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SS投下・仮投下スレ Part.3
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不良と異形の群れがマスター達を襲い、必然的にマスター達もそれぞれの技術で対処する形となる
中には蓮子のような非戦闘員や魔力を大きく消耗する宝具を使った負担で動きが鈍くなってる伊織もいる
更にマイキーの凄まじい威力の蹴りがこの場で最も弱い連子に炸裂。命こそ落とさなかったが、大ダメージを受けてしまう
ソリテールは咄嗟にマイキーを狙って攻撃するが、持ち前の運動神経の良さと茅場から事前に知らされていた此度の聖杯戦争に参加するマスター、サーヴァントの情報も相俟って避けることに成功する
カズマ「蓮子!くそっ、狙撃!」
マイキー「遅いな、そんなんじゃ俺を仕留められないぜ」
マイキーはカズマに攻撃を加えようとするが、キリトが咄嗟に剣で攻撃して妨害。
しかしキリトがそういう〝剣士〟だと知っていたマイキーはそれすらも躱してキリトにカウンターの如き蹴りを放つ
キリト「ぐっ……!」
それはあまりにも重い一撃だったが、幸いにも意識は保てている。戦意も衰えていない
キリト「みんな、気を付けろ!こいつの蹴りはかなりヤバい!」
そしてこの戦況を黙って見過ごせるアルトリアではなく、彼女も他のサーヴァントと同様にシャドームーンに変身した信彦と戦う決意をする
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カズマ『そういえばあのアヴェンジャー、変身って言ってから姿が変わったけどお前らの仲間なのか?』
矢車さん『俺は知らないな……』
影山『俺も知らないよ。そもそもゼクター無しで変身出来る奴なんて初めて見たくらいさ』
名護さん(変身だと……?後からやってきたアサシン兄弟といい、どうなってるんだ?』)
信彦の発した変身という言葉に疑問をいだく仮面ライダー勢
それは奇しくも仮面ライダーを仮面ライダーと呼ぶ作品のキャラがいないからこそであった
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>>2515-2516
自分はいいと思う
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伊織(くっ、身体が思うように動かない。無頼漢や異形相手ならまだしも、あの頭目を相手には防戦一方にならざるおえない)
盈月の儀では破格の性能を持つヤマトタケルの魔力消費にものともしなかった伊織であったが、同等レベルのアルトリアが3回も宝具を放ったことによる負担が重くのし掛かっていた
その状態でも雑魚相手に無双することはできるが、合間に攻め込んでくるマイキー相手にはその攻撃に対応するぐらいで反撃するほどの余裕を得ることはできなかった
そこをカバーするかのようにカブキが攻撃を仕掛けるが、マイキーはそれをうまくいなして不良たちと入れ替わるように後退する
カブキ「くそっ、ちょこまかと動きやがって。そこの浪人、大丈夫か」
伊織「ああ、なんとかな。助太刀感謝する」
カブキ「そりゃどうも。しかしこのまんまじゃ埒があかねぇ、早くあの野郎をぶっ飛ばしたいところだが」
伊織「その通りだが、この暴徒たちがいる状況では苦戦は必須。他の契約者もあまりよろしくないようだ、ひとまず彼らと合流して態勢を整えた方がいいだろう」
カブキ「仕方がねぇ、仲間を守るのも鬼の務めだ。こいつらを蹴散らしていこうぜ!」
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集団戦となり混迷を極める中、ユウキの剣技は些か鈍っていた
元々生死を賭けた争いなんてものを好んでいない彼女にとって、生身のままに襲いかかってくる暴徒や学校で交流してきた魔物・怪人に似ている存在を斬り捨てることに迷いが生じていた
なるべく傷付けないように手加減をして攻撃を加えるものの、その度に相手は血を流し自分の行為に対する嫌気が蓄積していく
戦場にありながらその士気の低さと付け入る隙を見せたがゆえに、死角から放たれたマイキーの強烈な蹴りを受けてしまう
ユウキ「ぐはぁっ!?」
マイキー「願いを賭けた殺し合いに相手を気遣う余裕を見せるだなんて甘ちゃんだな」
一護「ユウキ!!」
信彦「悪いが行かせない!」
ユウキが吹っ飛ぶ様を目撃した一護が彼女の元に駆け寄ろうとするが、その前にシャドームーンが立ち塞がる
他のサーヴァントやマスターは不良や怪人の対応におわれて殆どが救助に向かえない
※書く時間がなくなったのでここまで、続きは他の人にお任せします
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>>2518-2519
自分は大丈夫だと思います
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>>3639、>>3642
蓮子「げほっ…がはっ……!」
キリト「クソッ…ライダー頼む!」
万次郎の強烈な蹴りを腹部に受けた蓮子は吐血しながら倒れ込む。このままでは危険な状態なのは明らかだ
見かねたキリトはアリスに処置を任せた
アリス「傷を見せて!」
アリス「システムコール・ジェネレート・ルミナス・エレメント・リコンストラクト・ロスト・オーガン!」
アリスが手をかざした先から暖かな光が溢れ、同時に蓮子の呼吸が落ち着いていく。アリスは神聖術による治癒を行ったのだ
治療が成功したことに胸を撫で下ろすアリスだったがその表情は明るくない。神聖術は力の根源が異なるため、魔力の消費こそないがそのリソースは無限ではない
只でさえ強敵太歳星君からの連戦、何度も味方を回復し続けるのは難しいとアリスは思った
蓮子「はあはあ…死ぬかと思った……」
蓮子「ありがとう…今回ばかりは自分の無力さが恨めしいわ…」
キリト「気にするな。何もできていないのは俺も同じだ」
思うように戦えずに悔しい思いをしているのはキリトも同じである。アバターではなく現実世界の肉体ではこの大集団を相手にするのは困難だ
サーヴァントであるアリスや他の仲間たちに命がけの戦闘を任せきりになっている現状にキリトは不甲斐なさを感じていた
蓮子「それでもやれることを探さないと…ソリテール!」
ソリテール「やあ、危ない所だったね。君の苦しむ顔は初めてみたよ」
蓮子「危なかったのは貴方もなんだからちょっとは焦りなさいっての!」
マスターが消えれば自分も道連れになるというのに相変わらずの調子なソリテールに蓮子は突っ込む。ひょっとして魔族は生存欲求も人間に比べて薄いのだろうか?
蓮子「それはともかく防御魔法って私達を覆えるくらい広く展開はできる?」
突っ込みも程々に蓮子はソリテールに魔法で戦闘力のない自分や傷付いたマスターを保護できないか提案をした
現状で危惧すべきなのはマスターの死亡とそれに伴うサーヴァントの消失による戦力低下。仮に死ななかったとしても怪我人は戦場では足手まといになるし、最悪人質にされる可能性すらある
逆に言えばそういったリスクさえ解消できれば戦況は大分マシになるのだ
ソリテール「出来ないことはないけど防御魔法はそれなりに消費が重いしマスター全員を保護するのは無理ね」
ソリテール「カバーできるのは2人か3人まで。それですら雑魚はともかく防御魔法を展開しながらのアヴェンジャーの相手は無理だけど」
蓮子「そっか…そんなに上手くいかないか…」
キリト「いや、それで十分だ。蓮子はアサシンに護られててくれ」
落胆する蓮子だが、キリトは焦らず指示を出す。裏を返せば数人のマスターの身を護ることはできるのだ
蓮子「キリト君は?」
キリト「俺はまだ大丈夫だ。俺より他のマスター達を………ユウキ!?」
キリトの目に窮地に陥るユウキの姿が見えた。他の仲間達はアヴェンジャーに阻まれ助けに行けそうもない。キリトの脳裏に目の前で息絶えたユージオの姿がよぎった
キリト「令呪を以て命じる!『ユウキを助けてくれ』!」
貴重な二画目の令呪だが躊躇わず使用に踏み切るキリト。大切な人の命が目の前で失われるのは二度とご免だった
キリト「アサシンと蓮子はここで防御を固めててくれ!俺とライダーはユウキを助けて連れて来る!」
蓮子の返事を待たずにライダーとともにユウキのもとへ向かうキリト
残された蓮子も今の自分に何が出来るか考える。力のない自分に出来ることは――
蓮子「ソリテール、あの集団の何人かを気絶させずに無力化できる?…もしかしたら何かあの主従の情報を聞き出せるかもしれない」
ソリテール「大した情報は持っていないと思うけど。まあ私もそろそろ『お話』を楽しみたかった所だしいいけどね」
戦いが彼らの役割なら自分の役目は太歳星君相手にそうしたように情報を集めることだと蓮子は思う
無論ソリテールの言う通りサーヴァントの真名に繋がるような重要な情報を持っているとは思えないが、僅かでもあのアヴェンジャーの情報を得られれば今も戦っている仲間たちの助けになるかもしれない
各々の決意を胸に戦場はさらなる局面を迎えようとしていた
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>>2521
いいと思う
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マヤは轟鬼に変身して異形や不良達を相手にしてたね
マヤ(すごい数だけど……師匠と修行してたおかげで戦える!)
モブ達を倒しながらも、ようやく鬼として人々を守れることを実感するマヤだった
今まで色々な死を見てきたが、マスターのマヤはせっかく鬼の修行をしていたのに無力だったり、メアリーの時のように遅れたりして間に合わなかった
だからこそ仲間たちと共に戦えることが嬉しい
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信彦なんだけど、サーヴァント化した影響で生前より強くなってるね
多人数のサーヴァントによる攻撃をスキル化した超感覚器(アラームポイント)や即応触角(センサーアンテナ)で躱し、防御しながらしっかりとカウンターを決める
なにより〝あの頃に戻れるかもしれない〟という聖杯により起こる奇跡に縋っているから覇気が凄まじい
信彦(光太郎。俺はあの頃に戻って、また皆と過ごす。もちろんお前ともだ……!)
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>>2523
いいね
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>>3642
一護「退けよ!俺はもう誰も失いたくねぇんだ!」
信彦「俺にもお前のような退けない理由があるんだ!」
一護「……やっぱりただじゃ退いてくれねぇか。そうだろうと思ったぜ。――卍解」
卍解をして、斬月が天鎖斬月へと変化する。
黒衣を纏う衣装へ姿も変わった一護を信彦は〝変身のようなもの〟だと認識した
信彦「それがお前の変身した姿か。だが俺や光太郎、怪人達とはまた違う見た目だな」
一護「変身?それは違うぜ」
一護が凄まじい速度で斬撃を加える
これには流石の信彦も回避が間に合わないと考え、シャドーブレードをぶつけて防御することにした
天鎖斬月とシャドーブレードがぶつかり合い、鍔迫り合いする
そこへ戦線復帰したアルトリアが駆け付け、信彦に一撃を食らわせようとしたことで信彦は回避するために僅かにバックステップした
アルトリア(宝具をあれだけ使ったから仕方ないが……やはり動きが鈍くなっているか)
アルトリアは自分の体調が万全じゃないことを改めて実感するのだった
もっとも万全だったとしてもシャドームーンは攻撃を回避するのに成功していただろうが、スキルなどを知らないアルトリアにはそんなことわからない
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雨縁に乗り、戦場を駆け抜けるキリトとアリス
令呪を使用したことによりユウキの居る場所まで瞬時に辿り着き、キリトがユウキに手を差し伸べる
キリト「捕まれ、ユウキ!」
ユウキ「わかったよ、キリト!」
ユウキは駆け付けたキリトの手を取り、キリトがユウキを持ち上げることで雨縁に乗せると蓮子が居る場所まで戻る。
キリト「蓮子、ソリテール。ユウキのことを頼む」
蓮子とソリテールは断る理由もなく、了承した
ユウキ「え?でもボクはまだ戦えるよ」
キリト「それはわかってる。……でも俺はもう誰も大切な人を失いたくないし、ユウキが生きることはアスナの願いでもあるんだ」
ユウキ「アスナの願い?それってどういうこと?」
キリト「……それについては、こいつらを倒した後に教えるよ。ユウキにとってもかなり大切なことだと思うから。
それにユウキがこの不良や化け物達に手加減してたのは、わかる。君は俺に勝ったくらいの剣士だからな。……だからこの勝負はユウキにはあまりにも向いてない」
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衛宮士郎として優しさを取り戻した美遊兄だけど、不良や異形達のことは容赦なく殺す
異形はともかく、生身の人間を殺すことに多少の嫌悪感はあったが京都聖杯に巻き込まれる前から元の世界で聖杯戦争を生き抜いてきた
その参加者の中には桜の兄すらも居たが、それでも殺した。
ゆえに美遊兄は命を狙ってくる彼らには殺人を厭わない。
美遊兄(見たところ洗脳とかじゃない。こいつらは明確な意思をもって殺しに来てる。……それなら、殺してでも止めるしかない!)
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>>2524
>>2526
いいと思う
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>>2527、>>2528
こっちもオッケー
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カズマ「『クリエイト・ウォーター』!そんでもって『フリーズ』!」
暴徒達に追いかけられて必死に逃げながら初級魔法の組み合わせでなんとか凌ぎつつ戦況を確認するカズマ
(ちなみに彼の傍に近寄ろうとするヤバそうな異形たちは地獄兄弟が大体対応していた)
そこでマイキーから重い一撃を受けるユウキの姿を目撃して焦るが、直後にキリトとライダーが彼女を救出する場面も確認していた
カズマ「よし、ナイスだキリト!」
彼らが少し離れたのを見届けた後、大きく鳴り響く剣戟の音に誘われて振り向いてみる
するとセイバー達がアヴェンジャーと戦っているのを目撃するのだが、二騎がかりで攻撃しているのに復讐者に有効打を与えられずにいた
カズマ(相当強いのか、あのサーヴァントは!…それじゃあ)
カズマ「アサシン一号二号!セイバー達に加勢してあの銀色鎧を倒してくれ!」
影山「おいカズマ、なんだよその呼び方は」
矢車「俺も気になるところだが、確かにずっと雑魚を相手している場合ではないな。行くぞ、相棒」
この時カズマの周囲にいた敵はあらかた片付いたため、地獄兄弟はクロックアップしてシャドームーンを一気に仕留めようとする
それとカズマの元に伊織とカブキがやってきたので彼らと合流し、不良達を蹴散らしつつ別の仲間のところに向かう事にした
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仮投下した>>2531だけど、なんとなく易々と合流させていいものかと思ったので最後のカズマが伊織・カブキと合流した部分はなしにします
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>>2531
いいと思う
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>>3649
クロックアップには流石のシャドームーンも抵抗出来ず、地獄兄弟からの猛攻を受けた
そして最後にそれぞれの必殺技を決めるつもりの地獄兄弟だが、矢車さんが待ったを掛ける
矢車さん「待て、相棒。今、あいつに攻め込むのは危険だ。ひとまず距離を開けろ」
影山「じゃあこのセイバー達も……っと!」
影山がアルトリアと一護を両手に抱え、矢車さんと共に後ろに下がる
そしてクロックアップが終わった時、地獄兄弟やアルトリア、一護が居たであろう位置へ信彦はシャドーブレードで勢い良く一閃していた
地獄兄弟の姿は目視出来なかったが超感覚器(アラームポイント)で身に迫る危機を察知して、自分を攻撃するであろう敵にシャドーブレードを一閃していたのだ
ベテランの戦士である矢車さんだから慢心せず信彦がシャドーブレードを真横に動かそうとしているのに気付けたが、もしも気付けなければ二人の必殺技で仕留めきれなければ危うかっただろう
そして矢車さんは未だに優勝狙いだから、用心深く行動したのだ
信彦「少し痛いが、そのくらいだな。そんな半端な覚悟じゃ俺は倒せんぞ」
矢車さん(あのキャスターを倒せば優勝が近付くと思ったが……こいつもかなり出来る。面倒なことになったな……)
そしてクロックアップの多用は出来ない。
矢車さんはそれを〝カズマに負担が掛かる〟と影山に言い聞かせているが、実際は優勝するためにまだ魔力を温存しておきたいというのが矢車さんの本心だ
もっともマスターのカズマの死は自分達の消滅を意味するので、カズマに負担を掛けたくないというのもまた本心ではあるのだが
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>>3644
鬼として成長しザンキやカブキ程ではなくとも戦えるようになったマヤは不良達を殺めぬように攻撃したりザンキと共に異形の存在を連携して倒したり仲間を助けるために独自に動いたりしていた
しかしマイキーと信彦の元に集結した不良達や異形達は続々と姿を現し、マヤとザンキは各々対応に追われて徐々に離散していく
そんな最中、不良達に取り囲まれたマヤは臆することなく対抗するものの、さすがに物量相手に手数が追いつかず少し押され気味な状況になっていた
ザンキは他のサーヴァント同様に脅威となる異形を退治して助けにこられない中、見かねた美遊兄が不良達を蹴散らしてくれた
美遊兄「大丈夫か?」
美遊兄にしてみれば妹とそう大差がなさそうな少女が苦戦していると思い助けるべく不良たちを斬り倒したのだろう
しかし、目の前で人の命が散りゆく様を目撃したマヤにはどのように映っていたのだろうか
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>>2535
自分はいいと思う
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>>3650
マヤ「助けてくれたことは嬉しいけど……殺す必要まであったのかな……?」
美遊兄「……こいつらは殺さなきゃ止まらない。だから殺したんだけど……子供に見せるような光景じゃなかったな……。悪い……」
マヤ「私はさ、人を守るために鬼になったんだよ!それなのに、こんなのって……こんなのって……!」
美遊兄「……人を守るため、か。お前は優しいんだな……。でも俺はそんな正義の味方になれないんだ。俺の行動が悪だと思われるなら、悪でもいい……」
マヤ「……でも悪人は私を助けようとしないと思うんだ」
美遊兄「……俺には、まだ子供の妹が居てさ。だからお前のことが妹とちょっと被ったのかもしれない」
マヤ「そうなんだ……。まあ人を殺すのは良くないことだと思うけど……悪人じゃないと思うよ。そういえば名前はなんていうの?」
美遊兄「衛宮士郎だ。お前の名前も教えてくれるか?」
マヤ「私はマヤ。条河麻耶だよ!」
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>>2537
OKです
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暫く進行が止まってるから聞くけど>>2534はやめた方が良い?
やめた方が良いなら取り下げるから意見がほしい
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自分は大丈夫だと思う
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シャドームーン相手に一護、アルトリア、地獄兄弟が戦っている間、ザンキや名護さんはマスターでは対処しづらい異形の存在達を掃討していて加勢できる状況ではなかったね
ソリテールは蓮子やユウキの護衛に当たっているし、アリスもユウキ救出後はキリトと共に不良や異形の討伐しているようだ
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>>2541
自分は良いと思う
一応他の意見聞いたほうが良いかもね
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>>2541
自分もいいと思う
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※未把握なので台詞回しとか違う可能性があります、その時はご指摘お願いします
「ちっ、逃げられたか」
現代京都に似つかわしくない飛竜に騎乗し離れていく少年少女の姿を見届けながらマイキーは悪態をつく
剣士みたいな姿の少女ユウキに強烈な一撃を加えてトドメを刺そうとしていたのだが、流石に高速で飛翔してくる巨体の幻想種に対抗する術はなく折角の機会を取り逃したことに苛立ちを覚えるしかなかった
(茅場達がいればもっと楽に戦えるんだが、あの野郎。どうにかして引きずり出せないか)
さらにはこの終局に際しても姿を現さずに傍観を決め込んでいる男とキャスターにも怒りの矛先が向く
如何に軍勢を率いて足止めには成功しても、相手は一騎当千のサーヴァント、そして手練れたマスターを複数相手にしているのだ
マイキーとアベェンジャーが奮闘してもどうにかしてカバーされてしまう程の戦力差がある、せめてこちら側にももう一組味方がいれば戦いやすくなり敵を仕留めやすいと考えずにはいられなかった
しかしないものねだりしても仕方がないと割り切り、マイキーは一度乱戦を俯瞰しつつ己が従者と念話をし始めた
『アベェンジャー、そっちの状況はどうだ』
『少し面倒な奴らを相手している。二人一組のアサシンだ。超高速か時流操作で目にも留まらぬ攻撃を仕掛けてくる。一発一発は対したことのない攻撃だが、その間に必殺技や回避の行動をされると目障りだな』
『そっちも手こずっているんだな。分かった、今から令呪を使う。だから俺たちの願いを邪魔する奴らを仕留めろ!』
「令呪をもって命ずる!感覚を研ぎ澄ませ!敵対者に起こる異常事象に対抗し、その首を討ち取れ!」
念話で戦況を確認した後にマイキーは躊躇いなく令呪を切ると、契約の縁によって伝達する絶対命令がシャドームーンに力を与えた
その効力により超感覚器(アラームポイント)や即応触角(センサーアンテナ)がより強化され、さらにはタキオン粒子が全身を駆け巡るようになる
つまり一時的にだがシャドームーンもクロックアップができるようになり、地獄兄弟の独壇場を崩して攻勢に出ることも可能となった
そして、その光景と自分の手の甲から痣の一部が消えるのを確認したマイキーは再び自分の戦いに戻る
今度はアサシンのマスターであり、何かと支援してこちらの行動を乱し、なおかつ孤立しているカズマを狙いを定めていた
※令呪の効力は地獄兄弟との勝負がつくまで持続しますが、その後は効力が切れる感じ。クロックアップできない相手に一方的な戦いにならないような塩梅です。
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>>2544
個人的にはいいと思う
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>>3654
カズマ「お前なら俺に来るだろうと信用してたぜ!」
カズマは敵感知スキルでマイキーが自分に向かってくることを察知した。しかしこれは想定の範囲内だ。
相手は着実に潰せる奴から潰すだろうと考えていた
カズマはこれでも歴戦の冒険者であり、経験値が豊富なのだ
カズマ「狙撃!」
カズマは狙撃スキルでマイキーの右脚を狙った。まさか右脚を狙われるとは思わずマイキー躱し切れず右脚を少し負傷してしまう
マイキー「……てぇっ!このォ――」
それでもカズマを狙おうとするマイキーだが
カズマ「逃走!」
カズマは逃走スキルを使ってマイキーから逃げ出した
マイキー「おい!お前、それでも聖杯戦争の参加者かよ!」
カズマ「生憎と俺は生きて元の世界に帰りたいだけだからな!それに接近戦は苦手だ!だから――」
カズマが逃走する方角――それは伊織とカブキが居る地点だ。
カズマはずっと突っ立っていたわけじゃない。戦局を把握し、個々の強さを確認していた。
そして接近戦のスペシャリストは彼らだと思ったのだ
カズマ「今、アヴェンジャーのマスターに追われてる!接近戦はお前ら得意だろ?頼んだぜ」
カブキ「とんだヘタレだなァ。まあでも人間を守るのが鬼の仕事だ。わかったぜ!」
また伊織も断る理由がなく、受け入れた
そしてマイキーは動きがカブキより鈍い伊織に蹴りを放つ
「クリエイト・ウォーター!そしてフリーズだ!」
マイキーは蹴りを放つために片足立ちに一瞬なる。
その瞬間を逃さず、カズマが地面を凍らせることでマイキーは転び、攻撃が不発に終わってしまう
カブキ「やるじゃねえか!」
カズマ「まあ伊達に異世界で経験を積んできたわけじゃないからな」
これがカズマ流の戦い方だ。団体戦でこそ、カズマは真価を発揮する
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>>2546
オッケー
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※未把握な部分もある&経験上のイメージを基に書いている部分があるので不備がありましたらご指摘お願いします
>>3655
カズマの小賢しいスキルに翻弄されていて隙を晒してしまい、その好機を逃さず伊織とカブキが剣を振るう
躱せぬ状況、動かぬ身体、刃がゆっくりと迫る光景を見つめながら、己がしくじりを少しだけ後悔し――マイキーは死を覚悟した
しかし、マイキーの身体は切り裂かれることはなく
金属同士が激しくぶつかる音が大きく鳴り響いた
瞑っていた眼をゆっくりと見開いたマイキーは、憎たらしげに目の前にいる男に言葉を放った
マイキー「茅場、どういうつもりだ」
茅場「なに、頑張っている君の手助けだよ。そう簡単に倒されてしまってはこれまで便宜を図った意味もなくなってしまうから」
マイキー「だったら、最初から俺達と一緒に戦っていればいいだろう!」
茅場「私としては傍観するつもりだったが、少し気が変わってね」
突如マイキーの前に現われた茅場は構えた盾で剣士と鬼の刀を防ぎ、虚を突かれた二人に向かって剣を振るった
しかして歴戦の猛者たる伊織とカブキは攻撃を防がれた時点で思考を切り替えており、無理に力押しせずに後退することで彼の攻撃を躱した
一旦距離を置いてから前衛を担う二人は手練れの盾使いに警戒する。この時、後方支援に徹していたカズマも増援の登場には驚きを隠せなかった
カブキ「なんだコイツは!一体どこから現われた!イリュージョンってやつか!?」
伊織「茅場…先程の問答で出てきた、黒幕とやらか」
???「黒幕、ねぇ。確かにこの異変の中核にはいるけど、果たしてどうなのかしら」
不意に背後から声が聞こえ、背筋がぞくりとする伊織とカブキ
警戒を怠っていなかった二人は突如として現われた気配・妖気を感じ取り、反射的に刀を振るっていた
しかしその攻撃も結界らしき障壁により防がれてしまうが、同時に正体不明な存在の姿を目撃する
紫「まったく、武士(もののふ)というものは容赦がないわね」
伊織「…貴様は、何者だ」
カブキ「どうにも怪しげな雰囲気がプンプンしているな」
紫「キャスター、とだけ言っておきましょう。とりあえず、貴方達には別の場所にいってもらおうかしら」
妖怪の賢者がそう口にするやいなや、伊織とカブキは宙から落ちる感覚に陥ってしまう
それはキャスター・八雲紫が彼らの足元に展開したスキマが原因であり、二人は為す術なく別の空間へと呑み込まれてしまった
そして別の場所、あるいは異空間へと引き離されてしまった伊織とカブキ、すぐ近くには巨体を有するあやかしが彼らを得物として狙おうとしていた
カブキにしてみれば魔化魍のような存在、伊織にしてみれば大怪異のような存在であるため、ひとまず二人はそれを対峙することに専念する
※紫のスキマ送りで伊織とカブキは強敵との戦闘する羽目になりました。
人々を襲う怪異と戦ってきた二人なら倒すことはできますが時間がかかるでしょう。
ちなみにスキマ空間を維持する魔力消費を抑えるため紫はこの強敵を要石にしています。つまり強敵を倒せばまた元の場所に戻れるでしょう。
※ちなみにカズマをスキマ送りする・しないについてはご自由にどうぞ。
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>>2548
自分はいいと思うけど、他次第
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>>2548
自分もいいと思う
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>>3656
紫は小細工が面倒なカズマもスキマ送りにしたんだよね
カズマ「……なんだ、ここ?まさかまた違う異世界に転移されたのか?」
カブキ「わからねェ。とりあえず目の前の魔化魍を倒すしかなさそうだなァ」
カズマ「まあ、そうだな。俺はサポートするから前衛はお前らに任せたぞ」
カブキ「ああ、任せろ!」
一方、京都の方では――
キリト「カズマ!!茅場……お前のサーヴァントはカズマに何をした!?」
ユウキ「カズマ……!どこに行ったの!?」
カズマがスキマ送りにされたことでキリトやユウキは困惑していた
マヤ「あれ?カブキが消えた!?」
またカブキのスキマ送りにもマヤが反応していた
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>>2551
おk
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シロッコを倒した夏油も玉藻と共に黒幕戦に参戦したね
辿り着いた時にちょうどカブキがスキマ送りにされて鬼は術師に近しい存在だと思ってる夏油は静かに怒りを燃やす
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>>2553
自分はいいと思う
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茅場「やはりここまで生き残ったか、キリト君。それと私の死後、ALOで〝絶剣〟として名を馳せていた天才剣士、ユウキ君。よくここまで頑張った」
キリトとユウキを眺め、茅場――いや、ヒースクリフは二人に惜しみない賛辞を送る
茅場「他のプレイヤー達も、よくここまで辿り着いたよ」
まるでゲームであるかのように聖杯戦争の参加者やサーヴァントを〝プレイヤー〟呼ばわりする茅場
茅場「さぁ、これからがラスボス戦だ。私とマイキーくん、そしてそのサーヴァント達を乗り越えて――願いを叶えたまえ。私達に負けるようでは、残念ながら君達の願いは叶えられない」
マイキー「茅場、お前どっちの味方だよ!」
茅場「もちろん私はマイキー君達の味方だ。――だがGGOのプレイヤーやアスナ君が脱落したのは残念だな」
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>>2555
大丈夫です
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>>3659
「え?」
――アスナが脱落?
茅場晶彦の言葉を聞いた瞬間、ボクは思わず動揺してしまった。
「アスナが脱落したって……どういう、こと……?」
ボクがキリトにそう聞くと――キリトは悔しそうに歯噛みしながら、俯いていた。
そういえばキリトはボクが生きることがアスナの〝願い〟って言ってた。
それに茅場の言葉を合わせると――キリトの言葉の真意が読み取れた気がする。
「もしかしてアスナはこの聖杯戦争に参加して、死んじゃったの……?」
ボクの言葉に、キリトは首を縦に振る。
キリト「……ごめん、ユウキ。アスナはサーヴァントとして召喚されて、キャスターのヤツに殺されたんだ……。俺が、もっと早く間に合ってれば……!」
ユウキ「そん、な――」
まさかアスナがサーヴァントとして召喚されてたなんて。
その願いが〝ボクが生きること〟だなんて。
茅場「アスナ君はキリト君とユウキ君の真価を発揮するために重要な存在だ。だからサーヴァントとして召喚されるように、私が仕組んだ。……だが安心するといい。アスナ君はあくまでサーヴァントだ。君達の世界のアスナ君には何にも関係ない」
ユウキ「そうだね……。サーヴァントならたしかにボク達の世界のアスナは無関係かもしれないよ。でも――」
サーヴァントのアスナと実際のアスナは無関係。そんなことはわかってるよ。
でも、だからって――サーヴァントだって生きてる。アスナはこの世界で精一杯生きた。一護もこの世界で必死に生きてる。
そんなみんなを――〝サーヴァントだから〟の一言で済ませたくない。
だからボクは――理屈じゃなくて心に従うよ!
「サーヴァントだって生きてる!それなのに、まるでサーヴァント達を道具みたいに言うことは絶対に許さない!茅場晶彦――お前はボクが倒す!」
――この相手には手加減しない。
アスナやキリト――みんなを巻き込んだこの元凶だけはボクが倒す!
キリト「俺も一緒に茅場と戦うよ、ユウキ。あいつのやってることは――俺も許せないんだ」
茅場「それでいい。これこそが私の望んだ〝聖戦〟だ」
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>>3645
令呪によりクロックアップができるようになったシャドームーンは、早速体内のタキオン粒子を励起して2人1組のアサシン達へと向かって行った
このあり得ざる神秘の力が一時的なものでありいつまで保つのか分からないため、地獄兄弟に余計な行動をされる前に仕留める必要があったのだ
一方、シャドームーンのクロックアップに呼応してキックホッパーとパンチホッパーもクロックアップするが、装着者たる矢車と影山は驚きを隠せなかった
影山「あいつ、なんでクロックアップできるんだ!」
矢車「令呪の力で一時的にできるようになったのか!クソ、厄介だな」
信彦「まずは目障りなお前達から消し去ってやる」
こうなっては優勝を狙うために力を温存する訳にもいかず、矢車は影山と連携して攻めてくるシャドームーンに対応する
一護やアルトリアが感知できぬ時流の流れにて一進一退の攻防を繰り広げる三者であるが、地獄兄弟の手数の多さを研ぎ澄まされた知覚で捌ききり的確に反撃するシャドームーンの方が徐々に押し始めていた
やがて攻撃を見切ったシャドームーンがシャドーブレードで切り裂き、それをもろに受けてしまった矢車と影山は盛大に火花を散らしながら吹っ飛ばされてしまう
だがそれで矛を収めることなく、シャドームーンは即座に追撃となるシャドーキックを放ち矢車を亡き者にしようとした
影山「兄貴は、やらせない!」
矢車「影山!?」
だが、同じく負傷していたはずの影山が深い絆で繋がっている大切な兄貴を守るべく、力を振り絞って立ち上がっり矢車の前へと割って入りこんだ
そしてシャドームーンの必殺技を矢車の代わりに喰らってしまい、間もなく爆発四散してしまった
矢車「影山ぁぁぁーーーーー!!!!!」
【影山瞬@仮面ライダーカブト 消滅】
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>>2557
自分はいいと思う
>>2558
自分は大丈夫だと思うけれどまだ影山で色々やりたい人のこともあるから他の意見が聞きたい
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>>2558
自分もいいと思う
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>>3662
ここに来て影山を失った矢車さんはシャドームーンに憎しみを募らせる
ちなみに影山が死亡したことで令呪の効果は切れ、シャドームーンはクロックアップが不可能になった
しかし矢車さんは手負いであり、魔力の消耗を考えるとクロックアップは多用出来ないとマイキー及びシャドームーンは判断。しかも何やら虚空に向かってブツクサと呟いている
そこでこの中で一番弱ってるアルトリアをまずは排除しようと考えたシャドームーンは一護の攻撃を回避しつつ、遅れてやってきたアルトリアの攻撃を必要最低限の動きで躱し、シャドーブレードでアルトリアを切り裂き、大ダメージを与える
一護「――ッ!避けろ、セイバー!」
アルトリア「私は大丈夫で――」
大ダメージを受けたことで反応が遅れたが、眼前にはシャドーキックを放つシャドームーンの姿
それをモロに受けたアルトリアは爆発四散してしまった
一護「アヴェンジャー……テメェ、どこまで殺したら気が済むんだ」
信彦「俺には叶えたい願いがある。そのために戦うのが聖杯戦争だろ?」
一護「ふ、ざけんな!」
またここに来て玉藻の前もシャドームーン戦に参戦。
どういうわけかあまり戦意が見受けられない紫より、シャドームーンが厄介だと判断した
幸いなことに今回は呪術が効く相手だ。玉藻の前の本領発揮が出来るだろう
【アルトリア・ペンドラゴン@Fateシリーズ 消滅】
-
ソリテールはモブの不良や異形達と『お話』した結果、アヴェンジャーの真名が秋月信彦だと判明した
それを蓮子に伝えると、蓮子はアヴェンジャーの真名が秋月信彦だという攻略のヒントを他の主従に伝えるために叫んだ
しかし新たに乱入してきたキャスター達のことをモブ達は全く知らず、そちらの情報は得られなかった
そしてカブキ達がスキマ送りにされたのを見てソリテールの知的好奇心が刺激され紫と『お話』したくなるように思う
-
>>3660
ユウキ「やぁあああ――!」
茅場「なるほど、これが〝絶剣〟の攻撃か。噂に違わぬ実力だ」
ユウキの怒涛の攻めを、ヒースクリフは盾で防ぐ
ユニークスキル〝神聖剣〟は健在であり、流石の〝絶剣〟でもこの守りを崩すことは難しい
加えて茅場は血盟騎士団の団長として戦ってきた経験がある。もっともシステムの保護で敵からの攻撃でHPが0にならないように小細工していたが、その実力は非常に高い。
そしてユウキと同時に攻撃を仕掛けてくるキリトに少々、茅場は驚いた
茅場「噂には聞いていたが本当にソードアート・オンラインのスキルを身体が覚えてるようだね、キリト君」
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>>2562
さすがにモブから真名バレはどうかとも思うが…他の人の判断も求む
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>>2562
同じくさすがにモブから直接真名バレまで行くのはやり過ぎだと思うので「ゴルゴム」という集団を率いているくらいに抑えるのはどうだろう
(ゴルゴムは昭和TV版、漫画版、ディケイド版、BLACKSUN版それぞれ別に存在していて所属する信彦も全員別人なので即真名バレには繋がらないと思う)
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>>2561
殆どの内容はいいと思うけど気になる点が一つ
>>3658にて夏油組が参戦してカブキをスキマ送りされたことに夏油が静かに怒りを燃やしているから茅場と紫を狙いに行きそうだけど、玉藻だけが夏油と協調せずに別行動してシャドームーンに挑むかな?
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>>3658
(あの耳に尻尾、藍と同じ狐の妖怪のようね。それにしては尾の数が少ないけれども、九尾の状態ではサーヴァントという枠には収まらないから本数を減らされた状態で現界しているのかしら?)
(それに、あの鏡と雰囲気。狐の妖怪以外の要素がありそうだけど…ふふふ、一体なにかしらね?)
茅場達が登場後に遅れて参じた玉藻の前を見て、妖怪の賢者たる紫はその容姿に注目してその素性と謎に興味を抱いていた
なにせ使役している式神・八雲藍と同じ妖獣とそっくりなのだから、九尾の狐に思い至るのは自然なことであった
ただし、「人間に興味を持った日本神話に主神である太陽神・天照大神が、記憶を消して人間に転生した存在」という独自設定を引っ提げている玉藻の前でああるため、そこら辺までの事情を一発で見抜くには至っていなかった
余談だが、本来の八雲紫であれば強力な式神である「八雲藍」を使役できる
しかし今の彼女はサーヴァントの身であり、強大な力を持つ九尾の狐を引き連れられる程のスペックを与えられなかったがために此度の聖杯戦争では式神の八雲藍を召喚できなかったようだ
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(決着を急ぎ過ぎてた。修正)
ソリテールはモブの不良や異形達と『お話』した結果、アヴェンジャーがかつて『護流五無(ゴルゴム)の一員だと判明した
それを蓮子に伝えると、蓮子はアヴェンジャーの攻略のヒントを他の主従に伝えるためにその情報を叫んだ
しかし新たに乱入してきたキャスター達のことをモブ達は全く知らず、そちらの情報は得られなかった
そしてカブキ達がスキマ送りにされたのを見てソリテールの知的好奇心が刺激され紫と『お話』したくなるように思う
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>>2566
(紫が戦う性格が微妙に判断に迷ったから信彦に向かわせたけど、>>2567もあるし紫に向かわせてみる)
>>3662
ここに来て影山を失った矢車さんはシャドームーンに憎しみを募らせる
ちなみに影山が死亡したことで令呪の効果は切れ、シャドームーンはクロックアップが不可能になった
しかし矢車さんは手負いであり、魔力の消耗を考えるとクロックアップは多用出来ないとマイキー及びシャドームーンは判断。しかも何やら虚空に向かってブツクサと呟いている
そこでこの中で一番弱ってるアルトリアをまずは排除しようと考えたシャドームーンは一護の攻撃を回避しつつ、遅れてやってきたアルトリアの攻撃を必要最低限の動きで躱し、シャドーブレードでアルトリアを切り裂き、大ダメージを与える
一護「――ッ!避けろ、セイバー!」
アルトリア「私は大丈夫で――」
大ダメージを受けたことで反応が遅れたが、眼前にはシャドーキックを放つシャドームーンの姿
それをモロに受けたアルトリアは爆発四散してしまった
一護「アヴェンジャー……テメェ、どこまで殺したら気が済むんだ」
信彦「俺には叶えたい願いがある。そのために戦うのが聖杯戦争だろ?」
一護「ふ、ざけんな!」
またここに来て玉藻の前は夏油と共に紫と戦うことに決めた
夏油としては呪術師に近いであろうカブキがスキマ送り(=夏油視点から見ると死亡したようにも見える)にされたことで紫に対して静かに怒りを燃やしているのと、放置すると危険なサーヴァントという合理的な判断の結果だ。
幸いなことに今回は呪術が効く相手だ。玉藻の前の本領発揮が出来るだろう
【アルトリア・ペンドラゴン@Fateシリーズ 消滅】
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>>2563、>>2568、>>2569
いいと思うよ
>>2567は自分のなのでスルー
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>>2567
オッケー
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異形の集団の大部分を片付けたザンキさんも紫討伐に動き出したな
見た目は人間そのものだけど魔化魍に近い気配を感じ取ったらしい
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茅場達が割り込んだ頃には、モブ達はマスター達だけでも対処出来るくらいの数までだいぶ減ってたんだよね
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ソリテールも紫戦に参加して弾幕ごっこならぬガチの弾幕戦になってたね
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>>2572、>>2573、>>2574
いいと思う
こちらもVS紫前の会話を投下
「さて、そろそろ動かなきゃねえ。茅場が色々とうるさいし」
周囲を俯瞰しながら宙に浮いていた紫がゆっくりと戦場に降り立つ
アヴェンジャー達が率いていた集団は既に半壊状態。茅場晶彦は因縁のある者達と戦闘に入った
ここでいよいよ最後のサーヴァントが戦いに介入しようとしていた
近くに降り立った新手のキャスターの顔を見て蓮子は驚愕した
今までは遠目でよく見えなかったが、その顔が見覚えのあるものだったからだ
「……メリー……?」
呆然と呟く蓮子。新手のキャスターの顔は彼女の相方にして親友であるメリーことマエリベリー・ハーンにあまりにもよく似ていた
「あらあら、私の顔に何かついてるかしら?」
「蓮子、あのキャスターに見覚えでも?」
まじまじとキャスターを凝視する蓮子にソリテールが声を掛けた
聡明な彼女らしくもない反応に興味深く思うソリテールだが、流石に戦場で呆けていられては困る
ソリテールの呼びかけに蓮子もはっとした
「ご、ごめん…ちょっと知り合いに似てただけ…私の勘違いだったみたい」
頭を振りながら意識を切り替える蓮子
確かにキャスターの顔はメリーに似ているが髪の長さなどは異なるし、何より漂う雰囲気が違いすぎる
妖しげで胡散臭いキャスターのそれとのんびり屋で少し抜けている所があるメリーでは似ても似つかない。偶然顔が似ていただけだろうと蓮子は結論づけた
「そうそう、駄目よ気を逸らしてたら。せっかくのラスボス戦なのに」
「ふん、随分と余裕ですねえあれだけのことをやっておいて…!」
紫の飄々とした態度にこの場のもう一人のキャスターである玉藻の前が怒りを見せた
自身のマスターである夏油ははっきりと言葉に出さずとも目をかけていたカブキが奪われたことに怒りを抱いている。マスターの怒りは玉藻自身の怒りである
「ああ、私がスキマ送りにしたマスター達ならご心配なく。あの子達はまだ生きているわよ。彼らのサーヴァントが消滅していないのが何よりの証拠」
――最も帰って来られるかは彼らの努力次第だけど
不穏な一言を入れつつ事実を述べた紫はさらに続ける
「それに余裕も何も私は茅場の酔狂に付き合ってあげてるだけだもの」
「酔狂ね。茅場とやらは結局何が目的なのかしら」
紫の発言にソリテールは疑問を呈する
茅場晶彦なる人物の行動ははっきり言って支離滅裂だ
状況からいってアヴェンジャー達を差し向けたのは茅場だろう。しかし、アヴェンジャーを勝利者にしたいのであれば最初から共闘すればよいのにそれをせず、
共倒れを狙って聖杯を独占するにしても中途半端な戦況で介入するという非効率的なことをしている
その上、先程見せたキャスターの能力からしてマスターを容易に暗殺することが可能だろうに、態々何人かを拉致して分断などというこれまた回りくどいことをさせている
マスターの何人かは茅場晶彦を知っていたそうだが既に戦闘に入って事情を聞けそうもないため何がしたいのか全くソリテールには見えてこなかった
「そうね…せっかくの機会だしここでネタばらししておきましょうか。"ラスボス戦"を前に何も分からないままじゃ締まりが悪いでしょうし」
へえ、と目を細めるソリテール。思いの外、目の前のキャスターは話したがりらしい。お話を楽しみたいソリテールにとっては願ったり叶ったりである
臨戦態勢に入っていた玉藻の前やザンキ達も重要な情報に耳を傾けざるを得なかった
「一部のマスターや茅場の姿を見て察している者もいるかも知れないけれどここは現実世界ではない。そして地球上ですらない」
「ここは地球から約38万km離れた天体――月に座す古代遺物(アーティファクト)、ムーンセル・オートマトンが創り出した仮想空間の中よ」
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>>3669
同じ鬼であり、マヤと仲が良かったカブキに危害を加えられたのも理由だったね
マヤ『師匠……。カブキが、あのキャスターに何かされちゃった!』
ザンキ『落ち着け、マヤ。何人かのマスターが行方不明になったがサーヴァントは無事だ。きっとあのキャスターのスキルか、宝具だろ。あのキャスターを倒せば戻って来ると、俺は思ってる』
それは熟練の戦士としての〝勘〟だった
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>>3665
スイッチをしながら連撃を続けるユウキとキリトを盾と剣で防ぎ続ける茅場
この時夏油は茅場を狙っていたのだがマイキーに邪魔をされ、美遊兄とマヤは未だ不良達に対応していた
彼の鉄壁を崩せずに攻め手に欠ける2人は一旦攻撃の手を止めて手短に示し合わせる
そしてキリトが先に攻撃、当然防がれてしまうものの茅場の反撃を躱してその横を通り抜ける
ユウキ「マザーズ・ロザリオ!!」
続いて、間を置かずしてユウキが絶剣たる11連撃を放つ
これには流石の茅場も完全防御の構えてをして受けきることを選択する
キリト「ヴォーパルストライク!!」
だが同時に、背後から踵を返したキリトがソードスキルで斬りかかろうとする
これには茅場も気配を感じとってはいたものの、目の前の絶剣に集中していて対処のしようがなかった
これがキリト達が狙った戦術、同時攻撃による挟撃で仕留める即席の策であった
見事なタイミングによる攻撃、防御も回避も不可能な危機的な状況、だというのに茅場は焦燥する思いはなく、一瞬ながらも心の内で彼らの連携に賛辞を送り
茅場『今だ』
紫『了解』
2人の同時攻撃が当たる一瞬前に、キャスターのスキマによって茅場は姿を眩ましていた
この茅場達の連携は前の聖杯戦争からやっていた戦術の一つであり、「茅場が合図を送ったら60秒前にいた場所に転移させる」という術式を発動させていたのだ
ちなみにこの術式はどのような状況でも簡単に発動できるように定型化された術式であるため、たとえ紫が戦闘中でも茅場の合図があれば殆ど意識を割くことなく発動できるようになっている
ともあれ、茅場を対象にした限定条件で発動する回避方法によって以前の聖杯戦争でも敵に討ち取られることなく戦い抜くことができていた
そして今回も、会心の一撃を狙った2人に対して予想外の奇策として機能する
ユウキ「えっ」
キリト「なっ」
確実に足止めして回避不能の攻撃をした2人にとって、突如として茅場が姿を消したことに驚きを隠せない
同時に、技を起こしてしまった2人は攻撃を止めることはできない
このままでは、同士討ちの可能性が高いだろう
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>>2577
この戦法はちょっと強過ぎると思う
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名護さん「何?ゴルゴムだと!?ならばアヴェンジャーは、シャドームーンだというのか!」
名護さんはゴルゴムや護流五無(ゴルゴム)の知識を聖杯から与えられてる。
ゆえにシャドームーンの情報も齎されており、アヴェンジャーの特徴はシャドームーンと見事に合致していた
しかしシャドームーンは並行世界に複数存在しており、どのシャドームーンかまでは特定出来ていない
流石に護流五無(ゴルゴム)のシャドームーン――秋月信彦が〝変身〟するシャドームーンという情報までは聖杯から与えられてなかったのだ
矢車さん「シャドームーン。お前が俺の相棒を……!」
そして矢車さんもシャドームーンに怒りと憎しみを募らせるが、彼の実力を知っているがゆえにそう簡単に倒せないことも理解してしまっている
そして茅場が現れるまで、キリトの傍で戦いを見守っていたアリスが口を開く
アリス「シャドームーンはまるで相手の行動を先読みしているかのように戦っていました!そこに勝ち目があるのかもしれません!」
矢車さん「先読みか……。だが俺のスキルや宝具にそれを対処する術はない……」
悔しそうにやさぐれた態度で矢車さんが零す
一護「たしかにあいつは天鎖斬月の軌道を読んでるみたいだった。なかなか厄介だな……」
アリス「そこで私に秘技があります。――武装完全支配術(エンハンス・アーマメント)!」
瞬間、金木犀の剣の刀身が黄金色の花びらになる。
攻撃を先読みされるなら、それでも対処出来ない広範囲攻撃を。それこそがアリスの願いだった
事実、超感覚器(アラームポイント)や即応触角(センサーアンテナ)は反応したが信彦に出来たことは、少しでもダメージを減らすための防御のみ。
しかし武装完全支配術(エンハンス・アーマメント)はアリスの必殺技ともいえる技術であり、あまり連発するとマスターであるキリトへの負担が大きいのがネックだ
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>>2578
了解、できるなと思って書いたけど>>2577は破棄しますね
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>>2576、>>2579
いいと思います
>>2575
自分の投下なのでパスします
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>>2575
オッケー
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>>3662、>>3667
スキマ空間で強敵と戦っている3人は前衛と後衛に分かれて上手く戦っていたが、やはり一筋縄で倒せる相手ではなく少しダメージを負っていても未だ健在であった
そんな最中、伊織とカブキをサポートしようとしていたカズマが疲労感に襲われ膝を突く
カズマ「ぐっ…あいつら、派手に宝具を連発してるのか…っ!」
急激に生命力を奪われる感覚に襲われ前後不覚に陥るカズマ
彼のサポートが失われた事により魔物が勢いを増し、同じく疲労状態の伊織を撥ね除けてカズマに襲いかかろうとする
が、寸前にカブキが割って入り化物の攻撃を受け止め、未だ不調のカズマに声を掛ける
カブキ「おいお前、大丈夫か!?」
カズマ「た、助かったぁー…ありがとうな、えーっと…緑と赤の変な奴」
カブキ「カ・ブ・キ、だ!てめぇはとっととどっかに退きやがれ!」
カズマ「あぁ、ちょっと気怠いけどそうするぜ。ちなみに俺はカズマ、覚えといてくれよな」
カブキ「なんでこんな状況で自己紹介してるんだよ!」
カブキが変身音叉を用いて敵と戦う合間にカズマは少し苦しげながらも彼の邪魔にならないように退避し、一旦様子見をする
地獄兄弟の状況が分からず、念話での情報共有を試みても何故か交信ができない、これはこの異空間による影響なのだろうか?
一方アサシンとの繋がりは残っているように感じ、一時は激しかった魔力消耗も今では小康状態に落ち着いている
しかし、また彼らが宝具を使うようならば自身が再びガス欠状態に陥るかもしれないという心配もあり、目の前の戦いにおいて安易に魔法を使うわけにはいかなくなった
せめて暴れている怪物が大人しくなった時にドレインタッチで魔力を奪えればこの欠乏状態を解消できるのだが……
一方、怪異に吹き飛ばされた伊織は何とか立ち上がり二本の刀を構え直す
幸いにして追撃されることはなかったが、やはりこの状況の不味さを痛感せざるおえなかった
とにかくあの強敵を倒さなければこの状況を打開できない、ゆえに足を踏み出そうとしたその直前に伊織は感じ取ってしまった
自身と契約しているサーヴァントとの縁が消えてしまったことを
伊織(そうか、セイバーは…)
この数日間を共にした異国の少女にして高潔なる騎士道を体現した剣士、この京都聖杯戦争にて共に戦った相棒の姿を見ることなく喪った感覚だけを得たことにもの悲しさを感じていた
かの者が振るうは華麗にして他を圧倒する剣技であり、己が師匠や盈月の儀のセイバーと時と同様に剣を極めようとする身としては見とれてしまい、同時に超えてみたいとも思っていた
伊織(すまない、セイバー…貴殿の分まで、後は俺が戦い抜こう!)
己が力不足ゆえに彼女に負担を負わせてしまったのではという責任感を抱きつつも、サーヴァントを喪い聖杯戦争の勝者になりえなくなったとしても、宮本伊織は生き抜くために戦うことを選び取った
未だ身体が鈍っている感覚が抜けきらないものの、セイバーへの魔力供給がなくなったことにより幾らか楽になり、標的に向かって素早く駆け抜ける
伊織「カブキ殿、遅れてすまない。一気に片を付ける、一旦離れてくれ」
カブキ「なんだ、とっておきでも見せてくれるのか?」
伊織「あぁ」
カブキ「よし分かった、なんだか知らないが任せた!」
先の不良集団との戦いで共闘した際に名前を把握していた伊織はカブキに合図を送り、カブキも見物とばかりに化物から一旦距離を置く
代わりに伊織が二、三撃ほど打ち込み敵の注意を引きつけたところで、伊織は日本の刀を手にした両腕を交差させて必殺奥義を放つ
伊織「秘剣・燕返し 比翼の段」
それは、全く同時に繰り出される六つ斬撃による絶巧絶技
これにより堅牢な外殻を貫き・破壊し、強烈な一撃を受けた怪異は一時的に気絶してしまった
伊織「ぐっ…後は、たのんだ」
そして秘剣を放つのに気力を使った伊織もまた、これまでの疲労やダメージが祟って気を失い倒れてしまった
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>>2583
カズマ「えっ、えっ…?一体何が…?」
伊織が奥義を放つ一瞬を見ていたカズマは何が起こったのか理解が追いつかずに驚くしかなかった
一方鬼として闘い続けていたカブキも全ては理解できているわけではないものの、それがとてつもない絶技であることを感じ取っていた
カブキ(あれが、伊織の秘剣…はは、俺が鬼ならば、あいつは剣の鬼、ってか)
もしマスター同士で戦う際にあの秘剣を使われていたら…躱すことは不可能であり、防ぐのも困難であっただろうとカブキは内心思っていた
そもそも一時的に共闘していた際にも魔化魍を倒す鬼と遜色ない武士であり、そこはかとなく異様さみたいな気配と感じてはいたのだが
ともあれ、今は味方として強敵をノックダウンさせてくれたのだ、この好機を逃すわけにはいかなかった
カブキ「行くぞ、カズマ!ここでケリを付けるぜ!」
-
>>2583、>>2584
オッケー
-
(マイキーの相手がおらず浮いているので)
呪詛師の類縁であり自身と同じような気配を隠し持つカブキをスキマ送りにした黒幕のキャスター(八雲紫)、そのマスターである茅場を討ち取ろうとすべく夏油は駆け寄ったが
マイキー「おっと、そうはさせない!」
夏油「くそっ、只の猿が邪魔をするな!」
マイキーといては一応助けられた義理もあるため、茅場が因縁の相手と戦うのを邪魔させないように夏油を妨害した
ついでにいえばシロッコ戦の負傷を残したままなの夏油ならば倒しやすいのではとマイキーは考えていたが、やはりここまで生き残った参加者
手負いでも数々の呪霊と戦ってきた夏油にしてみれば少しハンデを持っている程度であり、呪霊なしでも体術と游雲でマイキーと互角に戦っている
余談だが、>>3670のようにモブ不良達の相手をマヤと美遊兄が担っているため彼女彼らはまだしばらく黒幕戦に参加できないようだ
-
>>2586
いいと思う
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(とりあえず自分なりに聖杯戦争が行われるまでの過程を考えてみたので仮投下。他に考えている方がいればそちらを優先します)
>>3673
ここで紫の口から今回の聖杯戦争が行われた理由が明らかになるんだよね
茅場はSAO事件後に電脳世界に自身のデータを写した際に、偶然異なる世界まで観測領域を広げたムーンセル・オートマトンによって拾われ聖杯戦争の舞台に招かれてしまう(茅場晶彦候補話より)
キャスターである八雲紫を召喚した茅場はあらゆる手を尽くして聖杯戦争に優勝。願いを叶える権利を得る
元の世界に戻ることも可能だったが、元々異世界に恋い焦がれていた茅場は様々な異世界を観測しつつ人間の可能性を試すためにムーンセルと契約して聖杯戦争の運営と観測に携わることになった
茅場は次の聖杯戦争として自分自身で参加者を選定、紫の境界操作を利用することで霊子ハッカーの素養がない人間もムーンセルに招き入れることが可能になった(夢の世界を通して各マスターの精神だけをムーンセルに招いた…らしい)
茅場は目をつけたマスター候補の中で最も願いへの渇望が強かったマイキーこと万次郎に接触。彼と秘密裏に交渉を行って『シード枠』として参加させた
また、太歳星君のような強大な神霊を召喚させたのは各々願いを持つ主従が強敵を前に協力し合えるのか『中ボス』としての役割を充てがったというのが真相。そして『中ボス』が倒されるまで万次郎はシード枠として身を潜めることを許すという契約を茅場と交わした
また万次郎が他の参加者に先んじて召喚したアヴェンジャーの希望により茅場は聖杯戦争の舞台は人間と人外が住まう世界として設定した
アヴェンジャー曰く手駒を増やして聖杯戦争を有利にするためとのことなんだけど本音としては人と異種族は本当に相容れないのかムーンセルにシミュレートさせたかったかららしい
……結果は見るも無残、人とそれ以外で対立し合う環境になってしまい信彦は優勝する決意をさらに固めることになった
以上が紫の口から語られた聖杯戦争の実態である
-
>>2588
自分はいいと思う、あとは他にネタを考えている人がいるかもう少し確認待ちした方がいいかもね
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>>2589
了解です。流れを長く止めるのもアレなので今日の22時までに反対意見がなければ本投下しようと思います
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反対意見が無いので>>2588を本投下します
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>>3675
カズマ「あー、もう!なにがなんだかわからないけど、しょうがねぇなあ!」
気絶した怪物に対してカズマが近付いていく。念の為にカブキという護衛をつけて。
そして気絶した怪物の眼前まで来ると、カズマは容赦なくドレインタッチして魔力を吸収。必然的に気絶している怪物は弱る
カズマ「これで弱くなったはずだ!カブキ、後は任せた!」
カブキ「任せろ!」
そしてカブキは音撃打 業火絢爛により怪物を撃破、三人は元居た場所に戻った
カズマ「アサシン兄弟、ユウキ、キリト、蓮子〜。戻ったぞ――って何かすごいことになってんな!」
ユウキ「ごめん、カズマ!今は話してる余裕がないんだ!」
カズマ「そりゃ見ればわかるって……」
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>>2592
オッケー
-
カブキ達が戻って来るまでの間の話
>>3676
夏油は焦る気持ちでマイキーを早急に排除しようとした
しかし夏油は知らないことだが運の悪いことに相手は〝無敵のマイキー〟だ
精神的に焦り、シロッコ戦の負傷がある夏油の動きは本来より鈍い
そして優勝という確固たる目標と、そのために夏油を仕留めようと殺意を剥き出しにするマイキーでは必然的に差が出てくる
夏油の認識不足、負傷、焦りなど様々な要因により精彩を欠いた夏油の腹に核弾頭のようなマイキーの蹴りが見舞われ、夏油の口から胃酸が溢れ落ちる
夏油「ただの猿だと思ったら、なかなかやるようだな……」
マイキー「当たり前だろ。俺は〝無敵のマイキー〟だ。ダチや妹を生き返らせる願いを持つ俺とお前じゃ背負ってるもんが違うんだよ」
夏油「背負ってるもの、か……。今の私も多少は背負ってるつもりなんだけどね……!」
-
>>2594
大丈夫です
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>>3677
「これが今回の聖杯戦争の実態よ。理解できたかしら?」
扇子で口元を隠しながら語り終えた紫を前に暫し沈黙する蓮子達。あまりの突飛な情報を受け入れるのに彼女達も時間を要した
「……正直色々と言いたいことがあるけどここが仮想空間ならまさか京都の結界って…」
「察しの通りムーンセルが設定した世界の境界線ね。この京都の外なんて最初から存在していない。違和感のないようにNPCとして造られた住民には記憶にロックがかかっているけど」
「成る程、私達(サーヴァント)にまでムーンセルについての知識にロックがかけてあったのはマスターのより自然な反応を茅場が見たかったからかしら」
「そして、増加した"凶暴な魔物"の正体。これは例のアヴェンジャーの手勢のことね」
「うふふ、御名答」
蓮子とソリテールの推察に満足そうに頷く紫。さらに"聖杯"の核心について紫は語り出した
「疑っていた子もいるからもう一つだけ言っておくけど聖杯の機能は本物よ。聖杯の正体はムーンセルの使用権。人間が想像する範疇の願いであればいくらでも万能の願望機として機能させられますわ」
「待て」
やる気が出てきたでしょ、と胡散臭い笑みを浮かべながら話す紫にザンキが待ったをかけた。表情こそ変身しているため見えないがその声には静かな怒りが籠もっている
「マヤは…俺のマスターには他人を犠牲にしてまで叶えたい願いなどない。なぜ彼女を聖杯戦争に巻き込んだ」
「あら? うーん、茅場は強い渇望や願いを持つ人物を集めたと言っていたけど……」
ザンキの問い掛けに暫し考え込む紫。その素振りから本当に理由は知らないらしい。僅かな沈黙の後、目を細めながらザンキに答えを返した
「私は参加者の選定には関わっていないから想像になるけど、その子が内に願いを隠しているのでなければ或いは―――」
「―――巻き込まれただけの人間を自分の願いのために犠牲にするのかどうか茅場は知りたかったのかもねえ」
「何だと……!」
紫の回答に激怒するザンキ。真意はどうあれ茅場晶彦は筋金入りの狂人には違いないとザンキは判断した
百歩譲って願いのために戦う意志を持った者同士で争わせるならまだしも、平穏に生きていた無垢の人間を巻き込むなど断じて許すことはできない
「あらあら、そんなに怒らないで頂戴。マスター想いの貴方に朗報もあるのよ」
「私達とアヴェンジャー主従を倒した後、本心から願えばこの聖杯戦争からログアウト…つまり生きて離脱することが出来る。その場合は願いを諦めることになるけどね。何でも茅場曰く自分達に勝った者には等しく然るべき"報酬"が渡されるべき何ですって。彼、基本的に理不尽だけど変な所でゲームを律儀な設定にするのよ」
「最も……脱出にせよ優勝にせよ私達を倒すことが出来ればの話だけど」
薄気味悪い笑みをうかべていた紫だがパチンと扇子を閉じ、腰掛けていたスキマから立ち上がる
その瞬間、夜の闇が一層深まった錯覚を蓮子達は覚えた。話はここまでということだろう
「ふん、言われなくてもやってやりますよ。優勝するのは私の御主人様。ラスボスっぽく振る舞ってるけどお前達なんてただの通過点に過ぎません!」
玉藻の前の目的はマスターを支え、優勝に導くこと。聖杯戦争の真実を知ってもその意志に一点の曇りもない。むしろ聖杯が"本物"であることを知ったことでさらにやる気に満ち溢れている
「必ず俺はマヤを生かして帰す。そのために茅場晶彦は止めてみせる!」
ザンキには最初から願いはない。悔いのない最期を迎えたが故に。今の彼は新たな弟子となった少女を生かして帰す、ただそれだけを考える
「もう少し楽しみたかったけど、仕方がないわね。せっかくだから君の死に際の言葉でも聞かせてもらおうかな」
ソリテールは一切ぶれない。聖杯戦争が始まってから今に至るまでその胸にあるのは利己心のみ。魔族とはそういう生き物である
戦意に満ちた三騎のサーヴァントを前にしても紫の不敵な態度は変わらずその笑みを深めた
「果たして貴方達はこの夜を乗り越えることが出来るかしら―――さあ、本気で愉しみましょう」
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>>2596
オッケー
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>>3680
紫との戦いではキャス狐とソリテールが後衛、ザンキさんが前衛で戦っていたな
太歳星君戦である程度互いの戦闘スタイルが分かっていたから自然とそうなっていた
一方で紫は…
紫「まずは小手調べね。幻巣『飛光虫ネスト』」
紫の背後に生じた大量のスキマから無数の弾幕が3人に襲い掛かった
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>>2598
オッケー
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(とりあえず止まってるのも悪いから考えてるネタを小出しにしていく)
『カズマ!』
スキマから戻ってきたカズマに、矢車さんが念話で声を掛ける。
そこには悲哀やアヴェンジャーに対する憎しみが込められており、瞬時に周りを見渡したカズマは1つのことに気が付く
『矢車……影山は、まさか――』
『ああ。相棒は逝った。こんな俺を庇ってな……』
矢車さんは虚空を見上げ、哀しく呟いた
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>>2600
OKです
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>>3681
「おっとぉ!?」
「チィッ……!」
無数の弾幕を前に玉藻は呪層・黒天洞による防御に徹し、ザンキは弾幕を烈斬で切り払う。しかし、防げど防げど弾幕の雨は止まず反撃に移れない
「あらあらもうギブアップかしら?」
これ程の魔力の放出を続けながらも紫には疲労一つ見えない。このままでは圧倒的な物量に押し潰されてしまうだろう
「これが君の戦い方? 随分と無駄が多いのね」
だがソリテールのみこの場のサーヴァントで余裕を保てていた
紫が放った光弾は数こそ圧倒的に多いが太歳星君の消滅の凶星と異なり一発一発の威力は然程でもない。ソリテールが戦闘時身に纏う魔力の防壁で十分防ぎきれるものであった
「それじゃあ、今度は私のやり方を見せようかしら」
ソリテールの手に小さな光球が浮かび上がる。紫の弾幕に比べれば弱々しく見えるが、その光球には恐ろしい程の魔力が籠められていることに見る者が見れば気付くだろう。自身の魔力を極限まで圧縮したそれをソリテールは紫にかざし──
──一筋の閃光が弾幕を突き破った
轟音とともに土煙が舞い上がり、紫の姿が見えなくなる。同時に弾幕の雨も止んでいた
今の一撃は大魔族が持ちうる魔力を可能な限り圧縮して敵に放つシンプルだが強力なソリテールの切り札。さしもの紫も大きなダメージは避けられないと思われたが………
「あらあら何とも単純な突破方法ねえ」
………土埃から現れた紫には傷一つついていなかった。前方に編まれた四重の結界がソリテールの一撃を防いでいたのだ。自身の誇る最強の魔法を事もなく受け止められたことにさすがのソリテールも僅かに顔を顰める
「様々な魔法を学んだけど結局これが私にとっての最強の魔法だったのよ。皮肉でしょう?」
「強力なのは認めるけど美しさでは落第点ね──おっと」
他の二騎も黙って成り行きを見ている訳では無い。玉藻は呪術による炎や氷の嵐を、ザンキは紫の死角に回り込みに音撃斬を叩き込もうとする
しかし、玉藻の攻撃はソリテールと同様に防がれザンキは結界そのものに強烈に弾かれ吹き飛ばされる。紫の代名詞でもある『四重結界』は攻防一体の技なのだ
「むう…思ったより手強いですねぇ……!」
三騎がかりで予想以上の苦闘を迎えていることに歯噛みする玉藻
太歳星君のような分かりやすい圧倒的な暴力はないが、紫の変幻自在の戦い方に太歳星君とはベクトルの異なる厄介さを感じていた。残念ながら後先考えて勝てる相手ではないらしい
「仕方がない、掟破りの出血大サービス第二弾!もう一回私の宝具を披露してやりますから、私の御主人様のためにも死ぬ気で頑張りなさい!」
出雲に神在り、是自在にして禊の証、神宝宇迦之鏡也――『水天日光天照八野鎮石 』!
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良いと思う
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>>3683
キャス狐の援護を受けてザンキさんとソリテールもさっきより紫の動きに対応できるようになっていたな
さすがの紫も宝具バフを受けたサーヴァントの全力の攻撃を結界で受け止め続けるのは難しいから回避を中心に立ち回るようになっていた
そんな中ザンキさんは紫が自分の攻撃、特に音撃武器である烈斬によるものはかなり慎重な回避を行っていることに気づいた
敵はやはり魔化魍と同じ"魔"に属するサーヴァントであると確信したザンキさんは、未だ有効打をあたえられていないが元々脆弱な肉体で召喚されるキャスター、必殺の音撃斬を直撃さえさせれば勝機はあると判断していた
紫「貴方が一番厄介かもしれないしそろそろ座に帰ってもらおうかしら」
一方で紫もザンキさんをこの場で最も厄介なサーヴァントとして優先的にターゲッティングしていた
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大丈夫です
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>>3682
『カズマ……。俺の最期の願いだ――』
矢車さんはこれまで利己的な理由。というよりも影山のために戦ってきた。
だが影山は最期まで自分やカズマを想って死んだ。
『兄貴……俺をまた人間に戻してくれてありがとう。カズマのことは――兄貴に頼んだよ』
影山は死ぬ間際、そんな念話を矢車さんに送っていた
ゆえに矢車さんは願いを変える必要かあった。
たしかに影山は生き返らせたいが、聖杯で生き返らせたところで――彼は本当に喜ぶだろうか?
影山の秘めた〝燃えカスのような正義感〟がほんの僅かに矢車さんの背中を押した
『あぁ。なんだ?矢車』
〝最期の願い〟と聞いて彼が何か覚悟を固めたことをカズマは悟る。
それでも矢車をサーヴァントのマスターとして止めず、彼の願いを聞こうとするのはカズマが根はお人好しだからだろう
『俺はアヴェンジャーを――シャドームーンを倒したい。そのために令呪を2つ使ってくれ。……残り1つは俺を怪しんでるだろうから無理しなくても良い』
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>>3684
ザンキ『マヤ。これは同じ鬼のカブキや他のマスターに共有した方が良い情報だからお前に託すけどな……このキャスターは魔化魍と似たような〝魔〟の気配を感じる。それをみんなに伝えてくれ』
マヤ『わかったよ、師匠!』
そしてザンキは紫に対して挑発する
「俺が厄介というのは、俺がお前にとっての弱点だと言ってるようなものだぞ。〝魔〟を相手にしたサーヴァントは苦手か?」
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>>3660
キリトとユウキ
もちろんキリトは生身ゆえに身体能力が大幅に劣るが、それでも一流の剣士
そんな二人に茅場――ヒースクリフは一歩も引かずに戦っていた
戦況は茅場が有利というわけではないし、当然ヒースクリフにも傷が付く
しかしそれすらも今の茅場は望んでいる展開だ
〝絶剣〟と呼ばれた未知の剣士――ユウキ
そして黒の剣士、キリト
この二人を相手にラスボスとして立ちはだかることのなんと愉快なことか
カズマ達が帰還したのも見えた。彼らが加勢するかもしれない
だが楽しい。何故なら茅場はこの一戦をするためだけに、色々と仕組んできたのか
ユウキ「どうしてそんなに楽しそうなの!?人を殺すことの何が楽しいのさ!」
キリト「違うんだ、ユウキ。こいつは多分、誰かを殺すことを楽しんだるわけじゃない」
茅場「そうだとも。ラスボスとして君たちと剣を交えてる時間が、なにより楽しい。この〝聖戦〟こそが私の願いだ」
ユウキ「なに、言ってるの!?頭がおかしいよ!」
キリト「ユウキが驚くのも仕方ないけど……茅場はそういうやつだ。だからこいつだけは倒さなきゃいけない!」
ユウキ「……! わかったよ、キリト!」
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>>2606、>>2607、>>2608
オッケーです
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同じく3つとも大丈夫です
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>>3686
ザンキの挑発に紫は言葉を返さず手招きをした。来るなら来いと言うつもりだろうか。
「おい、話がある」
一旦ザンキは紫から距離を取り、玉藻とソリテールに話を持ち掛けた。当然この間も紫からの弾幕による攻撃は続いているが宝具による支援を受けた玉藻達は然程苦も無く捌けている。
「このままでは埒が明かない。俺があのキャスターを仕留めるから奴の足止めを頼めるか」
今でこそある程度優勢に戦えているが、玉藻の宝具は長時間維持できないことは先の太歳星君戦で実証済み。宝具の効果が切れれば再びジリ貧に陥るだろう。
故にザンキは短期決戦を仕掛けることにした。紫が逃げられないように他の二騎が足止めをしつつ、ザンキが接近して必殺技『音撃斬 雷電斬震』を叩き込む。危険だが宝具による支援を受けている今の三騎ならそれを成せるとザンキは判断した。
もしも紫が宝具の効果が切れるまで完全に逃げに徹したり、蓮子らマスター狙いに動かれればそうもいかないが、幸いそのような行動をとる素振りはない。茅場の意向か紫自身の矜持かは不明だが。
「ふむ……御主人様以外の者が指図するのは気に入りませんがいいでしょう。やるからには必ずあのいけ好かないあの目玉女をギッタギタにしてやりなさい!」
「へえ、もしかして相打ち覚悟かしら。 たまにいるのよね貴方みたいな人間」
優勝を狙う玉藻にとっては危険な役目をザンキが負い、力をある程度温存しつつ敵のキャスターを倒すことができる悪くない作戦だ。聖杯に然程執着のないソリテールも特に断る理由はない。
「奴は奇妙な空間を通り自在に転移する。俺が合図をしたら奴の周囲を取り囲むように攻撃して退路を断て」
段取りは決まった。後は機会を待つのみ。そうこうしている内に魔力消費の影響か紫の弾幕が途切れだす。一際弾幕の密度が薄くなった瞬間、ザンキは叫んだ。
「いくぞ…!」
ザンキの号令とともにソリテールが無数の剣で紫を取り囲み、玉藻が呪相・密天で周囲に嵐を巻き起こす。さらにザンキが一直線に駆け出し距離を詰める。二騎の包囲を紫が破る前に勝負を決めなければならない。
一方で取り囲まれた紫は狼狽するでもなくただ微笑むのみ。戦いを見守ることしかできない蓮子はその様子に一抹の不安を覚えるのであった。
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>>2261
いいですよ
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>>3688
無数の剣と嵐に囲まれた紫は時に結界や傘で凌ぐがその場から身動きが取れない。だが紫は動じず静かに宣言する。
──『弾幕結界』
紫に接近していたザンキを包囲するように無数の弾幕が出現し一斉に殺到した。その数は今までの攻撃の比ではない。
──やはり罠か
だが、ザンキもこの程度の妨害は想定内。そもそも先程紫に出来た隙は少々不自然であった。最初からザンキが他の二騎から離れるのを狙って意図的に作った隙なのだろう。
『頼めるかマヤ』
『うん!令呪で師匠を応援するよ!』
マヤの令呪が一画消失すると同時にザンキの全身に活力が満ちる。そのまま上昇した身体能力で強引に弾幕結界の突破を図った。
時に妖力弾を撃ち落とし、時に僅かな隙間に体を滑り込ませすり抜ける。全てを躱しきることは出来ずいくつか被弾するが足は止めない。止めれば圧倒的な物量による圧殺が待つのみである。
そうして、最後の一陣を突破したザンキは紫に肉薄した。紫は丁度結界で玉藻らの攻撃を打ちはらった直後。サーヴァントになったことで紫は長時間結界を維持することが出来ず、ザンキはこれまでの戦いで既にその弱点を見切っている。またとない好機だった。
「終わりだ!」
結界が解除され無防備になった紫の胴に烈斬を突き立てる。服を裂き肉を断つ感触。勝負あった──
「ガハッ……!?」
「何……!?」
烈斬を突いた瞬間、苦悶の声が上がる──紫ではなく後方の玉藻から。見れば裂けた紫の服の下には不気味な空間──スキマが顔を覗かせていた。そして、そのスキマは玉藻の背後に繋げられ烈斬の剣先は玉藻の背中を穿っていた。
「うふふ……惜しかったわねぇ」
紫は最初からこれを狙っていた。紫は玉藻の正体についてほぼ確信を持っている。即ち日本最大の妖狐“玉藻の前”。音撃武器である烈斬は確かに紫のような魔に属する者に対して有効であるが、それは玉藻も同様である。寸の所で清めの音を送り込まなかったため消滅こそ免れたが重症を負い玉藻は膝を突く。
そして衝撃に一瞬硬直したザンキを逃す程紫は甘くない。玉藻が欠けたことで包囲から脱した紫から光の線が放たれ、それに触れたザンキの身動きが取れなくなった。その様は蜘蛛の巣に絡め取られた哀れな虫の様。
紫が使ったのはスペルカードルールにおいて『八雲の巣』と名付けられた技。妖力の糸に触れた者の動きを封じる魔の糸である。平時であれば直ぐにザンキも抜け出せただろうが弾幕結界による負傷と無理を通したことによる膝の古傷が脱出を阻んだ。身動きの取れない獲物を前に紫は空中で手を上げて──
───カンカンカンカンカンカン
突如戦場に響き渡る場違いな音。ある筈のない踏切の音がけたたましく鳴り響く。音源は上空。ザンキが見上げればそこには一際巨大なスキマが開いていた。
「ぶらり廃駅下車の旅、終点は英霊の座になります。ごゆるりとお楽しみくださいませ」
紫の言葉とともにスキマから巨大な鉄塊──廃電車が飛び出す!
身動きの取れないザンキを押し潰した後、紫はパチンと指を鳴らし──大爆発が起きた。
───『無人廃線車両爆弾』
「そんな…師匠ーーー!!」
「少しばかり派手な葬送になったけど楽しんで頂けたかしら」
師が無慈悲に押し潰される瞬間を目にしたマヤが絶叫をあげる。もうもうと煙が上がる爆心地にはザンキの姿は影も形もなかった……だが、マヤも紫もこの場の誰もが気づかなかった。電車に押し潰される瞬間、ザンキの腕に"奇妙な痣"が刻まれたことを。
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>>2613
オッケー
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