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221：【クエスト依頼】『命の杭』討伐：2019/02/13(水) 01:16:03: >>220
（何発もの弾丸によって、いくつもの傷をつけられた『杭』）
（傷のひとつひとつから、真っ黒な体液を滴らせたそれは、もはや白木の杭というより、錆びかけた鉄柱のようだ）
（一発も直撃を食らっていないので、ダメージは大きくない。しかし、それでも生物としての本能が、命の危険を感じていた）
（自分を狙っているこの人間を無力化しなければ、いずれ殺されてしまうと、恐怖しつつあった）
（もちろんこの怪物は、そんな感情を表現する表情も言葉も持っていなかったが……それでも、敵意を示す手段は持ち合わせていた）
（すなわち、エリカへの攻撃という方法である）

（徐々に、徐々に、杭へと歩みを進めていくエリカ）
（全身ウジまみれ、ムカデまみれ、タコまみれ……さらに臨月の妊婦のように、腹を膨らませているという凄まじい状態で）
（しかしそれでも、一歩一歩、確実に進んでいる）
（距離的には、『杭』まで、残り100メートルといったところだろうか）

（……と、そこで。新たな生命が、エリカの中に湧き出した）
（それも、今回は1種類ではない。複数の種類の生物が、同時に、別々の場所に大量発生した）
（どばっ、と、口の中にあふれたのは、何百匹ものミミズだ）
（赤黒い縞模様の大きなミミズが、うねうね、ぐじゅるぐじゅると、口内で暴れ回る）
（すぐに吐き出さねば、喉に詰まって、まともに息もできないだろう）
（問題は、吐き出しても吐き出しても、次から次へと新しく口の中に湧き続ける……ということだろうか）

（すでにムカデが住みかにしている女性器にも、さらに別の生物があふれ出した）
（ヒルである。本来は沼に住み、愛液の中でも平気で生きていける種類で、まるまると太ってブヨブヨしている）
（それが、女性器の中に数百匹出現。まるで、極太のチンポを入れられたかのように、狭い膣をパンパンに押し広げた）
（その上で、ヒルたちは柔らかい膣壁に噛みつき、エリカの血を吸おうとするのだからたまらない）
（それはたとえるならば……マンコの中に、微弱な電流を絶えず流され続けているような、そんな不思議な感触だろう）

（一番ひどいのは、全身の皮膚である）
（そう、この『杭』、なんと人間の体内のみならず、カラダの表面にも、生命を生み出せたのだ）
（エリカの、豊かな胸にも。くびれた腹にも。安産型のお尻にも。滑らかなふとももにも。快楽にとろけた美しい顔にも）
（皮膚のほぼ全域に……10000を越える数の、大量のナメクジが突然現れ、へばりついた）
（ナメクジがついていないのは、目や鼻の周りなど、ほんの一部のみ）
（状態としては、ナメクジだけで満たされた風呂桶に、頭まで沈められたのと変わらない……といえば、その覆われ具合がわかるだろうか）
（冷たく、ヌルヌルとした、柔らかく小さな生き物が、体中を這い回る。常人であれば、発狂しかねないような不気味な感触だろう）
（何より不味いのは、その重さである。万を超えるナメクジの重量が、エリカの全身にのしかかったのだ）
（歩いて『杭』に近付こうとする彼女にとって、これは大きな足枷となるだろう）

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