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緊急投下スレッド2

515少年時代3.2:2010/10/03(日) 10:13:58 ID:WykdsoLU

「あら、こんにちは。お友だちかな?」

「あ、はい。はじめまして、蒼星石っていいます」

友達の姉と顔を合わせるのは、やはりちょっと緊張してしまうものなのか。恐縮する
蒼星石にお姉さんはお姉さんらしく優しい微笑みでもって、手提げに入った石鹸の香り
漂うタオルを手渡した。無論弟くんにも一緒にタオルを渡す。

弟ひとりのお迎えのために、念を入れてタオルを2枚用意しているとは、彼女ないし
そのご家族はなかなかに周到だ。

「じゃあ蒼星石ちゃんもいっしょにいらっしゃいね。着がえなくちゃ」

「え、いや、ボクはべつに」

「いいじゃんか、来なよ」

気後れの色を示す蒼星石に、桜田きょうだいのおせっかい挟撃が襲い掛かる。友誼を
結んだその日にさっそく我が家へご招待とは、なかなか高調子な友好関係だ。

面立ちからしてシャイなジュン少年らしからぬこの積極性、やはり彼も友人ができて
心が昂ぶっているのか。この蒼星石が少年の終生のパートナーたる存在になるのでは
ないかという不確かな予感を、あるいは感じているのかもしれない。


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