不意をつかれ転倒する。
起き上がろうとするが、息が荒い。
先ほどの動きに比べれば一段遅い起き上がりだ。
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>>619
「チェックだな…」
起き上がる鼻先に拳銃を突きつける。
「てめえらのボスのじじいはどこだ?今どこにいる?」
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>>620
「誰が貴様なんかに……なんて事はいわねえよ
レブリカ銀行の帝都支店の支部長室にいると思うぜ」
無駄なあがきはせず、諦めが早い。
「どうせお前を殺した後に殺すつもりだったんだ。てめえがやってくれたほうが手間が省ける」
話しながらも息が切れている。
どうやらあの一瞬で殆どの魔力を使い果たした様だ。
激しい魔力消費と引き替えの早さだったのだろう。
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>>621
拳銃をしまって、タバコに火を付け、咥えさせてやる。
「礼だ。ゆっくり楽しめ。」
「行こうぜ、ユーリー。俺らで終わらせるんだ…」
「大丈夫か?」
「メスをくれ…ちょいと応えた…」
自分の分のライフルをもってきたユーリーとともに背を向けてさってゆく。
ユーリーはピルケースから丸薬を取り出す。
薬はいわゆる覚せい剤というやつだ。
「…大丈夫だ、いこう。」
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>>622
「不味い煙草だぜ……」
湿気った煙草を火が消えないように大事に吸う。
風雨は徐々に弱まり、所々雲が割れはじめている。
嵐は直に去るだろう。だが、本当に嵐はこれからかもしれない。
【レブリカ銀行】
雨戸が全て締まり、静まりかえっている
人の気配がまるで感じられない。伏兵の心配は殆どないだろう
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>>623
「アモルフ、ここだぜ…」
「ケッ、いつ見ても胸糞悪いぜ。」
正面扉の錠前を銃で破壊する。
「ジジイ!俺が来たぞ!出てこい!」
「ビビってんのか!来いよ!」
大声を上げて中へ乗り込む。
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>>624
瀟洒なホールが広がる。
ハリケーンの直撃とあって、従業員達はみな帰っているらしく、
アモルフ達の声だけが響き渡る。
それに反応し、コツン。コツンという足音が聞こえ、
「フランクも駄目だったか……達者なのは口だけか」
今回の首謀者のバロンだ。
渾名とかではなく、本当に男爵の爵を持っている。
生まれ持っての貴族ではなく、戦争での活躍で得た物だ。
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>>625
「そりゃてめえだ!老いぼれ!」
「銭勘定してりゃ、ベッドで死ねたろうによ!」
啖呵をきったあと、突撃銃をぶっぱなす二人。
「アナトリーとレーナ、それとてめえが人生を狂わせた奴らの分だ!遠慮すんな!」
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>>626
「お前達も色々な人の人生を狂わせてきただろう?
それが自分達の番になっただけだ、何故そんなに吠える?」
老人とは思えぬ瞬発力で飛び、一気に距離をつめる。
そしてラッキーの様に手を突き出し、銃弾を弾いていく。
「あの魔術を教えたのは私でね……当然私の方が使い手だよ」
老人は剣を抜いた。帝国の紋章が刻まれ、宝石と金で装飾された一振り。
特別な功績をあげた者のみに授与される栄光の剣だ。
「だが、その連射はちと堪えるな」
間合いをつめ、剣を振るう。やや距離はあるが、恐らく射程内だろう。
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>>627
「おわ!」
突撃銃で防ごうとするものの、力負けして飛ばされるアモルフ。
「おいアモルフ、ぶっ飛ばされてんじゃねえよ、耄碌したじじいによ!」
ユーリーがバロンに対して即座にインターセプトする。
「にしてもひでえ皮肉だぜ、笑いが止まらねえよ!」
「部下に見限られるじじいがよ!これみよがしに過去の栄光を振りかざしてやがる。」
空になった弾倉を交換するユーリー。
「ちげえねえな…ラッキーとフランクだったか?あいつらもいたらきっと大爆笑だぜ?」
「ラッキー、フランク、てめえらが命をかけて尽くしたご主人は、過去の栄光にすがりつくしか能のねえちっぽけな老人だぜ?」
倒れざまに拳銃を抜き、打ち放つアモルフ。
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>>628
「矢を避けるよりは難しいが、戦列による斉射を潜り抜ける事を思えば容易いの」
弾丸を寸前で回避する。外れた訳ではなく、明らかな回避だ。
「ああ、彼らも悔しいだろうな。
私みたいな外様に顎で使われ討ち死にしおったでの」
そのまま地面を蹴り、間合いを取る。
「私にとっては彼らの改革は大いに手助けになった。
ただの銀行用心棒であった私が組織を掌握するには不可欠だったよ」
老人はナイフを宙に投げ、再び突撃する。
ナイフ達は自由落下はせず2人目がけて突き進む
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>>629
(このナイフはブラフだ…避ければそこに剣が来る。打ち落とせば隙をついてグサリ。)
(といっても…まとも当たりゃ死ぬだろうな…防刃じゃ突きは防げねえし…)
ユーリーの方はこれみよがしにジャンプして避けに入る。
アモルフは、飛んでくるナイフに向かって走り出した。
前傾姿勢をとり、的をなるべく小さくした上でバロンへ走り出す。
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>>630
「ほお、勇ましいな真っ向勝負か!」
老兵も同じく姿勢を低くし、アモルフ目がけて突き進む
そして間合いに入った瞬間、剣を振るうような事はせず、そのままタックルに移行した。
そしてナイフは容赦なくユーリーへ向かった。
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>>631
ユーリーの目が赤く光る。
その直後に起こったことは驚愕だ。
横跳びしたユーリーが壁を蹴り反対側に跳躍しナイフを避ける。
アモルフはタックルをくらい、倒れる。が、ただでは転ばなかった。
相手の勢いと、自分の倒れる勢いを利用したジュージツの技、巴投げへつなげた。
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>>632
勢いを利用されて、投げ飛ばされる老兵。
もっと若ければ、それすらも利用したかもしれないが、今の彼にそれだけの力はない。
だが、着地だけは成功した
「いいセンスだ。それなら戦場でも活躍したろう?」
老兵は手を再び突き出した。
ある程度直感が働けばわかるだろう。避けなければ危険だと。
「だが、余興は終わりだ。さっさと死にたまえ」
何も起こらない。ただ、室内だというのに柔らかい風が老兵の方角から吹くだけだ。
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>>633
「まだ死ぬかよ…こっちはスケジュールが山積みだ。」
拳銃をホルスターにしまうアモルフ。
ユーリーは少し離れたところから傍観の姿勢だ。
(勝負に出たなじじい…)
(先に動いたほうが負けるってか?)
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>>634
「ならば、そのスケジュールから解放してやろう」
老兵は頬をニィっと釣り上げた。仕掛ける気だろう。
「消し飛べ」
空気が一瞬にして変わり、そよ風が突風に変わる。
突風などではなく衝撃波と呼ぶべき威力だ。
床をぶち割ながら、衝撃波が迫る。
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>>635
衝撃波は直進し、アモルフを飲み込み壁に大穴を穿つ。
粉塵と瓦礫で視界はほぼゼロだ。
バロンは勝利を確信しただろう、涼しい顔でこちらを見ているユーリーに気づくまでは
「…魔術師ってのは、ここ一番で大技を使う。絶対に仕留められるタイミングでだ。」
「そりゃあプロだしな、その判断ってのは正しい。だが…」
頭上から弾丸の雨が降ってくる。ユーリーではない。彼は腕を組んでいる。
「こっちはもっとタチの悪いのとつるんでやっていた身分だ。手の内は全部お見通しなんだよ。」
左腕からワイヤーを出してシャンデリアにぶら下がっているアモルフ。
喰らう直前の視界不良の隙をついて、ワイヤーで跳躍したのだ。
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>>636
弾丸の雨により腕は千切れ、右膝を打ち抜かれた為
無様にも片膝をついた。
降り止まぬ雨に身体を晒し、心臓を貫かれた時、大きく揺れた。
だが、思いの外、血が流れない。
「思い通りにはいかぬものだな。だから楽しくもあるのだがね」
弱々しく、天を仰ぎ、アモルフ達に向けて千切れた方の腕を伸ばした。
「一つだけ勘違いを訂正してやろう。
大技というのはこういうものを言うのだ」
バロンの腕を中心とした旋風が起き、吹き出した霧状となった。
「歳をとるとな、1人で死ぬのが寂しいのでな」
一瞬にして旋風が強くなり、まるで先ほどのハリケーンのような血風が吹き荒れる。
そして、桁違いの衝撃波が建物を襲う。
建物事道連れにする腹づもりだろう。
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>>637
「一人で死ねよなっ…」
そう呟いた直後に視界が暗転する。
意識がかすれ、落下していくことを肌で感じるがどうしようもできない。
(あ、そういやエアリーに何か買ってやんないとな…それとレーナと…)
闇に沈んでいく意識の中でどうでもいいことを考えながら目を閉じる。
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【三流ゴシップ新聞 ハッシュハッシュハッシュ】
帝都で発行される新聞の中でもっとも下品で出鱈目な新聞
だが、情報の早さだけはピカイチだ。
『マフィア戦争が終戦を迎えた!! クレムリンとレブリカファミリーの両者共倒れで終結!』
一面の見出しはこうなっていた。
「嵐の夜の大戦争、崩落した銀行からは両軍一万名の死体! ひでえ話しだな」
病院の一室で新聞を読むフランク。魔力の多量消費により暫く療養するらしい。
実際には崩落した銀行からは誰1人の死体も見つからなかった。
だが、戦争そのものは、バロンの暴走とし、いくらかの土地といくらかの金で話しがついた。
「これでファミリーも終わりだな……当初の予定通り黒幇と合併して勢力を保つのがやっとかね」
嵐の後の帝都はよく晴れていた。だが、真夏の様に暑くはなく
窓さえ開けていれば非常に過ごしやすかった。
フランクは煙草に火をつけた。煙が風で押し戻され、目に染みる。
ともあれ、戦争は終わった。だが、安い犠牲ではなかった。
煙草の煙を自分への言い訳にし、亡き友の為に無表情のまま泣いた。
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「なんで俺の方がレーナより重症なんですかね…」
崩落する銀行から、ユーリーが引きずりだしたアモルフは三日ほど昏睡状態であった。
頭部の裂傷、アバラの骨折、そのほか細かい傷が数え切れないほどできてしまい
包帯でぐるぐる巻きである。
「勝ってちっともうれしかねえ…」
「生きているだけでも不思議なぐらいなんだよ?それで満足したら?」
傍らには先に退院したレーナが見舞いに来ている。
「そうだな、命があるだけでボロ儲け…査問会でグチグチ言われるのと、どっちがマシか…」
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コマツ「いやーバカンスは楽しかったな!」
ヒラオカ「あのあと特別休暇とか太っ腹すぎんだろ。」
タナカ「でもなんかえらいことになってましたね。」
ソフィーのレストランにいつものバカが帰ってきた。
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>>641
「いらっしゃーい!」
近年の経済低迷・価格の高騰による影響でレストランに足を運ぶ客が減ってきた。
その対策のため、レストランの建物の一部を建て直し、低価格のジャンクフードの提供を始めた。
店の周囲には、そのジャンクフードの香りが漂う。
”帝都新名物・『キヤコタ』 1パック50VI”
コタと呼ばれる軟体生物の足をバター醤油で焼いたシンプルな料理。
酒のつまみに合うようだが、子供にも人気だ。
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>>642
コマツ「ほほう、これが例のアレか…」
ヒラオカ「いか焼きのこっち版だな。」
タナカ「食感はタコですね。」
新メニューをつまみつつ新聞を見る。
デカデカと遊郭の案内が乗っているゴシップ誌だ。
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>>643
「例のアレ?実は、先月あたり夢にこの料理が出てきたから、やってみたら割と美味しかったのよー。あ、お酒も飲みたければあるわよ?」
(ふふ、これでお酒を飲みに来るお客さんを取られて悔しがるマスターの姿が目に浮かぶわ!)
酒のメニューは、
・ビルー
・ショーチューワイン
・東方酒
また、様々なリキュールがあり、色々割って飲めるようだ。
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>>644
コマツ「とりあえずビルー…」
ヒラオカ「何か違和感があるな?」
タナカ「真ん中に長音を置きたい衝動…」
とりあえず乾杯。
新聞のヌード写真を見ながら飲み干す。
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>>645
ちなみにビルーとは、注いだ時の泡が特徴の麦酒である。
飲んだ時ののど越しの良さと、「ビルー!」と叫びたくなるような爽快感が人気の理由だ。
3バカがヌード写真のページを開いたと思ったら、
前の4コマ漫画のページを開いていた。
何を言ってるかわからねーと思うがry
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コマツ「ビルー!?」
ヒラオカ「どうした?」
タナカ「ヌードかと思ったら四コマだったの巻」
コマツ「これのせいじゃねえのか?」
ビルーを疑い始めるコマツ。
絶対なんか入っているよね?って顔だ
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>>647
「別に怪しいお酒じゃないし、私が何か入れたってわけでもないからね!」
因みに、周囲を(というかソフィーの動きを)良く見ていれば、ページの切れ端にも見える何かをソフィーが丸めてゴミ箱に捨てるのがわかるだろう。
仮に、コマツがビルーを飲んでいるわずかな隙にページを破りとって捨てたのであれば、恐るべきスピードであった。
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>>648
コマツ「こやつできる…これがニンジャ…」
ヒラオカ「ギャグパートだからだよ…」
タナカ「メタいメタい…」
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>>649
「ところで、アンタたちのとこの親分(=アモルフ)は元気してんの?こないだ、買い物帰りに初めて見る女の人(恐らくレーナ)と歩いているのをみたけど・・・?」
オーダーされていない料理を作りながら尋ねる。
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>>650
コマツ「ああ?なんか怪我したとか言ってたぜ?」
ヒラオカ「レブリカファミリーとついこないだまで戦争状態だったのさ…」
タナカ「ついでにその人はボスの古い友達だって。」
コマツ「なんであんなにもてるんや…」
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>>651
「噂では結婚したとか聞いたけど、女遊びってのはとまんないのねー」
表情には出ていないが、半ば呆れたような気持ちが声色に表れている。
「アンタたちも戦いで一旗あげるとか、何かカッコいいことすればいいんじゃないの?」
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>>652
コマツ「どーなんだ?遊んでいるっちゃ遊んでいるけど?」
ヒラオカ「なんかちょっと違うんだよな?昨日今日の仲じゃないんだよ…」
タナカ「なんでもこっちに来た時に結構世話になったとか…あと一旗揚げるったって無理無理。」
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>>653
「ふーん……まぁ、どんな関係であれ、奥さんにはちゃんと説明しておいた方が良いと思うわ。私が奥さんの立場でも気になるし」
実に女性らしいようなことを言っているが、ソフィーの場合は少しでも別の女の気配を漂わせた途端……
想像に任せるとしよう。
「というか、あまり深くつっこまないことにするわ!」
空いたグラスにビルーをお酌する。
「出会いを増やすしかなさそーね。街の女の子に声かけまくってたら、その内良い人みつかるんじゃない?」
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>>654
コマツ「うわきしてもえーよって曲あったな…」
ヒラオカ「モ○ーイか…あの人ちゃっかり洋楽カバーしてんだよな?」
タナカ「浮気しても不倫しなければセーフ…そう考えていた時期が僕にも…」
コマツ「うわぁ…」
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>>655
「二人とも、酔うのが早いんじゃない?検閲用語が早くも飛び出してるわ」
「どっちもアウトに決まってんでしょ!」
とタナカを怒鳴り散らす。
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>>656
タナカ「せやかて向こうから…」
コマツ「コイツムカつくことに女ウケだけはいいんだよ…」
ヒラオカ「そうだよな、看護婦口説いてちゃっかり衛生兵にもなったし。」
タナカ「ひでえな。ここでいうことじゃないでしょう?」
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>>657
「でも周りの話を聞く限り、そういうことも割と多いのも事実……」
個人的には許しがたいが、事実がある以上真っ向から否定はできないソフィー。
「逆に言えば、他人の目を引く長所っちゃ長所よね」
スナックのママさん化してきたソフィー。
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>>658
タナカ「つまり僕は魅力的って…イテッ!」
コマツ「チョーシに乗んな!」
ヒラオカ「ま、どっかのフラグ立て逃げ常習犯に比べれば紳士だよな?」
タナカ「ひでえな…一応これでも女の子を泣かせたことはないっすよ?」
コマツ「アッチでは泣かせただろ?言い訳すんな!」
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>>659
「魅力的ではないわ」
バッサリとタナカの言葉をを斬る。
「逆に、女の子泣かせた分だけ、いつか女の子に泣かされるわよ、きっと」
なお、ソフィーは男を泣かせた経験が多い模様。
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>>660
タナカ「今まさにこの状況ですね…」
コマツ「ざまあ!」
ヒラオカ「そのへんにしとけよ。」
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>>661
「まぁまぁ、人によっては魅力的なんじゃない?人によってはだけど」
冗談だと濁し、僅かばかり励ます。
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>>662
タナカ「慰められる方が傷つくんだよなあ…」
コマツ「まあ分かるぜ。色男はつらいなあ?」
ヒラオカ「しゃべりがそこそこだったら、女は捕まえられるってか?」
アモルフ「お前ら何やってんだ?」
三馬鹿「「「げぇ!同志!!!」」」
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>>663
「あ、噂のアモルフさんじゃない」
気軽に挨拶をする。
「この人達が今、貴方が女遊びをしてるだの、浮気してるだの話してたとこよ」
これまでの話を180度歪曲させて伝えた。
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>>664
コマツ「ファ!?」
ヒラオカ「何言ってくれちゃってんの?天然物ツンデレさんよお!」
タナカ「あかん…」
三馬鹿に走る衝撃…
アモルフ「ああそのことか…まあ言っておいたほうがいいか…」
だが当人は意外と冷静だ。
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>>665
「あ、もしかして!!」
バツイチで親権を争って裁判中なんでしょう、と言おうとしているが、
閃いた!と言わんばかりの表情で黙ってアモルフの次の言葉を待つ。
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>>666
「あいつはまあ古い友人で、助けたり、助けられたりした仲でな…」
人それを元カノという。
「事情があって別れざるを得なかった…」
「そして別の女と結婚したんだが、こいつらが強引に連絡とって・・・」
コマツ(あ、そーいやそうだったっけ…)
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本日はサービス業である。ハロウィンパーティーの今日パートナーの白竜ルゴサはカボチャランタンを括り付けられ
サンチェリーは三角帽子にローブにマントとフル装備
子供たちと共に帝都を歩いたり家々を訪ねてご挨拶。トリックオアトリート
もちろん運び屋稼業も平行してやっている
それも一段落ついた。サンチェリーはルゴサの労をねぎらいながらも、宿に戻るまでの暫くの間を黄昏れている
宿に戻ってパーティーをするなら何かおいしい物でも買っ(たり貰ったりし)て帰ろうかな、と
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>>668
向こうのほうから、お菓子籠がふわふわと浮きながら向かってくる。
その周りには子供たちが集まって楽しそうにしている。
サンチェリーが幽霊や精霊などを見ることができるなら、浮かぶ籠の謎はすぐに解けるだろう。
『さーて、次はどこ行こうかなー♪』
暗い金の癖毛を持つ少年の霊がその籠を持ってはしゃいでいるのだ。
少年と言っても、その外見は齢16くらいである。
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「ペコペコ・・・なのじゃ・・・。」
道端で倒れてる少女がいる。
ふわふわの銀髪を自らの尾を咥える意匠のリボンでツインテールに結び、
白黒のゴシック調のドレスと編み上げブーツに身を包んでいる。
左腕には不釣り合いなほどゴツい金色のブレスレットをつけているが、
何より目を引くのは肩甲骨上に生えた翼のようなヒレと、海蛇の尻尾が生えていることである。
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ヴェーラ「トリックオアトリ〜ト〜♪」
ヴェロニカ「と、トリックオアトリート…」
タマラ「どっちかって言うと悪霊側なんだけどね、私たち。」
レーナ「大丈夫大丈夫、バレないって。」
クレムリンの楽隊と一緒に仮装パレード。
ハロウィン仕様に塗装した戦車や装甲車も一緒でちびっこは大はしゃぎだ。
なお男どもは堕天使組に夢中の模様
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ヴェーラ「トリックオアトリ〜ト〜♪」
ヴェロニカ「と、トリックオアトリート…」
タマラ「どっちかって言うと悪霊側なんだけどね、私たち。」
レーナ「大丈夫大丈夫、バレないって。」
クレムリンの楽隊と一緒に仮装パレード。
ハロウィン仕様に塗装した戦車や装甲車も一緒でちびっこは大はしゃぎだ。
なお男どもは堕天使組に夢中の模様
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>>669
「何アレ、籠浮いてる?……何かいるのね。男の子……」
サンチェリーはその姿をおぼろげにしか視認する事は出来ないが、パートナーの白竜にはしっかりと姿が見えているらしい
彼の存在をルゴサと心を通わせて聞くと、サンチェリーは硝子の中に小さな魔術の火が揺れるカボチャランタンを持ち
ルゴサと共に好奇心でそちらの方へと行ってみる
「ねえ、どこに行くの?私これからもうちょっと大通りのほうへ行ってみようと思ってるんだけど」
>>670
「わわ、大丈夫!?」
サンチェリーが駆け寄ろうとしてその格好と奇妙な容姿に少しの戸惑いを見せた隙に
ルゴサが白い体毛に覆われた鼻先で不安げにつついてみせる
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>>673
「がぶ。」
あろうことかつついたルゴサの鼻先に少女は噛みついた。
見た目は変な恰好の少女だが、その口に生えているのは紛れもなくドラゴンの牙であった。
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>>670-673
『おっ、クレムリンのパレードだぜ!』
小さなお友達s「わー!あれカッコイイ! お菓子ちょうだーい♪」
『お姉さん方、トリック・オア・トリィィィト♪』
車列に、というよりレーナ達に堕天使とは気付きもしないで手を振りまくる幽霊ボーイ。
なお、コイツもどちらかといえば悪霊サイドである。(不完全なドッペルゲンガーだったこともあるしね)
小さなお友達「わあ、ドラゴンがいるよ!」
『おっ、俺のこと見える?
実は俺もこいつらと一緒に大通りのほう行くつもり!』
小さなお友達「このにいちゃん、迷子になってたから案内してあげてるんだぜー」
『ちょ、言うなって!』
すると、道中に倒れている不思議な少女が視界に入った。
『って、おい、大丈夫かよ!?』
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>>671,674-675
ルゴサはうずくまり、大きな前腕で少女をつついたりひっぺがそうとし、サンチェリーにも困ったような視線を送る
「え……それホントなの?
……ひょっとして、ハロウィンにつられた迷子?」
サンチェリーはルゴサに牙の事を伝えられてもあまり信じられないようだ
確かに奇妙な翼は生えているし、一種異様な尻尾が生えているのも見えるが
向こう側にいる堕天使(?)一座の姿を見ているとコスプレの考えも捨て切れない
「見えるような見えないようなって感じ。ルゴサにはちゃんと見えてるみたい
ようやくお祭りが一段落したと思ったらなんか色んな人?が出てきたね
……触れる?」
ジェフリーの胸の辺りに手を横切らせて
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>>675
少女はドラゴンに噛みついている。
中々シュールな光景だ。
>>676
「んお、なんじゃ同族か。」
引っぺがされて口元の涎をぬぐう少女。
ルゴサの鼻先は噛み跡と涎でベトベトである。
ひょっとしたら彼女がドラゴンに近い存在であることに気付くかもしれない。
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>>677
「私はただの人間だけど……ルゴサの事?
それにしても、何でこんなトコで倒れてたのさ。何かそういうテレパシーみたいなのあるの?」
ルゴサは鼻をムズムズさせている。くしゃみでもしたら子供の一人や二人すっ転んでしまうだろう
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>>676-677
『まー俺見える人ってあんまいないからなー。
そのドラゴン、ルゴサって言うのか……つーか、大丈夫かよ?』
噛み付いた少女と噛み付かれたルゴサの図に、正直どうリアクションすればいいのかわからない状態。
触れようと伸ばされたサンチェリーの手は、少しだけ何かの抵抗は感じたものの
向こう側にすり抜けてしまった。
『そろそろ日も沈む頃だしなー。俺らはあんま関係ねーけど。
んでもってk』
小さなお友達「ここは帝都だし!」なぜか自慢げ。
そう言ったこの子の輪郭は何故だかおぼろげである。
よく見ると、癖毛の少年と、その周りにいる子供たちは程度の差こそあれ、
みな輪郭がぼやけている。
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>>678
「ルゴサと言うのか。失礼したのう。
わらわはメイ=ロン。人は竜皇女メイと呼ぶ。」
噛み跡が残るルゴサの鼻先をなでながら謝罪する。
「うむ、わらわは少々燃費が悪くてのう。空腹で倒れておったのじゃ。」
ぐぅー・・・とお腹が盛大に鳴る。
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>>679
「うーん……ルゴサなら大丈夫だよ。強いし
帝都、ね。なんかここってほんと何でもありだよね。……?目が疲れたのかな」
おぼろけに見える少年と、輪郭がぼやける子供たち。今日は帝都も南瓜飾りで明るいので
きっとそのせいだと自分で納得したようだ
「いよっし、それじゃ大通りでお菓子もらいに行く?」
裾の少々長いローブをはためかせ、手はきっと取れないので笑いかけて
>>680
「りゅ……りゅうおう?……ええっと、私はサンチェリーです
そうそう、この子はルゴサ。私のパートナーで……うわっ」
お腹が鳴ったのを何故か自分も照れながら聞き、ルゴサのほうへと駆け寄ると
その身体に取り付けられたバッグから戦利品であるほろ苦チョコチップクッキーを出した
ルゴサのほうは興味深そうにメイの事を見ている。同じ竜同士、語らう手段もあるだろうが
「た、食べます?」
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>>681
『おう、行く行く♪ お前らも行くよな?』
小さなお友達「もっちろん! よかったな、迷子脱出できて」ジェフの肩ばんばん
『うるせー』
ルゴサなら、そしてメイも気付くかもしれない。
この少年達は全員幽霊だと。
>>680
『なー、よかったら俺たちと一緒に行かない?
腹減ってるんならお菓子もらえると思うしさ!』
なんとなくだが状況はわかったらしい癖毛の少年霊が、
籠からかぼちゃ飴(兄リッキー&義姉モルゲン謹製)を取り出して笑いかける。
『あ、俺ジェフリー。ジェフって呼んでくれよ!』
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>>681
「くれるのか!?」
言うが早いか受け取ったチョコチップクッキーを頬張ってもぐもぐと食べ始めた。
食べ終わってけふっと一息ついてからサンチェリーに答える。
「うむ、わらわはディオーネが八竜神の一柱、海竜神である皇竜クインスナウトの娘である。」
えっへんと胸を張ってドマイナーな神性の名を挙げる。
帝国の南の小国で祀られている神であるため別に知らなかったとしても不思議ではない。
この帝都でも知っているのは船乗りとごく一部の冒険者だけだ。
ちなみに竜としてはとても若いメイは念話を習得していないが、
一応は竜神の子であるためドラゴン語は古今を問わず理解できる。
>>682
「もっと食べられるのか!?」
涎をだらだらと垂らして目を輝かせる。
「うむ、わらわはメイじゃ。くるしうないぞ。」
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>>682
「よっしゃー!行くよ!トリックオアトリート!」
賑わう大通りは自信作の仮装で練り歩くもの、お菓子をもらって歩いたり悪戯を仕掛ける子供
甘い匂いを漂わせて自信作のお菓子を売る店や屋台、出会いを待つ若者、サーカス団に見とれる家族連れ
カボチャランタンの明かりに照らされてそこは魔界の宴のよう
サンチェリーはお菓子をもらったり買ったりしている
「たくさん人がいるけど、この内ほんものはどの位いるんだろうね?」
>>683
「へー……私、こっちの竜の事って知ってるようであんまり知らなかったかも
海の神様かあ……地平線の向こうまで水があるなんてホントなのかな
これ以上はあげないよー。私がもらったぶんだし。でも今日ならきっと貰えるかもね!」
サンチェリーは竜族であるという事に興味津々であるが、年が近そうな見た目もあって次第にくだけてきた
ルゴサは小さく唸る。それはきっと「サンチェリーもよろしく頼みたい」と言っていた事だろう
彼女の保護者のような優しい言葉で
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>>683
『ま、まーそんな大量じゃねーかもだけど、結構もらえると思うぜ!
(えーと、でぃおーねってどこだっけ……)よろしくな、メイ』
『さー行こうぜ! 俺の兄貴も待ってるし!』
>>684
小さなお友達「わかんないけど、案外全部ほんものだったりしてー」
『いや、流石にそりゃねーだろ!』
そのうちの一つの屋台にかぼちゃの蒸しパンが並んでいる。
紺色のこうもりの羽飾りをつけた赤毛の少年が一行を見つけると、手招きをした。
『おーいたいた! あれが俺の兄貴!』
リッキー「ジェフ、今度はどこで迷子になってたの?」
『そ、それはおいといてだなー。
この2人に蒸しパン1個ずつ…いや、2個ずつな!』
リッキー「御代はジェフの小遣いからだね」
『ちょ、待ーてーよ』
リッキー「はい、ぼくの手作り蒸しパン。結構自信あるんですよ」
赤毛の少年がサンチェリーとメイにふわふわの蒸しパンを2つずつ手渡した。
-
>>684
「うむ。ルゴサのように立派な竜と共に居るのならば、
きっとわらわの母を含む八竜神とも出会えるであろう。」
ニッと笑って見せる。その口には確かにドラゴンの牙が並んでいた。
ちなみに人間とのハーフである彼女は見た目相応の14歳である。
「うむ、うむ。おぬしの選んだこの者は優しい子じゃ。
きっと歩む道には祝福が待っているであろう。」
ルゴサの言葉が分かったのか、笑顔で答える。
>>684-685
「では行こう!いざ菓子を求めて!」
ぴちぴちとしっぽを振っている。
-
>>685
「そんなあ、一夜で人間誰も居なくなったら困るよ」
そうは言うものの、なっても良いんじゃないか位の軽い返事
「わあ、良い匂い……お兄さん?ちゃんと見えてる?
あ、ちょっと待って!トリックオアトリート!……へへ、ありがと!」
ジェフリーの姿はあまり良く見えないが、リッキーの姿はどうなのだろうか?
蒸しパンを貰う前にカボチャランタンを掲げてお約束のように決め台詞。そして直ぐ食べる
「ハムッ……ふわふわ、もちもち♪」
>>686
「立派かな?へへ、ちょっと照れるかも
私たちの住んでる所は竜が沢山いてね、荒っぽいやつも多いけどルゴサみたいな優しい子もいて……」
ルゴサの気も知らずに上機嫌に答えて。サンチェリーもまだまだ好奇心旺盛な年頃に見えるだろう
「それにしても竜って言ってもいろんな種類がいるんだね。皇女様って言うけど、翼と尻尾がなければふつうのお姫様みたい
……そういえばその羽って飛べるの?っていうか、服どうやって着てるのさ」
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>>686
『俺の兄貴、わりとお菓子作るのうまいんだぜ!
遠慮せずに食ってくれよ!』
そういうジェフと小さなお友達sはただ雰囲気を楽しんでいるだけのようだ。
小さなお友達「ひさしぶりにお菓子たべてみたいなあ…」
>>687
リッキー「あ、ぼくは普通の人間だから。どうぞ召し上がれ」
赤毛の兄リッキーは、ジェフと子供たちのように輪郭がぼやけていることは一切ない。
リッキー「よかった。頑張って作ったかいがあったよ!」
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>>687
「うむうむ。良い所だのう。」
熱心に聞き入る。
「うむ、わらわはちと特殊でな。
さる高名な人間の魔術師との間に生まれた、いわばハーフドラゴンじゃ。
ちなみにコレは翼ではなく肩ビレでな、空を飛ぶというか、滑空することならできるぞ。」
ほれ、と大胆に背中の開いたドレスから出ているヒレを見せる。
>>688
「おお、それは楽しみじゃ。」
涎でおぼれそうになっているシーサーペント(ハーフ)。
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>>689
リッキー「(すごいよだれが…)
お待たせしました、どうぞ召し上がれ」
蒸しパンを2つ差し出す。
『あんまり食いすぎないようになー。
それと、今日は"トリックオアトリート!"つったらお菓子もらえるんだぜ!
お菓子くれなきゃイタズラすんぞ! ってね』
小さなお友達「とりっく・おあ・とりーと!
お菓子くれてもイタズラー!」
お菓子持ったお兄さん「おわ!? 上から逆さまの男の子がー!」
もはやトリックアンドトリックである。
他の子供たちも思い思いに驚かせて遊んでいるようだ。
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>>688
「そっか、お化けだから食べられないんだ……あれ?ちびちゃん達は食べないの?」
そこそこはっきりした存在の子供たちに声をかけてみる
「お菓子作りが得意な人っていいなあ。いつでも好きな時に出来たて食べれるんでしょ?
それにしても、この子って弟さん?なんだかお化けっぽいけど、どしたのこれ」
>>689
「はーふ……って事は、神様と人間の合いの子って事?
……なんか私、すごい人?竜?と話してる気がする……」
メイの話を真剣に、かつ不思議そうに聞き入る。仮にもし自分の血にルゴサのものが半分入っているとしたら?
一方ルゴサは通りの裏側でカボチャランタンの置物と化している
「そうなんだ。あ、でも海竜神さまの血を引くなら泳ぐのは得意なのかな?尻尾もあるし」
大胆に開けた背中のドレスやそこから生えたヒレをおっかなびっくり観察して
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>>690
「おお!うまいのう、うまいのう。」
もしゃもしゃととてもおいしそうに食べている。
「ほうほう、それはいい事を聞いたぞ。」
「とりーと・おあ・とりーと!おかしをくれないのならばおかしをよこすのじゃ!」
道行く人にお菓子をねだり始める。
自前の牙や尻尾のおかげでそこそこ驚かれているようだ。
>>691
「うむ、わらわの他にはハーミアという年上のハーフドラゴンが居ってな。
母上も興味本位で人間に手を出した結果生まれたのがわらわじゃ。」
ひとしきり集めてきたお菓子をカバンにしまいながら答える。
「うむ。わらわの竜化した姿は大体ルゴサの半分よりももっと小さいぐらいのシーサーペントじゃ。
この姿でも泳ぐのは得意じゃぞ。頑張れば空も泳げるしな。」
両手に魔力を集中させてクロールするしぐさをしてみせる。
フワッと風が起こる。どうやら空気を水のように掻くことができるようだ。
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>>691
『まーねー。正直そこが不便なんだよなー幽霊だと(ナンパもできねーし)』
小さなお友達「おれらも迷子のにいちゃんと一緒だから食べらんないのさー」
自分から言っちゃった。
リッキー「確かに食べたいなって思ったら作れるし楽しいけど、普段はあまり作らないなあ。
ここって、美味しいお菓子屋も多いから」
確かに周りを見渡せば商店街の菓子屋やらパン屋などが数多く、
美味しそうな匂いを放つ屋台を出している。
リッキー「うん、ジェフは……事故で死んじゃって。
それからは幽霊のまま暮らしているんだ」
『まーこれはこれで楽しいから俺は気にしてねーけどな!』
本当は事故ではなく、戦火に巻き込まれたのだが……それは黙っておくことにした2人だった。
『っておーい、イタズラしすぎるとシスターさんに怒られるぞー』
もはやイタズラしかしていない幽霊っ子達に注意はするが、あまり聞いてもらえていないジェフであった。
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>>692
「ちがうちがーう、とりっく・おあ・とりーとだよ!
お菓子をねだるだけだったら普通の子供と変わらないじゃん!」
そうは言ってもメイは普通じゃないよね、とは言いかけたが口には出さなかった
「私たちの住んでた所ではそういう話って聞かないなあ。代わりに一緒に住んだりしてるけど
西や東の蛮族とか、へんな魔物とかたくさん出てくるし、そういう時はすごく頼りになってるんだよ
もちろん、私たちは竜をやたらに殺そうとする人らを防がないとダメだけどさ」
「頑張ればルゴサくらい大きくなったりする?わあ、魔術も使えるんだ
ルゴサが泳いでる所は見た事ないけど、飛ぶのは得意だよ。今日は街の明かりがとっても素敵
でも、街の人はまだルゴサを怖がったりするんだけどね」
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