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十二国記SS「† 夜に別れを †」

94名無しさん:2004/09/13(月) 17:21
峯麒は六太が、困ったような何か言いたげな表情で自分を見ているの
に気づき、月渓に頬を寄せたままで
「台輔、どうなさったのですか?」
と無邪気に問いかけた。しかしすぐに六太のことなどどうでもよくなっ
たようで、再び月渓を笑顔で見上げると今度は手を伸ばして月渓に抱き
ついた。そして思わず知らず、声が洩れた。
「月渓さま・・・王気が・・・・きもちいい・・・」
そしてさらに顔を月渓の体にうずめた。
 これには六太たちもどう対処してよいのかわからず、完全にその場で
かたまってしまった。六太は心の中で、尚隆、頼む、こいつらを見ない
でくれ、視線をはずしておいてくれ、と念じるしかなかったが、尚隆は
むしろ無遠慮にニヤニヤしながらおもしろそうに月渓と峯麒を眺め、そ
してときどきちらりと六太のほうに目をやるのだった。


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