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没ネタ投下スレッド

11Make a Pledge to Survive その1:2005/04/28(木) 20:10:00 ID:Hw7b583Y
オドー生存または飯を食う時間があったらこっちだった。
結局はもう片方を投下したわけだが。

「よし、とりあえずメニューはこんなものね。」
紙にメニューを書き意気込む千鳥、その量はかなりのものだ。
「こんなに食べるんですか?」
「え、いや、その…ほら、どうせなら夜の分まで作っちゃお〜かな、みたいな。」
あは、あはははははと乾いた笑い声を漏らす。
本当はよく考えもしないで作ったなどと言えるはずがない。
「ああ、確かにいい考えですね。」
真意を知ってか知らずかしずくが同意する。
「よし、じゃあ早速始めましょうか!」
気合十分、腕を捲り上げながらかなめが言った。

彼女たちに料理を任せている間、宗介とオドーはこのゲームについて考えていた。
「軍曹、君は、君はこのゲームの規模についてどう思うかね。」
「はっ…このようなことを黙認させようとするならば
最低でも一つの国家規模、最悪の場合世界規模の組織が絡んでいる危険性が。」
そう言いながらも宗介は頭の中でこの考えを否定していた。
仮にそんな組織があるとしたらミスリルの情報網に必ず引っかかるはずである。
それに仮に隠しとうせたとしてもそもそもこの島にどうやってあれだけの人数を連れてくるのか、
目の前で死んだガウルンがどうしてこの島に来ていたのか、
彼の常識では計り知れない力が働いている気がする。
『魔法とでもいうのか…ナンセンスだ。』
彼はラムダドライバのことを思い出した、あの装置はまさに魔法のようだが
それでもまだ確実な理論のうえに成り立っているらしい、
その理論を理解できるものは限られているが。
「軍曹、君は、君は本当にそう思っているのかね?」
見抜いているかのようにオドーが言った。
「・・・・・」
宗介は沈黙する。
「軍曹、笑わずに、笑わずに聞いてくれ、
私はこのゲームの規模を世界を遥かに超えていると思っている。」
オドーが切り出した。
「と、申されますと?」
「一つの世界では収まらないのだよ。根拠は君と、君と私の世界の違いだ、
私の世界に君の言う《アームスレイブ》なるものは存在しないのだよ。
そしてこれはおそらくだが、君の世界に私のようなものは存在しないはずだ。」
「…肯定です。」
認めたくはないがといった調子で宗介が答えた。
「つまり、つまり我々はこれから未知の相手と闘わなければならないのだ、
彼女の前でやるのは気が引けるかもしれんが…敵と判断したら躊躇わず殺せ。
でないと我々は生き残ることは出来ん。」
冷たい響きの言葉が告げた。
「了解しました、サー。」
宗介も冷たく答える。
またカシムと呼ばれたあの頃に戻ることになるかもしれないと思いながら。
ちょうどそのときキッチンから千鳥としずくが現れた、手は料理で塞がっている。
「できたわよ〜、ほら、テーブルの上さっさと片付けて。」
「おお、こいつは、こいつは旨そうだ。」
この話は終わりといった感じでオドーはテーブルを片付けながら言う。
「まだキッチンにあるから持ってくるの手伝って。」
「分かった、軍曹、軍曹行くぞ。」
「ハッ!」
オドーの後に宗介がついていく、そんな二人を見て千鳥は
『なんだか、親子みたいね。』
とか思っていた。


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