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ここだけ魔術のある世界

1名無しの魔術師:2011/11/21(月) 04:52:24 ID:aE0iMq0A
混乱防止のため、既にイベント進行中等の場合は極力もう一つのスレで。

参加する際の注意事項
・俺Tueeeeeeeeeeeや、厨設定、強さのインフレはほどほどに
・魔法は「魔元素設定」に沿った設定であることが望ましい

・『中の人の』安易な気持ちで人(自キャラ、NPC含む)を殺すな。死んだら生き返りません。
・鬱展開とシリアス展開は違います。ただし、↑と共に『キャラとして』相応しいなら問題はありません。

・場の空気は出来るだけ読もう。カオスな時もあります
・書きこむ前にリロードを
・描写はできるだけ丁寧に。認識のすれ違いを避けるためです。
・本スレの出来事は演技ですから恨まぬように、また演技に私怨を持ち込まない。
・眠い時は無理せず寝ましょう 健康を損ねないように
・多数対少数の場合は、少数の中の人たちのことも考えよう
・スルーされてもめげない
・一番重要なのは楽しませること、そして楽しむことです。

イベント、ストーリー展開に関する注意事項
・乱入されても泣かない。乱入が嫌なら先に断っておきましょう
・あまりにも無茶な振りをしない。されて困る事はしない
・次の日に持ち越す事も考えよう。
・単なる自己満足はほどほどに。
・乱入前に…
 イベント発生場所に貴方のキャラクターが居る可能性がありますか?
 相手のキャラクターとの関係はどんなのですか?
 自分のキャラは何事にも首を突っ込むキャラですか? の3点を確認しよう。
・乱入する前にレスをしっかり読もう。
スレ立ては
>>900 or >>950 or >>980 or >>1000

389ショウ:2013/01/14(月) 02:40:17 ID:???
>>388
仲間達が話している様を尻目に、右手から剄を放出、球体の形へと変化させる。
大したダメージにもならないだろうが、せめて牽制してみるべきか等と考えていたのだ。
しかし、霧の合間から見えた汚染獣が浮かべる氷柱に戦慄する。

「っ!」

クライアの叫びを聞くと同時に横へ跳躍し、回避を試みる。
そして、体勢こそ整っていないが構わずに、右手に収束させた剄を汚染獣めがけて投げ放った。

390クライア:2013/01/15(火) 01:32:36 ID:SVtv/fVA
>>387
待機組の方に、戦いの振動らしき揺れと音が届く。
どうやら大型と戦っているらしい。
>>389
クライア等三人も放たれた氷柱を回避すること成功する。
ショウの放った剄弾は汚染獣の膝に炸裂するも、あまりダメージになっていない様子だ。
しかしその行動が、汚染獣の意識をショウへと向けさせる事になった。

「ショウ!奴がそっちに行くぞ!キース、フォローだ!」

クライアの叫びに応じて、キースが剄を通した矢を連射して汚染獣の背中を攻撃する。
ショウの行動が、最初にクライアの提案した裏どり戦術を結果的に成立させたようだ。
その恐ろしい顔をショウの方に向けていたが、眼球はギョロリとキースへと向いたのが
汚染獣の正面に居たショウには分かった。

391ショウ:2013/01/15(火) 01:52:04 ID:???
>>390
回避からの着地を成功させ、汚染獣を見やった。

「……来いっ!!」

こちらへ意識が向いた事を確認すると、クライア達から少しでも距離を離すように移動する。
キースのフォローが入るまでのごく僅かな時間の出来事だ。
大した距離は開かないだろうが、キースを除く二人が次の手に取り掛かる余裕は出来たのではないだろうか?

(キースの方を――それなら!)

意識が逸れた瞬間を逃さず、汚染獣へと斬り掛かる。狙いは、先ほど剄弾を命中させた膝。

392レフ&ヒューガルテン組:2013/01/15(火) 02:08:33 ID:RKYxA1bM
>>390
レフ「あーこれ、マジ大物じゃん?」
ヒュー「うはwwwみなぎってきたwwwww俺も行ってk」

何かが風を切る音。

レフ「ホントに落ち着きないんだからー」
ヒューガルテンの足元のナイフが増えていた。

393クライア:2013/01/15(火) 02:12:20 ID:SVtv/fVA
斬りかかり、ショウの放った刃が汚染獣の膝に振りおろされた瞬間

ガキッ!と鉄か何かが擦れるような音が空間に響く。
氷のようなプロテクターに守れた膝に刃は届かず、途中で止まってしまったのだ。
しかし痛みはあるのか、汚染獣は唸りを上げながら再びショウに視線を向けた。
そしてその強靭な右前脚を振り上げた瞬間――――

ケヴィン「おらあああああああ!!」
振り上がった前足に飛びつくように槍を思い切り突き立てるケヴィンがいた。

さらにクライアが炎を纏った兵装を振りぬき、キースがダメージを与えた背中に追撃を与える。
汚染獣は苛立つように咆哮し、右前脚に槍を突き立てたまま粘るケヴィンを振りおろそうと
身体を大きく揺らし足を振るい出す。

ケヴィン「うわああああ!!は、離すかよぉ!!」

394ショウ:2013/01/15(火) 02:38:24 ID:???
>>393
「ケヴィン、助かった!」

迂闊な行動だったが、命拾いしたようだ。
ケヴィンが必死で耐えている間に、刀の柄を一度、二度と捻り上げギアを起動させ、剄を巡らせる。
熱を帯びたように赤く光る刀身――威力が増大したそれを鞘に収め、抜刀の構えを取る。

「膝が無理なら顔は……どうだ!!」

ギアにより攻撃力、抜刀速度を上昇させ、さらに剄をも加えた抜刀の一撃が放たれる。狙いは不気味な顔面の目元だ。
外見から、能面じみた顔には膝を覆うプロテクターほどの防御力は無いと判断したが、どうなるか――。

395クライア:2013/01/15(火) 03:41:41 ID:SVtv/fVA
>>394
今度は硬度に阻まれる事なく、刀型術式兵装は美しい軌道を描いて振りぬかれた。

汚染獣は動きを止め、1秒ほど全てが静止したようになる。
ケヴィンが不格好な態勢から槍を引き抜いて汚染獣から離れた直後、能面のような顔に横一線の傷が走り、紫色の血渋木を凍りついた地面にまき散らした。
汚染獣は悲鳴を上げるとまたも白い霧を噴出しながら跳躍し、4人から大きく離れた位置に着地した。

「どうやら顔にそこまで強度はないみたいだな…
 …考えたくないが、人を食い過ぎて形を覚えやがったのか?」

以前戦った、女性のフォルムに進化した蝶型の汚染獣を思い出す。
アオイの話では、より多く人を捕食した汚染獣は人間型への擬態、変化に進化が傾く事が多いと言っていたはずだ。

396ショウ:2013/01/15(火) 04:20:09 ID:???
>>395
「その可能性は高いですね。
 顔だけ明らかに身体から浮いてますし、何かのきっかけ無しに独自の進化をして変貌した、とは考え難いですよ」

クライアが漏らした疑問に答える。


(多くの人を捕食した結果だとして……気になる点がいくつかある)

(鉱山内部の様子からして、奴がここを根城としているのはほぼ間違いない。
 そして此処は『汚染獣の巣があるかもしれない』として廃棄された鉱山だ。
 廃棄された時点では、都市の人間がはっきりと存在を認知するような活動を奴はしていなかった。じゃなきゃコイツの情報が都市に届いてる筈だ)

(廃棄が決まってから、都市周辺に居た汚染獣が多くの人を捕食した末に進化して、この鉱山を見つけて根城にした?
 たぶん、そう考えた方が妥当なんだろうけど……何かが引っかかる気がする)


「……いや、まずは目の前の敵を倒す事に集中だな。うん」

何かを考え込んでいたらしきショウが、ぼそりと呟いて刀を構え直した。

397レストランの日常:2013/09/21(土) 10:17:14 ID:???
倍返しマン「バイガシダッ!」

常連A「えっ?」

倍返しマン「バイガエシダッ!!」

常連B「おいおい、なんなんだよ」

倍返しマン「ジューバイガエシダッ!!!」


レストランでは、今日も何事もなく平和に時間が進んでいく。

398モルゲン:2013/09/21(土) 21:46:43 ID:ovdfPgQE
--帝都・商店街--
「今日もいいお天気ですの♪」
今日も街をお散歩中。

「それにしても……みんないつ帰って来ますの?」
兄アーベントは仕事で、
リッキーとジェフは西大陸へ行ってしまい、一人留守を預かっているのである。

399エメ:2013/09/28(土) 18:32:57 ID:???
某所

「人間の住む世界は日差しが強いぜ」

日焼けで肌が真っ黒になった。

400名無しの魔術師:2013/11/05(火) 19:21:06 ID:???
浜辺に屯し、海を眺めている集団がいる。
集団の視線に先には、波乗りと呼ばれるサーファーたちが各々の趣味に没頭している。

「……でさぁ、ソイツ、うっかりしてサイフうちの店に置いてっちゃったんだよね」

「へぇー、やべーじゃん」

集団は自由に雑談しながらも、視線を波乗り達に向けている。
その時、少し強い海風が浜に吹き渡った。

「あ」

目には見えないが、海風に乗って魔元素の波が大きく揺らいだ時、波乗り達もボードの上に立ち、神経を尖らせた。
その内1人が勢いよく波に乗り出した。

「……」

「……」

その波乗りは、波に乗った勢いでそのまま水柱と色鮮やかな粒子の尾を引いて、宙に飛びあがった。
……が、乗り切れずにすぐ水中に落下した。

「あぁー」

「ほんとザンネン」

「オレならもっと攻められるけどね」

「でもオマエ、こないだ落ちてボード壊したじゃん」

乾いた笑いが集団たちの間に響く。

これがワムと呼ばれる最近流行りのスポーツである。
基本的には安全を考慮し、このように海上で行われる。
そして、数人の達観した気になっているチームが浜辺で眺めているのだ。

401レーナ:2013/11/05(火) 19:38:31 ID:???
>>400
「何やってんだろ?」

ビーチで水着でくつろぎながら、おていていく様を見つめる。

402名無しの魔術師:2013/11/05(火) 19:46:59 ID:???
>>401
海では、若者たちが海の波に乗って遊んでいる。

「はっはっはは!」

「全然ダメじゃん」

仲間が魔元素の波に乗り、派手に海に落ちる様子を見て笑うグループ。

「お姉さんも、ワムしにきたの?」

グループの中の洒落た女性が、レーナに声をかけた。
見れば皆ウェットスーツを着ている。

403レーナ:2013/11/05(火) 19:55:05 ID:???
>>402
「ん〜?ワム?初めて聞いたんだけど…え〜っとカッコつけて墜落する遊び?」
「人間だと危険な気がするけど?」

空が自由に飛べる身からすれば、先ほどの行動は墜落しているだけに見えたらしい。

404名無しの魔術師:2013/11/05(火) 19:59:37 ID:???
>>403
「んん〜」

困ったような表情でグループの仲間と顔を合わせた後、
『ここだけ共有NPC&アイテム』の>>15にあるような説明をする

「楽しいッスよ、お姉さん」

最後に、グループの若い男が呼びかけた。

405若いエルフ:2013/11/05(火) 20:02:03 ID:???
若い少女エルフが二人。
一人は全身に刺青の入ったスタイル抜群のダークエルフ。
もう一人は長い金髪が美しいスレンダーなエルフ。

互いに体型の美しさを強調できる水着を着ている

だが、金髪エルフの表情は暗い。
横と比べられるからだろうか?

406レーナ:2013/11/05(火) 20:09:25 ID:???
>>404
「へぇ…楽しそうだね?あ、でも道具なんて持ってないんだけど…」
頷きながら説明を聞く。

407名無しの魔術師:2013/11/05(火) 20:13:09 ID:???
>>405
>>404とは別の二人の男が話しかけてきた。
ボードを持ってはいるが、だぼだぼのジャージ姿で、見るからに初心者だ。

「お姉さんたちもやるの?」

「俺たちとご一緒しない?」

>>406
「ウェアとかなら、そこで売ってるよ」
女性が指差す先には、海の家がある。

「ボードは高いから、私の貸してあげるよ」
女性は、ピンク色の可愛らしいボードを持ってきてくれた。

408若いエルフ:2013/11/05(火) 20:21:03 ID:???
ダークエルフの方は一瞥くれただけで視線を逸らした。

金髪の方は優しく笑い、一番可愛く見える俯き気味の角度をとり、

「いえ…私は怖いので見ているだけです…」
(うわー、見るからに金持ってなさそうだわー)

409名無しの魔術師:2013/11/05(火) 20:27:58 ID:???
>>408
金髪のエルフの仕草に、二人とも心を射抜かれたようだ。

「そういわずにさぁ、やってみようよぉ。俺が手取り足取り」

「俺がやって見せるから、ちょっとそこで見てて!」

「あっ、ズルいぞお前!」

男の片割れが慌ててジャージを脱ぎ、パンツ一枚で自分のワムボードを抱え、渚に向かって走り出し、浜の途中でこけた挙句に持っていたボードが頭にあたった。

410レーナ:2013/11/05(火) 20:29:22 ID:???
>>407
「ありがとうね。ちょっと待ってて…」

ショップの中に入り、ウェアを購入。

「ん、ちょっと苦しいかも…」

一応サイズに合わせたようだが少々きつめのようだ。主に胸が

411名無しの魔術師:2013/11/05(火) 20:33:32 ID:???
>>410
「おい……」
男性陣は息をのんでレーナのウェア姿に見とれている。

「それで、海の波の、もっと上の波を感じるのよ。最初は難しいけど……」
女性は快くボードを貸してくれた。

412若いエルフ:2013/11/05(火) 20:40:46 ID:???
「あんたやりなさいよ」

金髪は営業スマイルをやめダークエルフに指図した。
ダークエルフはクールな表情を崩し、

「やだ…怖いのやだ…」

「あ?」

「う…やる。やるよ」

黒髪褐色のダークエルフが立ち上がり倒れた男に近づき、ボードを広いあげた

「借りる」

もちろん一連のやり取りは男達には聞こえていない。
顔に少し幼さが残っているが、レーナに負けず劣らずのプロポーションをしており、ビキニの水着が良く似合っている。

413名無しの魔術師:2013/11/05(火) 20:47:50 ID:???
>>412
「お姉さん?お姉さーん!?」

ボードを半ばぶんどって海へ向かったダークエルフの背後で、転んだ仲間をゆすって起こす男。

海の方では既に数名の波乗り達が海の波に乗り、魔元素の波にも乗り、各々楽しんでいる。

414レーナ:2013/11/05(火) 20:51:48 ID:???
>>411
「うん、やってみるね。」
手首にしていたシュシュで髪をまとめて海に入る。

(波の上の波…どんな感じなんだろう?)

415名無しの魔術師:2013/11/05(火) 21:07:13 ID:???
>>414
「いやー、むずいっしょ」

「初めてでしょー」

浜辺では、男たちが割と真剣にレーナを見守っている。

既に海で波に乗っている波乗り達は、皆、海風に乗ってやってくる魔元素の波に乗り宙を舞っている。
もしレーナが魔元素を見る事ができれば、また、海風に乗って魔元素も波を作る事を知っていれば、
「そういうことか」と理解することはできるだろう。

後は、その波に乗る勇気とテクニックが物を言う。

416若いエルフ:2013/11/05(火) 21:11:23 ID:???
>>413-414

ミディアムロングの髪を纏め、ねじりを加えてアップにし、バレッタで止めた

ゆっくりと、海に入っていき、流し目で男達を見る。

「…ふん」
(うー…男の人しかいない…恥ずかしいな)

傍からみれば品定めとも取れなくない。

(あ、女の人もいる…でも…
)

417レーナ:2013/11/05(火) 21:20:13 ID:???
>>415-416
「うーん…」
周りを見渡してみて、ほかの波乗りたちの動きを観察する。
皆、波と風のタイミングに合わせていることを感じる。

(あ、もしかして…)

今度は魔元素の流れを感じてみる。
タイミングは同じだ。

「うん、なんとなくわかった。やってみるね。」

次に来た波と風のタイミングに合わせて、ボードに乗り波に向かっていく。

418名無しの魔術師:2013/11/05(火) 22:01:37 ID:???
>>416
不思議と、海に入ると周りの波乗り達はイケメンに見える。

「どうしたの?……落し物でもした?」

笑顔が似合う波乗りカップルが、ダークエルフに声をかけた。
仲の良さそうなカップルだが、女の方はダークエルフを二度見して、しかめっ面になった。

>>417
「がんばれー」

背中の方では、グループの皆がかたずをのんで見守っている。

419レーナ:2013/11/05(火) 22:08:22 ID:???
>>418
(こう…飛ぶ時みたいに風に…波に向かって翼を広げるみたいに!)

波の頂点を超え、魔元素の波へ乗る。
波を捕まえてほぼ一直線に上空へ向かう。

(すごい…アモルフの言っていたロケットってこんな感じなのかな…?空しか見えない…)

420名無しの魔術師:2013/11/05(火) 22:23:52 ID:???
>>419
ボード越しに魔元素の波を感じる。
普段はあまり考えないが、魔元素の複雑なうねりが次から押し寄せ、吹き飛ばされてしまいそうになる。

魔元素の波に乗っている瞬間は、他から見れば宙に浮いている状態であるが、
ボード越しに、確かに見えない魔元素の上を滑っている感覚がある。
周囲に見えるのは地平線まで見える青空。
そして、海の波音が聴こえる。

魔元素の波が途切れたところで、水中に落下する。
最初の印象は恐かったかもしれないが、水面に顔を出して、初めてワムの楽しさを実感できるだろう。

421若いエルフ:2013/11/05(火) 22:24:10 ID:???
>>418
(わ…睨まれた。どうしよう? 気分悪くさせたかな…)

「別に…何でもないよ」

(うー…気まずいよ…でも飛ばないとゴディに怒られるし…早く飛んで戻ろう)

「飛んでくる」

ダークエルフは逃げる様に波待ちの連中に混ざった。

見計らった様に波が押し寄せ、それに綺麗に乗った。
魔元素への適性の高さと持ち前の身体能力の高さを活かして、高く高く飛び上がった。
そしてバランスを取り戻そうとした結果意図せず、宙返りした。

「あ…気持ちいいかも…」

圧倒的な開放感に感動を覚えた。

が、しかし水着で激しい動きをした為、胸を隠していた布は飛んでいった。ひょっとしたら開放感の原因はこれかもしれない。

422レーナ:2013/11/05(火) 22:48:12 ID:???
>>420
「プハッ…ケホケホ…」

水面から顔を出し、吸い込んでしまった海水でむせる。

「きもちいかも…」

423名無しの魔術師:2013/11/05(火) 23:02:32 ID:???
>>421
飛んで行った布は、チェリーボーイの頭に優しく落ちた。
チェリーボーイは出血多量が原因で気絶した。

周囲に居り、それを目撃した男性たちは唖然とし、もれなく片割れの女に平手打ちを喰らった。

>>422
そんな感動を覚えた矢先、目の前に>>421が落下してきた。
あられもない姿で現れたダークエルフに驚きを憶えるかもしれない。

424レーナ:2013/11/06(水) 19:41:27 ID:???
>>423
「ち、痴女が空から降ってきた…?」

どうやら状況に頭がついていってないようだ。

425若いエルフ:2013/11/09(土) 21:07:42 ID:???
若いエルフは初めての経験に、恍惚感を覚えながら目を閉じて天を仰ぐ。

あの気持ち良さを思い出しながら。



が、まだ丸出しである。

426名無しの魔術師:2013/11/09(土) 21:13:31 ID:???
>>424-425
「あの……」

気まずい表情でウェットスーツの女性が近づいてきた。

「これ、貴方のですか?ですよね?」

そういって、ダークエルフが先ほどまで胸に着けていた布を目の前に差し出す。
何故か普通に波を楽しんでいたレーナも周囲から視線を浴び、何か恥ずかしい気持ちになった。

427レーナ:2013/11/09(土) 21:22:43 ID:???
>>426
「いえ、私じゃないです、そっちの痴女の方です…」

目をそらして>>425を指差す。

428若いエルフ:2013/11/09(土) 21:25:53 ID:???
やっと、自分の状態に気がつき小さく息を漏らした。

得に動揺する素振りは見せず、別の高揚を覚えながら恥ずかしさのあまり失神した。


「わー、あの子やるわねー」

ケラケラ笑いながらトロピカルジュースを飲む金髪エルフ。

429レーナ:2013/11/09(土) 21:30:33 ID:???
>>428
「気絶しちゃった!痴女のエルフが気絶した!?ど、どうしよう!?」

こちらはパニックである。
とりあえず海から出してやるのが先決だと思う。

430名無しの魔術師:2013/11/09(土) 21:34:39 ID:???
>>427-429
「え、えぇー!?」

周囲の女性たちが集まりエルフを支え、てんやわんやの騒ぎになった。
(男性は大体エルフの胸に意識を囚われた結果、相方に殴られて海の上に浮いている)

431レーナ:2013/11/09(土) 21:39:17 ID:???
>>430
「あ、ビーチに行く前に隠さないと…」

なにか適当に辺りを見回し…

「これでよし!」

ドヤ顔で二枚貝の貝殻で胸を隠す。
火に油を注いでいることには気づかないようだ。

432若いエルフ:2013/11/09(土) 21:41:53 ID:???
運ばれる際の揺れで再び目を覚ました。

が、おっぱい丸出しのまま男性に運ばれている。

(ああ、私これから酷い目に合わされるんだ…泣いても許して貰えない…薄暗い所に閉じ込められて…初めてなのに失神するまでグシャグシャにされちゃうんだ…)

少しだけ心臓が高鳴り再び都合良く失神。

433名無しの魔術師:2013/11/09(土) 21:49:25 ID:fdxwBna.
>>431-432
エルフを運んでいた男性は、背後から女性にヘッドロックをかけられた。

それを見た別の男性が、男女差別だ!と騒ぎだし、海上では男性と女性の盛大なワムバトル(ワムをしながら空中でケンカ)が勃発した。

エルフのために、海上が混沌に包まれた!

434レーナ:2013/11/09(土) 21:56:45 ID:???
>>432-433
「と、とりあえず痴女さんを運ばなきゃ…」

混沌の海上からエルフを抱え、翼を広げる。
ビーチについたら自分のレジャーシートにエルフを寝かせて
胸の上にバスタオルをかける。

「一安心…かな?」

435若いエルフ:2013/11/09(土) 21:58:23 ID:???
ワムバトルに何食わぬ顔で参加する金髪エルフ。
自分だけはしっかり、ウェットスーツで身を包んでいる。そのせいか、残念な胸がさらに残念になっている。

(どいつもこいつもあたしより胸がでかいなんて!)

魔術で身体能力強化し巧みに飛びながら女性の下着を剥がそうとする。

436名無しの魔術師:2013/11/09(土) 22:05:57 ID:fdxwBna.
>>434-435
「やれやれ、どいつもこいつもバトルに気を囚われて、美しく波に乗るという根本の概念を忘れているようだな」

男が、海の波から魔元素の波の上に突入した。
しかし、その瞬間である。
金髪のエルフは女性の下着を剥がそうとするが、波の上の状況はスピーディーに、入れ替わるのである。
つまり、金髪のエルフが下着を剥がそうと思っていた女性は海の中に落下し、代わりにその地点に男が移動してきたのである。
そして……

「あ゛っ!!」

男のパンツがズリ下げられた。

437レーナ:2013/11/09(土) 22:14:02 ID:???
>>435-436
「だ、大丈夫なのか…な?」

ビーチから大空戦を見物する。
きつかったウェットスーツは脱ぎ、ハイレグタイプの白いワンピース水着である。
色気と露出度は比例しないのである。

438若いエルフ:2013/11/09(土) 22:17:58 ID:???
再び目を覚ますダークエルフ。
目の前には美しい女性。

(え…女の人? あ、そっか…私女性にメチャクチャにされるんだ…)

全てを受け入れる覚悟をして紅潮しながら目を閉じた。
どうやら一度スイッチが入ると大変らしい。

一方海では男性のそれを見たエルフが悲鳴をあげて泣き出した。嘘泣きではなく本当に涙を流している。

「えぐっ…この…人がいきなり…」
(けっ、粗末なもの見せやがって。小指の先もないじゃん)

涙を本当に流すなど朝飯前らしい

439名無しの魔術師:2013/11/09(土) 22:22:05 ID:fdxwBna.
>>437
「うっひょー!ハイレグちゃんだぜぇええええ!!ぐえっ!!」

波の上から一直線にレーナに近寄ろうとした男が、他の誰かが発射した魔弾に吹き飛ばされて水没した。
他にも何名か男性が飛んでくる。

>>438
「……」

男は青ざめて硬直し、勝手に水没した。

「金髪エルフちゅゎ〜ん!!」

別の(気持ち悪い)男が飛んできた!

440レーナ:2013/11/09(土) 22:27:08 ID:???
>>438
「あ、気づいた?よかった…」

意識を取り戻したダークエルフをみて安心するも

>>439
「け、ケダモノ!こっちこないで!」

光の弓を作り出し、ボードを狙い矢を放つ。

441名無しの魔術師:2013/11/09(土) 22:46:09 ID:fdxwBna.
>>440
「何ッ!!?」

レーナが放った矢は、向かって来た男性とその背後にいた男性の2人のボードを同時に打ち抜き、
2人同時に海に沈めた。

「うわあああッ!」

「クソッ、今はあっち(女性陣)が優勢だ!撤退だ!!」

悔しがりながら撤退していく男性たち。
男性がビーチから消えた後、女性たちだけで祝杯ムードに包まれた。

今日も、平和と動乱が入り混じる帝国の、ごく一般的な一日が過ぎていく……。

442南大陸 荒野都市カーツ編:2013/11/12(火) 02:33:20 ID:SVtv/fVA
>>396
顔を裂かれた汚染獣は、ショウ達を睨みながらじりじりと後退していく。
クライアも攻めあぐねているのか、どのような指示を出すべきか思考中だ。

ケヴィン「ん…ちょ、あれ何だ!?」

ケヴィンが驚いた声を上げるのと同時に、汚染獣が自身の身体に受けた傷から
これまで以上に濃い白霧を噴出した。目暗ましからの不意打ちを警戒しただろうが
地面を砕くような音が一度だけ響いただけでそれ以上は何も起こらない。


キース「……逃げたのか?」

噴出された霧が四散し、視界が晴れると
周囲が凍てついた巨大な空洞が地面に出来ていた。
汚染獣はこの数秒で穴を掘り更に地下に後退したようだ。

「このまま進むか…それとも一度荒野都市に戻るか…」
今回、この鉱山の調査に出向いたのは汚染獣の凶暴化の調査の為だ。
現状では『手強い汚染獣と戦った』事以外に収穫がまるでない。

ケヴィン「い、一度引き返しましょうよ!この先にいるのがアイツ一体ってわけないし!」


キース「だったら猶更、奴を追って始末すべきだろ?
    もし先に汚染獣の群れでもいたら、余計手詰まりになるぞ」
二人の真逆の、しかしそれぞれ決して間違っていない意見が対立する。

443ショウ:2013/11/12(火) 03:28:20 ID:???
>>442
「……みたいだな」

汚染獣が姿を消した事を確認して呟く。

――さて、どうしたものか。
ここで帰ってしまっては調査隊として来た意味が無いに等しい。
時間が有限である以上、一度の調査で少しでも多くの情報を持ち帰らなければ今後の調査に支障が出る。

しかしここで汚染獣を追ったとしても罠の可能性も捨て切れない。
地下に先ほどの固有体(想定)クラスの汚染獣が複数体居たとすれば――どれだけ奮戦しても、このメンバーでは犠牲を免れないだろう。
命あっての物種である。情報が少なくとも、交戦した事実と汚染獣の情報を持ち帰れば今後には生かせる。

それぞれのケースを想定しているケヴィンとキース、どちらの意見も間違っていない。
二人の意見と今までの情報、そして自分の考えを交えて考えた結果――

「――俺は、奴を追って進むべきだと思う。可能ならトドメを刺したい」

と、二人に続いて発言した。

「たぶんだけど……あいつと共に行動するような汚染獣ってのは居ないんじゃないかな。
 周辺を凍らせるような汚染獣だろ? そんな独特のタイプの周辺に他の汚染獣が居るってのは考え難い。
 もちろん、あいつと全く同じタイプが複数居る可能性もあるけど、本当に居るなら此処に居てもおかしくないと思う。
 此処は特に冷えているし、あのタイプからすれば絶好の環境だ。でも、此処にいたのはあいつ一匹」

「それに今ここで引き返したら、次に戻ってきた時にあいつが待ち伏せしているかもしれない。
 氷の壁を作って入り口を塞ぐとか天井に仕掛けた氷柱を落とすとか……色々あるけど、とにかく状況が好転するかと言われれば、可能性は低いんじゃないか」

長々と語った後ふう、と一息つく。
ショウなりに根拠を述べ、キースの意見に賛成した。さて、我らが隊長殿は如何様な判断を下すだろうか。

444ヒューガルテン&レフ:2013/11/12(火) 22:23:58 ID:apoRJ2wg
>>442-443
レフ「なんか一段落ついたっぽいカンジ?」
ヒューガルテン「みたいっすね。ナイフ抜いてくださいw 足元怖いっすwww」

レフ「多分だけど、これ逃げられてるね。けど深手は負わせた……みたいな?」
ヒュー「ちょwなんでわかるんすかwww」
レフ「それは置いといて、あたし達はどう動くべきか、ね。
 一つは前進のための合流、もう一つは殿のためにここで待機」
ヒュー「そもそも何で俺ら待機なんすかw」

レフ「もしここが巣なら、帰ってくるヤツがいるかもしれないじゃん?」
ヒュー「把握w」
レフ「それを踏まえたうえでどうs―ってヒューガルテン!?」

ヒューガルテンは止める間もなく合流しに向かってしまっていた。
レフ「んもう!
 ”隊長ごめんなさい! ヒューガルテンのバカが待機と言われたのにそっちへ向かってます!”」
とにかく状況を端子で報告する。
レフ自身はまだ動かない。
なぜなら、返答が来るまでの間にできる距離なら簡単に詰められるからである。

445クライア:2013/11/12(火) 22:58:44 ID:SVtv/fVA
>>443-444
「お前ら三人の意見はそれぞれでちゃんと正しい」
三人の発言を聞いてクライアは一言そう言った。

「よし、それじゃあ一度後続と合流して班を……」
そこに端子越しに伝わってくるレフの声
クライアはいつの間にか咥えていた新品の煙草を落としてしまった。勿体ない。

「了解だレフ、ヒューはこっちで面倒を見る…確かアイツの装備は大剣だったか?」
と、再び思考する顔付きに数秒なって

「ショウとキースの意見を採用、ただし"偵察"だ」

「気取られないように三人編成で奴を追って、可能なら撃破…数の差がヤバイなら即撤退だ」
そしてそろそろこちらに合流するヒューガルテンにも聞こえただろう。

「メンバーは俺、ショウ、そしてヒューガルテンの三人!残りは悪いが、このクソ寒い広場で待機だ」

「つーわけでレフ、端子飛ばしてるシェリの護衛しながらこっち来てくれ」

446ショウ:2013/11/13(水) 13:50:48 ID:???
>>444-445
「偵察――なるほど、了解しました」

少人数なら接近も撤退も比較的容易いだろう。
自分がメンバーに選ばれた事、意見が取り入れられた事、表には出さないが内心で喜ばしく思う。
さて、あの汚染獣を追跡する事が好機か罠か、前者である事を祈ろう。

447ヒューガルテン&レフ:2013/11/13(水) 19:04:16 ID:apoRJ2wg
>>445-446
レフ「”了解! 言うことじゃないかもですけどあのバカから目を離さないでください!”」
昨夜のヒューガルテンを見ているクライアなら、そのようなことはしないだろうが
レフはその情景を知らないが故に思わず出てしまう。
シェリーを守りつつ新たな待機場所へ向かう。

ヒューガルテン(俺がいたら絶対に逃がさなかったっての。
 追い詰めて、そして戻ってきた奴も全てぶっ殺す!)
その表情にあるのは焦りと、自分あるいは汚染獣へ向けられた憎悪。
普段のバカっぷりは面影もない……
ヒューガルテン「うはwおkっすwww偵察でも何でもするっすwww
 ショウ、よろしくwww」
口調だけはいつも通りだが、なおさらクライアの目には危うくみえる。
恐らく、同じくここカーツで生を受けたキースにも……。

448クライア:2013/11/13(水) 23:00:17 ID:SVtv/fVA
>>446-447
「安心しろ、俺が面倒みるチームで絶対に隊員を欠いたりしねぇさ」
あーあと言いながら落とした煙草を拾いつつ、レフ達を安心させる言葉を口にするクライア。
クライアの手腕ならば信用出来るだろう。一方で

(ヒュー…ちょいと昨日の激励が利きすぎちまったかな?
 ま、ちゃんと面倒みてやりますか)
と、危うさを秘めているヒューガルテンに気取られぬように注意の視線を送っていた。

キース「……」
そしてキースは、何も言わずにヒューガルテンを横目に見るだけだった。

「流石に汚染獣の掘った穴からまっすぐ落ちるのはしんどい
 俺達はこのまま地下への順路を降りて行くぞ?隊列は俺、ヒュー、ショウの順番だ」

「ショウ!信用してっからしっかり背中守ってくれよ?」

449ショウ:2013/11/13(水) 23:32:07 ID:???
>>447
「あぁ、よろしくな」

口調とは裏腹に、明らかな憎悪を宿した表情のヒューガルテンに応える。
気づいていない――などという事はない。この場で問い質す理由が無かっただけだ。事をややこしくするつもりはない。
クライアやキースほどではないが、彼の様子を心配している。

(気をつけた方が良いかもな、なんか危なさそうだ)

>>448
「はい、任せてください。指一本触れさせやしませんよ」

ぐっとサムズアップ。準備は万端のようだ。

450ヒューガルテン:2013/11/13(水) 23:59:08 ID:apoRJ2wg
>>448
レフ「はい!」
クライアなら問題はないさ―そうブルージュからも聞かされているレフ。
無論絶対的に信用はしている。しているが……。
レフ(あんだけ心乱れてちゃなにやらかしても不思議じゃないっていうか?
 とにかくあの心境で戦うのはご法度、みたいな……)
「うはwwおkwwww俺真ん中っすねww」

レフ「キース君、あのバカは案外しぶといし?」
こっそりキースに話しかけた声に自信はなかった。

>>449
「剣士同士うまくやろうずwww」
無謀な突撃を仕掛けかねない。―そんな気さえするだろう。

451クライア:2013/11/14(木) 00:14:48 ID:SVtv/fVA
>>459
「おぉ?言うじゃないかルーキー…って言うにはもう場数踏みまくったか」
頼もしい返事をするショウの頭をクライアはガシガシと撫でた。
兄貴分が弟分を褒めるような、そんな感じだ。

「…マジで頼んだぜ、ショウ」
と、ふいに真剣な眼かつ小声で、ショウに何か託すような口ぶりで念を押した。
そして離れると
「殿がうっかりするとやばいからな」
何時もの、隊員たちの緊張をほぐす軽い物言いに戻っていた。
>>450
キース「…まあ、うちの隊長がいるなら大丈夫だろ…」
自信のないレフに対し、キースは隊長への信頼を口にする

「ヒュー、あくまで偵察だぞ?途中で無茶しようとしたら即座に撤収するからな?」
と念を押し、クライアの方も再びレフに顔を向けると

「ま、レフはうちの心配性な副隊長を頼むわ」
と、隠しようのないくらい不安げな表情を浮かべる12隊の副官、フェイスを指した。

フェイス「た、隊の指揮官の安否を気遣うのは副官として当然です!」


>>ショウ、ヒューガルテン
「それじゃあ行くぞ!
 最下層まで逃げられてたら流石に追えないから、
 3人で行くのはこっから二つ先の階層までだ」

そう言うと、クライアは武器のチェックを手早く済ませて順路に従って歩きだした。

452ショウ:2013/11/14(木) 02:11:57 ID:???
>>450
「ああ、早くさっきの奴見つけてぶっ飛ばしてやろうぜ」

相槌と共に答えるショウだが、その内心は穏やかではない。
この都市に思い入れがあるであろうヒューガルテンが、危険を顧みず飛び込む可能性は十分に考えられる。
自分もフォローしていくつもりではあるが、やはりここ一番という場面ではクライアに任せるしかあるまい。

>>451
「! ――はい」

がしがしと頭を撫でられながらも、クライアの真剣な言葉は確かに聞き入れた。
その後の弄るような物言いに困ったように反論していたが、彼なりに合わせたのかもしれない。

「よし……行きましょう」

同じくチェックを済ませて歩き出す。
指示に従って最後尾に居るため、クライアとヒューガルテンの移動に合わせて動く事になるだろう。

453ヒューガルテン:2013/11/21(木) 22:51:50 ID:HoKozm0I
>>451-452
「了解っすwwwwおとなしくするっすwwwwww」
クライアがショウに囁いた言葉など聞こえていない。
やはりいつものような調子で返答してクライアに続く。

レフ「クライア隊長を信じていないわけじゃないんだけどさー……」
キースに囁き返したところで、クライアから声をかけられたレフ。
レフ「はい。この場は任せてください」
そう、極力、状況が許す限りの明るさで返答し送り出した。

偵察班を見送った後、レフはそっとフェイスの傍に寄り、囁いた。
レフ「フェイス先輩、あたしならクライア隊長にも気付かれないで加勢にいけますよ?」
不安なのは自分も同じだと、そして、
待機組の指揮をとるべき立場であるフェイスは今どう振舞うべきなのかを
遠まわしに告げた。

レフ(そんなことにはならないと思うけど、ひょっとしたらアレ使う羽目になるかな?)
誰にも気付かれないように、防護服のポケットに触れた。

454クライア:2013/11/28(木) 03:10:22 ID:SVtv/fVA
>>452-453
下の階層へと足を進める偵察班。進めば進むほど冷気が増していく。
セオリーでいくならば汚染獣の気配や、あるいは進化後の残骸などが眼に着くはずだが…

「凄いなこりゃ、一面真っ白か凍ってるかで判別つかないな」
先頭を歩くクライアが呟いた。粉雪が積もり、天井には氷柱まである。

「汚染獣の残骸でもあれば、少しは先の対策が立てられるのにな…」
現在の階層に汚染獣の気配はない。異常があればクライアが気付くだろうし、そうでなくてもシェリの端子が何か勘づくだろう。


―待機組―
フェイス「!……レフ……」
後輩の気遣いに表情が変わるフェイス。
この場で指揮を託されたフェイスが、不安を感じさせるままでは駄目だ。
数秒、思考するそぶりを見せてから普段の規律正しさを感じさせる表情に戻った。

フェイス「お前の申し出は、正直嬉しい…
     だが、それでは結局隊長の指示を破った事になってしまう」

フェイス「5小隊から預かってきたお前に、命令違反のペナルティなどつけたくない
     ……それに、そんなコトをすれば私が隊長を信用していなかったという事にもなる」
そこまで言って、ふう、と息を吐く。次に口にする言葉をやや躊躇っていたようだが

フェイス「だからこれは"現場の判断"での指示だ
     隊長は機動力を優先して最少構成の偵察隊で向かったが、
     あれでは撤収する際の安全確認が疎かになる」

だから、と続け

フェイス「レフ、もし頼めるなら隊長達の退路の確保をしてほしい」

455ショウ:2013/11/28(木) 18:42:17 ID:???
>>453-454
「その辺に隠れてる……って事はなさそうですね」

周辺を警戒しつつ呟く。
なお、特に活動の弊害にはならないが凄く寒がっている。

「しかし全く見当たりませんね。残骸とか、少しぐらいあっても良さそうなのに」

456ヒューガルテン:2013/11/29(金) 18:21:29 ID:foQB6QWs
>>454-455
「うはw寒いwwwしかも何もないwwwww気配もないとかwwwwww」
ショウに負けず劣らずの寒がりっぷりである。

「ひょっとしたら雪の下とか氷ん中とかなんか埋まってたりしてwww
 試しにブチ割りましょうかwwwww」
ヒューガルテンの兵装―超重量の大剣ならば容易いが、クライアは止めるだろうか。

---待機班---
いつもの表情となったフェイスを見て少しほっとした表情になるレフ。
クライア隊長からの任務―心配性な副隊長を頼む―を無事果たせたと確信したからだ。
それも一瞬。
”現場の判断”に基づく新たな指示を聞いて、顔を引き締めた。
レフ「退路の確保、ですね」
フェイスが言葉に迷った理由も心情もレフにはわかる。
―副指揮官としての懸念と指揮下の者の戦意低下、そのどちらも払拭するためにどうするか。
恐らく自分ではこのような采配はできないだろう、ともレフは思った。

レフ「了解しました! キース君、こっちはよろしくね!」
指示を聞いて風のように影のように偵察班の後を追う。
足音一つなく、シェリであっても気付けないかもしれないほどに―
まるでその場から消えたかのように気配を隠しながら。

457クライア:2013/12/16(月) 02:29:34 ID:SVtv/fVA
>>455-456
「まあ残骸なんて見つけても楽しいわけじゃないしな
 このまま先に進むか…ヒュー、あんまり氷割ろうとするなよ?」

「音は響くし、もしかしたら凍りついた関係で
 この辺一気に崩落なんて笑えない事になるかもしれないからなぁ」

と、本当に笑えない冗談を口にして先へと進むと

「…俺の気のせいか?何か聞こえるな」

ショウ、そしてヒューガルテンの聴力が弱くなければ聞こえるだろう
何か、空気の漏れだすシュー、シューと言う音が。



<レフside>
最少人数構成で調査に出たためか、既にそこそこの距離の開きは出ているようだ。
が、凍てつく地面の霜のおかげで、三人の足跡は確認出来る。
今のところ順調に進軍しているようだ。

一面が凍てついているため、汚染獣の気配もない。

458ショウ:2013/12/16(月) 02:41:09 ID:???
>>456-457
「……?」

足を止め、耳を澄ませる。
原因は分からないが確かに――そう、空気の漏れ出すような音を聞き取った。

「この音は……何かが……空気が漏れてる?」

音だけ聞けば、ガスが漏れ出すような光景が目に浮かぶ。
周辺を見回す。音の発信源らしきモノは発見出来るだろうか?

459ヒューガルテン:2013/12/16(月) 22:23:22 ID:StsKCq1A
>>457-458
「うはw生き埋めは勘弁wwwおk自重しますwwwww」
ヒューガルテンはクライアの洒落にならない冗談を聞くまでは割るつもりでいた。
幅広の短剣として格納しているその兵装を、解放する構えになっていたのがその証。

「……」

「空気漏れっぽいっすね……汚染獣の鼻息とかだったりして……」
後半は警戒からの言葉ではなく、大半が期待によって発せられた推測だった。

獲物を探す獣のように周囲を見回す。

--------
レフ「(……今のところは何事もなし、みたいな?
 てゆーか、氷ですっごいキレイだし)」
左腕に装着したガントレット型兵装の重みがなければ、任務であることを忘れそう。
静かに警戒しつつ追跡しながら、そんな感想をレフは抱いていた。

460クライア:2013/12/28(土) 00:01:56 ID:SVtv/fVA
>>458
「音はこの先か……っ…」
先頭を歩いていたクライアが足を思わず止めたらしい。
ショウ、ヒューガルテンがクライアの視線の先を確認するとそこには

――ショウ達が先ほど戦った汚染獣がいた。
顔に横一閃の傷がついている事から、間違いないだろう。
問題は、それと同種の汚染獣が負傷してるものを含めて3体もいる事だった。

無傷の二体が、口から冷気を吐く事で、ダメージを受けている固体の破損個所を凍てつかせている。
専門的な事は分からないが、凍てつかせることで回復させているのではないかという推測が出来るかも知れない。

「どうするか…ダメージ負ってるやつが一体ならともかく…」

「コア(急所)を一撃で潰すって手もあるが、奴のコアの場所なんてまだ分からねぇし…」

461名無しの魔術師:2013/12/28(土) 00:05:06 ID:SVtv/fVA
>>460は >>458-459宛て

レフside
一人でいた事が幸いしたのか、それともレフの得意分野だったのか
偵察隊の三人が気付けなかった『別の空気の流れ』をレフは感じる。
冷気の風が、前後の一本道以外の場所から流れてきている。

レフの任務は退路の確保だ。この違和感をあえて調べなくても良い。

462ヒューガルテン:2013/12/28(土) 00:33:33 ID:djt0iUiw
>>460
「隊ちょ……」
3体の負傷した汚染獣を視界に認めた瞬間―
「レストッ―」
立ち止まったクライアの横を走りすり抜け
「―レーション!!!」
振りかざした短剣を顔に傷をもつ汚染獣へ振り下ろした。
短剣はその過程で超重量の大剣へ姿を変え、
岩をも両断する破壊力を憎悪を込めてその顔面へと叩き込むだろう。

-----------
>>461
レフの足が止まった。
隠密行動を専門とするレフにとって、その風は気づくなという方が無理である。
レフ「(氷のような風…。
放っておいてもいいケド…原因がありそうみたいな?)」

思案の結果、レフは前へ進んだ。
ただし、防護服のポケットからコンパクトミラーを取り出し、その場に置いてから。
レフ(まずは様子見…マズイものだったら動かすケド、問題なしならそのまま。
あたしに取れる一番いい手はこれかも)

463ショウ:2013/12/31(火) 00:52:55 ID:???
>>460 >>462
「……ケヴィンの意見が大当たりかぁ。
 あれ、回復させてますよね。無茶苦茶厄介そうなんですけど」

困ったように溜息を漏らしつつ、

「数は互角ですけど、此処で真っ向から三対三に持ち込んでもマズいと思います。一度撤退した方が――」

そこまで言いかけた所で、ショウの表情が凍りついた。
ヒューガルテンが迷わず躊躇わず疾走する様を視界の端に捉える。
制止しようと身体が動く頃には、既に大剣は振り下ろされていた。

「くっ……!!」

空いた左手に剄を練り上げ、剣を模した弾丸を構成し、投擲すべく腕を振り抜いた。
空間を鋭く駆け抜ける剣の狙いは、ヒューガルテンが仕掛けた汚染獣の顔――目だ。
直撃であろうと、汚染獣を死に至らせる事は有り得ないが、目は使い物にならなくなるだろう。

464クライア:2014/01/21(火) 01:19:10 ID:SVtv/fVA
>>462>>463
「おい―――!」
ショウと同じく、クライアの表情が固まる。
先頭を歩いていた自分が静止出来なかった。油断大敵である。

ヒューガルテンの強烈な一撃が、修復中だった汚染獣の頭を叩き割り
さらにショウの放った剣弾がその右目に突きささる。
白い煙と紫色の血が白い獅子型の汚染獣から吹き溢れる。

悲鳴とも取れる咆哮とともに、ダメージを負った固体はバックステップし、周囲に滅茶苦茶に氷柱の弾丸を放つ。
負傷した固体を回復させていた同型の汚染獣達も、その暴れ様に身動きが取れないようだ。

「ショウ、退路確保だ!この場で待機して、汚染獣が動くようなら今の技でけん制してくれ!!」
そう言って、ヒューガルテンの元に一気に駈け寄り、彼の腕を掴んで乱暴に振り向かせた。

「馬鹿ガルテン!!何してんだ!?勝手な真似するなとあれほど言っただろ!!」

「"自分の怨念に潰されたい"のかテメェは!!今すぐ撤退だ!!反論は認めねぇ!!」
そう言って、ショウがいる場所を指し、そちらへ走るように命じる。
その間も、負傷した汚染獣は咆哮を上げながらでたらめに暴れ回っていた。

その衝撃でか、凍てついた天井に罅が走る音が三人の耳に聞こえてくる。


―レフside―
先へと進む彼女の耳に、僅かな振動が聞こえてきた。
地揺れの類ではない。明らかな異常事態を知らせる現象だ。

シェリが中継してる端子越しに、先発隊が何かしらのトラブルに見舞われたのだと察するだろう。
残念ながら衝撃と雑音で、彼らの会話は飛び飛びにしか聞き取れないが
あのクライアが珍しく怒鳴りながら指示を出しているのだけは分かる。

465ショウ:2014/01/21(火) 01:37:01 ID:???
>>464
「了解!!」

指示に応じると共に剄刃を練り上げ、身動きが取れない二体目掛けて投擲する。
その両方が顔面を狙った物だが、連続性を重視した攻撃故に怯ませる程度が限界だろう。

「くっそ、馬鹿みたいに暴れやがって――……!?」

その音を聞き、天井を見上げる。
皹割れた様を視界に捉え、ショウの表情が焦りに歪んだ。

「天井が崩れる!! 二人とも急いで!!」

クライア達に呼び掛け、汚染獣達へと視線を戻し、構える。
ここまでで汚染獣がこちらに仕掛けてくるような素振りがあれば、再度の牽制を仕掛けるつもりだ。
何が何でも、二人が戻ってくるまでの足止めを遂行せねばならない。

466ヒューガルテン:2014/01/22(水) 22:24:40 ID:kgQWtl/.
>>464
「邪魔すんなショウ! こいつらは俺の獲物だ!!!」
振り返ることもなく、普段ならありえない暴言を吐き捨てながら
紫の血に染まる大剣を再び振りかざす。
でたらめに降り注ぐ氷柱を打ち砕きながらさらに突き進もうとしたところで、クライアがその腕を掴んだ。

「離せよ! こいつら全員ぶっ潰せるなら俺なんざどうだっていいんだよ!!!」

普段の人格がはじけ飛んだヒューガルテンの耳には、不穏な音も、焦りの呼びかけも届かない―

--------
レフ「っ……あのバカ、マジでやっちゃってるし!」
感じる振動、端子越しのクライアの怒声、雑音。それだけで状況は把握できた。
レフ「しかもコレ、マジヤバイ!」
研ぎ澄まされた聴覚は、雑音の中から罅の音を聞き分けていた。

レフ「―そっちはほっといて行って!」
誰かに呼びかけ、走り出すレフ。

レフの呼び掛けと同時に、道中で”風”を監視するために置いて行った鏡が一瞬、瞬く。

駆けて行くレフの横を何かの影が高速で通り過ぎた。


レフ(とにかく真っ先にあのバカを遠ざけないと!
 あたしの速さなら、ここからでもたぶん隊長より先に回り込める―!)
レフは一直線に現場へと飛び込んでいった

467クライア:2014/02/23(日) 01:58:27 ID:SVtv/fVA
>>465-466
その時、クライアは思い切りヒューガルテンの顔を引っ叩いた。
「馬鹿野郎!!テメェの命は"そんなに軽く薄っぺらいもの"じゃねぇんだよ!!」

ショウの放ったけん制に、白い獅子型の汚染獣は怯みを見せる。
しかし身動きが取れない為、元々の姿勢が防御態勢に近い為もあるのか、やはり有効打には程遠い。
ピシ、ピシと天井にゆっくりとだが罅が走っていく中、片目を失った汚染獣がようやく大人しくなり始めた。
つまり、冷静になり始めているのだ。暴れるのをやめて、左前脚で失った眼を抑えている。

抑えられた、かつて眼があった場所からは薄黒い瘴気が漏れている。
レフが現場に到着したのはちょうどその時だった。
立ち位置的にはショウがすぐ近くにいるだろう。その先にはクライアと、彼にひっつかまれたヒューガルテン。
そしてその先には、片目を負傷した白い獅子型の汚染獣と、身動きが取れなくなっている同型の汚染獣が二体。

「レフ!?どうしてここに…って今はむしろありがたい!撤退だ!!
 この馬鹿をショウと二人で連れ出してくれ!」

そう言ってクライアは片目を失った汚染獣へ視線を向ける

「後ろの二体はすぐには動きそうにないがコイツはやばいな…さらに天井もやばいと来たもんだ」

「ショウ!威力は良いからさっきの攻撃続けてくれ!コイツを固めて、そしたら全員で逃げるぞ!」
全員で生還する為の撤退策を素早く講じるクライア。

ヒューガルテンの攻撃と合わさった結果とはいえ、ショウの剣弾を喰らった汚染獣はそれを見れば警戒すると判断したのだろう。

468ショウ:2014/03/01(土) 00:42:31 ID:???
>>466-467
「っ、お前なあ……!!」

勝手な行動で汚染獣を刺激したばかりか、捨て身同然に特攻していくという愚行。
それに対して一気に我慢の限界を超えてしまったのか、苛立ち混じりにショウが口を開く――

「!?」

しかしそれは、クライアの行動によって遮られる。
猛烈な剣幕で叫ぶ彼の勢いにしばし呆然としていたショウだったが、レフがやってきた事と、クライアによる再度の指示で我に返った。

「……了解! 続けます!!」

もう一度だけ天井を見上げた後、視線を元に戻し、攻撃を再開する。
ただただ剄を練り上げ剣弾を構成し射出。威力はともかく狙いは真っ当なものだ。
一度は受けている汚染獣からすれば、警戒すべき代物であろう。

469ヒューガルテン:2014/03/04(火) 18:54:03 ID:0rhg1PgM
>>467-468
「……!」
ヒューガルテンの口と表情の動きが止まった。
平時なら、いや、通常の戦闘時でもありえぬクライアの声と
そして平手打ちによって理性が舞い戻ってきたのか。

しかし、その片手は所有者や周囲の心境を無視するかのように
超重量の大剣を軽々と振り上げだしていた―ありえないことに。

そこにレフが駆け込んできた。

レフ「現場の判断により退路の確保に!
 ってやばい! アイツ暴走入ってる!!」
言いつつ、右手のガントレット兵装から剄力の短矢を放つ。
その矢は迷いなくヒューガルテンの手に刺さり、大剣は音を立てて落下する。

「が……あああああ!!!」
手の傷はそう深刻ではないと言うのに、ヒューガルテンが苦痛の叫びを上げた。
その身に触れているクライアは、ヒューガルテンの肉体から膨大な魔力を感じるだろう。
その力がヒューガルテンの全身を異常なほど強化させようとしていることも。

レフ「了解! 殿はあたしが務めます!」
ショウの放つ剣弾の隙間を縫って、クライアの先、ヒューガルテンの背後へ回り込むレフ。
汚染獣に背を向けることになるが、奴等の目はショウの剣弾にこそ向けられるだろう。

レフは一度、天井に目をやった。
レフ(暴発もだけど、発散させるとしてもここの天井が持たない……!
 フェイス先輩のためにも、クライア隊長を還さなきゃ!)

--------
その頃、レフが風を感じた箇所に設置した鏡の傍に影一つ。
左手にガントレットを嵌めたそれは、鏡を回収しようとして―やめた。
彼女は風のように動き出すと、物陰を見つけて身を隠した……。

470クライア:2014/03/06(木) 00:48:51 ID:3cQHs10o
>>468-469
二度も喰らえぬと言わんばかりに
ショウの剣弾を見た白い汚染獣は地をけって大きく後退する。
そして、放たれた剣弾は地面を僅かに抉った。
意外な事に他の二体はこの場の様子に堪りかねたのか地下へと続く先の道へ撤退していった。

そしてクライアはヒューガルテンの異常に気付く

「剄じゃなくて魔力による異常強化?
 ヒューの奴こんな隠し玉持ってたのかよ?!」

「…言ってても仕方ない!
 ここが"白い汚染獣の縄張りになってて
 この先に何かある"…この偵察の収穫はこれで十分だな!?」
この場の者達にそう叫ぶと、クライアは戻るべき道を指して指示を飛ばす

「奴との距離は最低限確保した!全力だ!!全力で走れ!!
 待機組と合流して安全圏まで突っ走るぞ!」

「先頭はショウ!その後にレフだ!ヒューの奴は気絶させてでも引っ張ってけ!」

「直後に俺が続く!何か異論があるなら今すぐ言って実行しろ!」

471ヒューガルテン:2014/03/06(木) 21:51:13 ID:0rhg1PgM
>>470
レフ「いえ、あたしも今の今までこんなの持ってるなんて……
 症例を見たことあったから暴走してるってわかっただけです!」
ヒューガルテンは唸り声を上げながら、
あまりにぎこちない動きで汚染獣のほうを振り返ろうとしていた。
ヘルメットの内側にある顔は、鬼の形相―あるいは、異形の顔貌に化してゆく。

レフ「了解!
 ただし、最後尾はあたしです! あと、走る必要もないと思います!
 隊長、ショウ君、受身の準備を!」
言いながら、レフは右手のガントレットをヒューガルテンの首筋に押し当てた。
レフ(あたしが”あたし”でよかったかも……これやると間違いなく天井は……!)
「レ……フ……?」
レフ「痛みは一瞬だから!」
ガントレットから、針が飛び出してヒューガルテンの頸に刺さる。

その瞬間

ヒューガルテンを異常強化させていた魔力が、衝撃波となって周囲に放たれた。
クライアとショウを元来た道へ送り返すには十分だろう。
衝撃波の中で、レフはヒューガルテンを二人の方へと剄を込めて蹴り飛ばした。

レフ「大丈夫、あたしは死なないし!!」
その衝撃波は、崩れかけた天井にも最後の一撃となることだろう―

472ショウ:2014/03/07(金) 03:03:57 ID:???
>>470-471
「りょうか――え?」

今まさに先頭を切って走り出そうとした時、レフから投げ掛けられた言葉に振り向いた。
彼女がやろうとしている事を認識し、理解した頃には――ショウの身体は後方へと吹き飛ばされていた。

「!?」

突如巻き起こった衝撃が何であるかを理解する間も無く、やがて地面が迫る。
咄嗟に体を捻って着地こそ成功させるが、勢いを殺しきれず背中から倒れこんでしまった。
呻きながらも上体を起こし、自分達が先ほどまで居た場所を確認するだろう。

473クライア:2014/03/08(土) 23:31:16 ID:3cQHs10o
>>471-472
「なっ―――!?」
突然に起こった衝撃で、ショウともども吹き飛ばされた。
これまでの経験か、こなした場数の賜物か、クライアは綺麗な受け身を取り
見を転がして身体を起こしてレフ達がいた場所を見る

放たれた衝撃波はその場にいた汚染獣をおも壁に激突させる程だった。
白い汚染獣はうめき声をあげている。
そして、限界とばかりに天井が崩れ、岩と氷が止めどなく崩れ落ちて来た。

「レフ!!レフーーー!!!」

474ヒューガルテン:2014/03/12(水) 21:44:49 ID:MSQY/bLg
>>472-473
ショウとクライアに続くかのように、ヒューガルテンが蹴り飛ばされてきた。
受身を取ることもできずにうつぶせに倒れこんだヒューガルテンが振り返った時―

どこか申し訳なさそうな顔で天井を見上げていたレフの姿が、
岩と氷の滝の中へ埋もれ去っていった。

「レフ!?
 レフ!!! 嘘だろなんで、なんでなんでなんで!!!」
その顔は異形などではなかったが、無数の赤いひび割れを肌に刻んだまま
我に返ったヒューガルテンがレフの手を掴もうとするかのように引き返そうとする。

475ショウ:2014/03/14(金) 01:29:36 ID:???
>>473-474
引き返そうとしたヒューガルテンの腕を、何者かが強く掴んだ。
振り返るなり何なりすると、それがショウの手によるものだと直ぐに分かるだろう。
衝撃波で吹き飛ばされた事で、あちこちに擦り傷や泥が付いている。

「いい加減にしろよ!! 身勝手で人を危険に晒した挙句に自分も死ぬつもりか!?」

我慢の限界を超えたのか、その表情も声も、明らかな怒りに満ちていた。
しかも、ヒューガルテンの腕を掴んだショウの手には、残り少ない剄が篭められている。
彼が戻ろうとする素振りを見せた時、強硬手段に出るであろう事は想像に難くない。

「隊長、さっきの指示通りに俺が先頭で良いんですか」

険しい表情でヒューガルテンを睨みつけたまま、下手な丁寧口調すら消えた物言いで問い掛ける。
天井が崩落した以上は此処も危険だろう。こうして話している間にも、刻一刻と危険は迫っている筈だ。

476クライア:2014/03/14(金) 02:56:16 ID:3cQHs10o
>>474-475
「……撤退だ……」
静かに、そして重い鉛のような言葉を吐き出すクライア。

「命令を追加する、荒野都市に戻るまで…反論しないでくれ」
くれ、と頼む言い方をしているが、口調からは強制を感じられた。

そして、剄すら込める事も忘れて、
クライアは崩れ詰み上がった氷の壁を思い切り殴った。

―鉱山にいる全員に対して―
シェリが展開している端子を通じてクライアの声が響く

「全員、速やかに鉱山から撤退して都市に戻れ」

「偵察班は後から合流する、先に戻るんだ」

その言葉に、フェイス副隊長が口を挟んだ

フェイス『撤退ってどういう事ですか隊長?!
     何かあったんですか?こちらに聞こえて来た轟音は…』

「黙って戻れって言ってるだろうが!!通信終わりだ!!」
と、強引に命令を伝えて端子から離れてしまった。
そしてショウに進むように促した。

「ヒューの面倒は俺が見る、お前は前を注意してろ…ショウ」

477ヒューガルテン:2014/03/17(月) 17:59:30 ID:RN5dH.Cg
>>475-476
「! ショウ・・・・・・」
その少ない剄と、普段なら見せないであろう激情が、
取り乱したヒューガルテンを落ち着かせることに貢献した。

その場にへたり込むヒューガルテン
「ごめん……でも、俺が……ごめん……」
ヘルメットが涙で曇る。

氷と岩とで埋まった背後で、澄んだ音がした。
それは最も近くにいるクライアにしか聞こえないほど小さいが、
そちらに視線を向けようと思うには十分だろう。

もし音のほう―クライアのほぼ足元に目を向ければ、
傷だらけの短剣が滑り込んできたものとわかるだろう。

―レフが最後にヒューガルテンの兵装を押しやったのだろうことも、
そして、ヒューガルテンにいいから行けと言いたいのだろう事も。

478ショウ:2014/03/17(月) 18:24:19 ID:???
>>476-477
「…………了解」

へたり込んだヒューガルテンを見て、怒りのやり場を失ってしまったのか。
舌打ち混じりに掴んだ腕を放して早足で来た道を戻っていった。
いくら怒っていようと状況を弁えてはいるのか、クライア達から付かず離れずの距離を保っているだろう。

苛立ちながらも仕事は果たそうと周辺を警戒するが、何事も無く進めるだろうか?

479クライア:2014/03/18(火) 01:59:26 ID:3cQHs10o
>>477-478
氷と岩に阻まれ、向こう側は音すらうかがい知る事が出来ない。
果たしてどうなったのだろうか?汚染獣は退いたのか…?

行きとは逆に、ショウ、ヒューガルテン、クライアの順番で歩き出す事だろう。
クライアは一人、足元に視線を向けると滑り込んできた短剣を拾い上げた

「…生きててくれよ…ブルージュに殺されちまうからな…」
過酷すぎる現状だが、レフの生存を願わずにはいられなかった。

「ヒュー、持ってろ」
そして、拾った短剣をヒューガルテンに寄こして進むように促した。
来た道はレフが確認した通りに問題はないはずだ。

480ショウ:2014/03/20(木) 23:17:56 ID:???
>>479
何も問題無い事を確認して黙々と進んでいく。
状況を弁えてはいるようだが、一刻も早く此処から立ち去りたいのか早足気味だ。

(……なんでこんな事に)

危うい雰囲気を感じておきながら、結局止められず仕舞いだった自分に責任がある。
そう考えていながらも――正直言って、ヒューガルテンへの怒りが治まらない。
意気消沈しているが、彼の顔を見たらやはり憤りを隠せなさそうだ。さっさと此処から出てしまいたい。

481ヒューガルテン:2014/03/22(土) 22:58:39 ID:kgdene0E
>>479-480
「……これ、俺の……」
短剣を受け取ると、肩を落としヘルメットを涙で曇らせながらも指示に従い、歩き出した。
(わかった、レフ、俺、絶対迎えに来るから……生きててくれ!)


引き返す途中、先頭を行くショウの視界にひとつ光るものが入り込んできた。
通路の端に、円形のコンパクトミラーが開いたまま置いてあるのだ。
拾い上げてみれば、真鍮の蓋にLeff―レフ―と刻印があるのがわかるだろう。

置かれていたのは、レフが冷たい風を感じた場所だった。
まだその風はあるだろうか、そして、吹いているのなら誰か気付くだろうか……

482クライア:2014/03/24(月) 01:27:44 ID:3cQHs10o
>>480-481
真っ白な坑道にそのコンパクトミラーは目立っていた為
最後尾のクライアもその存在に気付いた。
「そいつは…」

すき間風のような冷風は今でもこの場に吹き込んでいる。
その証拠に、先頭を歩くショウの髪が僅かに揺れた。

同じく、イライラを抑えようとしてクライアが火をつけた煙草の煙も風に流されている。

483ショウ:2014/03/24(月) 02:21:45 ID:???
>>481-482
「……なんだこれ」

明らかに自然物でないそれに気づき拾い上げる。
蓋の刻印から誰の所有物であるかを理解した所で、僅かに感じた風に違和感を覚えた。

「? ……風が吹いてる?」

来る時には感じなかった物だ。周辺を見渡して風の発生源を探すが、見つかるだろうか?

484ヒューガルテン:2014/03/24(月) 21:16:28 ID:kgdene0E
>>482-483
「……?」
立ち止まったショウに疑問を覚えながらも一言も発しないヒューガルテン。
どうやら風には気付いていないようだ。

485クライア:2014/03/29(土) 04:12:25 ID:3cQHs10o
>>483-484
「ここは坑道だったからな、あの白い汚染獣に氷漬けにされる前は
 そこかしこに穴があったはずだ」

煙草の煙を眼で追いながら、クライアは風の流れを指す

「地下に続く別の道から風が来てるのか、
 それともこっから通じる出口のどっちかがあるのかもしんな」

「それと…それ、レフの私物か?なんだってこんな場所に?」

「…ヒュー、何か知らないか?」
つとめて口調に気をつけて、ヒューガルテンに確認を取る。
今、彼に対して接し方を間違えてしまったら
取り返しがつかないとクライアは分かっているのだ。

486ヒューガルテン:2014/03/30(日) 22:25:19 ID:9Yke8Mrc
>>485
「レフの……? それ、鏡……」
ヒューガルテンが呟くように答えたとき、その手に渡された短剣が
一瞬だけ光を反射した。
それと同時に、ショウの手の中で真鍮に守られた黒曜石の鏡が何かを映した。
それは映るはずのない姿―レフの横顔。
振り返ってもレフは居ない。
しかし、鏡の中の視線は風上を向いていた。

「レフと鏡……聞いたことあるっす。
 レフは鏡越しに遠くを見ることができる……
 ただ普通の鏡じゃ無理とかなんとか」

「確か……
 『"あたし"が"居られる"鏡だけ』とか言ってた気が……」

落としたにしては不自然に、風上を映すようにそこにあった鏡。
ヒューガルテンの言葉から推測すれば―わざとレフが置いて行ったのだろう。
風を感じて、その先に何かあるのではと思ったのか……と。

487ショウ:2014/03/31(月) 01:14:50 ID:???
>>485-486
「!? これは……」

思わず振り返るも、やはり其処に彼女の姿は無い。だが確かにレフは“映っている”。
どういう事かと思考を巡らせていた所で、ヒューガルテンが思い返すように語った話を聞く。

「“あたしが居られる”――って、さっぱり分からないな。
 まさか鏡の中で本当に存在しているって訳じゃないだろうし」

首を傾げつつ呟くも、落ちていた鏡の不自然さには気づいていた。
レフがわざわざ置いていったのだとすれば、おそらく彼女は“風”の存在を感じ取ったのだろう。
何かがあると想定して、しかし本来の目的――ヒューガルテンの暴走を止める事――を遂行すべく、こういった手段を取ったのだと。

「まぁ遠くを見られるっていうのなら……この鏡に、風上の光景が映ってたりするのかな」

もしも映っているのだとすれば、クライアの推測通りのものが投射されているのだろうか?

488クライア:2014/04/03(木) 03:41:13 ID:3cQHs10o
>>486-487
「レフ独特の手法があるってわけか…」

「けど確かに、行きに比べても風の流れが露骨に感じられるのは気になるな」
そう言ってクライアも鏡をのぞく

ショウや自分達の推測があっていたと仮定して、
もしも風上の光景が見えるなら、さらに地下へと続く階段が鏡に映っている。

しかしもしも、これがまた別の何かを狙っている物なら何も映らないだろう。


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