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【パラレル】ときめき★ドラキュラ学園【専門】
78
:
おやゆび貴公子inドラキュラ学園その7 6/9
:2007/04/23(月) 01:57:24
「……ラノレフ?」
「――………………。」
「ラノレフ。何を怒っているのだ」
「――別に何も怒ってねえよ」
「いや、怒っている。少なくとも機嫌が悪い。ほら、ここにシワが」
ぱたたたた、といきなり間近に綺麗な小さい顔が上がってきて、指で額を撫でられた。
「寄っている」
ラノレフは心臓が口から飛び出そうな思いで飛びすさった。
アノレカードはぱたぱたとコウモリ羽をはばたかせながら、心配顔(あまり表情が変わらないので
わかりにくいが、よく見ると少し眉がへにょんと下がっている)をしている。
「何かリディーとの話で気に入らないことでもあったか?」
「……別に、何も怒ってないと言ってるだろうが」
いや、ある。
実はものすごくあるのだが、正確に言えばそれは会話にではなくて。
箱から出されて、今はアノレカードがよく座っているティッシュの箱に並んで腰掛けさせられて
いる、小さな『ラノレフ』の人形。
アノレカードと並ぶと頭一つ大きいのも、自分とそっくりだ。きりっとした彫りの深い顔立ち、
怒ったように結んだ唇、左半面の向こう傷と濃い青の強い眼光を放つ瞳。
見れば見るほど、小さい自分がそこにいるように見える。
……見えるのだが。
「ラノレフ? 本当に、どうしたんだ?」
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